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205 目標がずれる時もあるが
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…‥‥新たにできたダンジョンに入り込んで、数時間。
迷路の方は、ノインのおかげでスムーズに突破でき、途中のトラップなども薙ぎ払ったりリリスの箱に入って回避するなど出来たのは良いだろう。
だがしかし、それはまだ序の口であったというか…‥‥
べっちゃぁ!!
「‥‥‥うん、マイロード、この先流石に進めんぞ」
「見事な粘着液で道がふさがれましたネ」
「ダンジョンを作るのがダンジョンコアなら、この様子だと絶対に性格が悪いな」
たかがダンジョン、されどもダンジョン。
人の手によって手中に収められる時もあっただろうが、このダンジョンはそうやすやすと突破させてくれる類ではなく、所々に意地の悪い仕掛けがこれでもかというほど詰め込まれていた。
スイッチを押して甘い蜜が垂れてきたと思えば、巨大な蜂のモンスターがどこからともなく強襲。
宝箱の罠を確認して、開けずにスルーすることにしたら、開けないと先へ進む道が開かれないというもの。
ガスが噴出しているところで、ノイン御手製の粘着弾やアナスタシアの氷でふさいだかと思えば、続けて違う個所から槍の雨あられ。
…‥‥あの罠があれば別の罠が作動するといった具合に、かなり作ったやつは性格が悪くて友達いないんじゃないかと言えるようなものが多く、ストレスをため込まされる。
これ、何とかコアまでたどり着いて、ゼネの幻術などで制御下に置いたとしても…‥‥新入生用の授業に利用できるような類にはならないだろう。
ああ、でもそう言う罠などに対しての訓練ができる、甘いダンジョンがかったるい人向けには良いのかもしれないな‥‥‥性格の悪さがにじみ出ているかのような、酷い罠ばかりだが。
とにもかくにも、流石に面倒な罠が多くなってくれば、俺たちの士気も下がってくる。
できれば今日中に最下層まで行ってやろうかと思ったが…‥‥この様子だと、数日掛けなければいけない類だろうし、堪忍袋の緒がどこかできれかねない。
まぁ、組織の手に堕ちなさそうというか、それはそれで良いのかもしれないが…‥‥いざとなればダンジョンコアをめがけて破壊するすべをノインが持っているし、無理に進む必要もないか。
「もう、退却しようか?流石に気が滅入ってきたぞ」
「その方が良いでござろうなぁ…‥‥空飛ぶ人食い魚の群れのトラップとか、ちょっと怖かったでござるよ」
「服を溶かすようなスライムまみれの通路もあったでありんすし、この先へ進むのは避けたいでありんすな」
…‥‥なお、今リザが言ったトラップに関しては、嫌な予感がしたので確認した後、別の道に向かって回避していたりする。
流石に色々と魅せられない光景になるというか、不味いというべきか…‥‥別の道もそれはそれで面倒な綱渡りのトラップになっていたりしたけどな。
とりあえず、ここまで進んできた努力がちょっと無駄になるかもしれないが、流石に性格の悪そうなダンジョンからは全員一致で出ることに決めた。
「まだ浅い階層だし、さっさと戻れるのは良い事か」
「氷結、全部、砕きたい」
「作ったやつをみじん切りにしてやりたかったけどなぁ」
全員ストレスをためているようだし、これ以上貯める前に出る判断は良いだろう。
‥‥‥とは言え、帰り時を見極めていたというべきかのか、このダンジョンのダンジョンコアが相当ひねくれものなのか‥‥‥そう甘くはなかった。
「あれ?ここって右に帰路が無かったっけ?」
「記録上、そのはずですガ…‥‥ああ、そう言う事ですカ」
「というと?」
「このダンジョン、どうやら時間経過で自動的に構造が変化してしまうようですネ」
要は、常に内部が変わるダンジョンであり、帰路を覚えていても全てを無駄にするようだ。
しかも、トラップの設置場所や種類自体も綺麗に置き換わるような‥‥‥‥入らないと分からないという、いわゆる初見殺しのダンジョンだったようだ。
「…‥‥嘘だろぉおおおおおお!!」
正直、この面子ならどこまでも行けるかもと思っていたが、流石に世の中そうは甘くなかった。
というか、今まで様々な騒動に巻き込まれて、まだこういう緩い思考を持てたのかと自分を殴りたくなったのであった‥‥‥‥
「今度は3つや4つに道があちこちへ分かれていますわね」
「中には一人も通れなさそうなほど、細いものもあるでありんすな」
「いっその事、ドリルで突き抜けましょうカ?」
…‥‥その手段が一番早そうな気がしてきた。まともなダンジョン突破法ではないかもしれないが、脱出だけならその手段を取っても良いかもなぁ。
迷路の方は、ノインのおかげでスムーズに突破でき、途中のトラップなども薙ぎ払ったりリリスの箱に入って回避するなど出来たのは良いだろう。
だがしかし、それはまだ序の口であったというか…‥‥
べっちゃぁ!!
「‥‥‥うん、マイロード、この先流石に進めんぞ」
「見事な粘着液で道がふさがれましたネ」
「ダンジョンを作るのがダンジョンコアなら、この様子だと絶対に性格が悪いな」
たかがダンジョン、されどもダンジョン。
人の手によって手中に収められる時もあっただろうが、このダンジョンはそうやすやすと突破させてくれる類ではなく、所々に意地の悪い仕掛けがこれでもかというほど詰め込まれていた。
スイッチを押して甘い蜜が垂れてきたと思えば、巨大な蜂のモンスターがどこからともなく強襲。
宝箱の罠を確認して、開けずにスルーすることにしたら、開けないと先へ進む道が開かれないというもの。
ガスが噴出しているところで、ノイン御手製の粘着弾やアナスタシアの氷でふさいだかと思えば、続けて違う個所から槍の雨あられ。
…‥‥あの罠があれば別の罠が作動するといった具合に、かなり作ったやつは性格が悪くて友達いないんじゃないかと言えるようなものが多く、ストレスをため込まされる。
これ、何とかコアまでたどり着いて、ゼネの幻術などで制御下に置いたとしても…‥‥新入生用の授業に利用できるような類にはならないだろう。
ああ、でもそう言う罠などに対しての訓練ができる、甘いダンジョンがかったるい人向けには良いのかもしれないな‥‥‥性格の悪さがにじみ出ているかのような、酷い罠ばかりだが。
とにもかくにも、流石に面倒な罠が多くなってくれば、俺たちの士気も下がってくる。
できれば今日中に最下層まで行ってやろうかと思ったが…‥‥この様子だと、数日掛けなければいけない類だろうし、堪忍袋の緒がどこかできれかねない。
まぁ、組織の手に堕ちなさそうというか、それはそれで良いのかもしれないが…‥‥いざとなればダンジョンコアをめがけて破壊するすべをノインが持っているし、無理に進む必要もないか。
「もう、退却しようか?流石に気が滅入ってきたぞ」
「その方が良いでござろうなぁ…‥‥空飛ぶ人食い魚の群れのトラップとか、ちょっと怖かったでござるよ」
「服を溶かすようなスライムまみれの通路もあったでありんすし、この先へ進むのは避けたいでありんすな」
…‥‥なお、今リザが言ったトラップに関しては、嫌な予感がしたので確認した後、別の道に向かって回避していたりする。
流石に色々と魅せられない光景になるというか、不味いというべきか…‥‥別の道もそれはそれで面倒な綱渡りのトラップになっていたりしたけどな。
とりあえず、ここまで進んできた努力がちょっと無駄になるかもしれないが、流石に性格の悪そうなダンジョンからは全員一致で出ることに決めた。
「まだ浅い階層だし、さっさと戻れるのは良い事か」
「氷結、全部、砕きたい」
「作ったやつをみじん切りにしてやりたかったけどなぁ」
全員ストレスをためているようだし、これ以上貯める前に出る判断は良いだろう。
‥‥‥とは言え、帰り時を見極めていたというべきかのか、このダンジョンのダンジョンコアが相当ひねくれものなのか‥‥‥そう甘くはなかった。
「あれ?ここって右に帰路が無かったっけ?」
「記録上、そのはずですガ…‥‥ああ、そう言う事ですカ」
「というと?」
「このダンジョン、どうやら時間経過で自動的に構造が変化してしまうようですネ」
要は、常に内部が変わるダンジョンであり、帰路を覚えていても全てを無駄にするようだ。
しかも、トラップの設置場所や種類自体も綺麗に置き換わるような‥‥‥‥入らないと分からないという、いわゆる初見殺しのダンジョンだったようだ。
「…‥‥嘘だろぉおおおおおお!!」
正直、この面子ならどこまでも行けるかもと思っていたが、流石に世の中そうは甘くなかった。
というか、今まで様々な騒動に巻き込まれて、まだこういう緩い思考を持てたのかと自分を殴りたくなったのであった‥‥‥‥
「今度は3つや4つに道があちこちへ分かれていますわね」
「中には一人も通れなさそうなほど、細いものもあるでありんすな」
「いっその事、ドリルで突き抜けましょうカ?」
…‥‥その手段が一番早そうな気がしてきた。まともなダンジョン突破法ではないかもしれないが、脱出だけならその手段を取っても良いかもなぁ。
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