大東亜架空戦記

ソータ

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インド方面攻略戦

第80話 身近な者

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日本軍は陸軍のクーデターが収まり、即座に敵飛行場を攻撃
しかしイギリス軍も精鋭を集めこれと対峙
日本軍はデンカナル攻防戦の初戦を逃した

「くそ!」
爆撃隊の鈴木が飛行帽をベッドに叩きつける
「いやぁ強かったなぁ」
爆撃隊の隊長であり鈴木の機長である福島大尉がベッドに座りながら零す
「何を呑気な!今日の攻撃で空軍機10機、陸軍機12機が落とされたんですよ!」
「24機かぁ、なかなかやられたなぁ」
「隊長!」
「鈴木!生き残ったことを噛み締めておけ。」
「中川軍曹...」
「そうだ、別に悔しくないわけでも悲しくない訳でもない、が、悲しんだところで今日死んだ奴らが返ってくるのか?いや違う、だから前を向かないといけないんだよ」
「はい...」
「でもまだお前はそれでいい、作戦会議に行ってくる」
「行ってらっしゃい」

「福島大尉入ります」
「あぁ」
司令室はドス暗い空気に包まれていた
「福島...」
「はっ...」
「今日のこと、すまなかった」
隆雄が口を開く
「大したことありませんよ」
「俺が状況判断を仕損じた」
「...」
「全て俺の責任である。」
「師団長!」
「なんだ」
「あんたがそんなんでどうする!
あんたは状況を読み間違えたりなんてしていない!現に敵機の数は変わっていなかった!それどころか減っていたじゃいか!」
「しかし、」
「後ろを向くな!あんたや俺が悲しんだって今日死んだ奴らは帰ってこない!なら出来るのは意味ある死にしてやることだけだろ!?」
一瞬隆雄の中でハワイで出会った前田航空参謀と福島の姿が被って見えた
「そうか...そうだな。よし!」
隆雄は何かを決心したように立ち上がった

「敷島隊、白虎隊の六戦に爆装を命ず!爆撃隊第一中隊及び第三中隊も準備しておけ!
出撃は明朝0600!対空警戒を厳となし御盾隊にも邀撃用意をさせておけ!」
「了解!」
「師団長!我が第二中隊も出してください!」
福島は今回の攻撃で中隊の3分の1以上を失っているため攻撃から外されたがすぐに理解した上で直談判を始めた
「中隊残存数は理解した上での上申だな」
「もちろんであります!」
「わかった。爆撃隊は第一中隊から第三中隊までの三隊とする!」
「ありがとうございます!」

2時間後突如爆音が聞こえてくる
『我海軍航空隊、着陸許可ヲ求厶』
隆雄は許可を出し基地防衛の歩兵に警戒態勢を取らせた
しかし本当に着陸したのは海軍の四式艦上戦闘機烈風だった
しかし空戦をした形跡はなく無傷だった
「随分なお迎えですな、山本少将殿」
「なぜここにいる、海軍に戻したはずだろう」
「その海軍の命令だよ」
「そういう事か、陸軍武官がいるならば海軍武官もいなければという事か」
「そう言うことらしい
改めて空軍付海軍武官を拝命致しました
前田明利中佐であります」
同期である前田が海軍武官として傘下に加わった
「まだ張り合ってんのか。」
「あら一生張り合うさ」

「貴官が前田中佐か」
「ん?あんたは?」
「空軍付陸軍武官、吉川直貴中佐だ」
「あんたが吉川中佐か」
「吉川中佐は俺の義兄だ、粗相をするなよ」
「お前、この隊に身内多すぎないか?」
「死に急ぎしかいないんだよ」
「ふぅん、じゃ俺は美代ちゃん貰うかな」
「貴様なんぞにはやらん」
「ははっ冗談冗談」
「随分と親しげですな」
「予科練の同期だ、今更敬語なんて無理だな」
「貴様から敬語なんぞ気持ち悪いだけだ」
「ひでぇ言い草!」
隆雄はふっと笑って司令室に戻って行った
「あんなに楽しそうな師団長は見たことがない」
「あいつはこの戦争で良くも悪くも変わった」
「責任というものだろうか」
「それもあるとは思うが、守るものができたってのもあるだろうな」
「妻か」
「だがそれがあいつを強くしているのも確かだ」
「そうか。さすが同期は違うな」
「義兄殿も頑張れよ」
「あぁ」
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