1 / 36
私の家族
しおりを挟む
私、相原郁美は高校二年生の平凡な少女だ。175センチと少しだけ身長が高いことはあるが、成績も運動も平均となり、ミス・アベレージである。
いじめにあうことも羨望を集めることもなく、かといって、放っておかれることもなく、友人と呼べる存在もそこそこいて、うまく集団に溶け込んでいる。
私の家族構成も普通だ。会社員の父、専業主婦の母、そして、私の3人家族だ。今は父の両親が老人ホームに入ったことで、家の管理もかねて一戸建てに引っ越したものの、そこに引っ越す私が高校生になるまでは父の会社が借り上げていたアパートで暮らしていた。
そんな傍から見たら世間で言う一般家庭の域に分類されるだろう。
ただ、私たちの中で唯一問題なのは、私が両親にも両親の親類の誰にも似ていないことだろう。
それって一番家族として問題じゃない?と突っ込むなかれ。私が一番そう思っている。
自慢でも欲目でもないが、私の家族は外見が良い。父も母も叔父も叔母も従兄弟たち、それから祖父母もみんな容姿が整っていて、彼らの中にはモデルや俳優が溢れている。父も母もバイトはモデルをしていたぐらいだ。
その中で唯一私だけ、身長があっても顔が良くなかった。いや、ブサイクではなく、ただ平凡な顔立ちをしていたのだ。目鼻立ちははっきりしている方だし顔は小さいが、顔が小さすぎてバランスが悪かったり鼻が低かったり、とりあえずモデルや俳優になれる人材ではなかった。
その時も両親は別に何かを想うわけでもなかったようだけど。
どうしてそんなに似てないかって、そんなの私が知りたいんだけど!!
それは今でも解けない相原家の謎だったんだけど・・・。
いじめにあうことも羨望を集めることもなく、かといって、放っておかれることもなく、友人と呼べる存在もそこそこいて、うまく集団に溶け込んでいる。
私の家族構成も普通だ。会社員の父、専業主婦の母、そして、私の3人家族だ。今は父の両親が老人ホームに入ったことで、家の管理もかねて一戸建てに引っ越したものの、そこに引っ越す私が高校生になるまでは父の会社が借り上げていたアパートで暮らしていた。
そんな傍から見たら世間で言う一般家庭の域に分類されるだろう。
ただ、私たちの中で唯一問題なのは、私が両親にも両親の親類の誰にも似ていないことだろう。
それって一番家族として問題じゃない?と突っ込むなかれ。私が一番そう思っている。
自慢でも欲目でもないが、私の家族は外見が良い。父も母も叔父も叔母も従兄弟たち、それから祖父母もみんな容姿が整っていて、彼らの中にはモデルや俳優が溢れている。父も母もバイトはモデルをしていたぐらいだ。
その中で唯一私だけ、身長があっても顔が良くなかった。いや、ブサイクではなく、ただ平凡な顔立ちをしていたのだ。目鼻立ちははっきりしている方だし顔は小さいが、顔が小さすぎてバランスが悪かったり鼻が低かったり、とりあえずモデルや俳優になれる人材ではなかった。
その時も両親は別に何かを想うわけでもなかったようだけど。
どうしてそんなに似てないかって、そんなの私が知りたいんだけど!!
それは今でも解けない相原家の謎だったんだけど・・・。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
美術部俺達
緋色刹那
青春
・第7回ライト文芸大賞エントリー中
・完結済み。番外編「First Grade」は過去話。
〈あらすじ〉
自由ノ星(じゆうのほし)高校美術部には三人の男子がいる。
創作レクリエーションマニア、成宮創介(なるみやそうすけ)。
アニメと漫画大好き、大城太志(おおしろたいし)。
マイナーアイドル狂い、音来響(おとぎきょう)。
三人は美術部でありながら絵を描かず、毎日ゆるっと創作レクリエーションに明け暮れていた。
そんな美術部に、廃部の危機が! マネージャーとして新たに加わった女子部員、麻根路屋 乙女(まねじや おとめ)の指導のもと、美術部らしい活動を仕方なくスタート。
が、彼らには自由に創作できない理由(トラウマ)があった。さらに、マネージャーにもある秘密が……。
バカバカしくも苦しみを抱えた、高校生達による青春コメディ。
バカでいいじゃない? 若人だもの。
〈補足〉
ツイッターの「#創作試験問題」の解答をもとに、長編化したものです。元になった解答(ショートショート)はカクヨムにて掲載中(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888660025)。
学校に行きたくない私達の物語
能登原あめ
青春
※ 甘酸っぱい青春を目指しました。ピュアです。
「学校に行きたくない」
大きな理由じゃないけれど、休みたい日もある。
休みがちな女子高生達が悩んで、恋して、探りながら一歩前に進むお話です。
(それぞれ独立した話になります)
1 雨とピアノ 全6話(同級生)
2 日曜の駆ける約束 全4話(後輩)
3 それが儚いものだと知ったら 全6話(先輩)
* コメント欄はネタバレ配慮していないため、お気をつけください。
* 表紙はCanvaさまで作成した画像を使用しております。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる