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第3章:青年期~いよいよここから始まる話
77話 穏やかな風と供に、準備が進み
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SIDEエル
…襲撃者に対して見事に返り討ちした翌日、ベッドでエルは目が覚めていた。
一晩中やり続けたが、体力は眠って回復している。
横を見ればハクロはまだ寝ているようであり、すやすやと寝息を立てていた。
まぁ、昨晩ヤりすぎたせいかそれとも感じさせすぎたせいか、その後ろにはこんもりと糸の山があふれているが…気にしないでおこう。あとで、色々と使えるだろうし。
とはいえ何やらつやがちょっと違っていたので、気になって 鑑定してみると、以前も出していた最高品質の糸となっており、しかも今回は水魔法が混じってしまったのか、水に対する耐性がすさまじいものになっていた。
防水用に使えると思うが…水魔法での交わりが影響したのだろうが?なら他の魔法を使ってみたらどうなるのか気になるところ。
そのぶん、ヤることになるが…流石に連続は厳しそうなので、それはまた後日試せるときにしようと思うのであった。
何にせよしっかり起床した後、朝食を経て、エルたちはこれからの事について話し合う。
エルの母の妊娠が発覚したし、できれば妹か弟かは現段階では分からないけれども、その時が来れば見に行きたい。
それまでにこちらも安住の地を探しつつも、一旦は顔を見せるために1年後に再びこのハウドリア村に帰郷することを決定した。
「ついでにじゃがのぅ」
「ふみゅっ、昨晩の事は知っているし」
「次はミーたちも~♪」
「加えてなのさ!」
びしっとポーズを決め、タマモたちはそう告げてきた。
昨晩の交わり前に話をしていたというが、これ、もしや今後やっていく羽目になるのだろうか。
これはきちんと相手をしなければ、ダメな奴か…。
「って、あれ?ハクロは…ああ、そういえばまだ無理だっけか」
少々激しくし過ぎたせいか、実は未だに寝室で熟睡中であった。
とりあえず、今後の方針を定めたうえで、まずはどこへ向かうのか決めておく。
一度帰郷する予定を考慮すると、ものすごく遠くには行きづらいところだが、かと言って近すぎても面白味はないだろう。
「一応、皆の意見も聞いておくけれども、どんなところに住みたいかな?」
「そうじゃな、わっちとしては静かな場所が良いかのぅ。下手に人が多いところじゃと、トラブルが舞い込みやすいしのぅ」
「森が生い茂る、もしくは、自然豊かな場所。草原の場所でもいいけど、草木多いところ欲しい」
「自由にバシャバシャと泳げる水辺があると良いね~♪海でも川でも湖でも対応できるよ~♪」
「止まり木があると良いのさ!地面で寝っ転がれるけど、羽がある分ゆったりつかめるのがいいのさ!!」
皆それぞれの意見をまとめると、水辺もありつつ自然あふれるような場所がよさそうだ。
イメージとしては森の中の湖のような場所とか…色々候補はできるだろう。
その目的地を目指すために、取り合えずは適当にどこから進むのか決めておく。
「自然豊かということを考えると…感覚的に暖かそうな南へ向かった方が良いのかな?」
目的地のイメージを大体作ったところで、さっさと行動に移した方が良い。
移動手段は蒸気機関が一番牽引力があるが…まだ改良の余地があるから、道中で地道に作り上げていくとして、まずは普通の旅路として徒歩で向かった方が良いかもしれないな。
この旅路は急ぐものでもないし、のんびりと楽しみながら歩めばいいだろう。
急ぐのであれば帰りの旅路だろうが、そのころには蒸気機関の完成形を作れているだろうし、爆速で…いや、きちんと安全運転で無事故の旅が良いか。下手に急ぐとそれこそ取り返しのつかない大事故でとんでもないことになる予感がする。
とにもかくにも、エルたちは理想の場所を目指すために、村で準備を進め、数日後に旅立つことにしたのであった…
…襲撃者に対して見事に返り討ちした翌日、ベッドでエルは目が覚めていた。
一晩中やり続けたが、体力は眠って回復している。
横を見ればハクロはまだ寝ているようであり、すやすやと寝息を立てていた。
まぁ、昨晩ヤりすぎたせいかそれとも感じさせすぎたせいか、その後ろにはこんもりと糸の山があふれているが…気にしないでおこう。あとで、色々と使えるだろうし。
とはいえ何やらつやがちょっと違っていたので、気になって 鑑定してみると、以前も出していた最高品質の糸となっており、しかも今回は水魔法が混じってしまったのか、水に対する耐性がすさまじいものになっていた。
防水用に使えると思うが…水魔法での交わりが影響したのだろうが?なら他の魔法を使ってみたらどうなるのか気になるところ。
そのぶん、ヤることになるが…流石に連続は厳しそうなので、それはまた後日試せるときにしようと思うのであった。
何にせよしっかり起床した後、朝食を経て、エルたちはこれからの事について話し合う。
エルの母の妊娠が発覚したし、できれば妹か弟かは現段階では分からないけれども、その時が来れば見に行きたい。
それまでにこちらも安住の地を探しつつも、一旦は顔を見せるために1年後に再びこのハウドリア村に帰郷することを決定した。
「ついでにじゃがのぅ」
「ふみゅっ、昨晩の事は知っているし」
「次はミーたちも~♪」
「加えてなのさ!」
びしっとポーズを決め、タマモたちはそう告げてきた。
昨晩の交わり前に話をしていたというが、これ、もしや今後やっていく羽目になるのだろうか。
これはきちんと相手をしなければ、ダメな奴か…。
「って、あれ?ハクロは…ああ、そういえばまだ無理だっけか」
少々激しくし過ぎたせいか、実は未だに寝室で熟睡中であった。
とりあえず、今後の方針を定めたうえで、まずはどこへ向かうのか決めておく。
一度帰郷する予定を考慮すると、ものすごく遠くには行きづらいところだが、かと言って近すぎても面白味はないだろう。
「一応、皆の意見も聞いておくけれども、どんなところに住みたいかな?」
「そうじゃな、わっちとしては静かな場所が良いかのぅ。下手に人が多いところじゃと、トラブルが舞い込みやすいしのぅ」
「森が生い茂る、もしくは、自然豊かな場所。草原の場所でもいいけど、草木多いところ欲しい」
「自由にバシャバシャと泳げる水辺があると良いね~♪海でも川でも湖でも対応できるよ~♪」
「止まり木があると良いのさ!地面で寝っ転がれるけど、羽がある分ゆったりつかめるのがいいのさ!!」
皆それぞれの意見をまとめると、水辺もありつつ自然あふれるような場所がよさそうだ。
イメージとしては森の中の湖のような場所とか…色々候補はできるだろう。
その目的地を目指すために、取り合えずは適当にどこから進むのか決めておく。
「自然豊かということを考えると…感覚的に暖かそうな南へ向かった方が良いのかな?」
目的地のイメージを大体作ったところで、さっさと行動に移した方が良い。
移動手段は蒸気機関が一番牽引力があるが…まだ改良の余地があるから、道中で地道に作り上げていくとして、まずは普通の旅路として徒歩で向かった方が良いかもしれないな。
この旅路は急ぐものでもないし、のんびりと楽しみながら歩めばいいだろう。
急ぐのであれば帰りの旅路だろうが、そのころには蒸気機関の完成形を作れているだろうし、爆速で…いや、きちんと安全運転で無事故の旅が良いか。下手に急ぐとそれこそ取り返しのつかない大事故でとんでもないことになる予感がする。
とにもかくにも、エルたちは理想の場所を目指すために、村で準備を進め、数日後に旅立つことにしたのであった…
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