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41 有効活用というものらしくて
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モンスター・パレードが終息してから三日後、モンスター・パレードの発生源を探るために、周囲の探索を行ったところ、その新しい岩山のようなダンジョンが発見されたらしい。
そのダンジョンが原因だというのも分かりつつ、ダンジョンはハイリスクハイリターンな資源の山でもあるため、国は利用することを決定したらしい。
具体的な利用方法は、適正学園での学生たちに実戦経験を積ませるための場としつつ、召喚士たちにとっては召喚獣を新たに確保できる可能性の場としての提供もあるようで‥‥‥
「‥‥‥とは言え、まだ未知の領域が多いので、すぐには授業に利用しないようデス」
「まずはお試しに、抽選で適当な学生を選び出し、教師引率の元で調査を行う感じか…‥」
寮内の掲示板に張り出されたそのお知らせを読み、俺たちはそうつぶやく。
すぐにでも授業に利用したいらしいが、どうも色々と調査を行う必要性があり、そのためまだ時間がかかるようだ。
「なお、きちんと調べ終わるまでは接近禁止ともありますわね。迂闊に潜り込んで、痛い目を見させないための処置らしいですわ」
「それもそうでござるな。何かが起きても自己責任でござろうが、いざ入る時に死体がずらっとあったら不味いでござるからなぁ」
安全確保、授業計画をきちんと練るなどの工程が必要のようでありつつ、その内容に納得する。
まぁ、経験を積む場としては適切でもあるし、授業で行けるようになるのならば無理に向かう必要もないだろう。
「でもなぁ‥‥‥召喚士にとっては新しい召喚獣を手に入れられる可能性の場でもあるし、勝手に向かうやつがでそうだよな」
「その可能性は大きいですネ。何しろ、ご主人様のような例がありつつも、まだそう多くないですシ」
召喚士は基本的に最初に召喚できた召喚獣と共に過ごしている。
新たに召喚したり、他と契約して新しい召喚獣を得る例もあるそうだが、それでも基本的に一体だけしか得られないことが多い。
俺自身が複数体を所持している点に関して、そこが色々と思われることがあるようで、召喚獣学科では現在、他にも新しい召喚獣を呼びだせないかと努力している人たちがいるらしいが‥‥‥生憎、誰も彼もまだ1体しか所持していないのである。
召喚獣の呼び出しにはあの詠唱分が頭に出る必要があるそうだが、それすらも出ないし、今のところはその最初の一体でしか過ごせていないという。
だがしかし、そこにダンジョンが出来たのであれば話が変わってくる。
召喚によって新しい召喚獣を得られないのであれば、ダンジョンに出現するモンスターと契約して新しい召喚獣にする方法があるのだ。
その方法を頼りに、できればもっと召喚獣が欲しいという人たちが動き出すように思えた。
…‥‥あとまぁ、他に感じている視線、彼女達を召喚獣として従えていることに対しての嫉妬心を抱く人たちとかが、より積極的に動き出しそう。全部が彼女達のような美女とも限らないのに、それ目当てで動き出す人も出そうではある。
「召喚士にとっては、新しい召喚獣を得られるかもしれないチャンスだけど‥‥‥まぁ、今はこの面子でいいからな」
そう言い俺は、ノイン、カトレア、ルビーを見る。
彼女達だけでも成り立っているし、そうそう求める必要性は無いだろう。
というよりも、他に召喚したところでまた色々とやらかしそうな奴がでそうな気がするので、ちょっと召喚する気がないだけとも言える。
ツッコミ役になり得そうなモンスターがいるならば、ぜひそれはそれで欲しいのだが…‥‥
「そう都合のいいモンスターっているのかな‥‥‥?」
「図書室にある、『奇妙奇天烈摩訶不思議珍獣モンスター100選』によれば、ご主人様の願うような方はあるようデス」
「いるの!?」
「巨大な両手だけの2人一組のモンスター『ハンドマンズ』、強烈なツッコミであばら骨を粉砕する『フリッパーペングィン』、ハリセンを100個構えて全てをはたきまくるという『百手ハリセンマン』…‥‥結構な数が、それに該当しますわね」
「他にも混乱を抑える音波を出す『沈黙バッド』、周囲の気持ちを鎮静化させる光の『ハゲオッサ』、見るものすべてを別の意味で魅了する『ポージングァー』などもあたるようでござるな」
‥‥‥色々とツッコミどころが多い奴らがそろっているというだけではなかろうか。
というか、あばら骨粉砕とかシャレにならないやつも混じっているのだが。
何にしても、気になりはすれども、今はまだ向かう必要もない。
その調査が終了し、ダンジョンへ授業として入り込める機会まで、気長に待てばいいか‥‥‥
「あ、いたいた。おーい、ディー君」
「あれ?グラディ、何か用事があるのか」
「いや、生徒会として仕事がある事を伝えるために来たんだよね。君、生徒会所属だしね」
「‥‥何やら物凄く、いやな予感しかないんですが」
「ああ、その予感当たっているよ。その掲示板を見て分かるけど、調査班を抽選で決めることにしたのは良いけど‥‥‥教師以外にも、生徒会である程度大丈夫そうな人がいれば加わる必要があるんだよね」
「まさか」
「そう、そのまさかさ!先日の戦闘で君も十分大丈夫と判断されちゃった上に、生徒会所属だから調査班に組み込み決定を伝えに来たんだよね!」
「うっそだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
‥‥‥気長に待つ前に、先に強制的に組み込まれました。
ああ、ダンジョンに出会いは無いと思うけど、不運に出会っているようなきがする。
そのダンジョンが原因だというのも分かりつつ、ダンジョンはハイリスクハイリターンな資源の山でもあるため、国は利用することを決定したらしい。
具体的な利用方法は、適正学園での学生たちに実戦経験を積ませるための場としつつ、召喚士たちにとっては召喚獣を新たに確保できる可能性の場としての提供もあるようで‥‥‥
「‥‥‥とは言え、まだ未知の領域が多いので、すぐには授業に利用しないようデス」
「まずはお試しに、抽選で適当な学生を選び出し、教師引率の元で調査を行う感じか…‥」
寮内の掲示板に張り出されたそのお知らせを読み、俺たちはそうつぶやく。
すぐにでも授業に利用したいらしいが、どうも色々と調査を行う必要性があり、そのためまだ時間がかかるようだ。
「なお、きちんと調べ終わるまでは接近禁止ともありますわね。迂闊に潜り込んで、痛い目を見させないための処置らしいですわ」
「それもそうでござるな。何かが起きても自己責任でござろうが、いざ入る時に死体がずらっとあったら不味いでござるからなぁ」
安全確保、授業計画をきちんと練るなどの工程が必要のようでありつつ、その内容に納得する。
まぁ、経験を積む場としては適切でもあるし、授業で行けるようになるのならば無理に向かう必要もないだろう。
「でもなぁ‥‥‥召喚士にとっては新しい召喚獣を手に入れられる可能性の場でもあるし、勝手に向かうやつがでそうだよな」
「その可能性は大きいですネ。何しろ、ご主人様のような例がありつつも、まだそう多くないですシ」
召喚士は基本的に最初に召喚できた召喚獣と共に過ごしている。
新たに召喚したり、他と契約して新しい召喚獣を得る例もあるそうだが、それでも基本的に一体だけしか得られないことが多い。
俺自身が複数体を所持している点に関して、そこが色々と思われることがあるようで、召喚獣学科では現在、他にも新しい召喚獣を呼びだせないかと努力している人たちがいるらしいが‥‥‥生憎、誰も彼もまだ1体しか所持していないのである。
召喚獣の呼び出しにはあの詠唱分が頭に出る必要があるそうだが、それすらも出ないし、今のところはその最初の一体でしか過ごせていないという。
だがしかし、そこにダンジョンが出来たのであれば話が変わってくる。
召喚によって新しい召喚獣を得られないのであれば、ダンジョンに出現するモンスターと契約して新しい召喚獣にする方法があるのだ。
その方法を頼りに、できればもっと召喚獣が欲しいという人たちが動き出すように思えた。
…‥‥あとまぁ、他に感じている視線、彼女達を召喚獣として従えていることに対しての嫉妬心を抱く人たちとかが、より積極的に動き出しそう。全部が彼女達のような美女とも限らないのに、それ目当てで動き出す人も出そうではある。
「召喚士にとっては、新しい召喚獣を得られるかもしれないチャンスだけど‥‥‥まぁ、今はこの面子でいいからな」
そう言い俺は、ノイン、カトレア、ルビーを見る。
彼女達だけでも成り立っているし、そうそう求める必要性は無いだろう。
というよりも、他に召喚したところでまた色々とやらかしそうな奴がでそうな気がするので、ちょっと召喚する気がないだけとも言える。
ツッコミ役になり得そうなモンスターがいるならば、ぜひそれはそれで欲しいのだが…‥‥
「そう都合のいいモンスターっているのかな‥‥‥?」
「図書室にある、『奇妙奇天烈摩訶不思議珍獣モンスター100選』によれば、ご主人様の願うような方はあるようデス」
「いるの!?」
「巨大な両手だけの2人一組のモンスター『ハンドマンズ』、強烈なツッコミであばら骨を粉砕する『フリッパーペングィン』、ハリセンを100個構えて全てをはたきまくるという『百手ハリセンマン』…‥‥結構な数が、それに該当しますわね」
「他にも混乱を抑える音波を出す『沈黙バッド』、周囲の気持ちを鎮静化させる光の『ハゲオッサ』、見るものすべてを別の意味で魅了する『ポージングァー』などもあたるようでござるな」
‥‥‥色々とツッコミどころが多い奴らがそろっているというだけではなかろうか。
というか、あばら骨粉砕とかシャレにならないやつも混じっているのだが。
何にしても、気になりはすれども、今はまだ向かう必要もない。
その調査が終了し、ダンジョンへ授業として入り込める機会まで、気長に待てばいいか‥‥‥
「あ、いたいた。おーい、ディー君」
「あれ?グラディ、何か用事があるのか」
「いや、生徒会として仕事がある事を伝えるために来たんだよね。君、生徒会所属だしね」
「‥‥何やら物凄く、いやな予感しかないんですが」
「ああ、その予感当たっているよ。その掲示板を見て分かるけど、調査班を抽選で決めることにしたのは良いけど‥‥‥教師以外にも、生徒会である程度大丈夫そうな人がいれば加わる必要があるんだよね」
「まさか」
「そう、そのまさかさ!先日の戦闘で君も十分大丈夫と判断されちゃった上に、生徒会所属だから調査班に組み込み決定を伝えに来たんだよね!」
「うっそだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
‥‥‥気長に待つ前に、先に強制的に組み込まれました。
ああ、ダンジョンに出会いは無いと思うけど、不運に出会っているようなきがする。
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