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上洛へ向けて
第弐拾肆章 六角征伐
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信長は上洛に向けて妹の市を近江浅井家に嫁がせた。
それに同行する形で弟の秀孝、利家の兄安勝、秀吉の弟秀長も近江浅井家家臣となった
美濃国岐阜城
「上洛の準備は整った」
「では」
「うむ、まずは近江六角を攻める」
「おぉ、遂に」
「ついに上洛じゃ」
「浅井に文を出せ」
「はっ」
「信長が動くとな」
近江国小谷城
「市!市は何処か!」
「ここにおります」
「おぉ!市!遂に来た織田家の上洛戦じゃ!」
「随分と早うございますな」
「先ほど文が届きもうこの小谷へ向かっておる!」
「1度ここに入られるので?」
「そうじゃ!」
「では兄上と初対面にございますな」
「うむ!心躍る思いじゃ!」
長政は目をきらきらさせ文を大事そうに両手で持っている
織田軍2万は2日で小谷城へ着いた
「お待ちしておりました!」
「そなたが長政か」
「ご紹介が遅れ申した!浅井家当主、浅井新九郎長政にございます!」
「うむ、織田家当主、織田上総介信長じゃ」
「兄上」
秀孝が出てくる
「秀孝、元気そうだな」
「はっ、長政様も良くしてくださいますので」
「我が義兄でございます、当然にございまする」
「なんじゃ、家臣として扱われてるのでは無いのか?」
「一門衆と同列のはずが高待遇を受けておりまする。」
「妻の一門衆と儂の一門衆では話が違いまする」
「はっはっは!そうか!あくまで秀孝は市の家臣か!」
「義兄上だけではございませぬ、前田安勝殿、木下秀長殿も市の重臣にござる」
「そ、そうか、あまり甘やかすでないぞ」
「はっ!」
広間では織田家重臣と浅井家重臣が対面するような形に別れた
「織田家に逆らえば一網打尽だのう....」
「六角出なくてよかったわい...」
一方織田家では
「浅井家は、まともに戦をしておらぬのか?」
「やめよ成政」
「又左だってそう思わんか?」
「今は同盟相手、軽んじるな」
「なんか変わったなお主」
浅井家の重臣は幾度となく劣勢をひっくり返した猛者たちと見てヒソヒソと話をしていたのに対し織田家の重臣は堂々と座っている
そこに市、秀孝、安勝、秀長そして信長と長政が入ってくる
「はぁ......」
「ど、どうされました長政様....」
「お主らを見てると、頭が痛む....」
「は、は?」
「織田家を見て見よ...堂々としておられる、
対してお主らと来たらヒソヒソ、ヒソヒソと」
「長政、それぐらいにしてやれ」
「しかし義兄上...」
「良いか、お主らは今や同盟相手、味方じゃ、
我が家臣も浅井の家臣も戦となれば互いに背中を預け合う仲間じゃ」
「仲間...」
浅井家の家臣は少し感動したような表情を見せ、対する織田家の家臣はウンウンと頷く姿を見せた
2日後、近江に駿河、三河、遠江からの軍勢が到着織田浅井連合軍は総勢6万5000にまでなった
さらに2日後、織田浅井連合軍は六角領に侵入した
信長は隊を4隊に分けた
一隊は和田山城へ前田利家率いる1万、中には佐々成政、織田長益、池田恒興、織田寛維
一隊は小堤城山城へ織田信時率いる1万、中には柴田勝家、羽柴秀吉、織田信包、竹中半兵衛
一隊は観音寺城へ斎藤龍之率いる1万、中には
佐治信方、今川氏真、織田信照、斎藤龍重、織田信正
もう一隊は予備隊、本陣を含む3万5000が観音寺城龍之軍の後ろに構える
これを見た観音寺城主六角義賢は逃亡した
観音寺城はこれを受けて降伏周りの支城は抵抗を続けるも織田の大軍の前に全ての城が陥落、近江佐々木六角氏は滅亡した
しかしこれを受けて立ち上がった軍勢がある
それは畿内で力をつけている三好氏である
三好家臣の三好三人衆は時の将軍、足利義輝を殺害した実行犯である
信長は大義名分を得たことになった
元々は朝廷への挨拶のための上洛であったが、
三好三人衆が立ち上がったことで将軍殺害の実行犯討伐として上洛すれば恩賞まで手に入ることになる
信長は将軍殺害の実行犯討伐へと名目を変え上洛を再開する
それに同行する形で弟の秀孝、利家の兄安勝、秀吉の弟秀長も近江浅井家家臣となった
美濃国岐阜城
「上洛の準備は整った」
「では」
「うむ、まずは近江六角を攻める」
「おぉ、遂に」
「ついに上洛じゃ」
「浅井に文を出せ」
「はっ」
「信長が動くとな」
近江国小谷城
「市!市は何処か!」
「ここにおります」
「おぉ!市!遂に来た織田家の上洛戦じゃ!」
「随分と早うございますな」
「先ほど文が届きもうこの小谷へ向かっておる!」
「1度ここに入られるので?」
「そうじゃ!」
「では兄上と初対面にございますな」
「うむ!心躍る思いじゃ!」
長政は目をきらきらさせ文を大事そうに両手で持っている
織田軍2万は2日で小谷城へ着いた
「お待ちしておりました!」
「そなたが長政か」
「ご紹介が遅れ申した!浅井家当主、浅井新九郎長政にございます!」
「うむ、織田家当主、織田上総介信長じゃ」
「兄上」
秀孝が出てくる
「秀孝、元気そうだな」
「はっ、長政様も良くしてくださいますので」
「我が義兄でございます、当然にございまする」
「なんじゃ、家臣として扱われてるのでは無いのか?」
「一門衆と同列のはずが高待遇を受けておりまする。」
「妻の一門衆と儂の一門衆では話が違いまする」
「はっはっは!そうか!あくまで秀孝は市の家臣か!」
「義兄上だけではございませぬ、前田安勝殿、木下秀長殿も市の重臣にござる」
「そ、そうか、あまり甘やかすでないぞ」
「はっ!」
広間では織田家重臣と浅井家重臣が対面するような形に別れた
「織田家に逆らえば一網打尽だのう....」
「六角出なくてよかったわい...」
一方織田家では
「浅井家は、まともに戦をしておらぬのか?」
「やめよ成政」
「又左だってそう思わんか?」
「今は同盟相手、軽んじるな」
「なんか変わったなお主」
浅井家の重臣は幾度となく劣勢をひっくり返した猛者たちと見てヒソヒソと話をしていたのに対し織田家の重臣は堂々と座っている
そこに市、秀孝、安勝、秀長そして信長と長政が入ってくる
「はぁ......」
「ど、どうされました長政様....」
「お主らを見てると、頭が痛む....」
「は、は?」
「織田家を見て見よ...堂々としておられる、
対してお主らと来たらヒソヒソ、ヒソヒソと」
「長政、それぐらいにしてやれ」
「しかし義兄上...」
「良いか、お主らは今や同盟相手、味方じゃ、
我が家臣も浅井の家臣も戦となれば互いに背中を預け合う仲間じゃ」
「仲間...」
浅井家の家臣は少し感動したような表情を見せ、対する織田家の家臣はウンウンと頷く姿を見せた
2日後、近江に駿河、三河、遠江からの軍勢が到着織田浅井連合軍は総勢6万5000にまでなった
さらに2日後、織田浅井連合軍は六角領に侵入した
信長は隊を4隊に分けた
一隊は和田山城へ前田利家率いる1万、中には佐々成政、織田長益、池田恒興、織田寛維
一隊は小堤城山城へ織田信時率いる1万、中には柴田勝家、羽柴秀吉、織田信包、竹中半兵衛
一隊は観音寺城へ斎藤龍之率いる1万、中には
佐治信方、今川氏真、織田信照、斎藤龍重、織田信正
もう一隊は予備隊、本陣を含む3万5000が観音寺城龍之軍の後ろに構える
これを見た観音寺城主六角義賢は逃亡した
観音寺城はこれを受けて降伏周りの支城は抵抗を続けるも織田の大軍の前に全ての城が陥落、近江佐々木六角氏は滅亡した
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