大東亜架空戦記

ソータ

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東南アジア・オーストラリア

第31話 オーストラリア沖海戦

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日本軍は建物を制圧し子供たちを救助し後方へ移した
この時日本軍の兵士たちは驚異が近づいていることを知らなかった

「そうか、オーストラリアはもうそろそろ陥落するか...」
男が報告書を読んでため息を吐く
ルーズベルトである
「機動部隊はまだオーストラリアにつかんのかね」
「はっ、あと4日はかかると思われます」
「ジャップ共は待ってくれんぞ」
「ですが我が合衆国に負けはありません」
ハルが口を開く
「ハル君、君は現状を理解出来ていないようだね」
「と申しますと」
「我々は今窮地に立っているのだよ」
「窮地、ですか」
「そうだ、我が植民地のほとんどをジャップ共に奪われているこの現状で負けがないと言いきれるのかね?」
「しかし我が合衆国は独立後1回の負けもありません!」
「ハル君、今日を持って君を解任する。
元はと言えば君が聞く耳を持たなかったのがこの戦争の原因だ」
そしてハルはホワイトハウスをつまみ出された

4日後日本海軍の零式観測機が米機動部隊を発見した
連合機動艦隊司令長官である山本五十六は直ちに攻撃隊を出すよう命じた
「久々の雷撃だ。心してかかれ!」
「おう!」
攻撃隊は気分が昂っていた
爆撃隊、戦闘機隊も同様だ
爆撃隊にとっても久々の出撃であり
戦闘機隊は久々の空中戦になる
兵士達はすぐに準備を終え出撃して行った

2時間後、両者がほぼ同時に目視で確認する距離まで近づいた
「おい!レーダー員は何をやってる!」
「それが、レーダー員と連絡が取れません...」
「どういうことだ!」
日本海軍の戦艦など、偵察の零観などによる電波妨害により米艦隊は無線連絡が取れなくなっていた
「畜生共が!やりやがった!」
ハルゼーの怒りが一瞬で沸点まで達した
「戦闘機隊に伝えろ!走れ!あの畜生共を叩き落とせ!」
だが冷静さを失った米艦隊は混乱に陥っている
ハルゼー艦隊は先頭のミズーリに続いて取り舵反転を始めた

「全機攻撃態勢!」
青の信煙弾を打ち上げる
それを見た攻撃隊は高度を下げて編隊を組み直す
じわじわと近づいていく攻撃隊は敵艦の射程に入った
米艦隊は各艦がすぐに対空砲火を始めるが水柱を立てるばかりで攻撃隊に当たらない
「敵さん慌ててやがるな」
淵田がニヤリとほほ笑む
「よぉい!てェ!」
魚雷が勢いよく発射され、九七式艦攻が敵空母の甲板スレスレを通り過ぎていく
「命中知らせぇ!」
淵田が後ろに命中弾を知らせるように言う
「水柱三本!四本!五本!全機分命中!」
「よぉし!帰投するぞ!」
「7時!敵機!F6Fです!」
「戦闘機隊!あとは任す!」
「こちら宮崎了解!」

戦闘機隊が一気に降下を始める
そして攻撃隊に張り付く敵機をたたき落としていく
「総員!派手に暴れ回れ!」
無線封鎖をしているにもかかわらずまるで伝わったように2機ずつに別れ敵機を落としていく

「クソ!なんだコイツら!」
「ジークは脆いんじゃねぇのか!」
「なんだコイツ!硬ぇぞ!」
零戦四二型は決して硬いわけではない、
機体全体の裏側にゴムが張り巡らされている
そのため火を噴くこともなければ揚力を失う訳でもなく硬く思える
さらに零戦の持ち味の機動力も損なっておらず、零戦に慣れた搭乗員は体の一部のように動かす

そして30分もすると空戦も終盤を迎える
双方共に弾切れを起こす機が増えてきたからである
宮崎は無線封鎖を解除する
「全機に次ぐ!帰投せよ!」
米軍側の損害は空母2隻轟沈、1隻小破、戦艦2隻中破、3隻小破、巡洋艦、駆逐艦合わせて5隻中破だった
対する日本軍側は攻撃隊3機未帰還、戦闘機隊6機未帰還だった
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