254 / 373
246 目的不明でもなく
しおりを挟む
正体不明の謎の空間‥‥というか、ゼネの妹及びその仲間たちが創り上げた空間である可能性が非常に大きいこの場所。
長時間いたら不味いことは明白であり、さっさと脱出したい。
そしてついでにどうにかして、これを仕掛けたであろう輩も潰したいのだが‥‥‥‥
「…‥‥何と言うか、つかみどころが無いというか、進みにくいというか」
「壁はありますが、感触が気持ち悪いですからネ」
歩けないことはない空間だが、足元が奇妙な弾力性があり、歩みづらい。
壁に触れようものなら硬くも柔らかくも、押し返されるような不気味な触感があり、できるだけ避けて通りたい。
だがしかし、そうはさせぬとでも言う気なのか、先に進めば狭くなったりしていた。
「うう、なんかぬっとりともしている壁の感触が気持ち悪いのじゃが…‥‥」
「何とか押せるけれども、ぐにょんっとヤヴァイ感じがするでござる」
なんというか、泥道を進む方がまだマシなのか知れないと言えるレベルである。
「グゲェグゲェ」
「リリスの箱か‥‥‥そこに皆で入って進めないかな?」
「グゲェ!」
大丈夫だというように、ぐっと指を立てて返答するリリス。
その手段があったと全員が気が付き、実行しようとした…‥‥その時であった。
―――ズズズ!!
「ん?」
なにやら奇妙な音が聞こえたので、その音がした方向を見れば‥‥‥何かが流れてきていた。
「何だあれ?」
「鉄砲水ではないですネ」
流れてきたのは、何か緑色の液体。
けれども量はたいしたことはなく、精々足元を濡らす程度だが…‥‥それらが流れ切った瞬間、一気に異変が起きた。
ぐにょねばぁん!!
「うわっと!?」
「なんか動いたのじゃが!?」
足元に満たされた緑の液体が、突如として動き出したのだ。
例えるならば、前にあったメタリックスライムのごとく…‥‥いや、あれよりも粘り気とか柔軟性が増している感じがするが、そんなものがまとわりついてくるのだ。
「ニャッ!?滅茶苦茶絡みついてくるのだけどニャ!?」
「ひぇぇぇ!!ヌル粘ってしてますわよぁぁ!?」
「翼ぁ、翼に絡みつくなでござるよぉぉ!!」
「おわあああ!?感触が気持ち悪すぎるのぜ!?」
ぐねぐねねばねばと纏わりついてくるスライムのような液体に、全員パニックになる。
アナスタシアが凍らせようとしたり、ルビーが焼き払おうとするのだが全然効果もなく、まとわりついてくるのだ。
引きはがしても引きはがしても再びくっ付き、まとわりつくスライム液体。
ただ一つ幸いなのは、服を溶かすような類ではないようだが…‥‥
「動きにくくなるうえに、粘り気が凄まじいな!?」
「この成分、ちょっとあの手モドキな魔道具にあった繊維部分に似てマスネ」
拘束し切るほどの力もないようで、引きちぎりながらノインがそう分析する。
「手モドキというと、あの空間からにょっきり出てたあれか?」
ぶちぶちぃっと引き剥がしつつ、何とか落ち着きを取り戻してきたところで、その存在を思い出す。
そもそもこの空間を見つけた原因が、あの魔道具だったからな…‥‥
「ということは、このスライム液体の流れてきた先に、動かしているやつがいるかもしれないってことか…‥‥」
義手のような役目を持ちつつ、その中身に備え付けられていた繊維物質。
それと同等の成分をこの液体は持っているようで、そう考えると流出先にこれを動かしている輩がいる可能性が出てきた。
とはいえ、そこまでの力が無いとはいえ、執拗に絡みついてくるのはうっとおしい。
「ああもう!!一気に引きはがす良い手段はないのか!!」
「んー、出力を上げて駆け抜けても、絡みつきがしつこいです」
グネグネと纏わりつき、剥がすのは面倒だが、放置しておくと不味い予感もするので剥がさないわけにもいかない。
どうしたものかと考える中で、ふと俺は思いついた。
「あ、そうだ。スライム状になっているけど、液体のように流れてもいたし‥‥‥ノイン、この液体の流出先に、操っているやつがいるのは間違いなさそうなんだよな?」
「そのはずデス」
「それで聞きたいが、この液体って電気が流れるか?」
「…‥‥ああ、その手がありましたネ」
俺の言いたいことが分かったのか、ぽんっと手を打って返答するノイン。
とはいえ、その方法を取るにはちょっと全員対策を取らないと不味い。
「皆さん、こちらの予備腕時計を装着してくだサイ」
そう言いながら、ノインが懐から取り出したのは、俺の装備品がある腕時計の予備品。
それらを人数分出しつつ、ルナティアとアリスにも手渡す。
「何ニャ?」
「何をするのよ?」
「文字盤3のボタンに、ご主人様用の特殊スーツと同じものが装備できる仕掛けがありマス。そのスーツには防爆、防水など施してますが…‥絶縁体素材でも構成されているので、電気からも身を守れる仕掛けにしているのデス」
なお、フリーサイズであり、全員着用してもサイズが合わないことはないそうだ。
大きさの変更はいちいち設定するの面倒であり、試作を重ねていた時に誰が来ても大丈夫なようにしたらしいが…‥‥その言葉に従い、全員着用する。
…‥‥まぁ、フリーサイズと言っても結構肌に密着するので、少しピッチリしている光景が広がったけどな。状況が状況じゃなければ、ちょっと気まずいがそんなことは関係ない。
「全員着用しましたネ?でしたら、これより電撃を流しマス」
そう告げ、ノインの腕が変形し、ばちばちと音を立てた棒が出現する。
「100ボルトぐらいの弱い電流で‥‥‥まぁ、人によっては心停止の危険性もありますガ、大丈夫でしょウ」
そのまま棒をグネグネ纏わりつく液体に突き刺した途端、一気に電流が流れる。
バリバリバリバリバリ!!!
弱い電流と言っておきながら、結構すさまじい電撃音が流れ、数秒ほど流されていく。
そして、その棒を離したとたん‥‥‥あれだけ執拗に絡みついていた液体の動きが無くなり、流れる水のようにドロドロと下に貯まって、収まった。
「…‥‥成功デスネ」
「結構大きな音がしていたけど、それ本当に100ボルト?」
「ええ、そのはずで…‥‥あ、間違えまシタ」
「え?」
「この攻撃もアップデートしてまして…‥‥設定ミスですネ。10万ボルトです、コレ」
…‥‥桁数が思いっきり、違うのだが。
というか、それだけの電流が流れたら多分相手が天に召されるような。
動きを止めた液体だが、その操っていた主が即死している可能性ができてしまったのであった‥‥‥‥
「というか、言いたいことが分かったのは良いけど、そんな攻撃持っていたっけ?」
「これ、スタンガンスティックと言いまして、本来は気絶させる護身用装備なのデス。とは言え、普段は体術とかで事済みますので、使う機会が無いんですけれどネ」
長時間いたら不味いことは明白であり、さっさと脱出したい。
そしてついでにどうにかして、これを仕掛けたであろう輩も潰したいのだが‥‥‥‥
「…‥‥何と言うか、つかみどころが無いというか、進みにくいというか」
「壁はありますが、感触が気持ち悪いですからネ」
歩けないことはない空間だが、足元が奇妙な弾力性があり、歩みづらい。
壁に触れようものなら硬くも柔らかくも、押し返されるような不気味な触感があり、できるだけ避けて通りたい。
だがしかし、そうはさせぬとでも言う気なのか、先に進めば狭くなったりしていた。
「うう、なんかぬっとりともしている壁の感触が気持ち悪いのじゃが…‥‥」
「何とか押せるけれども、ぐにょんっとヤヴァイ感じがするでござる」
なんというか、泥道を進む方がまだマシなのか知れないと言えるレベルである。
「グゲェグゲェ」
「リリスの箱か‥‥‥そこに皆で入って進めないかな?」
「グゲェ!」
大丈夫だというように、ぐっと指を立てて返答するリリス。
その手段があったと全員が気が付き、実行しようとした…‥‥その時であった。
―――ズズズ!!
「ん?」
なにやら奇妙な音が聞こえたので、その音がした方向を見れば‥‥‥何かが流れてきていた。
「何だあれ?」
「鉄砲水ではないですネ」
流れてきたのは、何か緑色の液体。
けれども量はたいしたことはなく、精々足元を濡らす程度だが…‥‥それらが流れ切った瞬間、一気に異変が起きた。
ぐにょねばぁん!!
「うわっと!?」
「なんか動いたのじゃが!?」
足元に満たされた緑の液体が、突如として動き出したのだ。
例えるならば、前にあったメタリックスライムのごとく…‥‥いや、あれよりも粘り気とか柔軟性が増している感じがするが、そんなものがまとわりついてくるのだ。
「ニャッ!?滅茶苦茶絡みついてくるのだけどニャ!?」
「ひぇぇぇ!!ヌル粘ってしてますわよぁぁ!?」
「翼ぁ、翼に絡みつくなでござるよぉぉ!!」
「おわあああ!?感触が気持ち悪すぎるのぜ!?」
ぐねぐねねばねばと纏わりついてくるスライムのような液体に、全員パニックになる。
アナスタシアが凍らせようとしたり、ルビーが焼き払おうとするのだが全然効果もなく、まとわりついてくるのだ。
引きはがしても引きはがしても再びくっ付き、まとわりつくスライム液体。
ただ一つ幸いなのは、服を溶かすような類ではないようだが…‥‥
「動きにくくなるうえに、粘り気が凄まじいな!?」
「この成分、ちょっとあの手モドキな魔道具にあった繊維部分に似てマスネ」
拘束し切るほどの力もないようで、引きちぎりながらノインがそう分析する。
「手モドキというと、あの空間からにょっきり出てたあれか?」
ぶちぶちぃっと引き剥がしつつ、何とか落ち着きを取り戻してきたところで、その存在を思い出す。
そもそもこの空間を見つけた原因が、あの魔道具だったからな…‥‥
「ということは、このスライム液体の流れてきた先に、動かしているやつがいるかもしれないってことか…‥‥」
義手のような役目を持ちつつ、その中身に備え付けられていた繊維物質。
それと同等の成分をこの液体は持っているようで、そう考えると流出先にこれを動かしている輩がいる可能性が出てきた。
とはいえ、そこまでの力が無いとはいえ、執拗に絡みついてくるのはうっとおしい。
「ああもう!!一気に引きはがす良い手段はないのか!!」
「んー、出力を上げて駆け抜けても、絡みつきがしつこいです」
グネグネと纏わりつき、剥がすのは面倒だが、放置しておくと不味い予感もするので剥がさないわけにもいかない。
どうしたものかと考える中で、ふと俺は思いついた。
「あ、そうだ。スライム状になっているけど、液体のように流れてもいたし‥‥‥ノイン、この液体の流出先に、操っているやつがいるのは間違いなさそうなんだよな?」
「そのはずデス」
「それで聞きたいが、この液体って電気が流れるか?」
「…‥‥ああ、その手がありましたネ」
俺の言いたいことが分かったのか、ぽんっと手を打って返答するノイン。
とはいえ、その方法を取るにはちょっと全員対策を取らないと不味い。
「皆さん、こちらの予備腕時計を装着してくだサイ」
そう言いながら、ノインが懐から取り出したのは、俺の装備品がある腕時計の予備品。
それらを人数分出しつつ、ルナティアとアリスにも手渡す。
「何ニャ?」
「何をするのよ?」
「文字盤3のボタンに、ご主人様用の特殊スーツと同じものが装備できる仕掛けがありマス。そのスーツには防爆、防水など施してますが…‥絶縁体素材でも構成されているので、電気からも身を守れる仕掛けにしているのデス」
なお、フリーサイズであり、全員着用してもサイズが合わないことはないそうだ。
大きさの変更はいちいち設定するの面倒であり、試作を重ねていた時に誰が来ても大丈夫なようにしたらしいが…‥‥その言葉に従い、全員着用する。
…‥‥まぁ、フリーサイズと言っても結構肌に密着するので、少しピッチリしている光景が広がったけどな。状況が状況じゃなければ、ちょっと気まずいがそんなことは関係ない。
「全員着用しましたネ?でしたら、これより電撃を流しマス」
そう告げ、ノインの腕が変形し、ばちばちと音を立てた棒が出現する。
「100ボルトぐらいの弱い電流で‥‥‥まぁ、人によっては心停止の危険性もありますガ、大丈夫でしょウ」
そのまま棒をグネグネ纏わりつく液体に突き刺した途端、一気に電流が流れる。
バリバリバリバリバリ!!!
弱い電流と言っておきながら、結構すさまじい電撃音が流れ、数秒ほど流されていく。
そして、その棒を離したとたん‥‥‥あれだけ執拗に絡みついていた液体の動きが無くなり、流れる水のようにドロドロと下に貯まって、収まった。
「…‥‥成功デスネ」
「結構大きな音がしていたけど、それ本当に100ボルト?」
「ええ、そのはずで…‥‥あ、間違えまシタ」
「え?」
「この攻撃もアップデートしてまして…‥‥設定ミスですネ。10万ボルトです、コレ」
…‥‥桁数が思いっきり、違うのだが。
というか、それだけの電流が流れたら多分相手が天に召されるような。
動きを止めた液体だが、その操っていた主が即死している可能性ができてしまったのであった‥‥‥‥
「というか、言いたいことが分かったのは良いけど、そんな攻撃持っていたっけ?」
「これ、スタンガンスティックと言いまして、本来は気絶させる護身用装備なのデス。とは言え、普段は体術とかで事済みますので、使う機会が無いんですけれどネ」
0
お気に入りに追加
726
あなたにおすすめの小説
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
目覚めれば異世界!ところ変われば!
秋吉美寿
ファンタジー
体育会系、武闘派女子高生の美羽は空手、柔道、弓道の有段者!女子からは頼られ男子たちからは男扱い!そんなたくましくもちょっぴり残念な彼女もじつはキラキラふわふわなお姫様に憧れる隠れ乙女だった。
ある日体調不良から歩道橋の階段を上から下までまっさかさま!
目覚めると自分はふわふわキラキラな憧れのお姫様…なにこれ!なんて素敵な夢かしら!と思っていたが何やらどうも夢ではないようで…。
公爵家の一人娘ルミアーナそれが目覚めた異なる世界でのもう一人の自分。
命を狙われてたり鬼将軍に恋をしたり、王太子に襲われそうになったり、この世界でもやっぱり大人しくなんてしてられそうにありません。
身体を鍛えて自分の身は自分で守ります!
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
【完結】妃が毒を盛っている。
佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!!
※妖精王チートですので細かいことは気にしない。
※隣国の王子はテンプレですよね。
※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り
※最後のほうにざまぁがあるようなないような
※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい)
※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中
※完結保証……保障と保証がわからない!
2022.11.26 18:30 完結しました。
お付き合いいただきありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる