大東亜架空戦記

ソータ

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第二次真珠湾攻撃

第41話 オアフ島沖海戦①

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ハワイでの初戦は日本軍が抑えたものの赤城制空隊筆頭の宮崎が戦死、隆雄が跡を継ぐことになった。
そして新たにアメリカ海軍に動きがあった

「提督!全艦準備完了です!」
「うむ、では、出るとしようか」
アメリカ国歌と共に新生太平洋方面機動艦隊が出港し始める
「空母は3隻と間に合わなかったが、戦艦は9隻だ、勝てないはずがない」
この男はアーネスト・キング、ニミッツの上官である
「敵機!」
「偵察機か...もう発見されてるだろうな」
「えぇ、打電も終わってるでしょう」
「さすがジパングだな、仕事が早い」

「打電終わりました!」
「小規模だが、既にここまで復活しているとはな」
「えぇ、さすがは工業大国ですね」
「敵ながらアッパレってか、帰るぞ」
「はっ!」
零式観測機からの報告で日本艦隊はアメリカ艦隊が動き出したことを知ったが動揺はなかった
「やはり戦力は戻ってきていたか」
「しかし小規模です、温存しているのでしょうか」
「かもしれんな」
「敵も一気に出してくることはせんだろう」
「そうですな、まだ何かあるかもしれません」
「うむ、とにかく警戒を厳となせ」
「対空警戒も怠らせるな」
「了解であります」

「敵の将軍はやはりヤマモトか?」
「そうでしょうなナグモ、ヤマグチもいるかと」
「ヤマモトには会ったことがある」
「どういう男ですか?」
「鮮明で戦略に長け、状況判断が上手い。あの男ならば駆逐艦だけでも戦艦を壊滅させられるだろうな」
「しかし我らには新鋭のベアキャットがあります」
「ヘルキャットが半数以上やられて帰ってきた」
「ヘルキャットはもう古いのです!」
「相手はZEROだというでは無いか、この戦争が始まってから奴らはずっとZEROに乗っている」
「新鋭機が負ける訳ありません」
「ヘルキャットの時も同じようなことを言っていた奴がいたな」
「誰ですか?」
「ニミッツさ、あいつはいつまでたっても青二才だった」
「ニミッツ提督が、」
「自軍の兵器に自信を持つのはいいが過信しすぎるな、兵器は良くても操る人間が下手なら鉄くずも同然だ」
「は、はっ!」

2時間が過ぎた、両軍はずっと偵察機や観測機を飛ばし続けた
今回この作戦に従事した日本側の戦艦は15隻であり大和、長門、陸奥、山城、日向、扶桑の従来艦に加え、中国などに作った造船所で造船した超弩級戦艦、土佐、紀伊、会津、相模、薩摩、甲斐、播磨、摂津、駿河などの新鋭艦が半分を占めている
空母に関しても同じである
赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴に加え
大鳳、龍鳳、八咫烏、鳳凰が加わり10隻を作戦に組み込んでいるという本気具合である
その事実にアメリカ艦隊は驚愕した
「なっ、大和クラスがそんなにいるのか...」
「はっ、また、空母も大量のようです」
「何隻だ」
「10隻です」
「3倍以上か、我が軍が日本軍に物量で負ける日が来るとはな...」
「中国の沿岸部を支配したのが大きいでしょう」
「だろうな、」
直後轟音が響き渡る

10隻から放たれた46cm以上の主砲弾が続々とアメリカ艦隊を襲う
「な、なんだ!?」
「敵弾多数!」
「大和クラスか...」
「また来ます!」
さすがに三連装の主砲から放たれればまともに偏差をしなくても命中弾は少なからず出る
2斉射目で駆逐艦4隻が沈没した
しかし3回目の斉射された主砲弾は無慈悲な鉄の雨と化しアメリカ艦隊を襲う
「3番砲塔に直撃!」
「艦首に至近弾!」
第3エリア吹き飛びました!
旗艦のアイオワIIでも被弾の報告が相次ぐ
「な、なんなんだこれは...」
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