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移り変わる季節と、変わる環境
log-091 ノリに乗る人乗れない人
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『さぁ、いよいよやってまいりました!!貴族と平民、両方のグラビティ学園の生徒たちがぶつかり合う、大闘争会!!今回の司会を務めますのは、わたくし王都ギルドの歩く爆音拡声器のエマスでございまーす!!そして、解説役を務めるのは、同じくギルド勤めのジェリースライムことファイさんです!!』
『どうも、皆さまよろしくお願いいたしまス』
…ベクトラン闘技場内、特別実況席から送られてくる声。
本日、開催された大闘争会…前世で言うところの大運動会の会場となった闘技場の客席には様々な人が入り混じっており、参加した生徒たちの親も大勢来ている様子である。
【ジャック~こっちでしっかり見てますからね~!】
【なのなの、しっかりと頑張るのなの!】
ついでに言えば、ハクロ達もしっかりといるのだが、少しばかり人数が足りない。
ファイは先ほど聞こえてきた実況席のほうで解説役として参加しており、ルミのほうは王城から派遣されてきた警備の騎士たちと共に、警備に当たっているようだ。
【こういうお祭り騒ぎのような場所こそ、変な輩が出やすいからな…主殿の活躍の舞台を穢さぬように、しっかりとぶった切っておくから、安心してほしい】
「物騒過ぎるから、捕縛でどうにか押さえてね」
事前にそう言っておいたが、まぁ血を見るような騒動を引き起こすような馬鹿が出るとは思わない。
この子供がお互いにぶつかり合う競技の中で、そんな血みどろな惨劇を産みだすようなことをしでかすこと自体が考えられないからだ。
とはいえ、安全管理がされているとはいえ、激しいぶつかり合いになるからこそ、転倒や追突による事故もありえなくは無いので、仮保健室のような物も用意されているらしい。
とにもかくにも、始まった大闘争会。
プログラム内容は大まかに前世の運動会と変わらず、違うのは組み合わけが貴族と平民のそれぞれの学園対抗になっていることぐらいだろうか。
「良しみんな、絶対に勝つぞ!!貴族のお子様になんて、負けない心を見せてやるんだ!!」
「「「おおおおお!!」」」
「お前ら、絶対に平民に負けるな!!貴族としての誇りを見せつけてやれ!!」
「「「いぇぇぇあぁぁぁ!!」」」
普段はぶつかり合うことが無い、貴族と平民の学園同士。
そこまでお互いにライバル視をすることはないと思っていたが、こういう場面だからこそ隠れている部分が出るのか、お互いにライバル心のような物が見えるだろう。
今のところはこう、どろどろとした醜い争いになるようなものはないようだが…なってほしくも無いので、このまま平和に過ぎていってほしいものである。
ひとまずは意識を集中して…
「のぉおおおおおおおお!!」
「大玉が!!大玉がメッチャ迫ってくる!!」
「全力で逃げろぉおおお!!」
『さぁ、プログラム№3番、「大玉逃走」!!迫りくる大玉から一定時間以内逃げて、生き残った人数が多い方が勝利だが、どれほど生き残るのか!!』
「こういうのって、普通は大玉競争のほうだよね!?なんで逃走になるんだよぉおお!!」
『どうやら過去は競争でしたが、ある時謝って大玉が暴走して爆走し、その光景から必死に逃げるための足を見て、改変されたようでス。危機に立ち向かう勇気ある心も必要ですが、時として逃げるだけの力も子供たちに養ってほしいと、当時の国王が作ったものになりまス』
「「「絶対にその当時の国王、間違っているってぇぇぇぇぇ!!」」」」
貴族平民を問わず、同時に出た言葉。
ある意味、心が一つになるようなことができる仕掛けを残しているのは、流石と言うべきなのか…いや、迷君と言うべきなのか…?
『どうも、皆さまよろしくお願いいたしまス』
…ベクトラン闘技場内、特別実況席から送られてくる声。
本日、開催された大闘争会…前世で言うところの大運動会の会場となった闘技場の客席には様々な人が入り混じっており、参加した生徒たちの親も大勢来ている様子である。
【ジャック~こっちでしっかり見てますからね~!】
【なのなの、しっかりと頑張るのなの!】
ついでに言えば、ハクロ達もしっかりといるのだが、少しばかり人数が足りない。
ファイは先ほど聞こえてきた実況席のほうで解説役として参加しており、ルミのほうは王城から派遣されてきた警備の騎士たちと共に、警備に当たっているようだ。
【こういうお祭り騒ぎのような場所こそ、変な輩が出やすいからな…主殿の活躍の舞台を穢さぬように、しっかりとぶった切っておくから、安心してほしい】
「物騒過ぎるから、捕縛でどうにか押さえてね」
事前にそう言っておいたが、まぁ血を見るような騒動を引き起こすような馬鹿が出るとは思わない。
この子供がお互いにぶつかり合う競技の中で、そんな血みどろな惨劇を産みだすようなことをしでかすこと自体が考えられないからだ。
とはいえ、安全管理がされているとはいえ、激しいぶつかり合いになるからこそ、転倒や追突による事故もありえなくは無いので、仮保健室のような物も用意されているらしい。
とにもかくにも、始まった大闘争会。
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「「「おおおおお!!」」」
「お前ら、絶対に平民に負けるな!!貴族としての誇りを見せつけてやれ!!」
「「「いぇぇぇあぁぁぁ!!」」」
普段はぶつかり合うことが無い、貴族と平民の学園同士。
そこまでお互いにライバル視をすることはないと思っていたが、こういう場面だからこそ隠れている部分が出るのか、お互いにライバル心のような物が見えるだろう。
今のところはこう、どろどろとした醜い争いになるようなものはないようだが…なってほしくも無いので、このまま平和に過ぎていってほしいものである。
ひとまずは意識を集中して…
「のぉおおおおおおおお!!」
「大玉が!!大玉がメッチャ迫ってくる!!」
「全力で逃げろぉおおお!!」
『さぁ、プログラム№3番、「大玉逃走」!!迫りくる大玉から一定時間以内逃げて、生き残った人数が多い方が勝利だが、どれほど生き残るのか!!』
「こういうのって、普通は大玉競争のほうだよね!?なんで逃走になるんだよぉおお!!」
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「「「絶対にその当時の国王、間違っているってぇぇぇぇぇ!!」」」」
貴族平民を問わず、同時に出た言葉。
ある意味、心が一つになるようなことができる仕掛けを残しているのは、流石と言うべきなのか…いや、迷君と言うべきなのか…?
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