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207 きちんと学ぶことも
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‥‥‥新入生も入学してきて、生徒会入りさせる者も決めた時期。
ディーたちは2年となった今、去年とはまた違ったことを学園で学ぶ。
一年目に基本となる部分だったので、2年生になると今度は応用に移り変わっていくのである。
「ってことだけど、召喚獣学科での最初の応用は…‥‥これかぁ」
「基本、最初は主に一緒で絆を深めつつ‥‥‥場所を移動して、どの様な時でも召喚可能にするというものですネ」
召喚獣をどこでもいつでも召喚できる召喚士ではあるが、呼びだされる側の召喚獣の都合も存在する。
場合によっては召喚獣側から拒否されたり、召喚獣にとって不味い場所だと召喚不能になるケースも存在するのだとか。
だからこそ、1年の間にできるだけ互いの相互理解を深め合い、絆を強め合う事で召喚時のタイミングなども合わせ、本当にベストなタイミングで呼びだせるようにするのだが…‥‥
「…‥‥召喚獣結構多いからなぁ」
今回の授業では、まずは適当に都市の内外に召喚士が出向き、離れた場所で一気に召喚するのだが‥‥‥大抵の召喚士は一人一体程度なのに対して、俺の場合は数が多い。
なら個人ごとに違う場所で良いんじゃないかと言いたいが、一斉に同時召喚しろと言われてしまった。
できなくもないが、一度に全員召還するのは実は少々難しいところがある。
というのも、召喚して召喚獣がその場に呼び出されるのだが、その呼び出される場所がちょっとでもズレてしまうと…‥‥
「『召喚!ノイン、カトレア、ルビー、ゼネ、リリス、リザ、アナスタシア、レイア、ティア!!』」
全員の名前を一気にいうこと自体は、もうだいぶ慣れた。
だが、今までこうやって一気に召喚するのは何かとあった時が多く、平常時での経験が少ない。
だからこそ、起きる悲劇がある。
「よっと」
「はっと」
「せ、ぐえぇ!?」
「グゲェ!?」
全員一斉に出たのは良いが、出現場所をやらかした。
ずらっと列を並べる感じで召喚できたと思ったのだが、どうも重なっていたようで次々と同じ場所の上の方に出現して…‥‥積み重なったのであった。
「グゲグゲェ!!」
「いたた、ちょっと重いでありんす」
「ぐぬぅ!!起き上りにくいんだが!?」
「つ、潰されますわ…‥‥」
「…‥‥召喚時の場所、そこの練習から始めた方が良いかなぁ‥‥?」
見事に積み重なったせいで、それぞれ重みに潰れている。
押しのけたりしてどうにか動けるところもあるが、蛇・馬の体や持っている鎖鎌にナイフ、木の椅子に宝箱と、個人のものが当たって動きにくくなっているらしい。
「とりあえず、一人ずつ剥がすぞ」
装備品のガントレット(改)での力で、一人また一人と持っていく。
「んー、召喚場所のタイミングがどうも同じところに重なるようですネ‥‥‥‥非常時であればご主人様の召喚センスがさえわたるのでしょうが、ちょっと平常時だとノーコンと言って良いような状態になるようデス」
「冷静なその分析はちょっと心に刺さるな…‥‥」
事実だからこそ悲しくなるというか、何と言うか‥‥‥‥平常時に一斉召喚はそうそうやる事もないし、普段皆一緒だからこそ召喚する手間がそんなにないのが原因かもしれない。
「ちょっと一緒にいすぎているのもあるのか?」
「それが考えられるでござるな‥‥‥あだだだ、あ、主殿尻尾がまだ下敷きになっているでござる」
「あ、ごめん」
ルビーの尻尾が皆の間に挟まれていたようで、そちらもきちんと解放しつつ、現状の出てしまった問題点に関して頭を悩ませる。
普段一緒にいすぎるからこそ、起きる問題というべきか…‥‥非常時以外にも、全員一斉召喚できるように鍛錬しておくべきであったか。
「個人ごとの召喚が一番楽だけど、一斉召喚も必要になる時はあるだろうしなぁ…‥‥」
それに、この調子だと今までうまくいっても、万が一の時にやらかして一網打尽とかにされる可能性もあるし‥‥‥真面目に取り組んだ方が良いだろう。
というか、召喚士なのに召喚する機会が少ないってのも問題か。ああ、大勢いるからこそそんなに人数が減らず、離れ合う事もなく、召喚で呼ぶ機会が少ないってのもあるのか?
「‥‥‥となると、今後はこまめな召喚とかで慣らしていく必要があるか」
いきなり全部を一気にやるのではなく、こまめに、そして細かい場所から少しづつやっていくべきか。
とはいえ、普段全員一緒なことが多いし、そうそう離れる機会なんぞ…‥‥
「あ、あったか」
考えて見れば、普通にその機会が作れることに俺は気が付いた。
というか、盲点だったというべきか、今までその部分は褒賞とかでどうにかなっていることもあったし、やる事も特になかったが‥‥‥‥都合のいい機会なんぞ、その方法で作れるのだ。
「何か、あったのでしょうカ?」
「ああ、普通にな。考えて見れば、授業外での一人で動いたりするような機会って簡単な物があるんだよ」
「何でござろうか?」
「学外バイト。それなら俺だけで働けばいいし‥‥‥バイト後に全員呼び出すなどできるから、それで練習できるんじゃないか?」
「「「「‥‥‥確かに」」」」
その言葉に、ノインたちは納得して頷く。
今までお金のことなんて、普通に悩むことはなかったからなぁ‥‥‥‥王城からの褒賞などもしっかり蓄えて散財したりすることもないし、そこまで消費せずに過ごしていたからこそ、金を稼いでしまう部分を忘れていたよ。
とはいえ、ちょうど俺だけで出来るようなというか、新入生が都市に入ってきた分出来そうなバイトってあるかなぁ‥‥?
「こういう時は、誰かに相談しに行くべきか?」
召喚練習の機会を増やしつつ、稼いでちょっとは金をためることに使えそうなバイトに関して、俺は考え始めるのであった…‥‥‥
「ところでですけれどもマスター、わたくしたちもバイトをした方が良いのでしょうか?」
「ん?いや、カトレアやそのほかの皆がする必要は…‥‥どうなんだろうか?」
いっそ、全員何かのバイトについたら‥‥‥いや、でもみんな召喚獣だし…‥‥うーむ?
ディーたちは2年となった今、去年とはまた違ったことを学園で学ぶ。
一年目に基本となる部分だったので、2年生になると今度は応用に移り変わっていくのである。
「ってことだけど、召喚獣学科での最初の応用は…‥‥これかぁ」
「基本、最初は主に一緒で絆を深めつつ‥‥‥場所を移動して、どの様な時でも召喚可能にするというものですネ」
召喚獣をどこでもいつでも召喚できる召喚士ではあるが、呼びだされる側の召喚獣の都合も存在する。
場合によっては召喚獣側から拒否されたり、召喚獣にとって不味い場所だと召喚不能になるケースも存在するのだとか。
だからこそ、1年の間にできるだけ互いの相互理解を深め合い、絆を強め合う事で召喚時のタイミングなども合わせ、本当にベストなタイミングで呼びだせるようにするのだが…‥‥
「…‥‥召喚獣結構多いからなぁ」
今回の授業では、まずは適当に都市の内外に召喚士が出向き、離れた場所で一気に召喚するのだが‥‥‥大抵の召喚士は一人一体程度なのに対して、俺の場合は数が多い。
なら個人ごとに違う場所で良いんじゃないかと言いたいが、一斉に同時召喚しろと言われてしまった。
できなくもないが、一度に全員召還するのは実は少々難しいところがある。
というのも、召喚して召喚獣がその場に呼び出されるのだが、その呼び出される場所がちょっとでもズレてしまうと…‥‥
「『召喚!ノイン、カトレア、ルビー、ゼネ、リリス、リザ、アナスタシア、レイア、ティア!!』」
全員の名前を一気にいうこと自体は、もうだいぶ慣れた。
だが、今までこうやって一気に召喚するのは何かとあった時が多く、平常時での経験が少ない。
だからこそ、起きる悲劇がある。
「よっと」
「はっと」
「せ、ぐえぇ!?」
「グゲェ!?」
全員一斉に出たのは良いが、出現場所をやらかした。
ずらっと列を並べる感じで召喚できたと思ったのだが、どうも重なっていたようで次々と同じ場所の上の方に出現して…‥‥積み重なったのであった。
「グゲグゲェ!!」
「いたた、ちょっと重いでありんす」
「ぐぬぅ!!起き上りにくいんだが!?」
「つ、潰されますわ…‥‥」
「…‥‥召喚時の場所、そこの練習から始めた方が良いかなぁ‥‥?」
見事に積み重なったせいで、それぞれ重みに潰れている。
押しのけたりしてどうにか動けるところもあるが、蛇・馬の体や持っている鎖鎌にナイフ、木の椅子に宝箱と、個人のものが当たって動きにくくなっているらしい。
「とりあえず、一人ずつ剥がすぞ」
装備品のガントレット(改)での力で、一人また一人と持っていく。
「んー、召喚場所のタイミングがどうも同じところに重なるようですネ‥‥‥‥非常時であればご主人様の召喚センスがさえわたるのでしょうが、ちょっと平常時だとノーコンと言って良いような状態になるようデス」
「冷静なその分析はちょっと心に刺さるな…‥‥」
事実だからこそ悲しくなるというか、何と言うか‥‥‥‥平常時に一斉召喚はそうそうやる事もないし、普段皆一緒だからこそ召喚する手間がそんなにないのが原因かもしれない。
「ちょっと一緒にいすぎているのもあるのか?」
「それが考えられるでござるな‥‥‥あだだだ、あ、主殿尻尾がまだ下敷きになっているでござる」
「あ、ごめん」
ルビーの尻尾が皆の間に挟まれていたようで、そちらもきちんと解放しつつ、現状の出てしまった問題点に関して頭を悩ませる。
普段一緒にいすぎるからこそ、起きる問題というべきか…‥‥非常時以外にも、全員一斉召喚できるように鍛錬しておくべきであったか。
「個人ごとの召喚が一番楽だけど、一斉召喚も必要になる時はあるだろうしなぁ…‥‥」
それに、この調子だと今までうまくいっても、万が一の時にやらかして一網打尽とかにされる可能性もあるし‥‥‥真面目に取り組んだ方が良いだろう。
というか、召喚士なのに召喚する機会が少ないってのも問題か。ああ、大勢いるからこそそんなに人数が減らず、離れ合う事もなく、召喚で呼ぶ機会が少ないってのもあるのか?
「‥‥‥となると、今後はこまめな召喚とかで慣らしていく必要があるか」
いきなり全部を一気にやるのではなく、こまめに、そして細かい場所から少しづつやっていくべきか。
とはいえ、普段全員一緒なことが多いし、そうそう離れる機会なんぞ…‥‥
「あ、あったか」
考えて見れば、普通にその機会が作れることに俺は気が付いた。
というか、盲点だったというべきか、今までその部分は褒賞とかでどうにかなっていることもあったし、やる事も特になかったが‥‥‥‥都合のいい機会なんぞ、その方法で作れるのだ。
「何か、あったのでしょうカ?」
「ああ、普通にな。考えて見れば、授業外での一人で動いたりするような機会って簡単な物があるんだよ」
「何でござろうか?」
「学外バイト。それなら俺だけで働けばいいし‥‥‥バイト後に全員呼び出すなどできるから、それで練習できるんじゃないか?」
「「「「‥‥‥確かに」」」」
その言葉に、ノインたちは納得して頷く。
今までお金のことなんて、普通に悩むことはなかったからなぁ‥‥‥‥王城からの褒賞などもしっかり蓄えて散財したりすることもないし、そこまで消費せずに過ごしていたからこそ、金を稼いでしまう部分を忘れていたよ。
とはいえ、ちょうど俺だけで出来るようなというか、新入生が都市に入ってきた分出来そうなバイトってあるかなぁ‥‥?
「こういう時は、誰かに相談しに行くべきか?」
召喚練習の機会を増やしつつ、稼いでちょっとは金をためることに使えそうなバイトに関して、俺は考え始めるのであった…‥‥‥
「ところでですけれどもマスター、わたくしたちもバイトをした方が良いのでしょうか?」
「ん?いや、カトレアやそのほかの皆がする必要は…‥‥どうなんだろうか?」
いっそ、全員何かのバイトについたら‥‥‥いや、でもみんな召喚獣だし…‥‥うーむ?
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