油断をしたくないが、どうしてもしてしまう事もあるだろう。


「リゾートかぁ‥‥卒業して、諜報とかできたら、どさくさに紛れて行ってみたいな」
「それも良いですネ。ご主人様の心身を癒せマス」
「のんびりとするのも、良い事ですわ」
「拙者的には、鍛錬をしたいでござるけどなぁ…‥‥」

‥‥‥リゾート開発、話に出来たら出したいなぁ。

チャンスだったのに逃すという痛恨の極み。

「というか、あのモフモフすごい癒しだった‥‥‥」
「機会があれば、刈りに来ましょうカ？特性クッションなどをご用意できマス」
「ああ、それぜひとも頼む」

‥‥‥モフモフモコモコ癒し具合、例えるならば人を駄目にするクッションの100万倍ぐらい。

絶対に距離を置かれる奴がいると言えるだろう。

「隣の芝生は青く見えるとか言うが‥‥‥いや、違うか？」
「意味合いとしては少々異なりますネ」

‥‥‥こういうことわざもちょこっと入れたいけど、中々良い物がない。

まともに落下かなぁ。
しかし、この落下後の彼女達の様子を想像したくないなぁ‥‥‥

「ご、ご主人様が‥‥‥私が油断していたばかりニ！！」
「マスター…‥‥今すぐに助けに向かいますわ！！」
「善は急げでござるぅぅぅぅ！！」

‥‥‥暴走超特急になっていそう。

モンスターハウスとかが、結構きついからなぁ‥‥‥ポ〇ダンでなんどそれにはまり、放電とかで撃退したことやら。
こういうトラップは、仕掛ける側なら良いけど仕掛けられた側に取ったら最悪である。
ダンジョンマスターになるタイプの小説を書こうとした時もあったが‥‥‥まぁ、それはまだ日の目を見ないかな。いつか書いてみたい。

油断してはいけないというのを、身をもって学ぶだろう。
そして、仕掛ける相手を選ばないと不味いという事を、このダンジョンも学ぶだろう。

「ご、ご主人様、が…‥‥」
「ま、マスターが‥‥‥」
「主殿…‥‥」

「‥‥あ、なんか不味くない？」

それはそれで効きそう。
というか、元々吸血もするし…‥

「吸血禁止とか？」
「甘いデス。ただの断食のような物でありつつ、効果は薄いので、別の方法として‥‥‥」
「何か余計な事を仕組まれそうな気がするのですわ」

それが一番効きそうだよなぁ…‥‥

「むしろ、存在意義に対するお仕置きか」
「それは本気でやめて欲しいデス」

‥‥‥メイドゴーレムから、メイド業を取ったらなぁ。

それはそれで、演出を考えないとなぁ‥‥‥
今はまず、情報収集を早めにしておきたいというのがあるのだろう。

その可能性があるんだよなぁ‥‥‥

「というか、そもそも彼女達だけで十分なような」
「ダンジョンに入った際の、戦力差による具合とかを見るからね。そこは考えるかな」
「ちなみに聞くが、俺たちの場合どのぐらいの程度に？学生だし、初心者ぐらいとか」
「まっさかぁ。絶対に初心者とかそう言うのは無理でしょ。明らかにそれ以上だよ」
「まぁそうなるよねぇ」
「「あはははははは‥‥‥‥はぁぁ‥‥‥」」

…‥‥今さら考えると、頭が痛くなりそうな状態でもあるんだよなぁ。

まだまだ、色々とつめが甘かったようである。
だからこそ、より不運に見舞われているような気がしなくもない。

「というか、索敵戦闘罠感知解除もメイドの嗜みだったら、その嗜みがどの程度のものなのか、一度つづってほしいんだけど」
「…‥‥そうですね、分厚くなりますけど良いでしょうカ？」
「具体的には？」
「百科事典100万冊以上ですカネ？」

‥‥‥誇張しているのか、大げさに言っているのか、冗談なのか。
ソレ、「メイド」の嗜みといえるのか？

なお、のじゃロリは設定がややむずかしいところ。この面子に入れてしまうと、下手するとまだ学生の身にして子供を孕ませたとか、そう言う風評被害が立ちかねないという事情がある。美女ばっかりだし、そこに幼女をいれると、嫉妬・怨嗟などがある点でそうみられてもおかしくないからなぁ‥‥‥いや、それはそれで結構おいしい展開になるか？

それが一番暴力的で簡単な解決策‥‥‥なのかな？

「仮に授業の一環にするとしても、問題はあるな」
「ふむ‥‥‥どの階層を進み、戦闘を行うならばすれ違う際の危険性、ダンジョンはモンスターだけではなくトラップもある。そのあたりの審査も行わねばな」

‥‥‥出陣する輩たちが出る前に、色々と決めておかなければいけないという面倒くささ。
けれども、これでも国民たちの事を考えて動くのです。
まぁ、自業自得、因果応報、身から出た錆などの言葉はあるので、見切れないタイプもあるんだろうなぁ‥・・・

まぁ、国のためを考えているし、私利私欲で動きまくる事がない分、良いのかもしれないが‥‥‥腹黒さだけは結構黒そう。

「なんというか、まともな部類に入るんだよね？」
「ええ、そのようデス。血生臭い国々もありますし、平和的な方なのデス」
「しかもちゃっかり、王位継承権争いで印象付けるために、たまに出る馬鹿者を自ら探り当て、捕縛することもしているようですわね」
「八百長ではないのも良いでござるが…‥‥正直、アレが主殿だったらちょっと逃げたくなるでござるな」
「「それは同意(デス)(ですわね)」」

‥‥‥召喚獣たちからすれば、召喚主になってほしくないようである。
悪くはないが、その腹黒さに気を使ってしまいそうになるのだとか。うん、そう考えられるならこっちの方を考えて、自重することとかしてくれないかな？

今回の戦闘時だと、最初は背中に乗せてもらう感じ。
途中から足の方に糸を付けて、某妖怪少年のカラスの飛び方風。
高速移動時には片腕で抱えられる状態。
…‥前者、後者の方で当たることが多い。
上を向くのも色々とはばかられるけどね。

「というか、空を行くのもある意味憧れだけど‥‥‥それだったらルビーにつかんでもらえばよかったか？」
「彼女の方が、確かに飛行性能での安定感は高いデス」
「でも、拙者の場合バランスを取るのが難しくなるのが難点でござるからなぁ」

‥‥‥機動力重視の分、余計な荷物を持ちにくいようである。
一応できないことはないが、どっちにしろ絵面がちょっと酷い。
他者から見れば羨ましいかもしれないが、落ちたら死亡しかねないというハラハラ感もあるんだよねぇ。

説教コースなども乗り越えて、成長できればいいかなぁ‥‥‥

「出来れば、皆まともな方向へ行くと良いなぁ‥‥‥」
「ご主人様はまともですヨネ？」
「マスターはまともですわよね」
「主殿はまともでござるよ」
「いや、俺じゃなくてお前らの方だからね？」

‥‥‥気にしない気にしない。と言いつつ、スルースキルを磨いていくべきか、ツッコミ力を向上させていくべきか…‥

其のあたりかな。
見やすい位置にいるとはいえ、いちいち伝えるのに大声を出すのも疲れるし、そこら辺の改善は必要そう。
ジェスチャーとか、糸電話とか、発光・旗信号とか、そのあたりが今のところ妥当かな？

「と言っても、その場合視力に問題があると不味いが‥‥‥」
「大丈夫デス。ズームすれば簡単に分かりマス」
「一応、目は良い方ですわね。遠距離から仕留めるために、そこは大丈夫ですわ」
「んー、拙者もそれなりに良い方でござるが、動いている者の方が見やすいでござるな」

‥‥‥通信機とか作れなくもなさそうだが、まだそこまででもないかも。

何処かの世紀末的なノリの方が楽しいのかもしれない。
相手が悲惨なことになるのは間違いないだろうけれどね。

「拙者が空から火を噴いて焼き倒し！！」
「わたくしが燃えなさそうな相手を地面から串刺しに！！」
「トドメに、荷電粒子砲をぶっ放せば楽デス！！」
「焦土にならないか、それ？」

‥‥‥いや、そのツッコミは間違っているな。「地獄絵図」になるかならないか、という方が正しいのかも。

水棲か‥‥そう言えば、この面子って‥‥‥

「‥‥‥ふと思ったけど、この面子で泳げない者いないの？」
「んー、大丈夫デス。川とか、湖程度であればスクリューを出せマス。まぁ水上歩行の方が早いですけどネ」
「わたくしも、ある程度ならば可能ですわね。水底まで根を伸ばして動いたほうが楽ですけれどもね」
「飛んだほうが早いでござる。泳げなくもないが、火が扱いにくくなるのが面倒でござるなぁ」

‥‥泳ぐ以外の手段が良いらしい。というか、水上歩行ってどんな手段でだよ？

あー‥あれよりも危険な感じ。
地震雷火事親父とか言うけど、それとはまた違った「災害」だからなぁ。
被害も大きくなるし、実質的に災害の被害最上位だったりする。

「ダンジョンで、新たな召喚獣を求めるのは、何か間違っているような」
「理にはかなってますけどネ。とはいえ、成功例自体は少ないようデス」

元からいるモンスターたちの相性もあるだろうし、色々と大変な場所。
ハイリスクハイリターンとも言えなくもないか？

数が多すぎるがゆえに、中々出してくれないのもいるからなぁ。
メジャーなのが多くて、マイナーなのが出にくいからなぁ。

「ヴイーヴルも結構マイナーだと思うけどね」
「そこにいる植物は‥‥‥メジャーな方なのですかネ？」
「それをいうと、メイドゴーレムなんてものの方が聞かないですわ」
「それは同じ意見でござるな」

‥‥‥オリジナルとか、読み方違いとか、そういうものを含めると数が多すぎる。
全部出したいのに、全部出しきれないジレンマがあるんだよね。
(あと、キャラ設定とかも…‥‥)

狙う相手が悲惨なことになりそう。

「というか、指揮がとれてもバランスよく戦えるのか？」
「ご主人様の命令であれば、可能デス」
「ええ、きちんと対象を定めてくださればいいのですわ」
「まとめてドッカンッとする殲滅戦の方が楽でござるけどね」

‥‥‥ルビーはまだ良いとして、ノイン、カトレア、お前ら睨み合ってない？隙あらば攻撃しようと思ってない？

地底人か‥そう言えば、ファンタジーだとあまり聞かないな。
マイナーなのか、そうではないのか‥‥‥

「なんか新しい面倒ごとの予感がするような」
「気のせいだと思いたいですネ」

‥‥‥ドリルとかだと、某2とかをやりたくなるんだよなぁ。

心労を軽くしてやりたいのに、何故かこうなってしまう。

「貞操の危機‥‥‥大丈夫だと思いたい」
「私たちは自衛できマス」
「そうそう、暴漢とかにはそう襲われないですわ」
「ぶっとばせるでござる」

‥‥‥いや、お前たちよりも自分の方がヤヴァイ気がするんだけど。

王子という立場ゆえの知らず内に会った満身の結果であろうか。

「にしても、貫かずに飛ばすだけとか、どうなっているんだ？」
「風圧の方が先だったのでしょうカ‥‥‥？」

‥‥‥そもそも、そんなものを受けて命ある王子もすごいような気がしなくもない。

これまだ模擬戦という状態で良かったんだよなぁ‥‥‥

「一応聞くけど、加減をしているつもりはあったんだよね？」
「ええ、あったのでござる。でもまさかこうも簡単に吹っ飛ぶとは思いもしなかったのでござるよ」
「‥‥‥瞬間的な力を考えると、確実に負けますネ」
「本気だったら、爆散していたのかしら？」

…人化とかじゃなくて、最初からそういう姿のドラゴンの仲間だからなぁ。本気の試合だったらどうなっていたのやら。