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インド方面攻略戦
第82話 制空権確保
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デンカナルへ2回目の攻撃を敢行した陸空軍であったが2回目も英国軍による激しい反撃にあい、苦戦を強いられていた。
そこに第3連合機動艦隊より発進した攻撃隊援護の烈風、零戦が加勢したことで戦況は動こうとしていた。
「すげぇ。」
「気抜くんじゃねぇ!まだ敵はいるぞ!」
「は、はい!」
と言っても爆撃隊に絡み付こうとする敵戦闘機を烈風が片っ端から落としていくため、もう敵は戦闘機に集中しつつあった
「辛勝って感じだな...」
「えぇ...海軍が来なかったらって思うと素直に喜べないですな」
その後10分もしないうちにイギリス軍が引き上げ始めた
「追撃はするな!こちらも損害は少なくない!」
「「了解!」」
海軍と陸空軍はそれぞれの帰路に着いたが海軍編隊に1機の六戦が近づく
その機は高橋機にピッタリと並んだ
隆雄の機だった
2人の目が合うと隆雄はピシッと敬礼をしたため
高橋も敬礼を返した
「若いな...」
高橋が呟いた
隆雄は用が済んだのか自分の編隊に戻っていく
数時間後空母雲龍の艦橋で戦果報告を終えた高橋は同乗している第2小隊長の永井に会いに向かう
「永井中尉」
「高橋さん、どうしたんだ?」
「少し話が」
「お、おう」
2人はデッキへ向かった
「今幾つだ」
「24だが?」
「山本少将も同い年か?」
「そうだな」
「そうか。若いのにきっちりしていらっしゃる」
「あの六式戦は山本か」
「あぁ...タバコ吸うか」
「頂く」
2人はふぅっと煙を吐き出す
そして数秒黄昏れる
「いつ終わるのかね」
「わからん。明日かもしれないし来年、再来年かもしれない、はたまた10年続くやもしれん」
「そこまで日本の国力は持つのか?」
「さぁな資源の豊富な地域はまだまだ連合軍の領地だ。このままなら勝てんだろうな」
「そうだよなぁ、負けても戦争は終わる。だがそうなった時俺たちの戦いは無駄になる」
「仲間の死が無駄になるのか」
「あぁ、それだけは絶対にさせてなるものか」
コルカタ基地では夕焼け空の滑走路に1人黄昏ている者がいた
「.....ボロボロ....あっちもこっちも...」
「前田」
「ん....あぁ山本か...」
「...今日、13機やられた」
「お前の采配が失敗だな」
「あぁ、主力級のお前達を残していったのが間違いだった」
「いや、残したのは間違いなんじゃない」
「どういうことだ」
「確かに基地の防衛は大事だが御盾隊だけで2中隊、なら海軍の4中隊のうち2中隊だけでも同行させればもう少し被害は抑えられたとは思う」
「確かにそうだ...」
「だが気に病んでちゃいけない」
「そうだな」
「あぁ、お前は印度方面軍の陸海空軍の最高司令官だ、常に犠牲に対する責任は舞い込んでくるが、1人も兵士を死なせない指揮官なんていない、そんなやつがこの世にいるとしたら俺はそいつの下で死んでやるね」
「何故だ理想的な指揮官だろ」
「人の死を知らねぇやつがいい策を出せるはずがねぇ、むしろ天狗になって誰の意見も聞かず、いつか大損害を食らう、なら犠牲覚悟でどう減らすかを考えている指揮官の方が俺は有能だと思うね」
「相変わらず馬鹿なくせに周りだけは見える」
「黙れ」
「とりあえず、飯だ」
デンカナル制空戦は日本軍が戦闘機24機、爆撃機38機失った、対するイギリス軍は戦闘機58機、爆撃機64機、爆撃機はほとんどが地上で駐機していた所を撃破されている。日本軍はまだまだ残機数は残っているがイギリス軍は配備されたうちの約3分の2が撃破または撃墜されており完全に制空権を失った。また、飛行陣地防衛に着いていたイギリス陸軍も連日の爆撃でボロボロになっており2個師団の歩兵は健在であるものの戦車師団は壊滅、対戦車砲、対空砲はほぼ全滅に近い損害を被っていたため、イギリス軍はデンカナルからの撤退を決定し内陸にあるサンバルプールまで後退した
日本静岡
『大本営発表、陸海空軍は印度デンカナル飛行場を攻撃、敵陣地を壊滅状態に陥れ、制空権を確保しました』
「隆雄君...」
直後勢いよく玄関の扉が開く
「信ちゃん!」
「麻子!?どうしたの!?」
「け、健二が....」
「まさか.....」
そこに第3連合機動艦隊より発進した攻撃隊援護の烈風、零戦が加勢したことで戦況は動こうとしていた。
「すげぇ。」
「気抜くんじゃねぇ!まだ敵はいるぞ!」
「は、はい!」
と言っても爆撃隊に絡み付こうとする敵戦闘機を烈風が片っ端から落としていくため、もう敵は戦闘機に集中しつつあった
「辛勝って感じだな...」
「えぇ...海軍が来なかったらって思うと素直に喜べないですな」
その後10分もしないうちにイギリス軍が引き上げ始めた
「追撃はするな!こちらも損害は少なくない!」
「「了解!」」
海軍と陸空軍はそれぞれの帰路に着いたが海軍編隊に1機の六戦が近づく
その機は高橋機にピッタリと並んだ
隆雄の機だった
2人の目が合うと隆雄はピシッと敬礼をしたため
高橋も敬礼を返した
「若いな...」
高橋が呟いた
隆雄は用が済んだのか自分の編隊に戻っていく
数時間後空母雲龍の艦橋で戦果報告を終えた高橋は同乗している第2小隊長の永井に会いに向かう
「永井中尉」
「高橋さん、どうしたんだ?」
「少し話が」
「お、おう」
2人はデッキへ向かった
「今幾つだ」
「24だが?」
「山本少将も同い年か?」
「そうだな」
「そうか。若いのにきっちりしていらっしゃる」
「あの六式戦は山本か」
「あぁ...タバコ吸うか」
「頂く」
2人はふぅっと煙を吐き出す
そして数秒黄昏れる
「いつ終わるのかね」
「わからん。明日かもしれないし来年、再来年かもしれない、はたまた10年続くやもしれん」
「そこまで日本の国力は持つのか?」
「さぁな資源の豊富な地域はまだまだ連合軍の領地だ。このままなら勝てんだろうな」
「そうだよなぁ、負けても戦争は終わる。だがそうなった時俺たちの戦いは無駄になる」
「仲間の死が無駄になるのか」
「あぁ、それだけは絶対にさせてなるものか」
コルカタ基地では夕焼け空の滑走路に1人黄昏ている者がいた
「.....ボロボロ....あっちもこっちも...」
「前田」
「ん....あぁ山本か...」
「...今日、13機やられた」
「お前の采配が失敗だな」
「あぁ、主力級のお前達を残していったのが間違いだった」
「いや、残したのは間違いなんじゃない」
「どういうことだ」
「確かに基地の防衛は大事だが御盾隊だけで2中隊、なら海軍の4中隊のうち2中隊だけでも同行させればもう少し被害は抑えられたとは思う」
「確かにそうだ...」
「だが気に病んでちゃいけない」
「そうだな」
「あぁ、お前は印度方面軍の陸海空軍の最高司令官だ、常に犠牲に対する責任は舞い込んでくるが、1人も兵士を死なせない指揮官なんていない、そんなやつがこの世にいるとしたら俺はそいつの下で死んでやるね」
「何故だ理想的な指揮官だろ」
「人の死を知らねぇやつがいい策を出せるはずがねぇ、むしろ天狗になって誰の意見も聞かず、いつか大損害を食らう、なら犠牲覚悟でどう減らすかを考えている指揮官の方が俺は有能だと思うね」
「相変わらず馬鹿なくせに周りだけは見える」
「黙れ」
「とりあえず、飯だ」
デンカナル制空戦は日本軍が戦闘機24機、爆撃機38機失った、対するイギリス軍は戦闘機58機、爆撃機64機、爆撃機はほとんどが地上で駐機していた所を撃破されている。日本軍はまだまだ残機数は残っているがイギリス軍は配備されたうちの約3分の2が撃破または撃墜されており完全に制空権を失った。また、飛行陣地防衛に着いていたイギリス陸軍も連日の爆撃でボロボロになっており2個師団の歩兵は健在であるものの戦車師団は壊滅、対戦車砲、対空砲はほぼ全滅に近い損害を被っていたため、イギリス軍はデンカナルからの撤退を決定し内陸にあるサンバルプールまで後退した
日本静岡
『大本営発表、陸海空軍は印度デンカナル飛行場を攻撃、敵陣地を壊滅状態に陥れ、制空権を確保しました』
「隆雄君...」
直後勢いよく玄関の扉が開く
「信ちゃん!」
「麻子!?どうしたの!?」
「け、健二が....」
「まさか.....」
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