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313 メイドの実力は主に比例するのか
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‥‥‥想像以上に自体は不味い方向へ進行していた。
ハザードをこのままにして置けば、世界滅亡の危機って…‥‥どれだけの大事になってしまったのだろうか。
だがしかし、悲しいことに現状のディーたちではやるだけの力は限られており、どれだけ取り組んでもどうしようもないことがある。
ゆえに、どうにかしようと画策した結果…‥‥
「‥‥‥本当にすいません、ノインの姉妹機の主の‥‥‥シアンさん」
「いや、こちらこそこういう時位にしか役に立てないし‥‥‥普段、あのメイドが動くからやること自体もそう多くないからね」
俺の謝罪に対して、そう笑って答えるのはノインの姉妹機の主であるシアンという青年。
本来はワゼ同様に違う世界に住んでおり、ココにはいないはずなのだが…‥‥先日から観光のためにいたようで、まだこの世界にいたのだ。
ハザードの体内ダンジョンの侵入方法は、俺たちの時は吸い込みに乗って突撃であった。
だがしかし、今のハザードは塔へと姿を変貌しており、その内部構造は変化をし続けているらしく、コアまでたどり着くことは容易ではない。
そもそも、この場所がどこなのか正確把握もし辛いので、本来であれば外部からの合流もできないはずではあったが…‥‥それはあくまでも、常識の範疇に囚われていた場合であればという事を、俺たちは思い知った。
「まぁ、こういう解決方法はデウス・エクス・マキナというべきか…‥‥本当はやってはいけないことかもしれないし、本来は別世界の方に僕らはいるからね。この世界の方に手を出す意味も無いけど…‥‥ワゼの大事な姉妹機の頼みだし、やるよ」
「空間転移装置の実験にもなりましたし、これはこれで良いデータが取れるのデス。っと、ノイン、そちらのケーブルをこちらのものと接続を。冷却システムを最大稼働にしてくだサイ」
「了解デス」
ノインを通して事情は既に把握されており、動いてくれる他の世界の人達。
本当であればこういう解決方法は良くないかもしれないが…‥‥そのあたりのことはしっかりと話を付けているそうで、許可はされているようだ。
「というか、許可ってどこから…‥‥」
「それは知らないほうが良いのデス」
思わずワゼさんにそう問いかけて見たが、良い返答は得られない。
どうやらノイン以上にとんでもないメイドである彼女の方は、更にヤヴァイ人脈なども築き上げており‥‥‥本家本元のメイドゴーレムぶりを見せてくれる。
というか、メイドって本当に何だっけ?少なくとも今、目の前でワゼとノインが腕を合わせて作り上げている、巨大すぎる大砲を作るような人ではないとは思うんだけど。
「メイドゴーレムとの暮らしの先輩としての立場で言うが‥‥‥‥気にしたら負けだよ。そう、いちいちしていたら、時間があっという間になくなるし、するだけ謎が深まるんだよねぇ…‥‥」
「そういうものですか…‥‥」
物凄く遠い目でシアンさんがそう語り、深く納得ができた。
こっちのノインでさえも、ツッコミどころが多いからな。さらに数が多いメイドを抱える彼の方が、より多くのツッコミどころが多すぎて悟ってしまうのも無理はない。
そう思いながらも見れば、彼の周囲に黒い渦が一瞬渦巻き、黒い衣が出現して着用する。
「さてと、この世界だと元居た世界とはまた勝手が違うようだが‥‥‥‥ワゼ、問題は無いよね?」
「大丈夫デス。エネルギー充填作業、お願いいたしマス」
互いに何をするのか理解し合い、ワゼさんが大きなケーブルを出してシアンさんへ手渡す。
そして先ほどノインと共に作業をし終えて完成したらしい巨大な砲が上へ向き、コアの方へ狙いを定める。
「普通の方法では突破できませんが‥‥‥‥こちらのご主人様の力であれば、何てこともありまセン。安全弁解除、エネルギー圧縮開始…‥‥30、60、90‥いえ、流石にやり過ぎるとこちら側の反動が酷すぎるので、95%で停止」
きゅいんきゅいんっと音がし始め、何か大きな力が圧縮されたのを感じ取る。
その力は、どうやらシアンさんから出されているようだが…‥‥彼の雰囲気が、先ほどまでの緩い感じから、真剣なものに切り替わっていた。
話を聞けば、彼は別の世界では魔王と呼ばれる存在でもあるようで…‥‥その力はすさまじい物。
けれども平和そのものというか、力を振るう機会は滅多に無いそうで…‥‥たまにはこうやって、ワゼが作るトンデモ兵器に力を送ることをするらしい。
周囲への防御を指示され、俺たちは各自ができる防御態勢をとって万が一に備え‥…それは解き放たれた。
「『新・魔導砲』発射」
短い一言で済み、引き金が引かれる。
それだけで瞬時に膨大な光量が法の先端へ集中し、一気に放出される。
ドッゴォォォォォォォォォォォォォォウ!!
たった一発の、巨大な光線の大砲。
けれどもその一撃は凄まじく、ノインが普段使うようなレールガンとかそう言う類をはるかに凌駕しており、周囲一帯を震わせる。
ばぎばぎばぎぃっつ!
「っと、地面が砕けるな!!カトレア、アナスタシア、木の根と氷で補強!!」
「「了解!!」」
反動が凄まじすぎたのか、地面が一気に砕け散りかける。
ここが塔のどの位置なのか正確に把握できていないが、このまま落下するのも不味いと判断し、素早く彼女達に足元を確保させる。
そうしている間にも、どんどん大量の光線が太くなって放出されていき…‥‥数十秒後に、ようやく止まった。
そして、上を見上げてみれば‥‥‥‥そこには、青空が広がっていたのであった。
「というか、上部が全部吹っ飛んだ!?」
「コアだけを狙っていたはずですガ‥‥‥‥威力が大きすぎて、絞り込めなかったようデス」
「むぅ、まだ改良の余地が大きいですネ。この辺りは、次回の課題にしましょウ」
「撃つことが無い方が良いんだけどねぇ」
‥‥‥とんでもないメイドの主は、同じくぶっ飛び過ぎた途轍もない力を持つようであった。
こうやって見ると、メイドの性能の差は、主の差にあるのではないかと疑いたくなる。俺は召喚士だけど、精々彼女達の力を借りているだけだし…‥‥自前ですさまじい力を持った人の方が、より人外じみたメイドを持つ運命にあるのかもしれない。
本当にメイドって何だっけ。
それはともかくとして、ダンジョンの上部が全て吹っ飛んだのだが、肝心のハザードは塔そのものになっていたはずであり、コアを狙ったはずだがその状態はどうなのかはわからない。
なので、ノインの頭部のアホ毛がフル稼働して…‥‥その位置を指し示した。
その方向に目を向けて見れば‥‥‥上空から、何か真っ黒な塊が落下してきている。
元が赤かった物体のようだが、今は先ほどの攻撃ですべてが焼き付いたのか、黒い煙を上げてどんどん落下の加速がついていく。
そして、地上に着弾し…‥‥俺たちが近寄ってみれば、それはコアあることが確認できた。
ただし、形を保っていたのはほんの数秒ほどであり、直ぐに粉々になって砕け散る。
「‥‥‥コアの破壊を確認。及び、ハザードの生命反応の停止を確認。絶命したようデス」
別の世界の魔王の力が振るわれ、消し飛ばされてしまった化け物。
そのあっけない末路を見ると、散々苦労していたのが馬鹿らしくなったようであり…‥‥全員、はぁぁっと溜息を吐いて脱力するのであった。
世界の危機が去ったのは良いけど、こんな一撃で終わるのもどうなのだろうか。
というか、俺たちの実力不足をまざまざと見せつけられたというべきか…‥‥やっぱり、召喚獣たちがいても慢心は出来ないというか、力というのは限りが無いんだろうなぁ…‥‥
「あれ?でも大地は戻ってないな?」
「喰われていたようですし…‥‥計算上半径100キロ圏内の土壌は既に駄目になってマス。何も育つことは無いでしょウ」
‥‥‥すでに遅かったが、これ以上広まらなくて済んだことに喜ぶべしか、このあとやるべき報告に頭を悩ませるべきか…‥‥解決しても、まだ終わりではないようだ。
ハザードをこのままにして置けば、世界滅亡の危機って…‥‥どれだけの大事になってしまったのだろうか。
だがしかし、悲しいことに現状のディーたちではやるだけの力は限られており、どれだけ取り組んでもどうしようもないことがある。
ゆえに、どうにかしようと画策した結果…‥‥
「‥‥‥本当にすいません、ノインの姉妹機の主の‥‥‥シアンさん」
「いや、こちらこそこういう時位にしか役に立てないし‥‥‥普段、あのメイドが動くからやること自体もそう多くないからね」
俺の謝罪に対して、そう笑って答えるのはノインの姉妹機の主であるシアンという青年。
本来はワゼ同様に違う世界に住んでおり、ココにはいないはずなのだが…‥‥先日から観光のためにいたようで、まだこの世界にいたのだ。
ハザードの体内ダンジョンの侵入方法は、俺たちの時は吸い込みに乗って突撃であった。
だがしかし、今のハザードは塔へと姿を変貌しており、その内部構造は変化をし続けているらしく、コアまでたどり着くことは容易ではない。
そもそも、この場所がどこなのか正確把握もし辛いので、本来であれば外部からの合流もできないはずではあったが…‥‥それはあくまでも、常識の範疇に囚われていた場合であればという事を、俺たちは思い知った。
「まぁ、こういう解決方法はデウス・エクス・マキナというべきか…‥‥本当はやってはいけないことかもしれないし、本来は別世界の方に僕らはいるからね。この世界の方に手を出す意味も無いけど…‥‥ワゼの大事な姉妹機の頼みだし、やるよ」
「空間転移装置の実験にもなりましたし、これはこれで良いデータが取れるのデス。っと、ノイン、そちらのケーブルをこちらのものと接続を。冷却システムを最大稼働にしてくだサイ」
「了解デス」
ノインを通して事情は既に把握されており、動いてくれる他の世界の人達。
本当であればこういう解決方法は良くないかもしれないが…‥‥そのあたりのことはしっかりと話を付けているそうで、許可はされているようだ。
「というか、許可ってどこから…‥‥」
「それは知らないほうが良いのデス」
思わずワゼさんにそう問いかけて見たが、良い返答は得られない。
どうやらノイン以上にとんでもないメイドである彼女の方は、更にヤヴァイ人脈なども築き上げており‥‥‥本家本元のメイドゴーレムぶりを見せてくれる。
というか、メイドって本当に何だっけ?少なくとも今、目の前でワゼとノインが腕を合わせて作り上げている、巨大すぎる大砲を作るような人ではないとは思うんだけど。
「メイドゴーレムとの暮らしの先輩としての立場で言うが‥‥‥‥気にしたら負けだよ。そう、いちいちしていたら、時間があっという間になくなるし、するだけ謎が深まるんだよねぇ…‥‥」
「そういうものですか…‥‥」
物凄く遠い目でシアンさんがそう語り、深く納得ができた。
こっちのノインでさえも、ツッコミどころが多いからな。さらに数が多いメイドを抱える彼の方が、より多くのツッコミどころが多すぎて悟ってしまうのも無理はない。
そう思いながらも見れば、彼の周囲に黒い渦が一瞬渦巻き、黒い衣が出現して着用する。
「さてと、この世界だと元居た世界とはまた勝手が違うようだが‥‥‥‥ワゼ、問題は無いよね?」
「大丈夫デス。エネルギー充填作業、お願いいたしマス」
互いに何をするのか理解し合い、ワゼさんが大きなケーブルを出してシアンさんへ手渡す。
そして先ほどノインと共に作業をし終えて完成したらしい巨大な砲が上へ向き、コアの方へ狙いを定める。
「普通の方法では突破できませんが‥‥‥‥こちらのご主人様の力であれば、何てこともありまセン。安全弁解除、エネルギー圧縮開始…‥‥30、60、90‥いえ、流石にやり過ぎるとこちら側の反動が酷すぎるので、95%で停止」
きゅいんきゅいんっと音がし始め、何か大きな力が圧縮されたのを感じ取る。
その力は、どうやらシアンさんから出されているようだが…‥‥彼の雰囲気が、先ほどまでの緩い感じから、真剣なものに切り替わっていた。
話を聞けば、彼は別の世界では魔王と呼ばれる存在でもあるようで…‥‥その力はすさまじい物。
けれども平和そのものというか、力を振るう機会は滅多に無いそうで…‥‥たまにはこうやって、ワゼが作るトンデモ兵器に力を送ることをするらしい。
周囲への防御を指示され、俺たちは各自ができる防御態勢をとって万が一に備え‥…それは解き放たれた。
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ばぎばぎばぎぃっつ!
「っと、地面が砕けるな!!カトレア、アナスタシア、木の根と氷で補強!!」
「「了解!!」」
反動が凄まじすぎたのか、地面が一気に砕け散りかける。
ここが塔のどの位置なのか正確に把握できていないが、このまま落下するのも不味いと判断し、素早く彼女達に足元を確保させる。
そうしている間にも、どんどん大量の光線が太くなって放出されていき…‥‥数十秒後に、ようやく止まった。
そして、上を見上げてみれば‥‥‥‥そこには、青空が広がっていたのであった。
「というか、上部が全部吹っ飛んだ!?」
「コアだけを狙っていたはずですガ‥‥‥‥威力が大きすぎて、絞り込めなかったようデス」
「むぅ、まだ改良の余地が大きいですネ。この辺りは、次回の課題にしましょウ」
「撃つことが無い方が良いんだけどねぇ」
‥‥‥とんでもないメイドの主は、同じくぶっ飛び過ぎた途轍もない力を持つようであった。
こうやって見ると、メイドの性能の差は、主の差にあるのではないかと疑いたくなる。俺は召喚士だけど、精々彼女達の力を借りているだけだし…‥‥自前ですさまじい力を持った人の方が、より人外じみたメイドを持つ運命にあるのかもしれない。
本当にメイドって何だっけ。
それはともかくとして、ダンジョンの上部が全て吹っ飛んだのだが、肝心のハザードは塔そのものになっていたはずであり、コアを狙ったはずだがその状態はどうなのかはわからない。
なので、ノインの頭部のアホ毛がフル稼働して…‥‥その位置を指し示した。
その方向に目を向けて見れば‥‥‥上空から、何か真っ黒な塊が落下してきている。
元が赤かった物体のようだが、今は先ほどの攻撃ですべてが焼き付いたのか、黒い煙を上げてどんどん落下の加速がついていく。
そして、地上に着弾し…‥‥俺たちが近寄ってみれば、それはコアあることが確認できた。
ただし、形を保っていたのはほんの数秒ほどであり、直ぐに粉々になって砕け散る。
「‥‥‥コアの破壊を確認。及び、ハザードの生命反応の停止を確認。絶命したようデス」
別の世界の魔王の力が振るわれ、消し飛ばされてしまった化け物。
そのあっけない末路を見ると、散々苦労していたのが馬鹿らしくなったようであり…‥‥全員、はぁぁっと溜息を吐いて脱力するのであった。
世界の危機が去ったのは良いけど、こんな一撃で終わるのもどうなのだろうか。
というか、俺たちの実力不足をまざまざと見せつけられたというべきか…‥‥やっぱり、召喚獣たちがいても慢心は出来ないというか、力というのは限りが無いんだろうなぁ…‥‥
「あれ?でも大地は戻ってないな?」
「喰われていたようですし…‥‥計算上半径100キロ圏内の土壌は既に駄目になってマス。何も育つことは無いでしょウ」
‥‥‥すでに遅かったが、これ以上広まらなくて済んだことに喜ぶべしか、このあとやるべき報告に頭を悩ませるべきか…‥‥解決しても、まだ終わりではないようだ。
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