47 / 57
《紫苑》
騒動の裏
しおりを挟む
《雪月花》の本部襲撃、その後始末から3日が経過した。
そんな中俺が桔梗と彩乃を連れてやってきたのは、《仙藤》本部地下に位置する、寂れた部屋──の入口だ。
桔梗はその扉のドアノブに手を掛けながら、再度、俺へと問う。
「……本当に、行くのですか?」
「さっきから言ってるだろう。直々に聞きたいことがある、と」
「……分かりました。では──」
桔梗の手によって開かれるのは、鉄製の見るからに重そうな扉。
それを潜った俺たちの背後で、重厚な音が幾重にも重なって響く。
そして見えるは、2つ目の扉。脱出防止を徹底とした、厳重なセキュリティ一。
俺はその前で軽く深呼吸をすると、意を決して部屋の中へと入る。
「──数日ぶりだな。それでは、中止していた取調べを、再開しようか」
「……《仙藤》は重要参考人を数日も放置しておくほどに、雑な組織なのかしら?」
「心外だな。こちらとてやるべきことをやってから、だ」
「アタシの優先度は《仙藤》の中でも低いと捉えていいのかしら?」
「それはお前次第だな」
コンクリート製の壁に、事務用のデスクと椅子。
殺風景な部屋の椅子に腰掛け、開口一番に悪態をついてきたのは、今回の騒動の主犯、月ヶ瀬美雪。
《鷹宮》・《仙藤》の分子の統括者であり、《雪月花》という組織の、《姫》でもある。
そんな彼女と向かい合うようにして、俺は目線を合わせる。
「で、アンタたちが居ない間。そこのマジックミラーに人を配置してアタシを監視していたのかしら?」
「いんや。あれはただの鏡さ。先程も言った通り、俺たちもヒマじゃない」
「……あぁ、そういうことね」
そう否定の意を示せば、彼女は納得したようにそちらに視線を移し、
「マジックミラーはダミー。本命は、千里眼系と遠距離系の異能者。マジックミラーを配置するだけに金を使うなら、部屋まるごとをコンクリで固めた方が安全性は高い……ってワケね」
「ご名答。自身の置かれている状況をよーく把握しているようで」
彼女の言う通りだ。ここに通される者は、美雪含め──殆どが異能者だ。
マジックミラーなど配置すれば、万が一異能を発動された場合、監視人まで巻き添えを喰らう可能性がある。それだけは何としてでも避けたい。
「なら、さっさと話してもらいたいモノだが。『君たちの求める、いい情報』とやらの詳細を、な」
美雪の仏頂面が、僅かながら動く。
……それもそのハズ。彼女はその『情報』だけを目当てに、戦科部隊を動員し、反体制派を煽った。
その結果として、彼女は《仙藤》の独房に軟禁され、取調べを受けている。
「何故、そんな曖昧な情報を目当てに──何百という人間を動員した? それ程までに切羽詰まっていたのか、或いは……情報の流出者を、信用していたのか」
──答えなければ、これ以上待遇が悪くなる。
そういった意図を裏に忍ばせ、瞳を細め、威圧の声を出す。
美雪は暫く黙っていたが、やがて天井を仰ぎ見ると、小さく、呟いた。
「……かなり年配の男が、来た」
「……男?」
「えぇ。今年の4月くらいかしらね。ちょうど──鷹宮清十郎が、事故で死んだ時期」
聞き馴染みのある人名に、俺と彩乃の眉が僅かに動く。
……間違いない。情報の流出者は、《鷹宮》に関係している。
「やけに《鷹宮》の内部に詳しい男だったわ。だからアタシたちは、《鷹宮》を精査する時にはソイツから情報を得ていた。どうやら決まった隠れ家があるみたいでね。なかなかに所在が掴めなかった」
「なかなか、ということは──僅かには、あったんだな?」
「……《紫苑》。それだけよ」
◇
「……桔梗」
「……えぇ。分かってます」
何千何万というパズルのピースの内の、1つ。
しかしそれは、こちらにとっては100にも200にも匹敵するほどのモノ。
期待以上だ。まさか、美雪から流出者の素性が少しでも分かるとは思っていなかった。
美雪がソイツとコンタクトをとった時期は、《鷹宮》会長の清十郎が事故で亡くなった時期。
……そう。堂本充による、何者かの隠蔽工作で──殺された、時期。
ソイツが堂本充と関係を持っていたのなら、状況は大きく飛躍する。
しかし、まだ。まだ、足りない。
美雪の言った情報は、1つ1つが古く、浅く、曖昧に程近い。
だからそれを確定させるのには──
「生の情報が必要、なんだよなぁ……」
「……それなら、ちょうど都合の良い者が居ます」
「「え?」」
思わず、俺と彩乃は疑問の声を漏らす。
その情報源とは、即ち──
「コイツ、井納欽三」
「「……あぁ、いたわ。そんなのも」」
忘れてた。圧倒的モブキャラだったわ。
「……お二人とも。久世の取調べは散々に行っといて、主犯を忘れるのは如何なモノかと」
「いやだって、モブキャラだし」
「志津二に同感」
そんな欽造トークを繰り広げていると、鉄格子を挟んだ向こうから、
「貴様ら、儂を笑いに来ただけか!?」
「いんや、それとは別だ。……というか、痩せたな」
「ここに数ヶ月と収容されている儂への嫌味か!?」
「いや、事実をありのまま伝えただけだぞ。……でもまぁ、お前が痩せた原因としては、《仙藤》の囚人食にあるんだがな。飽きのこないメニューに、健康バランスを考えた配分。感謝してくれたまえ」
とまぁ、茶番はここまでにして。
「──聞きたいことが、ある」
……井納欽造。自身を《長》の座につかせようと、俺の遺伝子を取り込もうとした張本人であり。
そのための捕獲を、久世颯に依頼した張本人でもある。
何故忘れていたのか、我ながら不思議だが──コイツの必要性を見出した途端、頭が明確に切り替わる。
月ヶ瀬美雪から得た情報と、井納欽造から得る情報。これらが合致していれば、事態はさらに前進する。
「単刀直入に聞こう。お前は、俺を捕獲──ひいては、殺めようとした。それは事実。……しかし、極一部の人間しか知り得ないハズの本家筋の所在を、どうしてお前が知っていた?」
「貴様に話すことなど、何もッ──!」
「……煩い」
燻った怒りが露わになる。
あぁ──と1つ思い付いた俺は、吐き捨てるように、それを口にした。
「……研究室。あれは跡形もなく消しておこう。それに、お前の息子娘もどう扱うか──」
「……ッ」
「分からないか? 俺を殺めようとした責は、お前自身にあると。故に、俺が何をしようと、お前は口出し出来まい?」
見下すようにして吐き捨てる俺に、井納欽造はみるみる間に顔を青くしていく。
井納が唸ったのも一瞬、
「……分かった、話す! だから、家族だけは──」
「なら、早く話せ。こちらとてヒマじゃない」
井納は思い出すようにして目を閉じると、小さく、呟いた。
「20代ほどの、若い男が……来た。2、3カ月前のことだ。当時の儂は、どう《長》の座につこうと、試行錯誤していた。そんな時だ。あの男が、《仙藤》本家筋──貴様の資料を手に、やってきた」
……ここでも、出てきたか。
「その男に関して、何か知ってることは無いのか?」
「知ってること……? そういえば、やたらと異能者組織の──それも、《鷹宮》の内部に詳しい男だった。何故かと問えば、以前に関係を持っていた、と」
「……なるほど。なら──堂本充と、《紫苑》という名に、心当たりは?」
井納欽造は俺の問いに暫し考え込む。そして、
「……前者はその男の知人だと。後者は、その男が属している組織だと……言っていた」
「……そうか。失礼したな」
そのまま立ち去ろうとするところを、井納欽造に呼び止められる。
「……《長》よ。何を焦っておる?」
「…………どういう意味だ?」
「今の貴様からは、あの時のような小生意気さは感じられん。寧ろ、1つのことに執着して、周りが見えておらんように感じる。故に、焦っておる──と」
「……として、どうしてお前が気にかける? 殺めようとした、張本人を」
そう問えば、井納は薄ら笑みを浮かべ、
「……いやなに。年寄りの戯言さ」
~to be connected.
そんな中俺が桔梗と彩乃を連れてやってきたのは、《仙藤》本部地下に位置する、寂れた部屋──の入口だ。
桔梗はその扉のドアノブに手を掛けながら、再度、俺へと問う。
「……本当に、行くのですか?」
「さっきから言ってるだろう。直々に聞きたいことがある、と」
「……分かりました。では──」
桔梗の手によって開かれるのは、鉄製の見るからに重そうな扉。
それを潜った俺たちの背後で、重厚な音が幾重にも重なって響く。
そして見えるは、2つ目の扉。脱出防止を徹底とした、厳重なセキュリティ一。
俺はその前で軽く深呼吸をすると、意を決して部屋の中へと入る。
「──数日ぶりだな。それでは、中止していた取調べを、再開しようか」
「……《仙藤》は重要参考人を数日も放置しておくほどに、雑な組織なのかしら?」
「心外だな。こちらとてやるべきことをやってから、だ」
「アタシの優先度は《仙藤》の中でも低いと捉えていいのかしら?」
「それはお前次第だな」
コンクリート製の壁に、事務用のデスクと椅子。
殺風景な部屋の椅子に腰掛け、開口一番に悪態をついてきたのは、今回の騒動の主犯、月ヶ瀬美雪。
《鷹宮》・《仙藤》の分子の統括者であり、《雪月花》という組織の、《姫》でもある。
そんな彼女と向かい合うようにして、俺は目線を合わせる。
「で、アンタたちが居ない間。そこのマジックミラーに人を配置してアタシを監視していたのかしら?」
「いんや。あれはただの鏡さ。先程も言った通り、俺たちもヒマじゃない」
「……あぁ、そういうことね」
そう否定の意を示せば、彼女は納得したようにそちらに視線を移し、
「マジックミラーはダミー。本命は、千里眼系と遠距離系の異能者。マジックミラーを配置するだけに金を使うなら、部屋まるごとをコンクリで固めた方が安全性は高い……ってワケね」
「ご名答。自身の置かれている状況をよーく把握しているようで」
彼女の言う通りだ。ここに通される者は、美雪含め──殆どが異能者だ。
マジックミラーなど配置すれば、万が一異能を発動された場合、監視人まで巻き添えを喰らう可能性がある。それだけは何としてでも避けたい。
「なら、さっさと話してもらいたいモノだが。『君たちの求める、いい情報』とやらの詳細を、な」
美雪の仏頂面が、僅かながら動く。
……それもそのハズ。彼女はその『情報』だけを目当てに、戦科部隊を動員し、反体制派を煽った。
その結果として、彼女は《仙藤》の独房に軟禁され、取調べを受けている。
「何故、そんな曖昧な情報を目当てに──何百という人間を動員した? それ程までに切羽詰まっていたのか、或いは……情報の流出者を、信用していたのか」
──答えなければ、これ以上待遇が悪くなる。
そういった意図を裏に忍ばせ、瞳を細め、威圧の声を出す。
美雪は暫く黙っていたが、やがて天井を仰ぎ見ると、小さく、呟いた。
「……かなり年配の男が、来た」
「……男?」
「えぇ。今年の4月くらいかしらね。ちょうど──鷹宮清十郎が、事故で死んだ時期」
聞き馴染みのある人名に、俺と彩乃の眉が僅かに動く。
……間違いない。情報の流出者は、《鷹宮》に関係している。
「やけに《鷹宮》の内部に詳しい男だったわ。だからアタシたちは、《鷹宮》を精査する時にはソイツから情報を得ていた。どうやら決まった隠れ家があるみたいでね。なかなかに所在が掴めなかった」
「なかなか、ということは──僅かには、あったんだな?」
「……《紫苑》。それだけよ」
◇
「……桔梗」
「……えぇ。分かってます」
何千何万というパズルのピースの内の、1つ。
しかしそれは、こちらにとっては100にも200にも匹敵するほどのモノ。
期待以上だ。まさか、美雪から流出者の素性が少しでも分かるとは思っていなかった。
美雪がソイツとコンタクトをとった時期は、《鷹宮》会長の清十郎が事故で亡くなった時期。
……そう。堂本充による、何者かの隠蔽工作で──殺された、時期。
ソイツが堂本充と関係を持っていたのなら、状況は大きく飛躍する。
しかし、まだ。まだ、足りない。
美雪の言った情報は、1つ1つが古く、浅く、曖昧に程近い。
だからそれを確定させるのには──
「生の情報が必要、なんだよなぁ……」
「……それなら、ちょうど都合の良い者が居ます」
「「え?」」
思わず、俺と彩乃は疑問の声を漏らす。
その情報源とは、即ち──
「コイツ、井納欽三」
「「……あぁ、いたわ。そんなのも」」
忘れてた。圧倒的モブキャラだったわ。
「……お二人とも。久世の取調べは散々に行っといて、主犯を忘れるのは如何なモノかと」
「いやだって、モブキャラだし」
「志津二に同感」
そんな欽造トークを繰り広げていると、鉄格子を挟んだ向こうから、
「貴様ら、儂を笑いに来ただけか!?」
「いんや、それとは別だ。……というか、痩せたな」
「ここに数ヶ月と収容されている儂への嫌味か!?」
「いや、事実をありのまま伝えただけだぞ。……でもまぁ、お前が痩せた原因としては、《仙藤》の囚人食にあるんだがな。飽きのこないメニューに、健康バランスを考えた配分。感謝してくれたまえ」
とまぁ、茶番はここまでにして。
「──聞きたいことが、ある」
……井納欽造。自身を《長》の座につかせようと、俺の遺伝子を取り込もうとした張本人であり。
そのための捕獲を、久世颯に依頼した張本人でもある。
何故忘れていたのか、我ながら不思議だが──コイツの必要性を見出した途端、頭が明確に切り替わる。
月ヶ瀬美雪から得た情報と、井納欽造から得る情報。これらが合致していれば、事態はさらに前進する。
「単刀直入に聞こう。お前は、俺を捕獲──ひいては、殺めようとした。それは事実。……しかし、極一部の人間しか知り得ないハズの本家筋の所在を、どうしてお前が知っていた?」
「貴様に話すことなど、何もッ──!」
「……煩い」
燻った怒りが露わになる。
あぁ──と1つ思い付いた俺は、吐き捨てるように、それを口にした。
「……研究室。あれは跡形もなく消しておこう。それに、お前の息子娘もどう扱うか──」
「……ッ」
「分からないか? 俺を殺めようとした責は、お前自身にあると。故に、俺が何をしようと、お前は口出し出来まい?」
見下すようにして吐き捨てる俺に、井納欽造はみるみる間に顔を青くしていく。
井納が唸ったのも一瞬、
「……分かった、話す! だから、家族だけは──」
「なら、早く話せ。こちらとてヒマじゃない」
井納は思い出すようにして目を閉じると、小さく、呟いた。
「20代ほどの、若い男が……来た。2、3カ月前のことだ。当時の儂は、どう《長》の座につこうと、試行錯誤していた。そんな時だ。あの男が、《仙藤》本家筋──貴様の資料を手に、やってきた」
……ここでも、出てきたか。
「その男に関して、何か知ってることは無いのか?」
「知ってること……? そういえば、やたらと異能者組織の──それも、《鷹宮》の内部に詳しい男だった。何故かと問えば、以前に関係を持っていた、と」
「……なるほど。なら──堂本充と、《紫苑》という名に、心当たりは?」
井納欽造は俺の問いに暫し考え込む。そして、
「……前者はその男の知人だと。後者は、その男が属している組織だと……言っていた」
「……そうか。失礼したな」
そのまま立ち去ろうとするところを、井納欽造に呼び止められる。
「……《長》よ。何を焦っておる?」
「…………どういう意味だ?」
「今の貴様からは、あの時のような小生意気さは感じられん。寧ろ、1つのことに執着して、周りが見えておらんように感じる。故に、焦っておる──と」
「……として、どうしてお前が気にかける? 殺めようとした、張本人を」
そう問えば、井納は薄ら笑みを浮かべ、
「……いやなに。年寄りの戯言さ」
~to be connected.
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
ひきこもり瑞祥妃は黒龍帝の寵愛を受ける
緋村燐
キャラ文芸
天に御座す黄龍帝が創りし中つ国には、白、黒、赤、青の四龍が治める国がある。
中でも特に広く豊かな大地を持つ龍湖国は、白黒対の龍が治める国だ。
龍帝と婚姻し地上に恵みをもたらす瑞祥の娘として生まれた李紅玉は、その力を抑えるためまじないを掛けた状態で入宮する。
だが事情を知らぬ白龍帝は呪われていると言い紅玉を下級妃とした。
それから二年が経ちまじないが消えたが、すっかり白龍帝の皇后になる気を無くしてしまった紅玉は他の方法で使命を果たそうと行動を起こす。
そう、この国には白龍帝の対となる黒龍帝もいるのだ。
黒龍帝の皇后となるため、位を上げるよう奮闘する中で紅玉は自身にまじないを掛けた道士の名を聞く。
道士と龍帝、瑞祥の娘の因果が絡み合う!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる