ゆうれいのぼく

ぼくはゆうれいになっていた。

ゆうれいになる前が何だったのか分からない。

ぼくが帰れる場所を探してみよう。きっと自分が何だったのかを思い出して、なりたい自分になれそうな気がする。

ぼくはいろいろなものに憑依していって、みんなを喜ばせていく。

でも、結局、ゆうれいの自分に戻ってしまう。

ついには、空で同じゆうれいたちを見つけるけれど、そこもぼくの本当の居場所ではなかった。

ゆうれいはどんどん増えていっていく。なんと『あくのぐんだん』が人間をゆうれいにしていたのだ。


※この作品は、レトロアーケードゲーム『ファンタズム』から影響を受けて創作しました。いわゆる参考文献みたいな感じです。
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