過去あり無自覚美少年が幸せになるまで

どなた？

「まずは、お前は蓮さんの弟であってるんだよな？」

《はい。えっと皆さんは？》

「俺たちのこと、知らないのか⁉︎」

・・・

《自意識過剰？》

「ははっww。龍、知らなくて当然だろ。」

「まぁ、そうか、そうだな。」

　なんだろこの人たち？

《ねぇ、怜。この人たち誰か知ってる？》

「あぁ、さっきから話してる赤眼の人が生徒会長で、隣でニコニコしてる人が副会長。で、あのずっと無口な人が書紀、
　ふわふわした話し方の緑眼の人が会計、そっくりな2人が庶務。ちなみに双子な。
　最後に目つきの悪い人が風紀委員長だよ。」

「おい、伊柊院。聞こえてるぞ。」

「で、どうするのぉ～？」

「れん…ら..く、」

「「それいいね！いっそのこと蓮さんに連絡しよう‼︎」」

「まぁそれしかないか。」

「そういえば伊柊院は蓮さんのこと知らないよな。」

「る、かわ…財….ばつ」

「流川財閥…もしかして社長のことですか？」

「あぁ。で、この子はその弟らしいが…いや、これは蓮さんに説明してもらうか。」

「はい、それがいいでしょう。早速連絡してみますね。」

そう言って、清霞は少し離れた所で電話をかけた。

「もしもし、蓮さん？急に申し訳ないのですが、あなたの弟に関してご説明していただきたいです。……はい、分かりました。
　では生徒会室でお待ちしております。」

「今から来るということなので、生徒会室に移動しましょう。」

「「レッツゴー‼︎」」

「結局どういうことだよ。」

　ごめん怜、僕も全くわからない

《とりあえず僕のにぃにがここに来るんだと思う。》

2人は訳もわからぬまま、生徒会室へ向かった。