366 / 373
354 やらかされる前に埋めてしまう事も
しおりを挟む
…‥‥ヴィステルダム王国の王座が変わる日。
国王が退任し、王子たちのどちらかが国王の座に就くのだが、国の指導者が変わるという事で国内は今、お祭り騒ぎとなっていた。
今の王の治世はそれなりに良いのだが、やっぱり新しい指導者が誰になるのかは気になるようで、あちらこちらでどちらの王子が国王になるのかという賭け事もあったりする。
その他にも変わる事で色々と付き合い方も考えようという事で、他国からの客人も大勢訪れてきているようだ。
「まぁ、気になる人が多くなるのも無理はないけど‥‥‥‥その隙をついて、やらかすような輩も潜りこもうとしているのかな?」
「その分、警備などが厳重化されているようですし、そう容易く馬鹿は出てこないでしょウ」
上空から見まわりつつ、下の方で怪しい動きが無いのか確認しながら俺たちはそう話し合う。
本日のこの祭り騒ぎの中で、犯罪者が出てこられると困るもの。
そのため、出来るだけ取り締まれるように衛兵たちが動く中で、俺たちも協力して上から見まわることにしたのだ。
空から見渡せる点が、こういう監視が必要な場で強いからね。
「とは言え、流石に建物の中までは無理だが…‥‥そっちはどうだー?」
『大丈夫でありんす、潜入して気が付かれていないでありんす』
『グゲェグゲェ】
ノイン御手製遠隔通信機を介して連絡を取り合って見たが、異常はないようだ。
気配を消して忍び込めるリザに、物にまぎれて箱のまま見回っているリリス。
その他にも各自、各々が自然と紛れ込める形で見回っているが、こういう通信機器が出来たことで色々とやりやすくなっていることを実感させられる。
「というか、これを用意できるほどの技術力で、国王からゼノバースかグラディのどちらを次の国王にするのかってことがわからないのかな?」
「無理ですネ。自白は容易いですが、それでも目立ってやるわけにもいきませんし、そもそもメイドたるものあらゆる物事に想定して動けるようにという嗜みはあるのですが…‥‥‥あそこまで自由奔放理解不能な方ですと、読むのが難しいのデス」
ノインでさえも理解できないと言わせるとは‥‥‥‥国王陛下、恐るべし。
いや、本日の退任式で国王を辞めるのであれば元国王陛下恐るべしというべきなのか。
「‥‥‥‥ふと気が付いたけど、そう言えば国王陛下のフルネームとかって聞いたことが無いのじゃが」
「言われてみれば、確かにそうかも」
「あまり耳にしない。そもそも国王陛下、陛下、国王、トラブルメーカ王などという名称は聞くけど、名前まで出てないかも」
「考えると、本名は何だったのでござろうかな‥‥‥?」
一応、こちらももう間もなく王になる身とはいえ、一応この国の国民であるのだが‥‥‥‥この国の王の名前って、本当に何だったのか。
あだ名ばかりで呼んでいたらその名前を忘れてしまう現象が、まさかの国王陛下にも当てはまってしまったようで、小一時間ほど悩まされるのであった‥‥‥‥
「なーんで最後の最後まで、国王陛下に関して悩まされなきゃいけないのだろうか…‥‥」
「国王とばかり言われてましたしね‥‥‥‥記録を見返してみましょうカ」
‥‥‥ディーたちが国王の名前に関して何だったのか、ということに悩んでいた丁度その頃。
王城の方では、ゼノバースとグラディは正装に着替え終え、退任・就任式に備えていた。
「…‥‥今日でようやく決まるとは言え、どちらが王になるのかはまだわからない、か」
「父上の黙秘主義というか、いたずらをかけるために黙り続けるだけの主義というようなものには、最後まで振り回されるんだろうなぁ…‥‥」
はぁぁぁっと溜息を吐きつつも、彼らは緊張をしていた。
本日までの間に、互に王位継承争いをしていたが‥‥‥終止符が打たれると分かっても、どちらが王になるのかがわからない。
もしかするとゼノバースの方かもしれないし、あるいはグラディ…‥‥斜め上の発想を考えるのであれば、まさかまさかのミウやエルディムとでもいうかもしれない。
「いや、それはないと思いたいですね…‥‥抜けていくのに、何故巻き添えにされなきゃいけないのよ」
「まぁ、妹が巻き添えにされるのは避けたいな‥‥‥」
「ああ、若しもやってきたらこちらの課題のこなしが無駄と言うのに等しいからね。そんなことを言った暁には、父上をボッコボコにしようか」
「賛成だ。どっちが殴るかでもめそうだが、やらかした瞬間にフルボッコは決定する」
…‥‥国の内外から興味を持って来た者や祝いのために来た者など、大勢のお客がいる前で盛大にやらかされるのは避けたいところ。
次期王としてのイメージのためにも色々しなければならないのだが、その前に面倒ごとを引き起こされては元も子もないためだ。
そのため、何かやらかされた時には盛大にフルボッコすることを約束し合いつつ、もう間もなく式の時間が近づいてくる。
「‥‥‥さてと、どっちが王になるのかはわからないが…‥‥泣いても笑ってもこれが最後だ。決まっても、恨むことは無く、支え合っていくことを誓っておこう」
「ああ、そうだね。どちらがなっても、互に実力は見せ合い、支え合おう。持ち上げてやらかす輩が出たりする可能性はあるけど‥‥‥‥それをきっかけにして滅びた国の例があったりするからね」
ゼノバースの言葉にグラディが答えつつ、式の時間となって歩み始める。
果たしてどちらがこの国の王になるのかはわからないが‥‥‥‥それでも、今日までやってきたことは多くあり、そのすべてが無駄になるようなことは無いと思いたい。
「あとは、お父様次第ってところなのよね…‥‥心配だけれども、最後まで見るしかないわね」
二人の歩みを見ながら、ミウはそうつぶやく。
自分達の父である国王のこれまでのやらかしようから、最後の最後まで油断できないことを理解しつつ、心配し‥‥‥絶対に油断できないと心の底から思えてしまう。
なんというか、ようやく退任して隠居してくれるのあれば、今後はちょっと安心ができそうなのだが…‥‥そこに至るまでに気が抜けない事実に、彼女も溜息を吐くのであった‥‥‥‥
国王が退任し、王子たちのどちらかが国王の座に就くのだが、国の指導者が変わるという事で国内は今、お祭り騒ぎとなっていた。
今の王の治世はそれなりに良いのだが、やっぱり新しい指導者が誰になるのかは気になるようで、あちらこちらでどちらの王子が国王になるのかという賭け事もあったりする。
その他にも変わる事で色々と付き合い方も考えようという事で、他国からの客人も大勢訪れてきているようだ。
「まぁ、気になる人が多くなるのも無理はないけど‥‥‥‥その隙をついて、やらかすような輩も潜りこもうとしているのかな?」
「その分、警備などが厳重化されているようですし、そう容易く馬鹿は出てこないでしょウ」
上空から見まわりつつ、下の方で怪しい動きが無いのか確認しながら俺たちはそう話し合う。
本日のこの祭り騒ぎの中で、犯罪者が出てこられると困るもの。
そのため、出来るだけ取り締まれるように衛兵たちが動く中で、俺たちも協力して上から見まわることにしたのだ。
空から見渡せる点が、こういう監視が必要な場で強いからね。
「とは言え、流石に建物の中までは無理だが…‥‥そっちはどうだー?」
『大丈夫でありんす、潜入して気が付かれていないでありんす』
『グゲェグゲェ】
ノイン御手製遠隔通信機を介して連絡を取り合って見たが、異常はないようだ。
気配を消して忍び込めるリザに、物にまぎれて箱のまま見回っているリリス。
その他にも各自、各々が自然と紛れ込める形で見回っているが、こういう通信機器が出来たことで色々とやりやすくなっていることを実感させられる。
「というか、これを用意できるほどの技術力で、国王からゼノバースかグラディのどちらを次の国王にするのかってことがわからないのかな?」
「無理ですネ。自白は容易いですが、それでも目立ってやるわけにもいきませんし、そもそもメイドたるものあらゆる物事に想定して動けるようにという嗜みはあるのですが…‥‥‥あそこまで自由奔放理解不能な方ですと、読むのが難しいのデス」
ノインでさえも理解できないと言わせるとは‥‥‥‥国王陛下、恐るべし。
いや、本日の退任式で国王を辞めるのであれば元国王陛下恐るべしというべきなのか。
「‥‥‥‥ふと気が付いたけど、そう言えば国王陛下のフルネームとかって聞いたことが無いのじゃが」
「言われてみれば、確かにそうかも」
「あまり耳にしない。そもそも国王陛下、陛下、国王、トラブルメーカ王などという名称は聞くけど、名前まで出てないかも」
「考えると、本名は何だったのでござろうかな‥‥‥?」
一応、こちらももう間もなく王になる身とはいえ、一応この国の国民であるのだが‥‥‥‥この国の王の名前って、本当に何だったのか。
あだ名ばかりで呼んでいたらその名前を忘れてしまう現象が、まさかの国王陛下にも当てはまってしまったようで、小一時間ほど悩まされるのであった‥‥‥‥
「なーんで最後の最後まで、国王陛下に関して悩まされなきゃいけないのだろうか…‥‥」
「国王とばかり言われてましたしね‥‥‥‥記録を見返してみましょうカ」
‥‥‥ディーたちが国王の名前に関して何だったのか、ということに悩んでいた丁度その頃。
王城の方では、ゼノバースとグラディは正装に着替え終え、退任・就任式に備えていた。
「…‥‥今日でようやく決まるとは言え、どちらが王になるのかはまだわからない、か」
「父上の黙秘主義というか、いたずらをかけるために黙り続けるだけの主義というようなものには、最後まで振り回されるんだろうなぁ…‥‥」
はぁぁぁっと溜息を吐きつつも、彼らは緊張をしていた。
本日までの間に、互に王位継承争いをしていたが‥‥‥終止符が打たれると分かっても、どちらが王になるのかがわからない。
もしかするとゼノバースの方かもしれないし、あるいはグラディ…‥‥斜め上の発想を考えるのであれば、まさかまさかのミウやエルディムとでもいうかもしれない。
「いや、それはないと思いたいですね…‥‥抜けていくのに、何故巻き添えにされなきゃいけないのよ」
「まぁ、妹が巻き添えにされるのは避けたいな‥‥‥」
「ああ、若しもやってきたらこちらの課題のこなしが無駄と言うのに等しいからね。そんなことを言った暁には、父上をボッコボコにしようか」
「賛成だ。どっちが殴るかでもめそうだが、やらかした瞬間にフルボッコは決定する」
…‥‥国の内外から興味を持って来た者や祝いのために来た者など、大勢のお客がいる前で盛大にやらかされるのは避けたいところ。
次期王としてのイメージのためにも色々しなければならないのだが、その前に面倒ごとを引き起こされては元も子もないためだ。
そのため、何かやらかされた時には盛大にフルボッコすることを約束し合いつつ、もう間もなく式の時間が近づいてくる。
「‥‥‥さてと、どっちが王になるのかはわからないが…‥‥泣いても笑ってもこれが最後だ。決まっても、恨むことは無く、支え合っていくことを誓っておこう」
「ああ、そうだね。どちらがなっても、互に実力は見せ合い、支え合おう。持ち上げてやらかす輩が出たりする可能性はあるけど‥‥‥‥それをきっかけにして滅びた国の例があったりするからね」
ゼノバースの言葉にグラディが答えつつ、式の時間となって歩み始める。
果たしてどちらがこの国の王になるのかはわからないが‥‥‥‥それでも、今日までやってきたことは多くあり、そのすべてが無駄になるようなことは無いと思いたい。
「あとは、お父様次第ってところなのよね…‥‥心配だけれども、最後まで見るしかないわね」
二人の歩みを見ながら、ミウはそうつぶやく。
自分達の父である国王のこれまでのやらかしようから、最後の最後まで油断できないことを理解しつつ、心配し‥‥‥絶対に油断できないと心の底から思えてしまう。
なんというか、ようやく退任して隠居してくれるのあれば、今後はちょっと安心ができそうなのだが…‥‥そこに至るまでに気が抜けない事実に、彼女も溜息を吐くのであった‥‥‥‥
0
お気に入りに追加
733
あなたにおすすめの小説

俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】妃が毒を盛っている。
井上 佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!!
※妖精王チートですので細かいことは気にしない。
※隣国の王子はテンプレですよね。
※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り
※最後のほうにざまぁがあるようなないような
※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい)
※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中
※完結保証……保障と保証がわからない!
2022.11.26 18:30 完結しました。
お付き合いいただきありがとうございました!

追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。

何かと「ひどいわ」とうるさい伯爵令嬢は
だましだまし
ファンタジー
何でもかんでも「ひどいわ」とうるさい伯爵令嬢にその取り巻きの侯爵令息。
私、男爵令嬢ライラの従妹で親友の子爵令嬢ルフィナはそんな二人にしょうちゅう絡まれ楽しい学園生活は段々とつまらなくなっていった。
そのまま卒業と思いきや…?
「ひどいわ」ばっかり言ってるからよ(笑)
全10話+エピローグとなります。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる