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こんなラブコメ展開はいらない
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「だからなんでこうなるんだよ。おかしいだろ。」
と俺は1人部屋でつぶやいた。隣の部屋を借りてる岡本さんには聞こえないように。
結局、岡本さんは隣の部屋を借りることになった。他の部屋はなかったのかよ。
そういえば昨日
「とりあえず変な噂流したくないから、登校時間ずらしませんか?」
と提案された。こちらからしたら願ってもないことだったので快諾したが、登校時間同じなのかよ。
今日は日曜日なので今日の夜までに岡本さんに伝えておけばいいか。早速翔太に伝えてみると
『え、じゃあ俺らがずらせばいいじゃん』と返ってきた。なるほど、翔太は女には迷惑かけたくないと思ってるのか。優しいやつだな。まあもちろん相手が岡本さんってこともあるのだろうが。
「じゃあ伝えに行くか。」と家を出た。チャイムを鳴らすとバタバタと言う音と共に岡本さんが出てきた、というか飛び出してきた。学校ではあんなに静かなのに家では結構バタバタしてるんだな。
「ど、どうしたのですか?」
「っていうか息切れしすぎじゃないか?大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
「登校時間俺らがずらすことにしたから。」
「え、何時?」
「8時。」
「まって、今友達と登校時間ずらしちゃったんだけど。」
「何時にしたんだ?」
「は、8時。」
あれ?今8時とおっしゃいました?
「え?8時?」
「うん」
マジですか~なんでこんな所だけ気が合うんだろ。まあしょうがないか翔太に頼んで登校時間戻してもらおっと。
「あ、じゃあ私が戻しましょうか?」
だからなんでこんな所だけ気が合うんだよ!逆に恐怖だわ。
「いやいいよ俺たちが戻すから。」
「え、ほんとにいいんですか?ありがとうございます。」
「いやいいよこれくらい……なんか焦げ臭くないか?」
「あっ、鍋に火をかけたままでした!」
おいおいまじかよ。
「じゃあとりあえず切ってこい!火事になると俺の部屋が1番最初に酷い目に遭うから!」
「は、はい」
岡本さんはバタバタと奥に走っていった。
そして戻ってきた。
「火は消えたけどほとんど焦げてしまいました…」
「そんなこと俺に言われてもな…」
私これからどうしましょう?みたいな顔でこっちを見てくるからあんまり酷いことも言えない。
「じゃ、じゃあぱぱっと何か作れば?」
「……」
え、どうしたんだ?そんなに変なアイデアか?別に「ご飯をぱぱっと作ったら?」と提案しただけな気がするが。
「……です」
「え?もうちょっと大きい声で。」
「私、料理が天才的に下手なんです。」
「は?」
あ、やべっ。心の声が出てしまった。
「私、結構努力したんです。けど料理だけは全くうまくいかなくて。」
「あ、あーなるほどね。」
変なことを聞いてしまったな。どうしよう。このまま帰るのは男として、っていうか人間としてどうかと思うので何とかしてあげたいが、どうすることもできないんだよな。
「わ、私は今晩はカップラーメンとか食べますので。」
「わ、わかった。じゃあ俺は返っていいか?」
「ど、どうぞ。」
これでもかというほどぎこちない会話をして、岡本さんの家を出た。(と言っても玄関だが)
とりあえず忘れないうちに翔太に連絡しておこう。
『岡本さんが時間をずらしたので、明日はいつも通りの時間に行くことになった。』
1分もたたずに返事が返ってきた。
『了解。じゃあ8時半俺の家な。』
よし。これでいいか。あぁもう眠たいな。寝るか。と、ベッドに移動した。おっと、その前に風呂入らなきゃな。
そこで俺の意識は無くなった。
と俺は1人部屋でつぶやいた。隣の部屋を借りてる岡本さんには聞こえないように。
結局、岡本さんは隣の部屋を借りることになった。他の部屋はなかったのかよ。
そういえば昨日
「とりあえず変な噂流したくないから、登校時間ずらしませんか?」
と提案された。こちらからしたら願ってもないことだったので快諾したが、登校時間同じなのかよ。
今日は日曜日なので今日の夜までに岡本さんに伝えておけばいいか。早速翔太に伝えてみると
『え、じゃあ俺らがずらせばいいじゃん』と返ってきた。なるほど、翔太は女には迷惑かけたくないと思ってるのか。優しいやつだな。まあもちろん相手が岡本さんってこともあるのだろうが。
「じゃあ伝えに行くか。」と家を出た。チャイムを鳴らすとバタバタと言う音と共に岡本さんが出てきた、というか飛び出してきた。学校ではあんなに静かなのに家では結構バタバタしてるんだな。
「ど、どうしたのですか?」
「っていうか息切れしすぎじゃないか?大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
「登校時間俺らがずらすことにしたから。」
「え、何時?」
「8時。」
「まって、今友達と登校時間ずらしちゃったんだけど。」
「何時にしたんだ?」
「は、8時。」
あれ?今8時とおっしゃいました?
「え?8時?」
「うん」
マジですか~なんでこんな所だけ気が合うんだろ。まあしょうがないか翔太に頼んで登校時間戻してもらおっと。
「あ、じゃあ私が戻しましょうか?」
だからなんでこんな所だけ気が合うんだよ!逆に恐怖だわ。
「いやいいよ俺たちが戻すから。」
「え、ほんとにいいんですか?ありがとうございます。」
「いやいいよこれくらい……なんか焦げ臭くないか?」
「あっ、鍋に火をかけたままでした!」
おいおいまじかよ。
「じゃあとりあえず切ってこい!火事になると俺の部屋が1番最初に酷い目に遭うから!」
「は、はい」
岡本さんはバタバタと奥に走っていった。
そして戻ってきた。
「火は消えたけどほとんど焦げてしまいました…」
「そんなこと俺に言われてもな…」
私これからどうしましょう?みたいな顔でこっちを見てくるからあんまり酷いことも言えない。
「じゃ、じゃあぱぱっと何か作れば?」
「……」
え、どうしたんだ?そんなに変なアイデアか?別に「ご飯をぱぱっと作ったら?」と提案しただけな気がするが。
「……です」
「え?もうちょっと大きい声で。」
「私、料理が天才的に下手なんです。」
「は?」
あ、やべっ。心の声が出てしまった。
「私、結構努力したんです。けど料理だけは全くうまくいかなくて。」
「あ、あーなるほどね。」
変なことを聞いてしまったな。どうしよう。このまま帰るのは男として、っていうか人間としてどうかと思うので何とかしてあげたいが、どうすることもできないんだよな。
「わ、私は今晩はカップラーメンとか食べますので。」
「わ、わかった。じゃあ俺は返っていいか?」
「ど、どうぞ。」
これでもかというほどぎこちない会話をして、岡本さんの家を出た。(と言っても玄関だが)
とりあえず忘れないうちに翔太に連絡しておこう。
『岡本さんが時間をずらしたので、明日はいつも通りの時間に行くことになった。』
1分もたたずに返事が返ってきた。
『了解。じゃあ8時半俺の家な。』
よし。これでいいか。あぁもう眠たいな。寝るか。と、ベッドに移動した。おっと、その前に風呂入らなきゃな。
そこで俺の意識は無くなった。
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