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何が良いのかどうかはその時次第かもしれないけど
#311 何処の世界も、この手の問題は面倒くさいことになるのデス
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SIDE???
…‥‥この世界に宗教があるのかどうか、という問いがあれば、ほぼ間違いなくあると言えるだろう。
神に祈る事もあり、普通に崇め称え、自分たちの信仰を深め、集団を創り出すことも有る。
別に、誰がどの神を崇めるのか、そもそもその神がいるのかどうかも分からない事もあるが、それでも人々は何かしらの心のよりどころして求めるのだ。
とはいえ、基本的に適当なところが多い。
いちいち気にするのも面倒であり、各地に教会等があるけれども、どの神を崇めてもいいのだ。
中には、他の宗教からは邪神などと呼ばれるものがあっても神は神であり、強く否定もしない。
その心のよりどころとなって、日々の支えになればいいという事を、理解しているのだ。
だがしかし、そういうものの中には、面倒な類もある。
己が信じる神を人へ押しつけて信仰を強制させたり、自分の神以外は正しくないと否定しまくり、徹底的に弾圧を行ったり…‥‥信仰も度が過ぎればただの狂信者となり、そこに神はもはやいないのだ。
あるのは、ただその想いが強すぎるだけか、もしくは自分たち以外から搾取を行おうと企む者たちだけか‥‥‥
そんな中で、その類にあたる者たちが一つにまとまり、国を作り上げたという例もあった。
あまり関わらなければ、それなりに都合のいい国でもあるのだが…‥‥そう言うのが動き出すと、周囲に迷惑を被ることがある‥‥‥‥
そしてその迷惑な一部で、動きがあった。
「‥‥‥あの光の柱が立ったあの場所を、聖地としたいが、どの国もあの場所を求めている」
「ううむ、戦を仕掛けようにも、兵力差などを考えると難しい」
「ああ、敬虔な我々にも及ばぬ者たちではあるが、それでも数の差は大きいからな」
その地を得ようとする国でもあり、かと言ってその他の国々に勝てるともいえない。
真正面から堂々と挑んでも確実に無理という事は理解できており、このまま黙ってみるしかない。
だがしかし、何としてでも手に入れたい、そう考える中で、その場にいた物の一人がある案を思いついた。
「そうだ、だったら我々じゃないものに戦ってもらうというのはどうだ?」
「同盟を結び、補助してもらうとかか?」
「いや、違う。我々とは指針の違う国との同盟は結びたくもないが、利用できる野蛮人共は利用しろと、昔から言うからな」
「我々の教えの、中にあるその言葉か‥‥‥なるほど、誰か別のものに戦ってもらえば確かに楽して手に入るかもしれぬが、その誰かというのには当てがないだろう」
「何も、頼んで戦ってもらうという訳ではない。戦わざるを得ない状況にしてもらうという方法だ」
「ふむ?」
その案に、その場にいた者たちは首を傾げつつ、その案を耳にする。
そして、成功率などを検討し‥‥‥何人かは反対した。
「ダメだろう。そもそも、そこまで行くのには犠牲が大きくなる可能性が大きい」
「それに、聖地とすべき場所を得るために、それとは真逆の者を利用するのはどうかと思う」
「というかそもそも、それをやらかすのは流石に醜聞なのでは…‥‥」
‥‥‥反対している者の内、数名ほどはまだまともな思考。
その案が成功するとも思えないし、そもそも世間一般に見られたら流石にアウトだろうと思うのだ。
けれども、それ以外はまともでないし、その手でもいいと思った。
「大丈夫だろう。ある程度方が付けば、その隙に我々が手に入れればいい話だ」
「そうだそうだ。その犠牲に目をつむり、いや、犠牲も出さないように注意を払えばいい話ではないか」
‥‥‥それが怖ろしいものである事は、既に十分知っている。
けれども、実際に目の当たりにしなければ、その恐ろしさを知らぬ者たちは考えもしない。
「自分さえ大丈夫ならば良いだろう」と、そういう想いもあるせいだろう。
とにもかくにも、色々と改善案を出しつつ、彼らはその案を採用することにした。
ああ、痛い目に合う可能性が大きいのに、なぜ彼らはそれに手を出してしまうのか。
その例が幾つも出ているのに、なぜそれらを顧みず、自ら破滅へ向かうのか。
人の持つ愚かさを、彼らは自ら証明してしまうせいなのだろうか‥‥‥
…‥‥この世界に宗教があるのかどうか、という問いがあれば、ほぼ間違いなくあると言えるだろう。
神に祈る事もあり、普通に崇め称え、自分たちの信仰を深め、集団を創り出すことも有る。
別に、誰がどの神を崇めるのか、そもそもその神がいるのかどうかも分からない事もあるが、それでも人々は何かしらの心のよりどころして求めるのだ。
とはいえ、基本的に適当なところが多い。
いちいち気にするのも面倒であり、各地に教会等があるけれども、どの神を崇めてもいいのだ。
中には、他の宗教からは邪神などと呼ばれるものがあっても神は神であり、強く否定もしない。
その心のよりどころとなって、日々の支えになればいいという事を、理解しているのだ。
だがしかし、そういうものの中には、面倒な類もある。
己が信じる神を人へ押しつけて信仰を強制させたり、自分の神以外は正しくないと否定しまくり、徹底的に弾圧を行ったり…‥‥信仰も度が過ぎればただの狂信者となり、そこに神はもはやいないのだ。
あるのは、ただその想いが強すぎるだけか、もしくは自分たち以外から搾取を行おうと企む者たちだけか‥‥‥
そんな中で、その類にあたる者たちが一つにまとまり、国を作り上げたという例もあった。
あまり関わらなければ、それなりに都合のいい国でもあるのだが…‥‥そう言うのが動き出すと、周囲に迷惑を被ることがある‥‥‥‥
そしてその迷惑な一部で、動きがあった。
「‥‥‥あの光の柱が立ったあの場所を、聖地としたいが、どの国もあの場所を求めている」
「ううむ、戦を仕掛けようにも、兵力差などを考えると難しい」
「ああ、敬虔な我々にも及ばぬ者たちではあるが、それでも数の差は大きいからな」
その地を得ようとする国でもあり、かと言ってその他の国々に勝てるともいえない。
真正面から堂々と挑んでも確実に無理という事は理解できており、このまま黙ってみるしかない。
だがしかし、何としてでも手に入れたい、そう考える中で、その場にいた物の一人がある案を思いついた。
「そうだ、だったら我々じゃないものに戦ってもらうというのはどうだ?」
「同盟を結び、補助してもらうとかか?」
「いや、違う。我々とは指針の違う国との同盟は結びたくもないが、利用できる野蛮人共は利用しろと、昔から言うからな」
「我々の教えの、中にあるその言葉か‥‥‥なるほど、誰か別のものに戦ってもらえば確かに楽して手に入るかもしれぬが、その誰かというのには当てがないだろう」
「何も、頼んで戦ってもらうという訳ではない。戦わざるを得ない状況にしてもらうという方法だ」
「ふむ?」
その案に、その場にいた者たちは首を傾げつつ、その案を耳にする。
そして、成功率などを検討し‥‥‥何人かは反対した。
「ダメだろう。そもそも、そこまで行くのには犠牲が大きくなる可能性が大きい」
「それに、聖地とすべき場所を得るために、それとは真逆の者を利用するのはどうかと思う」
「というかそもそも、それをやらかすのは流石に醜聞なのでは…‥‥」
‥‥‥反対している者の内、数名ほどはまだまともな思考。
その案が成功するとも思えないし、そもそも世間一般に見られたら流石にアウトだろうと思うのだ。
けれども、それ以外はまともでないし、その手でもいいと思った。
「大丈夫だろう。ある程度方が付けば、その隙に我々が手に入れればいい話だ」
「そうだそうだ。その犠牲に目をつむり、いや、犠牲も出さないように注意を払えばいい話ではないか」
‥‥‥それが怖ろしいものである事は、既に十分知っている。
けれども、実際に目の当たりにしなければ、その恐ろしさを知らぬ者たちは考えもしない。
「自分さえ大丈夫ならば良いだろう」と、そういう想いもあるせいだろう。
とにもかくにも、色々と改善案を出しつつ、彼らはその案を採用することにした。
ああ、痛い目に合う可能性が大きいのに、なぜ彼らはそれに手を出してしまうのか。
その例が幾つも出ているのに、なぜそれらを顧みず、自ら破滅へ向かうのか。
人の持つ愚かさを、彼らは自ら証明してしまうせいなのだろうか‥‥‥
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