248 / 373
240 知らぬが仏・知れば地獄と
しおりを挟む
「‥‥‥まぁ、現状大丈夫そうじゃな」
「ガッチガチに、幻術で姿が見えないようにしているせいで、どこにいるのかわからんな‥‥‥」
‥‥‥神聖国との国境に入ったところで、ゼネの姿が掻き消え、彼女の声のみが聞こえる。
ゼネの妹及び狂信者たちが、彼女の国境入りの時点から何かをしでかしかねないと考えた上で、お得意の幻術を使用してこのような行為に出た。
あの狂愛の怪物騒動を嫌でも経験すえば、これでもまだ甘い可能性があるのだが、それでもゼネの姿が見えなくなる分、補足されなくなることを考えるとちょっとは防衛が出来るはずだろう。
「一応、半径1キロ以内では記録されている生命反応は探知できませんが‥‥‥遠距離から見ている可能性もありますからネ。警戒しておくに越したことはないでしょウ」
「それもそうか」
ここにいなくとも、遠距離からの観測とかもしている可能性もある。
だからこそ、より念入りに警戒を解かない方が良いのかもしれない。
「理解不能/狂愛/そこまで?」
「言葉に言い表せぬほどのものじゃから、他者に理解させるのは難しいかもしれんがのぅ…‥‥」
経験していないルンの言葉に対して、ゼネはそう返答する。
だが、経験してなくてもしていても、あの狂愛の恐ろしさは否応なく理解させられるとは思う。
何しろ、あの件でこちらもトラウマというか、人間の想いの拗らせに関するおぞましさの方を学ばされたからな‥‥‥
「人の想いって怖いなぁ」
「愛ゆえに、起こす行動なのでしょうが…‥‥盛大に拗らせている姿は未知の類デス。貴重なデータにもなりそうですが、取りたくはないと心の底から思えるほどのモノでしたしネ」
メイドゴーレムで普段何かと冷静なノインでも、あの狂愛の怪物のことを考えると嫌になるらしい。
そして同じく経験していた面子もうんうんと深く頷き合うのであった。
‥‥‥とにもかくにも、ゼネの姿が消えうせたところで、入国したデオドラント神聖国。
去年のルートと変わりないそうだが、様々な都合によってここで一晩泊まることになる。
その一晩の間に押しかけられる可能性も考え、ごたごたと騒動を起こして迷惑もかけたくもないので‥‥‥
「‥‥学園から許可をもらって、生徒たち全員が泊まる宿とは違う宿にゼネを泊めることになったけれど‥‥防犯体制に不安しかないからなぁ」
一応、宿泊費だけは自費で出す。
報奨金などを貰っていても、そこまで使うことが無いのでこういう機会に出した方が良い。
そしてさらに、できる限り国内有数の安全な宿という話のあるところに決めたのは良いが、それでも人手を考えると不十分な気がする。
ゆえに、防犯用の装置などをノインに作ってもらい、設置しつつ、召喚獣たちの何人かを同じように宿泊させる。
「相手が相手だけに、カトレア、ルビー、ルン、ティア、お前たちがゼネと一緒に泊まってくれ」
「了解ですわ」
「了解でござるよ」
「了解/対応可能」
「別に良いぜ」
狂愛時の経験がある二人と、経験なくとも近接戦闘が得意な二人を組み合わせて、ゼネと共に宿泊させる。
混戦し、接触を図る可能性もあると考えると、近接戦とかが得意な奴がいた方が良いからな。
こちらにも一応矛先が向きかねないことも考え、ノイン、リリス、リザ、レイア、アナスタシアを俺のほうに置いておく。ゼネを盗られた恨みとか、なんかそういう逆恨みとかされかねないからなぁ。
「まぁ、真に安全を考えるのであればリリスの中に入れて、厳重に蓋をするだけで良いかもしれないが‥‥‥」
「グゲェ、グゲェ」
「…‥‥入り込まれる可能性を考えると、それは出来ないからなぁ」
リリスの箱は、耐久性・安全性ともに優れている。
だが、優れ過ぎているからこそ密室になりやすく、あの狂愛たちが入り込める可能性も捨てきれない。
隙間からぬるりんと入ったりとか、普通にできそうだからな‥‥‥密室状態で入り込まれたその日には絶叫が周囲一帯に響きかねないだろう。
とはいえ、あの騒動以来動きもないし、大人しくしている可能性もある。
もしかすると、あの時のゼネが取った手段で一気に沈静化した可能性もあるし…‥‥それでも、やり過ぎなぐらいの防衛をしておいた方がちょうど良いか。
その手段に関して思い出すと気分的にちょっと落ち着かなくなりそうなので、さっさとこちらの泊まる宿の方へ向かい、その場を一旦別れるのであった‥‥‥‥
「‥‥‥でもなぁ、なーんか嫌な予感しかしないよな」
「儂、一晩無事で過ごせるのかのぅ…‥‥万が一が起きたら、召喚で速攻の場所移動を頼むのじゃ」
‥‥‥召喚獣の良い逃走手段にも使える召喚。こういう時は結構便利である。
ある程度距離を稼いで、一気に戻ってくる手段として前に活用したからな‥‥‥‥でも、対策を練られている可能性もあるし、そこは油断できないところではある。
‥‥‥ディーとゼネがそれぞれ別の宿屋に宿泊した丁度その頃。
神聖国の巨大な教会の地下室にて、秘密の会議が行われていた。
「‥‥‥先ほど、会員から連絡が来ました。お姉様の入国を確認したそうです」
「姿を消す幻術でごまかしているようですが、強制可視可魔道具にて存在を確認。どうやら召喚士と別の宿に泊まるという報告もありました」
「既にその宿屋には、小型撮影魔道具を配備しており、いつでもお姉様の姿を拝むことができる模様。けれども、本番の海の方面で施工が遅れていると報告がありました」
その場にて、集まっているのはゼネの妹及び同志たち。
ひそひそと互に報告を行いあい、それらに対しての対応を行っていく。
迅速に、丁寧に、濃密に行い、何一つばれないように彼女達は動くのだ。
「ふぅむ、お姉様が別の宿に…‥‥これは、召喚による移動を利用した逃走経路などの確保を想定できます」
「召喚場所は召喚主の側になるでしょうし、こちらにも撮影場所を待機」
「後ついでに、その召喚主についての最新の報告などもありますわね。最近ですと、獣人と王女の二名が接触機会を増やそうとしているようですが‥‥‥」
ありとあらゆる情報が行き交う光景は、真面目に会議をしている光景に見えるだろう。
けれども、その中心にあるのは、彼女達がもつゼネへの狂愛であり、何処かズレているようにも見えるだろう。
「お姉様の奥手な部分も考慮しつつ、ここへ宿泊することでの計画もちょっとズレますが‥‥‥」
「いえ、これはこれでチャンスかもしれません。世の中にはこういう時こそ活かせる手段もありますし‥‥‥ああ、どの手を使うのかも迷いますわね」
「お姉様の幸せこそが私たちの幸せですが、その幸せのために講じる手段を失敗しないように、気を緩めずに進めないといけません」
「最新のお姉様ご使用道具販売などもあり、やる気は十分にあふれてますが…‥‥巷では、偽物も流行しているようですわね」
「それは由々しき事態です。私たちのお姉様への愛を利用せんとする輩には罰をお願いしなければ」
「ついでに本物もしっかりと得ましょう。すり替えるために、ある程度人は用意済みですの」
「あとは、こちらの方で注文していた、アンデッドの体になったお姉様でも使用可能な特別な代物なども、先ほど納品されましたし…‥‥やることが多すぎて、手が回らないです」
「でも、それでもやらなければいけないのよ。我らがお姉様のために」
「効きすぎて理性が吹っ飛んでも、それはそれで私たちが美味しくいただけるはずですしね」
‥‥‥情報が行き交い、色々と混ざって意味不明な会話になりそうな部分があれども、彼女達の想いは揺るがない。
去年のあの行動で少々浄化されたとはいえ、むしろ狂愛の密度を高めた分、より凄まじい狂愛が渦巻いているのだが、それでもかまわない。
彼女達にとって、ゼネが最も重要するべきことなのだから。
どんどん密度が濃くなっていき、あふれ出てくる狂愛。
怪物に変貌することはおそらくないだろうが、それでもその洪水のように流れ出てくる狂愛は、人の想いの重すぎる面を存分に感じさせるだろう。
「さぁ、まだまだやることがありますが、これもお姉様のため!!久しぶりのお姉様成分極大補充の機会でもあるし、燃え尽きるほどやりましょぉぉぉぉぉ!!」
「「「「「おおおおおおおお!!」」」」」
気合いを入れてそう号令をかけると、全員の声がそろって気合いを入れまくる。
たった一晩、されども一晩の貴重な彼女達の本拠地でのゼネの宿泊機会に対して、全力をかっ飛ばして死力を尽くし始めるのであった‥‥‥‥
「おおぅ、なんかすっごい寒気が…‥‥」
「うわ、すごい鳥肌が立ってますわね」
「ガッチガチに、幻術で姿が見えないようにしているせいで、どこにいるのかわからんな‥‥‥」
‥‥‥神聖国との国境に入ったところで、ゼネの姿が掻き消え、彼女の声のみが聞こえる。
ゼネの妹及び狂信者たちが、彼女の国境入りの時点から何かをしでかしかねないと考えた上で、お得意の幻術を使用してこのような行為に出た。
あの狂愛の怪物騒動を嫌でも経験すえば、これでもまだ甘い可能性があるのだが、それでもゼネの姿が見えなくなる分、補足されなくなることを考えるとちょっとは防衛が出来るはずだろう。
「一応、半径1キロ以内では記録されている生命反応は探知できませんが‥‥‥遠距離から見ている可能性もありますからネ。警戒しておくに越したことはないでしょウ」
「それもそうか」
ここにいなくとも、遠距離からの観測とかもしている可能性もある。
だからこそ、より念入りに警戒を解かない方が良いのかもしれない。
「理解不能/狂愛/そこまで?」
「言葉に言い表せぬほどのものじゃから、他者に理解させるのは難しいかもしれんがのぅ…‥‥」
経験していないルンの言葉に対して、ゼネはそう返答する。
だが、経験してなくてもしていても、あの狂愛の恐ろしさは否応なく理解させられるとは思う。
何しろ、あの件でこちらもトラウマというか、人間の想いの拗らせに関するおぞましさの方を学ばされたからな‥‥‥
「人の想いって怖いなぁ」
「愛ゆえに、起こす行動なのでしょうが…‥‥盛大に拗らせている姿は未知の類デス。貴重なデータにもなりそうですが、取りたくはないと心の底から思えるほどのモノでしたしネ」
メイドゴーレムで普段何かと冷静なノインでも、あの狂愛の怪物のことを考えると嫌になるらしい。
そして同じく経験していた面子もうんうんと深く頷き合うのであった。
‥‥‥とにもかくにも、ゼネの姿が消えうせたところで、入国したデオドラント神聖国。
去年のルートと変わりないそうだが、様々な都合によってここで一晩泊まることになる。
その一晩の間に押しかけられる可能性も考え、ごたごたと騒動を起こして迷惑もかけたくもないので‥‥‥
「‥‥学園から許可をもらって、生徒たち全員が泊まる宿とは違う宿にゼネを泊めることになったけれど‥‥防犯体制に不安しかないからなぁ」
一応、宿泊費だけは自費で出す。
報奨金などを貰っていても、そこまで使うことが無いのでこういう機会に出した方が良い。
そしてさらに、できる限り国内有数の安全な宿という話のあるところに決めたのは良いが、それでも人手を考えると不十分な気がする。
ゆえに、防犯用の装置などをノインに作ってもらい、設置しつつ、召喚獣たちの何人かを同じように宿泊させる。
「相手が相手だけに、カトレア、ルビー、ルン、ティア、お前たちがゼネと一緒に泊まってくれ」
「了解ですわ」
「了解でござるよ」
「了解/対応可能」
「別に良いぜ」
狂愛時の経験がある二人と、経験なくとも近接戦闘が得意な二人を組み合わせて、ゼネと共に宿泊させる。
混戦し、接触を図る可能性もあると考えると、近接戦とかが得意な奴がいた方が良いからな。
こちらにも一応矛先が向きかねないことも考え、ノイン、リリス、リザ、レイア、アナスタシアを俺のほうに置いておく。ゼネを盗られた恨みとか、なんかそういう逆恨みとかされかねないからなぁ。
「まぁ、真に安全を考えるのであればリリスの中に入れて、厳重に蓋をするだけで良いかもしれないが‥‥‥」
「グゲェ、グゲェ」
「…‥‥入り込まれる可能性を考えると、それは出来ないからなぁ」
リリスの箱は、耐久性・安全性ともに優れている。
だが、優れ過ぎているからこそ密室になりやすく、あの狂愛たちが入り込める可能性も捨てきれない。
隙間からぬるりんと入ったりとか、普通にできそうだからな‥‥‥密室状態で入り込まれたその日には絶叫が周囲一帯に響きかねないだろう。
とはいえ、あの騒動以来動きもないし、大人しくしている可能性もある。
もしかすると、あの時のゼネが取った手段で一気に沈静化した可能性もあるし…‥‥それでも、やり過ぎなぐらいの防衛をしておいた方がちょうど良いか。
その手段に関して思い出すと気分的にちょっと落ち着かなくなりそうなので、さっさとこちらの泊まる宿の方へ向かい、その場を一旦別れるのであった‥‥‥‥
「‥‥‥でもなぁ、なーんか嫌な予感しかしないよな」
「儂、一晩無事で過ごせるのかのぅ…‥‥万が一が起きたら、召喚で速攻の場所移動を頼むのじゃ」
‥‥‥召喚獣の良い逃走手段にも使える召喚。こういう時は結構便利である。
ある程度距離を稼いで、一気に戻ってくる手段として前に活用したからな‥‥‥‥でも、対策を練られている可能性もあるし、そこは油断できないところではある。
‥‥‥ディーとゼネがそれぞれ別の宿屋に宿泊した丁度その頃。
神聖国の巨大な教会の地下室にて、秘密の会議が行われていた。
「‥‥‥先ほど、会員から連絡が来ました。お姉様の入国を確認したそうです」
「姿を消す幻術でごまかしているようですが、強制可視可魔道具にて存在を確認。どうやら召喚士と別の宿に泊まるという報告もありました」
「既にその宿屋には、小型撮影魔道具を配備しており、いつでもお姉様の姿を拝むことができる模様。けれども、本番の海の方面で施工が遅れていると報告がありました」
その場にて、集まっているのはゼネの妹及び同志たち。
ひそひそと互に報告を行いあい、それらに対しての対応を行っていく。
迅速に、丁寧に、濃密に行い、何一つばれないように彼女達は動くのだ。
「ふぅむ、お姉様が別の宿に…‥‥これは、召喚による移動を利用した逃走経路などの確保を想定できます」
「召喚場所は召喚主の側になるでしょうし、こちらにも撮影場所を待機」
「後ついでに、その召喚主についての最新の報告などもありますわね。最近ですと、獣人と王女の二名が接触機会を増やそうとしているようですが‥‥‥」
ありとあらゆる情報が行き交う光景は、真面目に会議をしている光景に見えるだろう。
けれども、その中心にあるのは、彼女達がもつゼネへの狂愛であり、何処かズレているようにも見えるだろう。
「お姉様の奥手な部分も考慮しつつ、ここへ宿泊することでの計画もちょっとズレますが‥‥‥」
「いえ、これはこれでチャンスかもしれません。世の中にはこういう時こそ活かせる手段もありますし‥‥‥ああ、どの手を使うのかも迷いますわね」
「お姉様の幸せこそが私たちの幸せですが、その幸せのために講じる手段を失敗しないように、気を緩めずに進めないといけません」
「最新のお姉様ご使用道具販売などもあり、やる気は十分にあふれてますが…‥‥巷では、偽物も流行しているようですわね」
「それは由々しき事態です。私たちのお姉様への愛を利用せんとする輩には罰をお願いしなければ」
「ついでに本物もしっかりと得ましょう。すり替えるために、ある程度人は用意済みですの」
「あとは、こちらの方で注文していた、アンデッドの体になったお姉様でも使用可能な特別な代物なども、先ほど納品されましたし…‥‥やることが多すぎて、手が回らないです」
「でも、それでもやらなければいけないのよ。我らがお姉様のために」
「効きすぎて理性が吹っ飛んでも、それはそれで私たちが美味しくいただけるはずですしね」
‥‥‥情報が行き交い、色々と混ざって意味不明な会話になりそうな部分があれども、彼女達の想いは揺るがない。
去年のあの行動で少々浄化されたとはいえ、むしろ狂愛の密度を高めた分、より凄まじい狂愛が渦巻いているのだが、それでもかまわない。
彼女達にとって、ゼネが最も重要するべきことなのだから。
どんどん密度が濃くなっていき、あふれ出てくる狂愛。
怪物に変貌することはおそらくないだろうが、それでもその洪水のように流れ出てくる狂愛は、人の想いの重すぎる面を存分に感じさせるだろう。
「さぁ、まだまだやることがありますが、これもお姉様のため!!久しぶりのお姉様成分極大補充の機会でもあるし、燃え尽きるほどやりましょぉぉぉぉぉ!!」
「「「「「おおおおおおおお!!」」」」」
気合いを入れてそう号令をかけると、全員の声がそろって気合いを入れまくる。
たった一晩、されども一晩の貴重な彼女達の本拠地でのゼネの宿泊機会に対して、全力をかっ飛ばして死力を尽くし始めるのであった‥‥‥‥
「おおぅ、なんかすっごい寒気が…‥‥」
「うわ、すごい鳥肌が立ってますわね」
0
お気に入りに追加
726
あなたにおすすめの小説
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
【完結】妃が毒を盛っている。
佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!!
※妖精王チートですので細かいことは気にしない。
※隣国の王子はテンプレですよね。
※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り
※最後のほうにざまぁがあるようなないような
※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい)
※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中
※完結保証……保障と保証がわからない!
2022.11.26 18:30 完結しました。
お付き合いいただきありがとうございました!
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる