過去あり無自覚美少年が幸せになるまで

睡蓮

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朝になり、そして…

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「俺は明日の朝ごはんの買い出しに行ってくるから、風呂先入っておいて。」

《僕もついて行こうか?》

「いや、日用品とか他にも買いたいものあるからいいよ。」

《分かった。いってらっしゃい》

「行ってきます」

 ご飯作ってくれるだけじゃなくて、買い出しも行ってくれてなんか悪いな。

・・・

 お風呂入るか。

洗面所でカツラとメガネを取る。にぃにとおんなじ白髪に、ちょっと薄めの青眼。
目はにぃにみたいにキリッとしてないし、鼻もべつに高くない平凡な顔。
でもあの人が、※※※さんが好きだって言ってくれた顔。

 いや、考えるのはやめよう。怜が帰ってくる前に出ないと。

お風呂から上がるとまだ怜は帰ってきていないみたいだった。
メガネとカツラを持って自室へ行く。
 そういえばなんで変装するのか聞いてなかったなぁ。
ベッドに寝転びながら考えていると、だんだん眠くなって…

ガチャッ

(あれ?翠はまだ風呂に入ってるのかな?
 風呂場には…いない。もう寝たのか?俺も早く寝るか。)


「すいーー!すいーーー‼︎まだ寝てるのか?翠、遅刻するぞ~。」

 起こしに行くか。

トントン、「入るからな。」

ガチャッ

えっ

怜は息を呑んだ。翠がいると思っていたベッドの上には

真っ白な髪の美しい人がサメを抱きしめながら、スースーと寝息を立てていた。

(て、天使?)
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