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212 得た物を活かし磨いていく
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‥‥‥偶然とはいえ手に入れた、仮面の組織フェイスマスクの情報。
全部が集まるわけではないが、それでも情報を持っている者たちが多数来るという場所の情報もきちんと手に入れた後、ディーたちは撤収し、王城の方へ直ぐに報告しに向かった。
事前にルナティアから王子たちへの報告もあり、謁見もすぐに叶い、記録した内容をすべて報告しておく。
ただ、問題としては今回の仮面の者たちが国内にいたことであろう。
国としては警戒も高めつつ、検挙もしていたはずだが…‥‥それでも逃れていた者たちがいたのも事実である。
誰かが匿っていた可能性も踏まえ、国の持ちうる間者とかその手の類も派遣に視野に入れつつ…‥‥
「‥‥‥俺たちの方は、今回の件でまた褒賞ありか」
「情報、有益でしたものネ」
学園の食堂にて、国からの決定の手紙を思い出しながら、俺はそうつぶやいた。
情報が有益であったし、今まで散々迷惑をかけられてきた組織の先手を取れるいい機会を作れたという事で、国から褒賞を貰えることが決定したのである。
情報程度で…‥と思いたいが、以前に褒賞を貰った時からまた功績を積み重ねているので、それらも併せて今回一気にやってしまおうという目論見があるそうだ。
組織の研究所破壊、情報押収、怪物処理‥‥‥‥大雑把に述べるだけでもそれなりにあるせいだとか。
「というか、御前様の場合色々やっておるからのぅ‥‥‥儂らの大道芸による収入の納税もあるじゃろうし、国としては一気にやりたいんじゃろうなぁ。こまめにやると悪目立ちしやすいからのぅ」
一気にやるのも相当目立つとは思うが、それよりもまだマシだとか。
まぁ、普通の人が国から褒賞を貰えるほど尽くすのはそうない機会でもあるらしいし、それだけもらいまくるって言うのは忌々しく思うような輩もいるのだとか。
だったらその人たちも尽くして褒賞を貰えるほどやればいいじゃんっと思うかもしれないが、現実はそううまくはいかない。
だからこそ、必死になってやる人もいるが…‥‥残念ながら、それでも妬み、恨みなどは止めようが無いのだ。
「そう思うと、気が重いな‥‥‥まぁ、今度の殲滅作戦の出撃命令もあるから、そっちの方で貰うと考えればいいか」
人の恨み妬みなどは考えると気が重いので、褒賞前にある殲滅作戦の方に気持ちを切り替える。
入手した組織の者たちの集結する日時、場所も手に入れ、今回先手を取るために国は兵を向けることにしたようだ。
とはいえ、国内にまだいたことなどを考え、馬鹿者どもが入ってこないように、できる限りの精鋭部隊を用意しつつ、戦力面で俺たちも呼ばれる羽目になったのである。
諜報を願っているのに、何故戦場へ送り出されるような羽目になるのやら。できなくもないが‥‥‥まぁ、これを乗り越えて、褒賞を貰うと思えばまだ気が楽だろう。
というか、強制的なようでありつつも、正直俺たちとしても憂いを失くしたいので参加はするけどな。散々今まで迷惑をかけられてきた分、その鬱憤を晴らさせてもらおう。
「というか、ディーの方はそれでいいけれども、何であたしも貰う羽目になったのニャ?」
っと、ルナティアが話に入って来たが…‥‥まぁ、彼女も褒賞を貰うことになったのは、一口に言って俺たちが原因でもある。
何しろ、召喚獣の誰かを向かわせていけばよかった話が、今回はちょうど一緒にいた彼女に向かわせちゃったからな‥‥‥情報の入手に関して連絡だけとはいえ、彼女もそのままひとくくりにされてしまったのである。
そんなのアリかと言いたいが…‥‥それだけではないような気がする。
「まぁ、推測としてましては私たちと行動を共にした記録などもあり、セットのように考えられたのでしょウ」
「そんな理由でニャ!?」
要はとばっちり。まぁ、彼女の場合は留学生でもあるし、下手すると今回の奴らが囮で、遠くから情報伝達手段を潰す狙撃をされかねなかったという理由もあるようだが‥‥‥セット扱いかぁ‥‥‥
「なんかごめんな。俺たちと一緒に数え上げられたようでさ」
「いや、それは別に良いんだけど、何でこうなるのかニャ‥‥‥」
遠い目をしているが、ひとくくりにされただけだし、今回限りの可能性があるのでそこまで思う事もないだろう。
それに、褒賞も貰えるのだから、悪くは思わない‥‥‥
「‥‥‥あれ?でもそうなると、今回の褒賞って何になるんだ?」
「言われてみれば、そうでござるな?」
前は城伯という位も貰ったが、今回はどうなるのかはわからない。
まぁ、情報提供とかその程度だし‥‥‥お金ぐらいか。褒賞前にまずはその集結殲滅作戦に強制参加もあるけど、そこではうっぷん晴らしだけで褒賞目当てに動く気もないな。
ああ、もしかしたら誰かに手柄を押しつけて目立たないようにするという工作も可能か‥‥?それはそれで悪くはない。手柄を取られるのではなく、押し付けまくって栄光に輝いてもらえば楽だろう。
そう考えると、今回は結構気が楽かもしれないと俺は思うのであった‥‥‥‥
「というか、最初から誰かに押し付けていくという手が取れたかも」
「その手もありでしたネ。しかも、手柄を取るのではなく押し付けまくれば、相手としても自分の手柄ではないということもしにくいでしょうし…‥‥いいかもしれまセン」
都合のいい、手柄を押しつけられる相手がいないものか…‥‥戦場の方で確認させてもらおうか。
全部が集まるわけではないが、それでも情報を持っている者たちが多数来るという場所の情報もきちんと手に入れた後、ディーたちは撤収し、王城の方へ直ぐに報告しに向かった。
事前にルナティアから王子たちへの報告もあり、謁見もすぐに叶い、記録した内容をすべて報告しておく。
ただ、問題としては今回の仮面の者たちが国内にいたことであろう。
国としては警戒も高めつつ、検挙もしていたはずだが…‥‥それでも逃れていた者たちがいたのも事実である。
誰かが匿っていた可能性も踏まえ、国の持ちうる間者とかその手の類も派遣に視野に入れつつ…‥‥
「‥‥‥俺たちの方は、今回の件でまた褒賞ありか」
「情報、有益でしたものネ」
学園の食堂にて、国からの決定の手紙を思い出しながら、俺はそうつぶやいた。
情報が有益であったし、今まで散々迷惑をかけられてきた組織の先手を取れるいい機会を作れたという事で、国から褒賞を貰えることが決定したのである。
情報程度で…‥と思いたいが、以前に褒賞を貰った時からまた功績を積み重ねているので、それらも併せて今回一気にやってしまおうという目論見があるそうだ。
組織の研究所破壊、情報押収、怪物処理‥‥‥‥大雑把に述べるだけでもそれなりにあるせいだとか。
「というか、御前様の場合色々やっておるからのぅ‥‥‥儂らの大道芸による収入の納税もあるじゃろうし、国としては一気にやりたいんじゃろうなぁ。こまめにやると悪目立ちしやすいからのぅ」
一気にやるのも相当目立つとは思うが、それよりもまだマシだとか。
まぁ、普通の人が国から褒賞を貰えるほど尽くすのはそうない機会でもあるらしいし、それだけもらいまくるって言うのは忌々しく思うような輩もいるのだとか。
だったらその人たちも尽くして褒賞を貰えるほどやればいいじゃんっと思うかもしれないが、現実はそううまくはいかない。
だからこそ、必死になってやる人もいるが…‥‥残念ながら、それでも妬み、恨みなどは止めようが無いのだ。
「そう思うと、気が重いな‥‥‥まぁ、今度の殲滅作戦の出撃命令もあるから、そっちの方で貰うと考えればいいか」
人の恨み妬みなどは考えると気が重いので、褒賞前にある殲滅作戦の方に気持ちを切り替える。
入手した組織の者たちの集結する日時、場所も手に入れ、今回先手を取るために国は兵を向けることにしたようだ。
とはいえ、国内にまだいたことなどを考え、馬鹿者どもが入ってこないように、できる限りの精鋭部隊を用意しつつ、戦力面で俺たちも呼ばれる羽目になったのである。
諜報を願っているのに、何故戦場へ送り出されるような羽目になるのやら。できなくもないが‥‥‥まぁ、これを乗り越えて、褒賞を貰うと思えばまだ気が楽だろう。
というか、強制的なようでありつつも、正直俺たちとしても憂いを失くしたいので参加はするけどな。散々今まで迷惑をかけられてきた分、その鬱憤を晴らさせてもらおう。
「というか、ディーの方はそれでいいけれども、何であたしも貰う羽目になったのニャ?」
っと、ルナティアが話に入って来たが…‥‥まぁ、彼女も褒賞を貰うことになったのは、一口に言って俺たちが原因でもある。
何しろ、召喚獣の誰かを向かわせていけばよかった話が、今回はちょうど一緒にいた彼女に向かわせちゃったからな‥‥‥情報の入手に関して連絡だけとはいえ、彼女もそのままひとくくりにされてしまったのである。
そんなのアリかと言いたいが…‥‥それだけではないような気がする。
「まぁ、推測としてましては私たちと行動を共にした記録などもあり、セットのように考えられたのでしょウ」
「そんな理由でニャ!?」
要はとばっちり。まぁ、彼女の場合は留学生でもあるし、下手すると今回の奴らが囮で、遠くから情報伝達手段を潰す狙撃をされかねなかったという理由もあるようだが‥‥‥セット扱いかぁ‥‥‥
「なんかごめんな。俺たちと一緒に数え上げられたようでさ」
「いや、それは別に良いんだけど、何でこうなるのかニャ‥‥‥」
遠い目をしているが、ひとくくりにされただけだし、今回限りの可能性があるのでそこまで思う事もないだろう。
それに、褒賞も貰えるのだから、悪くは思わない‥‥‥
「‥‥‥あれ?でもそうなると、今回の褒賞って何になるんだ?」
「言われてみれば、そうでござるな?」
前は城伯という位も貰ったが、今回はどうなるのかはわからない。
まぁ、情報提供とかその程度だし‥‥‥お金ぐらいか。褒賞前にまずはその集結殲滅作戦に強制参加もあるけど、そこではうっぷん晴らしだけで褒賞目当てに動く気もないな。
ああ、もしかしたら誰かに手柄を押しつけて目立たないようにするという工作も可能か‥‥?それはそれで悪くはない。手柄を取られるのではなく、押し付けまくって栄光に輝いてもらえば楽だろう。
そう考えると、今回は結構気が楽かもしれないと俺は思うのであった‥‥‥‥
「というか、最初から誰かに押し付けていくという手が取れたかも」
「その手もありでしたネ。しかも、手柄を取るのではなく押し付けまくれば、相手としても自分の手柄ではないということもしにくいでしょうし…‥‥いいかもしれまセン」
都合のいい、手柄を押しつけられる相手がいないものか…‥‥戦場の方で確認させてもらおうか。
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