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342 巻き込まないでほしい物なのだが
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「‥‥‥相談しに来たのに、何で王城に俺たちは連れてこられたんだろうか」
「ディー君たちの方が先に、こういうことになる可能性があったと父上から聞いててね…‥‥まぁ、ある程度の心構えがされていたのもあるね」
王城内の廊下を歩きながら、俺たちは今、第2王子に返答されつつ、謁見室へ到着していた。
とは言え、ここは普段の謁見室ではなく‥‥‥どうやら外部に洩れてはまずい類の話を行う特別謁見室らしい。
「ここへ案内されると、嫌な予感しかしないのだが」
「…‥‥ご主人様の嫌な予感は、かなり当たりますからネ」
俺のつぶやきに、ノインがそう口にすると他の召喚獣たちもうんうんと同意して頷き合う。
自分でそう言うことがあると分かっているのだが、それでもここまで納得される者なのかと思うと、これまでどれだけの嫌な予感が当たって来たのかが気になってしまうだろう。
…‥‥10個当たりで数えるのを辞めたっけ。
とにもかくにも、特別謁見室に案内され、国王陛下が来る前に他の王族の者たちもここに集まる。
第1王子に第1王女…‥‥彼らもまた、何かあったのは間違いないだろうなぁと思うような顔をしていた。
なお、第3王子の姿はない。噂では、世界各地を巡る新婚旅行中なのだとか。
それはそれで、羨ましいなと思っていると、ようやく国王陛下が姿を現した。
ただ、その顔は真剣でありつつ、城の使用人たちを引き連れてだが…‥‥各自、何やら分厚い書類の山を抱え込んでいる。
「遅くなって済まないな、ディーよ。今回の一報を聞いて、必要なものを整理していたのだ」
「‥‥‥その書類の山が、必要なものなのでしょうか?」
「そうだ。一から説明するのもしにくくてな…‥‥いっその事、最初から全部さっと目を通してもらった方が早いと思ったのだ」
それならもうちょっと、簡略化してほしいと思ったが‥‥王族側が苦労しているのであれば、何も言えない。
「ノイン、書類の山を全員が一発で理解できるように簡略化してくれないか」
「了解デス」
目を通すのも苦労しそうなので、ここはノインに頼ることにしつつ、ばばばばっと素早く彼女は動き、あっという間に命令を遂行した。
「こちらをどうゾ」
「ああ」
受け取りつつ、人数分出来上がっていたのか他の召喚獣たちにも簡略化された書類がいきわたる。
そして全員が目を通して読み終え‥‥‥俺たちは何故ここに呼ばれたのか、その理由を理解させられた。
いや、そもそも俺自身が知らないような、過去のことに関してなぜ事前に国王陛下が用意できていたのかと言うところも気になるが…‥‥それでも、この内容は驚愕に値するものだ。
「‥‥‥お父さん‥‥‥父が、他国の王族だったと」
「ああ、そうだ。しかもただの王族ではない」
読み終え、ようやく出た言葉に対して、国王はそう返答するのであった。
‥‥‥それは、とある遠い王国の話。
しかし、その王国はただの国ではなかったらしい。
その国の王族たちは代々、特殊な力を持っており、それで国を守ってきていた。
その力は職業に影響を与えるような類であり、なおかつ通常の職業とは異なる力を見せていたそうだ。
ある者は騎士として職業を得つつ、どんなものすらも切り裂く概念を剣に纏う。
またある者はタンクマンとして職業を得つつ、受けたダメージを何十倍にも感じる代わりに何千倍もの倍返しとなる。
そしてまたある者は弓兵として職業を得つつ、たった一本の矢で一万もの狙撃が可能だった。
その他にもどう考えても頭のおかしくなるような職業を持っており、その力を使って他国を侵略すれば、あっと言う間にすべてを制圧できそうなものだったのだが…‥‥それでも、彼らはその力を他国へ振るうことは無く、自国の平和に使っていたそうだ。
そしてその王族が王族に無くとも、子孫たちにたまに似たようなものが出たことがあったが、直系の王族のみが本当に次元のおかしいレベルの職業を顕現させていたらしい。
だがしかし、悠久の平和とはいかず、そして強大な力を持つ国とあれば、侵略なくとも他の国々からは目を付けられるもの。
どうにかしてその力を得ようとしたり、または乗っ取ろうと画策されたが‥‥‥ありえない職業を顕現させた王族たちはみな平和主義者でもありつつ、自国の平和を脅かすことに関しては慈悲なく力を振るい、他国に影響されることは無かった。
「‥‥‥しかしだ、今から百年ほど前…‥‥その王族の中で、ついに野心ある者がでたそうだ」
しかもよりによって、他の血縁者である王族たちよりも力が強く、征服欲が強かった。
そのものに対して抵抗しようとした者たちがいたが、それでも叶わず、敗走してしまった。
その敗走した王族の中に…‥‥顔も知らない俺の祖父がいたらしい。
野心ある者は、自分の力を振るいつつ、他の脅威が産まれるのを恐れ、敗走した他の血縁者たちを徹底的に潰したそうだ。
でも、その祖父に関してはうまい事を身を隠していたそうで、最後までバレることは無かったらしい。
そして、ある程度野心溢れる者が年老いて、いくら強大な力を持っていても寄る年波には勝てず、傾き始めた頃合いに、父が産まれたらしい。
父が生まれてすぐに祖父は亡くなったそうだが、その時にはすでに野心ある者が気が付くことは無かったそうで、周囲は安全となっており…‥‥その後、なんやかんやあって世界を見て回るたびに出て、その道中で母に会ったそうだ。
「‥‥‥そして結果的に俺が産まれた頃合いには、その国は滅んで‥‥‥そもそも、ココから遠すぎる国だったからこそ、そんな話も聞かなかったのか」
「ああ、そうだ。強大な王国だったそうだが、最後はボロボロになり、栄華も何もなくなっていたそうだ。残っていたのはその野心ある者の犠牲になった者たちだけであり…‥‥国の話に関しても、周囲の国々が警戒をして置きながら滅んだと同時に気にすることは無いという事で、記録を消したという」
滅びた国なんぞ、いちいち気にすることは無いとでも言うように、脅威がなくなったのであれば思い出す気もないので、その国の話は失せていた。
‥‥‥だが、数年前に再びその国に関する話が出て来たそうだ。
「…‥‥今は滅びた国だが、国民すべてが失せたわけではない。さらに最悪な事に…‥‥どうやら野心ある者の子孫が生き残っていたそうだ」
とは言え、その野心ある者に関しては、何処かで血が受け継がれていなかったのか、職業もただの職業であり、かつての王族が誇っていた力はなかった。
でも、その野心に関してはさらに増しており…‥‥どうにかして、その異常な職業の力をわがものにしようと画策したそうだ。
様々な組織に目を付け援助を行い、なおかつ失われているはずの王族の血が完全に消されたとは思わずに草の根も分けて捜しまくる。
それはもはや野心と言うよりも執念に近く‥‥‥‥怨霊のような動きをもってして、ついに生き残っていた王族たちの血を見つけたそうだ。
「それが、君たちだ。ディー、君の母は王族の血ではないが、その父が失われた王族の血筋…‥‥ならば、その子供たちであれば、同じものが流れていると踏んだのだろう」
「それが、実家を襲撃して来た者たちの狙いってことか…‥‥」
ただ、相手はそこでミスを犯していた。
かつての野心溢れる者であれば、まだ注意力などはあったらしいが…‥‥今のものに関しては、知力がやや足りないらしい。
そのため、自国の兵士を遠征させて捕縛の旅に出させたらしいが…‥‥その戦力に関しては、お粗末としか言いようがない。
「なんというか、職業の顕現で変なものが出た謎が解けたのは良いけど…‥‥これまた、面倒そうな話になってませんか?」
「そうなるな。今でこそ我が国の国民ではあるが、元をたどれば正当な亡国の王家の者だからな…‥‥」
…‥‥そんな昔のことすらも興味はないし、地位も何も固執していない。
と言うか、今さらながら自分の職業の謎が解けてスッキリした部分はある。
けれども、その野心溢れる大馬鹿者は俺や妹を手に入れたいと思い、動き始めたらしい。
「組織フェイスマスクは潰れたが、それ以外に脅威になるようなところはあるだろう。かつての人脈もいくつか復活させ、面倒なところからやってくるはずだ」
「うわぁ…‥‥」
その野心溢れる馬鹿が始めた事なのに、今になって俺たちへ牙をむき始めているらしい。
嫌な予感が見事に的中してしまったことに、俺は嘆きたくなるのであった…‥‥
「ディー君たちの方が先に、こういうことになる可能性があったと父上から聞いててね…‥‥まぁ、ある程度の心構えがされていたのもあるね」
王城内の廊下を歩きながら、俺たちは今、第2王子に返答されつつ、謁見室へ到着していた。
とは言え、ここは普段の謁見室ではなく‥‥‥どうやら外部に洩れてはまずい類の話を行う特別謁見室らしい。
「ここへ案内されると、嫌な予感しかしないのだが」
「…‥‥ご主人様の嫌な予感は、かなり当たりますからネ」
俺のつぶやきに、ノインがそう口にすると他の召喚獣たちもうんうんと同意して頷き合う。
自分でそう言うことがあると分かっているのだが、それでもここまで納得される者なのかと思うと、これまでどれだけの嫌な予感が当たって来たのかが気になってしまうだろう。
…‥‥10個当たりで数えるのを辞めたっけ。
とにもかくにも、特別謁見室に案内され、国王陛下が来る前に他の王族の者たちもここに集まる。
第1王子に第1王女…‥‥彼らもまた、何かあったのは間違いないだろうなぁと思うような顔をしていた。
なお、第3王子の姿はない。噂では、世界各地を巡る新婚旅行中なのだとか。
それはそれで、羨ましいなと思っていると、ようやく国王陛下が姿を現した。
ただ、その顔は真剣でありつつ、城の使用人たちを引き連れてだが…‥‥各自、何やら分厚い書類の山を抱え込んでいる。
「遅くなって済まないな、ディーよ。今回の一報を聞いて、必要なものを整理していたのだ」
「‥‥‥その書類の山が、必要なものなのでしょうか?」
「そうだ。一から説明するのもしにくくてな…‥‥いっその事、最初から全部さっと目を通してもらった方が早いと思ったのだ」
それならもうちょっと、簡略化してほしいと思ったが‥‥王族側が苦労しているのであれば、何も言えない。
「ノイン、書類の山を全員が一発で理解できるように簡略化してくれないか」
「了解デス」
目を通すのも苦労しそうなので、ここはノインに頼ることにしつつ、ばばばばっと素早く彼女は動き、あっという間に命令を遂行した。
「こちらをどうゾ」
「ああ」
受け取りつつ、人数分出来上がっていたのか他の召喚獣たちにも簡略化された書類がいきわたる。
そして全員が目を通して読み終え‥‥‥俺たちは何故ここに呼ばれたのか、その理由を理解させられた。
いや、そもそも俺自身が知らないような、過去のことに関してなぜ事前に国王陛下が用意できていたのかと言うところも気になるが…‥‥それでも、この内容は驚愕に値するものだ。
「‥‥‥お父さん‥‥‥父が、他国の王族だったと」
「ああ、そうだ。しかもただの王族ではない」
読み終え、ようやく出た言葉に対して、国王はそう返答するのであった。
‥‥‥それは、とある遠い王国の話。
しかし、その王国はただの国ではなかったらしい。
その国の王族たちは代々、特殊な力を持っており、それで国を守ってきていた。
その力は職業に影響を与えるような類であり、なおかつ通常の職業とは異なる力を見せていたそうだ。
ある者は騎士として職業を得つつ、どんなものすらも切り裂く概念を剣に纏う。
またある者はタンクマンとして職業を得つつ、受けたダメージを何十倍にも感じる代わりに何千倍もの倍返しとなる。
そしてまたある者は弓兵として職業を得つつ、たった一本の矢で一万もの狙撃が可能だった。
その他にもどう考えても頭のおかしくなるような職業を持っており、その力を使って他国を侵略すれば、あっと言う間にすべてを制圧できそうなものだったのだが…‥‥それでも、彼らはその力を他国へ振るうことは無く、自国の平和に使っていたそうだ。
そしてその王族が王族に無くとも、子孫たちにたまに似たようなものが出たことがあったが、直系の王族のみが本当に次元のおかしいレベルの職業を顕現させていたらしい。
だがしかし、悠久の平和とはいかず、そして強大な力を持つ国とあれば、侵略なくとも他の国々からは目を付けられるもの。
どうにかしてその力を得ようとしたり、または乗っ取ろうと画策されたが‥‥‥ありえない職業を顕現させた王族たちはみな平和主義者でもありつつ、自国の平和を脅かすことに関しては慈悲なく力を振るい、他国に影響されることは無かった。
「‥‥‥しかしだ、今から百年ほど前…‥‥その王族の中で、ついに野心ある者がでたそうだ」
しかもよりによって、他の血縁者である王族たちよりも力が強く、征服欲が強かった。
そのものに対して抵抗しようとした者たちがいたが、それでも叶わず、敗走してしまった。
その敗走した王族の中に…‥‥顔も知らない俺の祖父がいたらしい。
野心ある者は、自分の力を振るいつつ、他の脅威が産まれるのを恐れ、敗走した他の血縁者たちを徹底的に潰したそうだ。
でも、その祖父に関してはうまい事を身を隠していたそうで、最後までバレることは無かったらしい。
そして、ある程度野心溢れる者が年老いて、いくら強大な力を持っていても寄る年波には勝てず、傾き始めた頃合いに、父が産まれたらしい。
父が生まれてすぐに祖父は亡くなったそうだが、その時にはすでに野心ある者が気が付くことは無かったそうで、周囲は安全となっており…‥‥その後、なんやかんやあって世界を見て回るたびに出て、その道中で母に会ったそうだ。
「‥‥‥そして結果的に俺が産まれた頃合いには、その国は滅んで‥‥‥そもそも、ココから遠すぎる国だったからこそ、そんな話も聞かなかったのか」
「ああ、そうだ。強大な王国だったそうだが、最後はボロボロになり、栄華も何もなくなっていたそうだ。残っていたのはその野心ある者の犠牲になった者たちだけであり…‥‥国の話に関しても、周囲の国々が警戒をして置きながら滅んだと同時に気にすることは無いという事で、記録を消したという」
滅びた国なんぞ、いちいち気にすることは無いとでも言うように、脅威がなくなったのであれば思い出す気もないので、その国の話は失せていた。
‥‥‥だが、数年前に再びその国に関する話が出て来たそうだ。
「…‥‥今は滅びた国だが、国民すべてが失せたわけではない。さらに最悪な事に…‥‥どうやら野心ある者の子孫が生き残っていたそうだ」
とは言え、その野心ある者に関しては、何処かで血が受け継がれていなかったのか、職業もただの職業であり、かつての王族が誇っていた力はなかった。
でも、その野心に関してはさらに増しており…‥‥どうにかして、その異常な職業の力をわがものにしようと画策したそうだ。
様々な組織に目を付け援助を行い、なおかつ失われているはずの王族の血が完全に消されたとは思わずに草の根も分けて捜しまくる。
それはもはや野心と言うよりも執念に近く‥‥‥‥怨霊のような動きをもってして、ついに生き残っていた王族たちの血を見つけたそうだ。
「それが、君たちだ。ディー、君の母は王族の血ではないが、その父が失われた王族の血筋…‥‥ならば、その子供たちであれば、同じものが流れていると踏んだのだろう」
「それが、実家を襲撃して来た者たちの狙いってことか…‥‥」
ただ、相手はそこでミスを犯していた。
かつての野心溢れる者であれば、まだ注意力などはあったらしいが…‥‥今のものに関しては、知力がやや足りないらしい。
そのため、自国の兵士を遠征させて捕縛の旅に出させたらしいが…‥‥その戦力に関しては、お粗末としか言いようがない。
「なんというか、職業の顕現で変なものが出た謎が解けたのは良いけど…‥‥これまた、面倒そうな話になってませんか?」
「そうなるな。今でこそ我が国の国民ではあるが、元をたどれば正当な亡国の王家の者だからな…‥‥」
…‥‥そんな昔のことすらも興味はないし、地位も何も固執していない。
と言うか、今さらながら自分の職業の謎が解けてスッキリした部分はある。
けれども、その野心溢れる大馬鹿者は俺や妹を手に入れたいと思い、動き始めたらしい。
「組織フェイスマスクは潰れたが、それ以外に脅威になるようなところはあるだろう。かつての人脈もいくつか復活させ、面倒なところからやってくるはずだ」
「うわぁ…‥‥」
その野心溢れる馬鹿が始めた事なのに、今になって俺たちへ牙をむき始めているらしい。
嫌な予感が見事に的中してしまったことに、俺は嘆きたくなるのであった…‥‥
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