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第68話 兄
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インド方面への攻略を命じられた隆雄達はサバンへ飛び立った。
そこで加藤隼戦闘隊こと陸軍飛行第64戦隊と合流した
「これが部隊名...もはや部隊ではないな」
「そうですな」
部隊名は
陸海軍統合航空第一師団
師団長は山本隆雄海軍中佐
そう、この隊は、規模がとてつもなくでかくなり
師団と呼べるほどの規模となっていた
「なんなりとお命じください」
「まずは飯でも食おうか」
「は?」
「腹が減った零戦で飯は食えん」
「携行食は...」
「あんなもんなんの足しにもならん!」
出撃がしばらくないことをいいことに隆雄や前田は酒を零戦から引っ張り出した
「えー、師団長の山本である!今日から寝食を共にし、共に戦う戦友である!陸軍だの海軍だのそんなものは抜きにして思いっきりはしゃいで欲しい!呑め!」
「なぁなぁ!真珠湾攻撃どんなんだったんだ!」
「そりゃもうすげえもんよ!攻撃隊が海面スレスレから攻撃しかける!間髪入れずに爆撃隊が急降下!たちまち敵戦艦は炎に包まれ着底大破!」
陸軍はマレー攻略、海軍は真珠湾攻撃から歴戦を思い返し自慢し合う
「いやはや、どうなることかと思ったが、大丈夫そうだな」
「心配してたのか?」
「上は陸軍海軍で対立してますからな」
「そうだよなぁ」
「あ、言い忘れておりましたが明日陸軍の飛行第67戦隊が合流致します」
「ほう、まだ増えるか、なら明日もパーティだな」
「はは、楽しそうですな」
翌日
「飛行第六十七戦隊到着致しました!」
「ご苦労、師団長がもうそろそろ帰ってくると思うからそこに座って待っててくれ」
「分かりました」
五分ほどで扉が開く
「お待たせした...な....」
「えっ......」
「えっ..........」
「ん?知り合いですか?」
「に、兄さん」
「隆雄...師団長ってまさかお前か?」
「あ、あぁ」
「加藤さん...俺は弟に抜かされていた...」
「ご兄弟か....これはなんとも....」
67戦隊の隊長はなんと高野義雄だった
義雄は山本姓ではなく高野姓を名乗っている
「改めて!陸軍飛行第六十七戦隊隊長!高野義雄少佐であります!」
「陸海軍統合航空第一師団、師団長の山本海軍中佐である、よろしく頼む」
「はっ!」
「今日の夜は宴だよ」
「宴?」
「こういうことか...」
「宮田!飲んでるか!」
「もちろんです師団長殿!」
怪我から復活した宮田は浴びるように酒を飲んでいた
「病院では酒も飲めず億劫で帰ってきて早々こんな!いやぁ!たまりません!」
「出撃はまだ先だ!今日は楽しめ!」
「「はっ!!」」
「お前は酒が強いのか...」
「兄さんは弱いのか?」
「普通ぐらいだが、お前の量には遠く及ばんよ...」
「おい!山本中佐に向かってお前とはなんだ!
陸軍将校は上官への敬語は使わんで良いのか!?」
「満仲、兄だ」
「....はっ!?し、失礼致しました!」
「いや、配慮が足らなかったな済まない」
「滅相もございましぇん!し、失礼致しまシュ!」
満仲飛曹長がフラフラ走って戻っていく
こうしてこの晩も更けていった
そして2週間がたった頃
突然警報が鳴り響く
「なんだなんだ!」
『11時方向に敵機多数確認、直ちに迎撃に上がれ』
「ちくしょう!平和だったのに!」
「戦争してるって忘れてたぞ!」
文句を言いながら落下傘をつけ乗機に走っていく
「山本中佐は早いな!」
「高野少佐も加藤少佐も早い!上がるぞ!」
既に隆雄は零戦に、他の2人は隼に搭乗し離陸した
「遅れるな!早くしろ!」
そこで加藤隼戦闘隊こと陸軍飛行第64戦隊と合流した
「これが部隊名...もはや部隊ではないな」
「そうですな」
部隊名は
陸海軍統合航空第一師団
師団長は山本隆雄海軍中佐
そう、この隊は、規模がとてつもなくでかくなり
師団と呼べるほどの規模となっていた
「なんなりとお命じください」
「まずは飯でも食おうか」
「は?」
「腹が減った零戦で飯は食えん」
「携行食は...」
「あんなもんなんの足しにもならん!」
出撃がしばらくないことをいいことに隆雄や前田は酒を零戦から引っ張り出した
「えー、師団長の山本である!今日から寝食を共にし、共に戦う戦友である!陸軍だの海軍だのそんなものは抜きにして思いっきりはしゃいで欲しい!呑め!」
「なぁなぁ!真珠湾攻撃どんなんだったんだ!」
「そりゃもうすげえもんよ!攻撃隊が海面スレスレから攻撃しかける!間髪入れずに爆撃隊が急降下!たちまち敵戦艦は炎に包まれ着底大破!」
陸軍はマレー攻略、海軍は真珠湾攻撃から歴戦を思い返し自慢し合う
「いやはや、どうなることかと思ったが、大丈夫そうだな」
「心配してたのか?」
「上は陸軍海軍で対立してますからな」
「そうだよなぁ」
「あ、言い忘れておりましたが明日陸軍の飛行第67戦隊が合流致します」
「ほう、まだ増えるか、なら明日もパーティだな」
「はは、楽しそうですな」
翌日
「飛行第六十七戦隊到着致しました!」
「ご苦労、師団長がもうそろそろ帰ってくると思うからそこに座って待っててくれ」
「分かりました」
五分ほどで扉が開く
「お待たせした...な....」
「えっ......」
「えっ..........」
「ん?知り合いですか?」
「に、兄さん」
「隆雄...師団長ってまさかお前か?」
「あ、あぁ」
「加藤さん...俺は弟に抜かされていた...」
「ご兄弟か....これはなんとも....」
67戦隊の隊長はなんと高野義雄だった
義雄は山本姓ではなく高野姓を名乗っている
「改めて!陸軍飛行第六十七戦隊隊長!高野義雄少佐であります!」
「陸海軍統合航空第一師団、師団長の山本海軍中佐である、よろしく頼む」
「はっ!」
「今日の夜は宴だよ」
「宴?」
「こういうことか...」
「宮田!飲んでるか!」
「もちろんです師団長殿!」
怪我から復活した宮田は浴びるように酒を飲んでいた
「病院では酒も飲めず億劫で帰ってきて早々こんな!いやぁ!たまりません!」
「出撃はまだ先だ!今日は楽しめ!」
「「はっ!!」」
「お前は酒が強いのか...」
「兄さんは弱いのか?」
「普通ぐらいだが、お前の量には遠く及ばんよ...」
「おい!山本中佐に向かってお前とはなんだ!
陸軍将校は上官への敬語は使わんで良いのか!?」
「満仲、兄だ」
「....はっ!?し、失礼致しました!」
「いや、配慮が足らなかったな済まない」
「滅相もございましぇん!し、失礼致しまシュ!」
満仲飛曹長がフラフラ走って戻っていく
こうしてこの晩も更けていった
そして2週間がたった頃
突然警報が鳴り響く
「なんだなんだ!」
『11時方向に敵機多数確認、直ちに迎撃に上がれ』
「ちくしょう!平和だったのに!」
「戦争してるって忘れてたぞ!」
文句を言いながら落下傘をつけ乗機に走っていく
「山本中佐は早いな!」
「高野少佐も加藤少佐も早い!上がるぞ!」
既に隆雄は零戦に、他の2人は隼に搭乗し離陸した
「遅れるな!早くしろ!」
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