ボクに構わないで

理事長

「ここが理事長室です。」

　金ピカじゃん。どんだけ金かけたんだよ。

トントン、

「理事長、転入生を連れてきました。」

「入っていいよ。」

　ん？なんか知ってる声…

「失礼します。」

…！？

そこにはさっきまで家で話していた叔父さんがいた

「びゃくyっ あっ！」

「どうかしましたか？」

「なんでもないです。」

　あぶなぁ、副会長さんがいたんだった。

「伶斗君は戻っていよ。」

「では、失礼しました。」

・・・

「さっきぶり、真白。」

「白夜さん、ここの理事長なの？」

「理解が早くて助かるよ。ほんとはもっと詳しく説明したいけど、君の担任が迎えにきちゃうから
　手短に学園の説明だけ話すね。」

そう言って白夜さんは説明を始めた。
面倒なので要約すると、クラスはS～Dまであり、ボクは全教科満点という偉業を成し遂げたからもちろんSクラス。
寮の鍵を開けたり、食堂で料理を注文するときは、カードを使うらしい。

「そのカード、真白のは料理も全部タダだし、この学園のどこにでも入れるようになってるから…無くさないようにね。」

こわい、怖すぎる
ちょっと涙目になったけど、仕方ないじゃん！怖いんだもん！

「ごめん、ごめん。で、寮は、一応1人部屋にしておいたからね。」

「うん。ありがと。」

トントン

「夜霧です。」

「あぁ、入って。」

「失礼します。」

　担任の先生かぁ。どういうひと…
　なんかガン見されてる

「…理事長、この子やばくないですか？」

「うん、これで自分はまぁまぁいい方だと思っているらしい。」

おぉ、もうこれ教師じゃないだろ　

　ホストだ

なんか2人が話してたけど驚いて聞いてなかった。
黒いシャツとネクタイ、スーツは着てないのもそうだが、なんというか大人の色気的なのが…

「ホストじゃねぇよ。」

あれ？声に出して「るよ、真白。」

「えっと…ごめんなさい。」

「この人は担任の夜霧　咲夜よぎり　さくや君だよ。見た目や口は悪いけどいい先生だからね。」

「見た目は普通ですよ。」

「はいはい。じゃあ真白、学園生活楽しんでね。」

「ばいばい。」

ガチャン

　気まずい

「真白、」

「ひゃいっ」

　うわっ恥ずかしっ

「ひゃいってw。お前、自分の容姿についてどう思う？」

「どうって、ちょっといいくらいですかね。」

「はぁぁ、まじだったかぁ。お前、絶対1人になるなよ。あと、知らないやつについていくな。いいか。」

　知らない人についていくなって、

「ふふっ、ふふふ、あははっ、せんせっ、が言うとやばっ、あははww」

　あっ先生キョトンてしてる。でもやばい、とまんなっ

「ふはっ、はぁ、はぁ、すみません。」

「いっいや、大丈夫だ。」

(こいつ、笑うとやばい‼︎)

夜霧は、初めて意図せず、翻弄されたのだった。