330 / 459
何が良いのかどうかはその時次第かもしれないけど
#310 確認しておくべきことはしっかりしておかねばいけないのデス
しおりを挟む
SIDEシアン
「‥‥‥なるほど、しっかりと冥界とやらにいたのか」
「ああ、ガッチガチに封印された状態でな。流石にあの面倒な冥界の主ですらも、アレが逃げだしたらそれこそ身に禍が降りかかると分かっているだけあって、今までにないレベルでの厳重さだったぞ」
ボラーン王国城内、応接室にて、シアンたちは悪魔ゼリアスと話し合っていた。
内容は、先日討伐した悪魔グズゥエルゼが、きちんと復活できない状態になるのかどうかである。
保険もいくつかかけられていたようで、シスターズを総動員して復活できる要員をすべて潰しつつ、きちんとあの世‥‥‥正確に言えば、死者の国だけどややこしい面が多い冥界とやらに居るのかどうかとゼリアスに確認を取ってもらったところ、どうやらもう出れないほどにまで厳重に封印がなされていたそうであった。
「しかしなぁ‥‥‥死者の国とか、そういう言い方なのはわかるけど、そこから復活できるのか?というか、冥界がまだよく分からないが…‥‥」
「冥界は、真の死であふれた世界。…‥‥こちらも悪魔として生きている以上、この世界での魔王の成り立ちぐらいは知っているからわかりやすく言うが、明確に言うのであれば完全に異なる世界だな。通常の死者が向かう国でもなく、本気で復活できないようにしている世界でもあるのだ」
要は、通常の死人が向かうような世界ではなく、悪魔とかそういう特殊なものたちの死後に向かう国らしい。場合によってはそこから現世へ復活するという事‥‥‥簡単にいってしまえば異世界転生のようなことも可能らしいが、それすらさせないように徹底させているのだとか。
「残念ながら、より詳しい死後の行先など、その他の世界についての話は、俺はすることができない。あの悪食野郎‥‥‥ここだと預言者と言われているあいつの場合は、とある存在との契約上言うことができないようにされているが、俺の場合はその立場にないからこそ、いう事ができない状態でもあるんだ」
‥‥‥なんか、あの預言者以上に面倒そうな話題が出かけたが、特に気にしなくても良いらしい。
というか、アレに制限って‥‥‥どんな存在がやっているのかは気になるが、知る必要性もないのだとか。
「とはいえ、グズゥエルゼが成しとげようとしていたのは、その存在に対しての事らしいが‥‥‥まぁ、言えるようになったら言うべきか。少なくとも、今は話すべき時ではないな」
あの悪魔がやろうとしていた面倒事は、その関係にあたる事。
しかし、今の段階では僕らに言う事もできないそうで、少々もどかしさも感じてしまう。
まぁ、面倒ごとの予感しかしないので、聞かないほうが得策とも言えなくもないが‥‥‥とにもかくにも、復活できない状態になったのは、良い事なのだろう。
「まぁ、これでようやく今日からあの悪魔に関しての話題で、悩むことが無いのは喜ぶべきことだ」
「ああ、あの野郎に関しては、悪魔の中でも色々面倒だったからなぁ‥‥‥‥」
互いに遠い目をしつつも、面倒ごとの元凶を一人潰せたのは嬉しい事には変わりなかった。
というか、神獣をキメラ化とか、王子を化け物化とか、その他諸々の所業をこなした相手がのんきに生きていたほうが怖ろしいからな…‥‥きちんとそのまま管理して、冥界に留めて欲しいものである。
そうこうしているうちに話し合いも終わり、別れの時間となった。
「とりあえず、グズゥエルゼ討伐は助かった。また機会があれば、出向きたいが‥‥‥」
「今度は面倒ごとがないように、普通に世間話ができるようにして欲しいな」
「ああ、分かっているさ」
面倒事を潰せた件に関して互に喜びつつ、彼は帰路に就いたのであった‥‥‥‥
「…‥‥ワゼ、また彼が来たら、きちんとまた話せる場を設けてくれないか」
「了解デス」
報告が上がっている間、そばにいたワゼに僕はそう言葉をかける。
今度会う時には、また面倒事もない状態でゆっくりしたいが…‥‥実は今、別の面倒事も出てきてしまった。
先日のグズゥエルゼ討伐、成し遂げたのは良いのだが…‥‥その最後に使用した技が、少々良くなかったらしい。
「ついでですがご主人様、調査を終えまシタ」
「結果は?」
「あの光の柱がたちがあったところを、近隣諸国も完全に見えていたようでして‥‥‥神が鉄槌を落としたのだとかいろいろ理由を付けて、小規模ながらも小競り合いが生じているようデス」
‥‥‥最後に、ゼリアスと共にかました光と聖の魔法。
威力十分で強力過ぎたのだが、そのせいであの地域一帯が今、その近隣諸国に狙われているそうなのだ。
表向きは、国が消えているのでその領地確保。
裏向きでは、その光による宗教関連の面倒事…‥‥
「‥‥‥で、その面倒ごとに、僕らが巻き込まれる確率は?」
「フロンの計算上、100%らしいデス」
「はぁ…‥‥」
計算処理ができるフロンの、高性能な予測によって導き出されてしまった、新たな面倒ごとの火種。
なぜこうもポンポン飽きもせずに、面倒ごとが降りかかってくるのか‥‥‥悪魔グズゥエルゼによる騒動のついでで、予測できるようになったのは良いが‥‥‥面倒ごとに巻き込まれるのは本気で勘弁してほしい。
【ふみゅ~~~~!!】
「み~~~~~~~!」
「ん?」
がっくりと肩を落としていると、何やら元気な声が聞こえてきた。
その声の方を振り向けば‥‥‥糸を使って、ターザンのごとく迫りくるヒルドとオルトリンデ。
「っと、危ないよ!」
ばっと魔力の衣を利用して受け止めた。
【ふみゅふみゅ~♪】
「み-♪」
きゃっきゃと、衣に包まれて、喜ぶ娘たち。
「二人とも、遊んでいたのか」
【ふみゅ】
「みー!」
声をかけると、元気いっぱいにヒルドとオルトリンデは返答する。
まだ生まれてそう時間も経ってないし、赤子のようなもののはずなのに、成長が結構速い。
でも、その成長ぶりが、親という立場から見れば微笑ましくも、嬉しくもあり、先ほどまで感じていた面倒さは消え失せ、娘たちに心地よい感情を抱けたのであった。
「‥‥‥で、ハクロたちは?」
「あ、奥様方でしたら、ダウンしてマス。ご主人様がゼリアスさんと話されている間に、遊びに付き合ってましたが…‥‥日に日に体力が向上しているようで、負けてまシタ」
「‥‥‥元気いっぱい過ぎないかな、僕の娘たち」
「少なくとも、平均的な子供の成長以上デス。シスターズも数名、エネルギー生成回路疲労でダウンしてマス」
‥‥‥面倒事うんぬんよりも、まずは体力を今以上に付けるべきか?娘たちが元気に成長するのは良いけど、その相手をしてあげるための苦労の方が大きくなりそうだ‥‥‥
「‥‥ホムンクルス関係の技術も入りましたし、それを活かそうとしているのですが‥‥‥この元気いっぱいさに、振り回されて進みませんしネ」
「なんかさらっと聞こえたけど、何かやらかす予定あるの?」
「‥‥‥いえ、何モ」
―――――――――――――――――――
SIDEツェーン
‥‥‥ボラーン王国の城内で、シアンが娘たちの成長ぶりに喜び悩む、一喜一憂している中、その面倒ごとについての動きを、ツェーンは探っていた。
「任務が終わったと思ったら、またデースか」
悪魔討伐の時にも出向き、ようやく終わって裏ギルドの方に帰ってきたのだが、またすぐに任務がワゼの方から言い渡されてしまったのである。
その任務は、その面倒ごとに関係しそうな各所への調査であるが‥‥一応、ご主人様であるシアンたちへの害となるような可能性も大きいために、放棄することはできない。
それに、討伐時に比べて、今回は純粋に調査‥‥‥裏社会へ潜むようにされたツェーンにとっては、都合のいいものであった。
「何にしても、ある程度まとめたのは良いのですが…‥‥なぜこうも、やらかそうとする人が多いのデース?」
人というのは、一度失敗を犯せば、その失敗から学び取り、成長するものである。
だがしかし、その失敗を見るだけで学ばなかったり、犯したとしても学ばずにまた繰り返すようなものもいるのだ。
そして今回の調査でも、どうやらその類にあたるような者達がいるらしく、人間の面倒なその類の人達に対して、ツェーンは溜息を吐くのであった…‥‥
「‥‥‥なるほど、しっかりと冥界とやらにいたのか」
「ああ、ガッチガチに封印された状態でな。流石にあの面倒な冥界の主ですらも、アレが逃げだしたらそれこそ身に禍が降りかかると分かっているだけあって、今までにないレベルでの厳重さだったぞ」
ボラーン王国城内、応接室にて、シアンたちは悪魔ゼリアスと話し合っていた。
内容は、先日討伐した悪魔グズゥエルゼが、きちんと復活できない状態になるのかどうかである。
保険もいくつかかけられていたようで、シスターズを総動員して復活できる要員をすべて潰しつつ、きちんとあの世‥‥‥正確に言えば、死者の国だけどややこしい面が多い冥界とやらに居るのかどうかとゼリアスに確認を取ってもらったところ、どうやらもう出れないほどにまで厳重に封印がなされていたそうであった。
「しかしなぁ‥‥‥死者の国とか、そういう言い方なのはわかるけど、そこから復活できるのか?というか、冥界がまだよく分からないが…‥‥」
「冥界は、真の死であふれた世界。…‥‥こちらも悪魔として生きている以上、この世界での魔王の成り立ちぐらいは知っているからわかりやすく言うが、明確に言うのであれば完全に異なる世界だな。通常の死者が向かう国でもなく、本気で復活できないようにしている世界でもあるのだ」
要は、通常の死人が向かうような世界ではなく、悪魔とかそういう特殊なものたちの死後に向かう国らしい。場合によってはそこから現世へ復活するという事‥‥‥簡単にいってしまえば異世界転生のようなことも可能らしいが、それすらさせないように徹底させているのだとか。
「残念ながら、より詳しい死後の行先など、その他の世界についての話は、俺はすることができない。あの悪食野郎‥‥‥ここだと預言者と言われているあいつの場合は、とある存在との契約上言うことができないようにされているが、俺の場合はその立場にないからこそ、いう事ができない状態でもあるんだ」
‥‥‥なんか、あの預言者以上に面倒そうな話題が出かけたが、特に気にしなくても良いらしい。
というか、アレに制限って‥‥‥どんな存在がやっているのかは気になるが、知る必要性もないのだとか。
「とはいえ、グズゥエルゼが成しとげようとしていたのは、その存在に対しての事らしいが‥‥‥まぁ、言えるようになったら言うべきか。少なくとも、今は話すべき時ではないな」
あの悪魔がやろうとしていた面倒事は、その関係にあたる事。
しかし、今の段階では僕らに言う事もできないそうで、少々もどかしさも感じてしまう。
まぁ、面倒ごとの予感しかしないので、聞かないほうが得策とも言えなくもないが‥‥‥とにもかくにも、復活できない状態になったのは、良い事なのだろう。
「まぁ、これでようやく今日からあの悪魔に関しての話題で、悩むことが無いのは喜ぶべきことだ」
「ああ、あの野郎に関しては、悪魔の中でも色々面倒だったからなぁ‥‥‥‥」
互いに遠い目をしつつも、面倒ごとの元凶を一人潰せたのは嬉しい事には変わりなかった。
というか、神獣をキメラ化とか、王子を化け物化とか、その他諸々の所業をこなした相手がのんきに生きていたほうが怖ろしいからな…‥‥きちんとそのまま管理して、冥界に留めて欲しいものである。
そうこうしているうちに話し合いも終わり、別れの時間となった。
「とりあえず、グズゥエルゼ討伐は助かった。また機会があれば、出向きたいが‥‥‥」
「今度は面倒ごとがないように、普通に世間話ができるようにして欲しいな」
「ああ、分かっているさ」
面倒事を潰せた件に関して互に喜びつつ、彼は帰路に就いたのであった‥‥‥‥
「…‥‥ワゼ、また彼が来たら、きちんとまた話せる場を設けてくれないか」
「了解デス」
報告が上がっている間、そばにいたワゼに僕はそう言葉をかける。
今度会う時には、また面倒事もない状態でゆっくりしたいが…‥‥実は今、別の面倒事も出てきてしまった。
先日のグズゥエルゼ討伐、成し遂げたのは良いのだが…‥‥その最後に使用した技が、少々良くなかったらしい。
「ついでですがご主人様、調査を終えまシタ」
「結果は?」
「あの光の柱がたちがあったところを、近隣諸国も完全に見えていたようでして‥‥‥神が鉄槌を落としたのだとかいろいろ理由を付けて、小規模ながらも小競り合いが生じているようデス」
‥‥‥最後に、ゼリアスと共にかました光と聖の魔法。
威力十分で強力過ぎたのだが、そのせいであの地域一帯が今、その近隣諸国に狙われているそうなのだ。
表向きは、国が消えているのでその領地確保。
裏向きでは、その光による宗教関連の面倒事…‥‥
「‥‥‥で、その面倒ごとに、僕らが巻き込まれる確率は?」
「フロンの計算上、100%らしいデス」
「はぁ…‥‥」
計算処理ができるフロンの、高性能な予測によって導き出されてしまった、新たな面倒ごとの火種。
なぜこうもポンポン飽きもせずに、面倒ごとが降りかかってくるのか‥‥‥悪魔グズゥエルゼによる騒動のついでで、予測できるようになったのは良いが‥‥‥面倒ごとに巻き込まれるのは本気で勘弁してほしい。
【ふみゅ~~~~!!】
「み~~~~~~~!」
「ん?」
がっくりと肩を落としていると、何やら元気な声が聞こえてきた。
その声の方を振り向けば‥‥‥糸を使って、ターザンのごとく迫りくるヒルドとオルトリンデ。
「っと、危ないよ!」
ばっと魔力の衣を利用して受け止めた。
【ふみゅふみゅ~♪】
「み-♪」
きゃっきゃと、衣に包まれて、喜ぶ娘たち。
「二人とも、遊んでいたのか」
【ふみゅ】
「みー!」
声をかけると、元気いっぱいにヒルドとオルトリンデは返答する。
まだ生まれてそう時間も経ってないし、赤子のようなもののはずなのに、成長が結構速い。
でも、その成長ぶりが、親という立場から見れば微笑ましくも、嬉しくもあり、先ほどまで感じていた面倒さは消え失せ、娘たちに心地よい感情を抱けたのであった。
「‥‥‥で、ハクロたちは?」
「あ、奥様方でしたら、ダウンしてマス。ご主人様がゼリアスさんと話されている間に、遊びに付き合ってましたが…‥‥日に日に体力が向上しているようで、負けてまシタ」
「‥‥‥元気いっぱい過ぎないかな、僕の娘たち」
「少なくとも、平均的な子供の成長以上デス。シスターズも数名、エネルギー生成回路疲労でダウンしてマス」
‥‥‥面倒事うんぬんよりも、まずは体力を今以上に付けるべきか?娘たちが元気に成長するのは良いけど、その相手をしてあげるための苦労の方が大きくなりそうだ‥‥‥
「‥‥ホムンクルス関係の技術も入りましたし、それを活かそうとしているのですが‥‥‥この元気いっぱいさに、振り回されて進みませんしネ」
「なんかさらっと聞こえたけど、何かやらかす予定あるの?」
「‥‥‥いえ、何モ」
―――――――――――――――――――
SIDEツェーン
‥‥‥ボラーン王国の城内で、シアンが娘たちの成長ぶりに喜び悩む、一喜一憂している中、その面倒ごとについての動きを、ツェーンは探っていた。
「任務が終わったと思ったら、またデースか」
悪魔討伐の時にも出向き、ようやく終わって裏ギルドの方に帰ってきたのだが、またすぐに任務がワゼの方から言い渡されてしまったのである。
その任務は、その面倒ごとに関係しそうな各所への調査であるが‥‥一応、ご主人様であるシアンたちへの害となるような可能性も大きいために、放棄することはできない。
それに、討伐時に比べて、今回は純粋に調査‥‥‥裏社会へ潜むようにされたツェーンにとっては、都合のいいものであった。
「何にしても、ある程度まとめたのは良いのですが…‥‥なぜこうも、やらかそうとする人が多いのデース?」
人というのは、一度失敗を犯せば、その失敗から学び取り、成長するものである。
だがしかし、その失敗を見るだけで学ばなかったり、犯したとしても学ばずにまた繰り返すようなものもいるのだ。
そして今回の調査でも、どうやらその類にあたるような者達がいるらしく、人間の面倒なその類の人達に対して、ツェーンは溜息を吐くのであった…‥‥
1
お気に入りに追加
2,030
あなたにおすすめの小説
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
捕獲されました。酷い目にあう前に死にたいのですが、友人が自分の命を無理やり預けて行ったので、そうもいきません。早く返してしまいたい。
ともっぴー
ファンタジー
ある日罠にかかってしまったレイラ。捕まるくらいなら死を選ぶつもりだったのに、友人のシンが無理やり自分の命を押し付けて行ってしまった。冷酷な男?に飼われながらも、どうにかシンに命を返す事が出来たのだけど、これから先、私が生きていく理由って? 揺れながら、流されながら答えを探します。「逃げよう等と思うなよ。今日からお前は俺の物だ。」カクヨムさん、小説家になろうさん、ノベルアップ+さんにも掲載しています。
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
魔帝令嬢と妖精のおっさんの一年記
南野海風
ファンタジー
フレイオージュ・オートミールは「魔帝ランク」である。
一色の魔法使い「ただの魔法使いランク」は、それなりにいる。
二色の魔法使い「魔鳥ランク」は、まあまあいる。
三色の魔法使い「魔王ランク」は、かなり珍しい。
四色の魔法使い「魔竜ランク」は、非常に珍しい。
五色を有する「魔帝ランク」は、数百年に一人という稀有な存在であった。
外敵から身を守るように。
また、外部要因で当人の人格や性格を歪ませないように。
オートミール家の箱庭で純粋培養で育てられた彼女は、十年ぶりに外出し、魔法騎士の士官学校に通うことになる。
特に問題もなく、順調に、しかし魔帝に恥じない実力を見せつけた一年間を経た、士官学校二年目の初日。
彼女は、おっさんの妖精と出会うことになる。
転生したら大好きな乙女ゲームの世界だったけど私は妹ポジでしたので、元気に小姑ムーブを繰り広げます!
つなかん
ファンタジー
なんちゃってヴィクトリア王朝を舞台にした乙女ゲーム、『ネバーランドの花束』の世界に転生!? しかし、そのポジションはヒロインではなく少ししか出番のない元婚約者の妹! これはNTRどころの騒ぎではないんだが!
第一章で殺されるはずの推しを救済してしまったことで、原作の乙女ゲーム展開はまったくなくなってしまい――。
***
黒髪で、魔法を使うことができる唯一の家系、ブラッドリー家。その能力を公共事業に生かし、莫大な富と権力を持っていた。一方、遺伝によってのみ継承する魔力を独占するため、下の兄弟たちは成長速度に制限を加えられる負の側面もあった。陰謀渦巻くパラレル展開へ。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる