224 / 373
217 貰うまではドキドキで
しおりを挟む
‥‥‥組織の者たちの大量捕縛も済み、情報が次々と引き抜かれていく。
雪の降る時期の間、身を潜めていた分、無駄な贅肉を組織は落としているらしい。
その分、より洗練された構成員が増え、質の良い情報を大量に蓄えていたようだが‥‥‥‥
「‥‥‥それだけあって、組織の情報をごっそり抜き出せたのは大きい」
「だがな‥‥‥より明確な目的を知ってしまうとな‥‥‥」
はぁっと溜息を一同は吐き、重い雰囲気が室内を漂う。
王城内の会議室…‥‥今ではその隣室に薬屋がやって来たが、今日もまたお世話になりそうであった。
「ろくでもない組織だと思っていたが、本気でろくでもないな」
「違法な人体実験‥‥‥いや、人体実験の時点で違法も何もあるのかと言いたいが、それ以外にも多くのやらかしが見つかったのは良いだろう」
「そして、組織の大まかな目的が分かったのは良いのだが…‥‥何だこの目的は」
今回の作戦で入手できた数多くの情報。
その中でも、一番の大収穫というべきものは、今まで謎に包まれていた仮面の組織の一番の目的というべきことだろう。
怪物を生み出しまくり、謎の薬品を精製し、貴族などに取り入って資金を得るなどしていた組織だが、その組織に関しての謎は多かった。
けれども、その組織が達成しようとしている事柄の一つを知ることができたのだ。
「と言っても、『人知を超えた者になる』‥‥‥要は『神になる』ってどういうことだ?」
「恐らくは、実験の行きつく先を考えた結果がこれなのではなかろうか?」
…‥‥仮面の組織の実験などを考えると、これまで出てきたのは怪物を生み出したり、人を怪物そのものへ変貌させる物ばかりであった。
だが、集めた情報によれば元々その行為にはきちんとした意味があったらしい。
「世の中に数多くの物が顕現させている『職業』‥‥‥だが、それには限界がある」
職業に関して言えば、様々な物が存在しているのは既に分かっていることだ。
ただ、その職業通りの道に進むのではなく、その職業を活かして違う道へ行く人も多くいる。
でも、それがもったいない‥‥‥せっかく得た力なのだから、それを十分に生かすことができないか、ということを考え、研究し始めたのがその組織の始まりらしい。
だがしかし、詳細は不明だがその研究している道がどこかで変わり、違う方向へ歩み始めたのが‥‥‥今の仮面の組織、フェイスマスクであるようだ。
「生かす道を自身の肉体改造、あるいは職業自体を他の生物に顕現させることができないかと研究し始め‥‥‥」
「禁忌というか、倫理を大いに脱線するような道へ歩み始めたのが、組織の本当の始まりというべきか」
そしてその禁忌の道を歩む中で、より明確な目標を掲げ始めた結果‥‥‥いくつかの目標が産まれ、その一つが今回の作戦で入手した情報、「神になる」という事のようであった。
「力を得た生物を持って、より強力に職業を活かし、それが人間でなくてもいい」
「いや、むしろ人という存在を越えてしまう事で、職業そのものすらなくてもいい存在を作り上げるのを目標の一つとしたのか…‥‥」
研究をしていく過程で、どこをどう狂っていけばそんな発想になるのか理解が出来ない。
ただ一つ、言えるとすれば放置しておけば明らかに人知を超えた何かを生み出すか、あるいは人の手に負えぬ完全なる化け物を生み出しかねない危険な組織であると認識させられるということぐらいだろうか。
「そしてまた、そう言う力を得ようとする過程で…‥‥より強靭かつ、力で支配できるかもしれぬ可能性から、求めて援助する輩も多く‥‥‥」
「組織自体も各地で潜伏して見つけられなくなっている、か‥‥‥‥」
はぁぁっと再び溜息を吐き、より一層組織の面倒さを知って辟易する気分になる一同。
とはいえ、放置は絶対にできず、もっと真剣にかつ効率的に取り組まねば、場合によっては生物全ての敵と言えるような化け物を生み出しかねない。
「ならばこそ、他国の協力ももっと必要になるだろうが‥‥‥」
「それと同時に、余計に厄介な物も見えたな…‥‥」
今でこそ協力してくれている国々もいるが、どうやら組織の中には国そのものを掌握しようと動いている輩もいるらしい。
下手すると国家間での戦争の火種にやりかねないこともやらかそうとしているらしいが、より重要そうな情報は流石にとらえた者たちの中には入っていなかったようだ。
幹部というべきか、上層部というべきか、そう地位にいる者たちしか知り得ないのであろう。
何にしても、組織の目的が複数ありつつも、その目的の一つを知れたのは大きな成果。
怪物を生み出す、というか常軌を逸脱した生物を生み出すような真似を行うには、どうしても大量の材料などが必要になるであろうし、物資の流れに鍵がある事も見えてきた。
この作戦で得られたことは無駄でもないし、また、押収できた品々の中には捜査に役立つ様なものも多く、再び先手を取れるかもしれない機会を得ることができた。
「やらかされる前に、徹底的にやらねばいけないだろう。そして、未来を潰しかねない組織をこちらが潰さねばいけない。だからこそ、より一致団結して取り組まねばな」
「「「「その通り」」」」
その言葉に一同は賛成し、一致団結する。
有害すぎる仮面の組織ではあったが、その危険性によって皆の心が一致団結するのであった…‥‥
「‥‥‥ところで、もう間もなく今回の作戦で功績を得てくれた者たちへの褒賞を渡すのだが…‥‥一人、どうすればいいのか悩んでいるのがいるのだが、この場で会議をして良いだろうか?」
「「「…‥‥」」」」
っと、もう間もなく会議を終えようとしている丁度そのタイミングで、出席していた国王がそう口にして、その場にいた者たちは少し驚愕した。
というのも、有能ではあるが何かをやらかす国王が、事前に意見を聞いて来ることなんぞ数が少ないので、その稀に見る行為に驚いたのである。
それでも、こうやって事前に相談してくれるようなことをしてくれたので、褒賞を上げる場での胃痛を回避できそうであれば何でもいいというように、一同はそのまま国王のその意見を聞き、議論を繰り広げる羽目になったのであった…‥‥‥
「国王陛下!!流石にそれは不味いでしょ!!」
「そうか?だが、功績の押し付けの形跡もあるが、今までの分を考えると…‥‥」
「いやいやいや!?確かにそうかもしれないが、彼以上にその召喚獣たちの感情も考えた方が良いのですが!?」
「しかし、これはこれで悪くはないはずだが?」
「普通の奴ならそうかもしれないが、周囲にいるのといないのでは違うんだぁぁぁぁ!!」
‥‥‥事前に相談してくれてよかったと一同が思い、ようやくきちんとまともな物に仕上げることができたのは翌日の事であった…‥‥‥
「こ、これ下手すると、彼の召喚獣たちが激怒しかねない案件だっただろ…‥‥」
「早めに子供たちへの退位をしてもらった方が良いとは思うのだが‥‥‥‥あの国王にこそ、大きな禿ができて欲しい」
「わかる、それすっごいわかる」
雪の降る時期の間、身を潜めていた分、無駄な贅肉を組織は落としているらしい。
その分、より洗練された構成員が増え、質の良い情報を大量に蓄えていたようだが‥‥‥‥
「‥‥‥それだけあって、組織の情報をごっそり抜き出せたのは大きい」
「だがな‥‥‥より明確な目的を知ってしまうとな‥‥‥」
はぁっと溜息を一同は吐き、重い雰囲気が室内を漂う。
王城内の会議室…‥‥今ではその隣室に薬屋がやって来たが、今日もまたお世話になりそうであった。
「ろくでもない組織だと思っていたが、本気でろくでもないな」
「違法な人体実験‥‥‥いや、人体実験の時点で違法も何もあるのかと言いたいが、それ以外にも多くのやらかしが見つかったのは良いだろう」
「そして、組織の大まかな目的が分かったのは良いのだが…‥‥何だこの目的は」
今回の作戦で入手できた数多くの情報。
その中でも、一番の大収穫というべきものは、今まで謎に包まれていた仮面の組織の一番の目的というべきことだろう。
怪物を生み出しまくり、謎の薬品を精製し、貴族などに取り入って資金を得るなどしていた組織だが、その組織に関しての謎は多かった。
けれども、その組織が達成しようとしている事柄の一つを知ることができたのだ。
「と言っても、『人知を超えた者になる』‥‥‥要は『神になる』ってどういうことだ?」
「恐らくは、実験の行きつく先を考えた結果がこれなのではなかろうか?」
…‥‥仮面の組織の実験などを考えると、これまで出てきたのは怪物を生み出したり、人を怪物そのものへ変貌させる物ばかりであった。
だが、集めた情報によれば元々その行為にはきちんとした意味があったらしい。
「世の中に数多くの物が顕現させている『職業』‥‥‥だが、それには限界がある」
職業に関して言えば、様々な物が存在しているのは既に分かっていることだ。
ただ、その職業通りの道に進むのではなく、その職業を活かして違う道へ行く人も多くいる。
でも、それがもったいない‥‥‥せっかく得た力なのだから、それを十分に生かすことができないか、ということを考え、研究し始めたのがその組織の始まりらしい。
だがしかし、詳細は不明だがその研究している道がどこかで変わり、違う方向へ歩み始めたのが‥‥‥今の仮面の組織、フェイスマスクであるようだ。
「生かす道を自身の肉体改造、あるいは職業自体を他の生物に顕現させることができないかと研究し始め‥‥‥」
「禁忌というか、倫理を大いに脱線するような道へ歩み始めたのが、組織の本当の始まりというべきか」
そしてその禁忌の道を歩む中で、より明確な目標を掲げ始めた結果‥‥‥いくつかの目標が産まれ、その一つが今回の作戦で入手した情報、「神になる」という事のようであった。
「力を得た生物を持って、より強力に職業を活かし、それが人間でなくてもいい」
「いや、むしろ人という存在を越えてしまう事で、職業そのものすらなくてもいい存在を作り上げるのを目標の一つとしたのか…‥‥」
研究をしていく過程で、どこをどう狂っていけばそんな発想になるのか理解が出来ない。
ただ一つ、言えるとすれば放置しておけば明らかに人知を超えた何かを生み出すか、あるいは人の手に負えぬ完全なる化け物を生み出しかねない危険な組織であると認識させられるということぐらいだろうか。
「そしてまた、そう言う力を得ようとする過程で…‥‥より強靭かつ、力で支配できるかもしれぬ可能性から、求めて援助する輩も多く‥‥‥」
「組織自体も各地で潜伏して見つけられなくなっている、か‥‥‥‥」
はぁぁっと再び溜息を吐き、より一層組織の面倒さを知って辟易する気分になる一同。
とはいえ、放置は絶対にできず、もっと真剣にかつ効率的に取り組まねば、場合によっては生物全ての敵と言えるような化け物を生み出しかねない。
「ならばこそ、他国の協力ももっと必要になるだろうが‥‥‥」
「それと同時に、余計に厄介な物も見えたな…‥‥」
今でこそ協力してくれている国々もいるが、どうやら組織の中には国そのものを掌握しようと動いている輩もいるらしい。
下手すると国家間での戦争の火種にやりかねないこともやらかそうとしているらしいが、より重要そうな情報は流石にとらえた者たちの中には入っていなかったようだ。
幹部というべきか、上層部というべきか、そう地位にいる者たちしか知り得ないのであろう。
何にしても、組織の目的が複数ありつつも、その目的の一つを知れたのは大きな成果。
怪物を生み出す、というか常軌を逸脱した生物を生み出すような真似を行うには、どうしても大量の材料などが必要になるであろうし、物資の流れに鍵がある事も見えてきた。
この作戦で得られたことは無駄でもないし、また、押収できた品々の中には捜査に役立つ様なものも多く、再び先手を取れるかもしれない機会を得ることができた。
「やらかされる前に、徹底的にやらねばいけないだろう。そして、未来を潰しかねない組織をこちらが潰さねばいけない。だからこそ、より一致団結して取り組まねばな」
「「「「その通り」」」」
その言葉に一同は賛成し、一致団結する。
有害すぎる仮面の組織ではあったが、その危険性によって皆の心が一致団結するのであった…‥‥
「‥‥‥ところで、もう間もなく今回の作戦で功績を得てくれた者たちへの褒賞を渡すのだが…‥‥一人、どうすればいいのか悩んでいるのがいるのだが、この場で会議をして良いだろうか?」
「「「…‥‥」」」」
っと、もう間もなく会議を終えようとしている丁度そのタイミングで、出席していた国王がそう口にして、その場にいた者たちは少し驚愕した。
というのも、有能ではあるが何かをやらかす国王が、事前に意見を聞いて来ることなんぞ数が少ないので、その稀に見る行為に驚いたのである。
それでも、こうやって事前に相談してくれるようなことをしてくれたので、褒賞を上げる場での胃痛を回避できそうであれば何でもいいというように、一同はそのまま国王のその意見を聞き、議論を繰り広げる羽目になったのであった…‥‥‥
「国王陛下!!流石にそれは不味いでしょ!!」
「そうか?だが、功績の押し付けの形跡もあるが、今までの分を考えると…‥‥」
「いやいやいや!?確かにそうかもしれないが、彼以上にその召喚獣たちの感情も考えた方が良いのですが!?」
「しかし、これはこれで悪くはないはずだが?」
「普通の奴ならそうかもしれないが、周囲にいるのといないのでは違うんだぁぁぁぁ!!」
‥‥‥事前に相談してくれてよかったと一同が思い、ようやくきちんとまともな物に仕上げることができたのは翌日の事であった…‥‥‥
「こ、これ下手すると、彼の召喚獣たちが激怒しかねない案件だっただろ…‥‥」
「早めに子供たちへの退位をしてもらった方が良いとは思うのだが‥‥‥‥あの国王にこそ、大きな禿ができて欲しい」
「わかる、それすっごいわかる」
0
お気に入りに追加
726
あなたにおすすめの小説
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
【完結】妃が毒を盛っている。
佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!!
※妖精王チートですので細かいことは気にしない。
※隣国の王子はテンプレですよね。
※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り
※最後のほうにざまぁがあるようなないような
※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい)
※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中
※完結保証……保障と保証がわからない!
2022.11.26 18:30 完結しました。
お付き合いいただきありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる