織田戦国伝

ソータ

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ついに国外へ

第拾肆章 徳川家康

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織田軍は今川の大軍を相手に籠城ではなく
城の外で戦うことを選んだ。
今川軍は桶狭間で休憩を摂ることにし、陣を構えた、そこに雨を利用し織田軍総勢5000は一気に今川本陣へ突っ込み見事今川義元の首を討ち取った

尾張国清須城
「申し上げます」
「如何致した新介」
「はっ、三河岡崎城より松平元康殿が起こしにございます」
「なっ、敵将ではないか....」
「自ら来たと申すのか?」
「はっそのように御座います」
「まさか...有り得ぬ...」
家臣団はみんな困惑しているがその場でただ1人顔を笑みを浮かべている者がいた
もちろん信長である
「通せ」
「殿!?」
「敵とはいえ、一国の主である、粗相の無いように致せ」
「「はっ...」」
その後元康が広間の前の廊下に座る
「お久しぶりにございます、三河、岡崎城主、松平元康にございます」
「近くに寄って座るが良い」
「恐れ入りまする」
元康は広間のど真ん中に陣取った
「如何用で参った」
「はっ、松平は今川を見限り織田殿に付くことを決め申した」
「なっ!先の戦にて大高へ兵糧を持ち入ったのはどこの誰じゃ!」
「そうじゃ!丸根砦と鷲津砦で三河兵にどれだけ殺されたと思っておる!」
「その事に関しては戦国の常にござる」
「これは異なことを仰られる!」
利家が思わず立ち上がる
「お主は確か泰朝殿と一騎打ちしていたと言う前田殿か?」
「如何にも!」
「異な事とは?」
「我らは丸根砦で重臣佐久間盛重を失っておるのだぞ!」
「歳も近いと見えるから言っておくが、私とて織田軍に何百人もの家臣を殺されておるが?」
「ぐっ...」
「又左、他の者もだ、これは竹千代と殿の話、言わば国と国の話じゃ、耳と目だけ向けておれ」
斎藤道三が皆を鎮める
「「はっ...」」
「して、織田に着くと申したな」
「はっ、左様にございます」
「臣従か?同盟か?」
「どちらでも構いませぬ」
「ほう?せっかく三河を取り返したと申すに、
今度は織田に三河を献上することになっても良いと申すか?」
「織田殿なれば我が三河預けても良いと存じます」
「ほう....なればそなたが三河、攻めとっても別に構わぬと申すのか?」
信長の目が変わった
「それでは民が困りまする故こうして足を運び交渉に参ったのでございます」
「ふっ、相変わらず真面目だのう」
「信長殿こそ変わらずにござる」
「なれば松平元康」
空気感が一瞬で変わりピリつき始める
「はっ」
「岡崎を居城とし三河を俺に預けよ」
「かしこまりましてございます」
こうして松平元康は織田信長の家臣として傘下に加わった
元康は今までの人生を清須の空を眺め振り返り黄昏ていた
「次郎三郎」
「...叔父上」
「よう決心したな」
「家臣の支えがあったからにござる」
「良き家臣を持ったようだな、お主の母も喜ぼう」
「一度刈谷に寄ろうと思いまする」
「左様か、刈谷城は新介の城となる」
「義元公を討った張本人にござるか」
「如何にも」
「良いのですか」
「なに、緒川は残る、新介なれば刈谷も纏められよう」
「信元」
「ん、あ、これは姫様」
お市が信元に話しかける
「その方か竹千代と申すものは」
「竹千代は幼名にございます、今は松平次郎三郎元康と名乗っておりまする」
「では元康、兄のためよく働いてくれ」
「はっ、身命を賭してお守りいたしまする」
「頼むぞ」
「はっ!」
お市はそのまま奥へ下がってしまった
「信長様はこれより地獄に身を投じられるのですな」
「左様....我らも死に物狂いで着いていかねばならぬ」
「心得申した」
「うむ、」
「叔父上、私は名を改めようと思います」
「ほぅ」
「しかしまだ思い浮かびませぬ。」
「なれば殿に聞くが良い」

2人は信長自室に向かい信長に面会した
「用とは?」
「名を改めようと思います」
「ほう」
「そこで何か良い案はございませぬか」
「決めておらぬのか...なれば父、信秀から取り、
松平康秀はどうか?」
「あ、ひとつ言い忘れておりました、姓は松平ではなく徳川と致したく」
「徳川康秀...何か違うな...」
信長はしかめっ面でうーんっと考えなにか閃いたように顔が明るくなる
「そうじゃ!家康はどうか!家を再興したのじゃ!徳川家康じゃ!」
「徳川家康...」
「ついでに三河守も名乗るが良い」
「徳川三河守家康...」
「うむ」
「これ以上に無い名にござる!」
「励め」
「はっ!」
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