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面倒事の拭い去りは拒絶したくとも
log-110 地雷踏み抜き
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ガァァァァンッツ!!
【ぐっ…やはり、一筋縄ではいかぬか】
『はははははぁ!!どうしたどうした、大剣が砕けかかっているぞ!!』
剛腕と大剣がぶつかり合い、つばぜり合いを仕掛けていく中、ルミは苦々しい表情をしながらつぶやき、それに対してゴルズドンは高笑いをしながら答える。
デュラハンと悪魔が入ったオーガ…お互いの攻撃がぶつかり合うが、いくらデュラハンの身とはいえ強靭なオーガの肉体に悪魔の力が加わった相手と言うのは、単身では分が悪い。
元々の技量や戦闘経験の差…いくら強い肉体を得ていたとしても、その肉体での戦闘が少ない悪魔であればまだいくらかは対抗できる余力があるとはいえ…その前に、力のぶつかり合いに彼女の持っている大剣が耐え切れなくなってきたのだ。
元はかなりの名剣だとしても、馬鹿力同士のやり合いは厳しいモノ。
ギリギリのところで破壊されないように保っているとはいえ、これ以上の戦闘は厳しい。
【こうなったら剣の補強が我があの世の炎だけではなく、糸や木で補強できる面子がいたほうが良かったか…いや、やつらには、我が主殿を守ってもらわねばな】
『む?そういえば聞いた話では、まだ他にもいるらしいが…まだ見ぬな。隠しているのか…違うか、主とやらを守らせる方に任せているのか』
【ああ、その通りだ。流石に主殿を貴様のような危険な者の前に立たせるわけにはいかぬからな!もしも貴様が仮に王都に入ることができたとしても、主殿に触れさせぬように身を挺してでも…】
【ウガガガァァァッツ!!】
【ま、待ってくださいーーー!!明らかにそっちにヤバいのがいますよねぇ!!】
「今まさに、何かぶつかり合っている最中っぽいから引き返して!!」
『…思いっきり、出てきてないか?』
【あぁぁぁるぅうじぃいぃどのぉぉぉぉぉぉぉ!?】
良い感じに格好が付けられそうな状況だったのに、聞こえてきた自身の主及び他の声。
戦闘中だったとはいえ盛大にフラグ回収したような滑稽な状態に、ゴルズドンは呆れた声を、ルミは心の底からの叫び声をあげてしまうのであった。
【ウガガガァッツ!!】
【ふぅ、ようやく追いついたかと思ったら…どう考えても危険そうな場所に来ちゃったようですね】
「あれは…ルミと、それに大きなオーガ…さっきからの爆音の原因か」
王都の城門も飛び出し、やってきてしまった外。
ハクロの背中に乗りながら進み、ようやくオーガの娘に追いついたかと思えば、どうやらかなり不味い戦場へ飛び出したようだった。
戦っているのはルミだが、その相手には大きなオーガ。
相当な激戦だったようで、周囲の大地は砕けまくっており、彼女の体験もまたひびが入りまくって今にも崩壊寸前な状態。
【主殿、ハクロ!!何でここに出てきたんだ!!】
「いや、その子が急に走ってったんで、追いかけてきたんだけど…原因、アレみたいだね」
【ウガァァッツ!!】
何か変な言葉も混ざりつつ、ルミが素早くオーガに向けて剣を向けたままジャックたちの元へ後退し、身構える。
その中で、オーガの娘は目の前のオーガ…どう見ても普通じゃない者に対して、明確に敵意を向けていた。
「あれは…」
【暴力と嫉妬のゴルズドン…要は、前にも遭遇した悪魔どもとつながりのあるまた別の悪魔のようだ】
【悪魔…人間じゃなくて、オーガの肉体を糧に…いえ、もしかしてあれは】
見る限りでは、あの娘と似たような、どこかつながりがある肉体に見える。
だが、悪魔が関わっているということは…
【その予想、大当たりのようじゃな。あの悪魔が、オーガの肉体を手に入れて…ついでに、仲間を売ったようじゃ】
【ウッガァ!!】
治ったばかりの、その身体。
家で過ごしていた時は、ハクロやカトレアを振り回すほどの元気さを見せつけ、ファイはこっそりと巻き込まれぬようにギルドへ逃亡していたりしたが、その中でも見なかった…憤怒の形相。
怒りがにじみ出るかのような声に、びりびりと周囲の空気が震えようだが、相手のオーガの肉体を得た悪魔…ゴルズドンとやらは気にした様子も見せない。
『そうか、あの時にこの肉体の娘だったやつか…あの屑の情報だったが、やはり生きていたのか』
「屑の情報‥?」
『そうだ、こいつを売った経路をたどったやつがいてな…それで生きているのを知ったからな。ああ、いいきっかけになったからよかったがな」
にやりと口角を上げ、そう口にするゴルズドン。
その指を、ジャックへ向けて、口を開く。
『そもそも、お前ら…特にそのチビ助、貴様が一番邪魔だと皆に知れわたっているからな。いつかは片付けなければいけないと思いつつ、腰を上げるのにちょうどよかったのだ』
「僕が邪魔だと?」
『その通り。話には聞いておったし、それに先程…そのデュラハンとの戦闘でもわかったが、ここに姿を見せぬだけでも相当強力なモンスターを従えている…そういう人間が邪魔なのは、人であろうとなかろうとも、分かるだろう?』
「…」
ゴルズドンの放ったその言葉は、他にも向けて言っているものがあるだろう。
単純に、悪魔側のほうで何らかの計画の障害になる可能性があるというわけではなく…そうでない者から見ても、邪魔になる可能性もある。
それは、見て見ぬ振りができない、問題。
人だからこそ、力を求め、恐れ…起こりえる可能性は、想像できる。
『色欲が逃亡した今、新たな色欲のガワとして利用できそうな素質はあるが…こうして、そのデュラハンと交えて分かったこともある。これは放置できぬ、邪魔ものであり…ここで絶やさねばな!!』
【っ!!主殿!!】
「ハクロ!!急いで避けて!!」
【わかってます!!】
だぁんっと勢いよく地面が粉砕され、オーガの巨体が瞬時に距離を詰めてくる。
その拳に炎と雷を纏わせて殴りかかってくるが、動きが単調ゆえに逆に読みやすく、回避自体はできないものではないと…
『回避はできるだろう、だが、これを無視できるか?』
【ガッ!?】
【あっ!!】
「---あ」
…しかし、その行動はあくまでもわかっていたらしい。
回避されることを考慮して、その攻撃は通り過ぎ…悪魔へ怒りを向けていた、オーガの娘に迫る。
…自分のことながら、馬鹿なことをしてしまった自覚もある。
少しの間だけ、名前もないオーガの少女。
でも、目の雨に迫ってきた死に対して…思わず、身体が動いたのは…許してほしい。
「っ!!」
【ジャック!?】
ハクロの背中から飛び降り、オーガの娘に向かって飛ぶ。
このまま普通に押しただけでも、確実に間に合うことはない。
二人まとめてぶっ飛ばされるだろうが…そうはさせない。
「---糸玉!!」
ボゥンッツ!!
【ウガッ!?】
不審者用、ハクロお手製緊急用道具糸玉。
前に使ったこともあるが大きな糸の球は本来、不審者を包み込んで無力化させる道具だ。
だが、この目の前に迫りくるオーガの拳を相手にしては流石に防ぎきれない。
だからこそ、その大きく膨らみ包み込む特性を使って、わざとオーガの少女に向かって放つことで、彼女を少しでも守る糸の盾に変える。
あとは、この迫りくる拳に関しては…この来ている衣服に使われている、ハクロの糸を信頼したほうが良いだろう。
生半可な鎧よりも、結構頑丈な代物。
電撃や炎等やばそうなものを纏ったもの相手に対しては効果を発揮しきれるかはわからないが…それでもこれが、思わず動いた自分ができる、最善のことであり…同時に、やっちまったなぁと自重したくなるような愚かな行為でもあるだろうが…やってしまったことは仕方がない。
ドッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
強烈な打撃音がさく裂し、全身を襲う強烈な痛みを感じ取りつつ…ジャックはその勢いのまま、宙を舞うのであった…
【ぐっ…やはり、一筋縄ではいかぬか】
『はははははぁ!!どうしたどうした、大剣が砕けかかっているぞ!!』
剛腕と大剣がぶつかり合い、つばぜり合いを仕掛けていく中、ルミは苦々しい表情をしながらつぶやき、それに対してゴルズドンは高笑いをしながら答える。
デュラハンと悪魔が入ったオーガ…お互いの攻撃がぶつかり合うが、いくらデュラハンの身とはいえ強靭なオーガの肉体に悪魔の力が加わった相手と言うのは、単身では分が悪い。
元々の技量や戦闘経験の差…いくら強い肉体を得ていたとしても、その肉体での戦闘が少ない悪魔であればまだいくらかは対抗できる余力があるとはいえ…その前に、力のぶつかり合いに彼女の持っている大剣が耐え切れなくなってきたのだ。
元はかなりの名剣だとしても、馬鹿力同士のやり合いは厳しいモノ。
ギリギリのところで破壊されないように保っているとはいえ、これ以上の戦闘は厳しい。
【こうなったら剣の補強が我があの世の炎だけではなく、糸や木で補強できる面子がいたほうが良かったか…いや、やつらには、我が主殿を守ってもらわねばな】
『む?そういえば聞いた話では、まだ他にもいるらしいが…まだ見ぬな。隠しているのか…違うか、主とやらを守らせる方に任せているのか』
【ああ、その通りだ。流石に主殿を貴様のような危険な者の前に立たせるわけにはいかぬからな!もしも貴様が仮に王都に入ることができたとしても、主殿に触れさせぬように身を挺してでも…】
【ウガガガァァァッツ!!】
【ま、待ってくださいーーー!!明らかにそっちにヤバいのがいますよねぇ!!】
「今まさに、何かぶつかり合っている最中っぽいから引き返して!!」
『…思いっきり、出てきてないか?』
【あぁぁぁるぅうじぃいぃどのぉぉぉぉぉぉぉ!?】
良い感じに格好が付けられそうな状況だったのに、聞こえてきた自身の主及び他の声。
戦闘中だったとはいえ盛大にフラグ回収したような滑稽な状態に、ゴルズドンは呆れた声を、ルミは心の底からの叫び声をあげてしまうのであった。
【ウガガガァッツ!!】
【ふぅ、ようやく追いついたかと思ったら…どう考えても危険そうな場所に来ちゃったようですね】
「あれは…ルミと、それに大きなオーガ…さっきからの爆音の原因か」
王都の城門も飛び出し、やってきてしまった外。
ハクロの背中に乗りながら進み、ようやくオーガの娘に追いついたかと思えば、どうやらかなり不味い戦場へ飛び出したようだった。
戦っているのはルミだが、その相手には大きなオーガ。
相当な激戦だったようで、周囲の大地は砕けまくっており、彼女の体験もまたひびが入りまくって今にも崩壊寸前な状態。
【主殿、ハクロ!!何でここに出てきたんだ!!】
「いや、その子が急に走ってったんで、追いかけてきたんだけど…原因、アレみたいだね」
【ウガァァッツ!!】
何か変な言葉も混ざりつつ、ルミが素早くオーガに向けて剣を向けたままジャックたちの元へ後退し、身構える。
その中で、オーガの娘は目の前のオーガ…どう見ても普通じゃない者に対して、明確に敵意を向けていた。
「あれは…」
【暴力と嫉妬のゴルズドン…要は、前にも遭遇した悪魔どもとつながりのあるまた別の悪魔のようだ】
【悪魔…人間じゃなくて、オーガの肉体を糧に…いえ、もしかしてあれは】
見る限りでは、あの娘と似たような、どこかつながりがある肉体に見える。
だが、悪魔が関わっているということは…
【その予想、大当たりのようじゃな。あの悪魔が、オーガの肉体を手に入れて…ついでに、仲間を売ったようじゃ】
【ウッガァ!!】
治ったばかりの、その身体。
家で過ごしていた時は、ハクロやカトレアを振り回すほどの元気さを見せつけ、ファイはこっそりと巻き込まれぬようにギルドへ逃亡していたりしたが、その中でも見なかった…憤怒の形相。
怒りがにじみ出るかのような声に、びりびりと周囲の空気が震えようだが、相手のオーガの肉体を得た悪魔…ゴルズドンとやらは気にした様子も見せない。
『そうか、あの時にこの肉体の娘だったやつか…あの屑の情報だったが、やはり生きていたのか』
「屑の情報‥?」
『そうだ、こいつを売った経路をたどったやつがいてな…それで生きているのを知ったからな。ああ、いいきっかけになったからよかったがな」
にやりと口角を上げ、そう口にするゴルズドン。
その指を、ジャックへ向けて、口を開く。
『そもそも、お前ら…特にそのチビ助、貴様が一番邪魔だと皆に知れわたっているからな。いつかは片付けなければいけないと思いつつ、腰を上げるのにちょうどよかったのだ』
「僕が邪魔だと?」
『その通り。話には聞いておったし、それに先程…そのデュラハンとの戦闘でもわかったが、ここに姿を見せぬだけでも相当強力なモンスターを従えている…そういう人間が邪魔なのは、人であろうとなかろうとも、分かるだろう?』
「…」
ゴルズドンの放ったその言葉は、他にも向けて言っているものがあるだろう。
単純に、悪魔側のほうで何らかの計画の障害になる可能性があるというわけではなく…そうでない者から見ても、邪魔になる可能性もある。
それは、見て見ぬ振りができない、問題。
人だからこそ、力を求め、恐れ…起こりえる可能性は、想像できる。
『色欲が逃亡した今、新たな色欲のガワとして利用できそうな素質はあるが…こうして、そのデュラハンと交えて分かったこともある。これは放置できぬ、邪魔ものであり…ここで絶やさねばな!!』
【っ!!主殿!!】
「ハクロ!!急いで避けて!!」
【わかってます!!】
だぁんっと勢いよく地面が粉砕され、オーガの巨体が瞬時に距離を詰めてくる。
その拳に炎と雷を纏わせて殴りかかってくるが、動きが単調ゆえに逆に読みやすく、回避自体はできないものではないと…
『回避はできるだろう、だが、これを無視できるか?』
【ガッ!?】
【あっ!!】
「---あ」
…しかし、その行動はあくまでもわかっていたらしい。
回避されることを考慮して、その攻撃は通り過ぎ…悪魔へ怒りを向けていた、オーガの娘に迫る。
…自分のことながら、馬鹿なことをしてしまった自覚もある。
少しの間だけ、名前もないオーガの少女。
でも、目の雨に迫ってきた死に対して…思わず、身体が動いたのは…許してほしい。
「っ!!」
【ジャック!?】
ハクロの背中から飛び降り、オーガの娘に向かって飛ぶ。
このまま普通に押しただけでも、確実に間に合うことはない。
二人まとめてぶっ飛ばされるだろうが…そうはさせない。
「---糸玉!!」
ボゥンッツ!!
【ウガッ!?】
不審者用、ハクロお手製緊急用道具糸玉。
前に使ったこともあるが大きな糸の球は本来、不審者を包み込んで無力化させる道具だ。
だが、この目の前に迫りくるオーガの拳を相手にしては流石に防ぎきれない。
だからこそ、その大きく膨らみ包み込む特性を使って、わざとオーガの少女に向かって放つことで、彼女を少しでも守る糸の盾に変える。
あとは、この迫りくる拳に関しては…この来ている衣服に使われている、ハクロの糸を信頼したほうが良いだろう。
生半可な鎧よりも、結構頑丈な代物。
電撃や炎等やばそうなものを纏ったもの相手に対しては効果を発揮しきれるかはわからないが…それでもこれが、思わず動いた自分ができる、最善のことであり…同時に、やっちまったなぁと自重したくなるような愚かな行為でもあるだろうが…やってしまったことは仕方がない。
ドッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
強烈な打撃音がさく裂し、全身を襲う強烈な痛みを感じ取りつつ…ジャックはその勢いのまま、宙を舞うのであった…
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