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38 人の都合というものは聞かれないらしい
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ドォォォォォォォォン!!
「うおっ!?なんだなんだ!?」
…‥‥何か大きな爆発音にディーが目覚めると、まだ周囲は薄暗かった。
もう間もなく朝日が昇ろうとしている早朝のようだが、今の大きな音の説明がつかない。
「何か音が響きましたが…‥‥首都の郊外の方ですネ」
「んぅ……寝ているのに、何事ですの?」
「ふわぁぁ‥‥‥眠いでござるよ」
音に驚いたのか、ノインたちも起床し、速攻で傍に集まる。
それぞれ寝ていたのか、普段着のメイド服を着ているノインを除き、他二人はまだ寝巻のまま。
何か起きたらしいが、彼女達もまだ把握できていないようであった。
「何事だ何事だ?」
「何処かの馬鹿が、薬でも爆発させたのか?」
「いや、違う。見ろよ郊外の方、煙が上がっているぞ!」
寮室を出て見れば、他にもいた生徒たちが目を覚ましてうろついていたようで、誰かがその異変に気が付き指をさす。
その方角を皆で見れば、首都の郊外のほうに、大きな黒煙が立ち昇っていた。
「何じゃありゃ?」
「爆発させた‥‥‥というよりも、現在進行形で炎上でもしているのか?」
がやがやと騒がしく、情報が交錯する。
誰かが爆裂魔法でも誤射したという話もあれば、薬物の調合失敗、どこかの国の侵略行為だのと、噂が流れていく。
「っ…‥‥ふむ、マスター、植物の方が情報伝達が早かったようですわ」
「ん?」
どうやらその辺に映えている雑草などを介して、カトレアの方に情報が先に入ったようだ。
「爆裂魔法でも薬品でも侵略でもないようですわね…‥‥これはある意味、災害と言って良い物ですわ」
「災害?」
「ええ、どうやら以前、わたくしを初召喚されたあの森‥‥‥そこにダンジョンが産まれ、中身が飛び出してきたようですわね」
「ダンジョン‥‥‥まさか、『モンスター・パレード』!?}
―――――――――――――――――――
「ダンジョン」
世界にできる、洞窟だったり、はたまた洋館だったりと、その形態は色々な種類がある不思議な存在。
中には召喚士が呼びだすようなモンスターがわんさか詰まっており、新たな召喚獣を求める召喚士が契約を結ぶために出向く場所でもある。
それ以外にも、中にいるモンスターたちは食用可能だったり、希少金属でできていたりするので、ひとつできればそれだけで騎士・魔法使いなど戦闘系の職業を持つ人たちが一斉に攻略し、街一つを1年以上裕福に暮らせるだけの資源を獲得できる、貴重な資源場ともなる。
だがしかし、出来立てか、中のモンスターが一定数以上増えた場合、モンスター・パレードという災害が起きてしまうので、管理ができない場合は潰さないといけない。
「モンスター・パレード」
踊り狂う、モンスターの祭り‥‥‥っと、そう聞くだけならば、危そうなものではない。
だがしかし、その実態は凶悪な自然災害。
ダンジョンにたまりにたまったモンスターたちが凶暴化し、ダンジョンから飛び出して周囲へ被害を与えまくるもの。
しかも、そのダンジョンに通常出る種とは異なるものが多く存在し、普段通りに挑もうとして大けがをする者たちが続出してしまう。
凶暴化している分、攻撃なども滅茶苦茶であり、仲間意識もなく互に傷つけ合うので、うまくいけば自滅させ合う事もできるのが、何も気にせず周囲へ被害を与えてくるので、そううまくいかない。
―――――――――――――――――――
「その通りですわ。どうやら新しくダンジョンが出来たようで、その入り口からモンスターがあふれ出し、今、こうして首都の郊外部分から攻めてきているようですわね」
あの黒煙はその第1陣が攻めてきた印のようで、まだまだモンスターが溢れているらしい。
数は限られているので、全滅させればそれで終わる話なのだが、凶暴化したモンスターは普段以上の力を発揮しており、容易くいかないのである。
朝日が昇り始めるにつれ、カトレアの報告してきた内容が外部からも伝わり始め、学園内が騒がしくなり始める。
王国の首都ゆえに、守りもそれなりに厳重なのだが、いかんせん人の力で災害に立ち向かうのは厳しいところがある。
ゆえに、どうせ責められるのであれば早めの実戦へ出向こうと騎士学科、魔法使い学科などの戦闘が可能な者たちは我先にと前線へ出向き始め、他の者たちは避難を開始し始める。
「あくまでも、戦闘が可能な人たちで向かうから、俺たちの場合は得意って訳でもないから避難側に移りたかったが…‥‥」
「ああ、それはダメだろうね。というか、生徒会の人が真っ先に逃げるのも色々と体裁がね」
「お前の場合、その召喚獣たちは戦闘できるからな。学園内で暴れたことがある分、逃げられんぞ」
‥‥‥避難しようと思ったら、生徒会長と副生徒会長に捕まりました。
そう言えば、俺一応名目上は生徒会所属だった‥‥‥‥そりゃ、真っ先に逃げるのも色々言われる可能性もあったか。
「仕方がないというか‥‥‥すっごい混戦していそうなんだけど、召喚士の俺が混ざっても大丈夫なのか?」
「ああ、彼女達が攻めてくるモンスターと間違われないかって?それは大丈夫だと思うよ」
「人に近い見た目が、今回ばかりは功を奏したな。今、攻めてきているのはそういう類ではないから、混戦したところで攻撃されることもないだろう」
避難をあきらめ、戦闘に関する不安を言ってみたが、どうもそのあたりは大丈夫らしい。
戦闘よりも諜報向きなのだが…‥この非常時に気にすることもできないか。
「ノイン、カトレア、ルビー!戦闘態勢!」
「「「了解!!」」」
駆り出されても、俺が直接戦う訳ではなく、彼女達に指示を出すだけ。
余計な被害が出る前に、ついでにどさくさに紛れての喧嘩もしないように見張りつつ、戦闘に挑ませるしかないだろう。
すぅっと深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、俺たちはそのモンスター・パレードの最前線に向かうのであった‥‥‥
「うおっ!?なんだなんだ!?」
…‥‥何か大きな爆発音にディーが目覚めると、まだ周囲は薄暗かった。
もう間もなく朝日が昇ろうとしている早朝のようだが、今の大きな音の説明がつかない。
「何か音が響きましたが…‥‥首都の郊外の方ですネ」
「んぅ……寝ているのに、何事ですの?」
「ふわぁぁ‥‥‥眠いでござるよ」
音に驚いたのか、ノインたちも起床し、速攻で傍に集まる。
それぞれ寝ていたのか、普段着のメイド服を着ているノインを除き、他二人はまだ寝巻のまま。
何か起きたらしいが、彼女達もまだ把握できていないようであった。
「何事だ何事だ?」
「何処かの馬鹿が、薬でも爆発させたのか?」
「いや、違う。見ろよ郊外の方、煙が上がっているぞ!」
寮室を出て見れば、他にもいた生徒たちが目を覚ましてうろついていたようで、誰かがその異変に気が付き指をさす。
その方角を皆で見れば、首都の郊外のほうに、大きな黒煙が立ち昇っていた。
「何じゃありゃ?」
「爆発させた‥‥‥というよりも、現在進行形で炎上でもしているのか?」
がやがやと騒がしく、情報が交錯する。
誰かが爆裂魔法でも誤射したという話もあれば、薬物の調合失敗、どこかの国の侵略行為だのと、噂が流れていく。
「っ…‥‥ふむ、マスター、植物の方が情報伝達が早かったようですわ」
「ん?」
どうやらその辺に映えている雑草などを介して、カトレアの方に情報が先に入ったようだ。
「爆裂魔法でも薬品でも侵略でもないようですわね…‥‥これはある意味、災害と言って良い物ですわ」
「災害?」
「ええ、どうやら以前、わたくしを初召喚されたあの森‥‥‥そこにダンジョンが産まれ、中身が飛び出してきたようですわね」
「ダンジョン‥‥‥まさか、『モンスター・パレード』!?}
―――――――――――――――――――
「ダンジョン」
世界にできる、洞窟だったり、はたまた洋館だったりと、その形態は色々な種類がある不思議な存在。
中には召喚士が呼びだすようなモンスターがわんさか詰まっており、新たな召喚獣を求める召喚士が契約を結ぶために出向く場所でもある。
それ以外にも、中にいるモンスターたちは食用可能だったり、希少金属でできていたりするので、ひとつできればそれだけで騎士・魔法使いなど戦闘系の職業を持つ人たちが一斉に攻略し、街一つを1年以上裕福に暮らせるだけの資源を獲得できる、貴重な資源場ともなる。
だがしかし、出来立てか、中のモンスターが一定数以上増えた場合、モンスター・パレードという災害が起きてしまうので、管理ができない場合は潰さないといけない。
「モンスター・パレード」
踊り狂う、モンスターの祭り‥‥‥っと、そう聞くだけならば、危そうなものではない。
だがしかし、その実態は凶悪な自然災害。
ダンジョンにたまりにたまったモンスターたちが凶暴化し、ダンジョンから飛び出して周囲へ被害を与えまくるもの。
しかも、そのダンジョンに通常出る種とは異なるものが多く存在し、普段通りに挑もうとして大けがをする者たちが続出してしまう。
凶暴化している分、攻撃なども滅茶苦茶であり、仲間意識もなく互に傷つけ合うので、うまくいけば自滅させ合う事もできるのが、何も気にせず周囲へ被害を与えてくるので、そううまくいかない。
―――――――――――――――――――
「その通りですわ。どうやら新しくダンジョンが出来たようで、その入り口からモンスターがあふれ出し、今、こうして首都の郊外部分から攻めてきているようですわね」
あの黒煙はその第1陣が攻めてきた印のようで、まだまだモンスターが溢れているらしい。
数は限られているので、全滅させればそれで終わる話なのだが、凶暴化したモンスターは普段以上の力を発揮しており、容易くいかないのである。
朝日が昇り始めるにつれ、カトレアの報告してきた内容が外部からも伝わり始め、学園内が騒がしくなり始める。
王国の首都ゆえに、守りもそれなりに厳重なのだが、いかんせん人の力で災害に立ち向かうのは厳しいところがある。
ゆえに、どうせ責められるのであれば早めの実戦へ出向こうと騎士学科、魔法使い学科などの戦闘が可能な者たちは我先にと前線へ出向き始め、他の者たちは避難を開始し始める。
「あくまでも、戦闘が可能な人たちで向かうから、俺たちの場合は得意って訳でもないから避難側に移りたかったが…‥‥」
「ああ、それはダメだろうね。というか、生徒会の人が真っ先に逃げるのも色々と体裁がね」
「お前の場合、その召喚獣たちは戦闘できるからな。学園内で暴れたことがある分、逃げられんぞ」
‥‥‥避難しようと思ったら、生徒会長と副生徒会長に捕まりました。
そう言えば、俺一応名目上は生徒会所属だった‥‥‥‥そりゃ、真っ先に逃げるのも色々言われる可能性もあったか。
「仕方がないというか‥‥‥すっごい混戦していそうなんだけど、召喚士の俺が混ざっても大丈夫なのか?」
「ああ、彼女達が攻めてくるモンスターと間違われないかって?それは大丈夫だと思うよ」
「人に近い見た目が、今回ばかりは功を奏したな。今、攻めてきているのはそういう類ではないから、混戦したところで攻撃されることもないだろう」
避難をあきらめ、戦闘に関する不安を言ってみたが、どうもそのあたりは大丈夫らしい。
戦闘よりも諜報向きなのだが…‥この非常時に気にすることもできないか。
「ノイン、カトレア、ルビー!戦闘態勢!」
「「「了解!!」」」
駆り出されても、俺が直接戦う訳ではなく、彼女達に指示を出すだけ。
余計な被害が出る前に、ついでにどさくさに紛れての喧嘩もしないように見張りつつ、戦闘に挑ませるしかないだろう。
すぅっと深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、俺たちはそのモンスター・パレードの最前線に向かうのであった‥‥‥
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