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火種はどこにでも落ちていた
#294 参考資料を間違えたのデス
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SIDEシアン
「‥‥‥『万能家事戦闘人型ゴーレム13』‥‥‥とでも言うと思っていたけど‥‥‥」
【まさか‥‥‥違うバージョンを作り上げるとは…‥‥】
「正直言って、驚きですわね…‥‥」
…‥‥ハルディアの森、湖の地下深くに作られた一室。
その室内にて、僕等はワゼに見せられたソレに驚愕していた。
いやまぁ、いつものワゼの事だから、新しいメイドゴーレムでも作るのかと思いきや…‥‥
「流石に私でも、メイドばかりなわけではありまセン。ご主人様の役に立つためにメイドという道を歩んでいるとは言え、流石にメイドだけでは選択の幅が狭まりますからね」
そう言いながら、わざわざ雰囲気づくりのためか、メイド服の上に白衣を着て、だて眼鏡をくいっとあげてワゼはそう言った。
「しかも、今回の対策相手としては悪魔を対象に‥‥‥つまり、人外対象と考えるのであれば、それに対応できるだけのものが必要となりマス。また、今後もそれ以上の脅威が現れると考えるのであれば、そのための対策を練るために、十分なデータも必要デス」
カツカツと、靴音を鳴らし、てきぱきと先ほど出したソレを隠していたベールを片付けていく。
「ゆえに、『目には目を、歯には歯を』の精神で考え、『人外には人外を』の精神を基準にして、今回開発に成功したのデス」
「マァ、元々私達、人外デスガ‥‥‥‥」
すごくまともな意見を、ゼロツーがツッコミをいれ、他のシスターズもうんうんと同意するようにうなずく。
ワゼたち、メイドゴーレムだからね…‥‥元から人外だよね。
「何にしても、その為のノウハウを預言者の義体とやらを参考にしつつ…‥‥同じく、人外の類であるファフニールのシグルドさんや、温泉都市のダンジョンコア、蠢く植物ドーラさんなど、その他いろいろな方々のものも集め、集約し…‥‥結果として、これが出来まシタ」
「ポチは?」
「ロイヤルさん、ヴァルハラさんのほうでフェンリルデータはとってありますので別に良いのデス」
そう言いながらも、ワゼは(無い)胸を張る。
「それがこちら!!シスターズシリーズから少々離れ、人外たちから得たデータの結晶を集めた1号!!新型動力機関搭載の『万能家事戦闘人型ゴーレム』改め、作戦参謀及び今後も増加予定を計画中の『新領域開拓人型ゴーレム01』、名称『フロン』デス!」
ばばばーん!!っとBGMとかが聞こえてきそうな感じで、紹介されたのは…‥‥
「‥‥‥始めまして、ご主人様とその奥様方。拙者はその新領域人型ゴーレムの初号機となったらしい、フロンでござる」
「‥‥‥ちょっと待てワゼ」
「ハイ?」
「いや、100歩譲ってまだ辛うじて人の原型を留めているのは良いんだけど…‥‥シスターズにも副腕が付いていたけどさ…‥‥フロン、腕多すぎでしょ!?」
【100どころかどうなっているんですかこれ!?腕千本以上ありそうですよ!!】
「というか、まず東洋の侍に似た格好ですわよね!?貴女、先日悪魔側の思考を上回るようなものを開発すると言っていたのに、明かに戦闘面での方を意識しているようにしか見えませんわよ!?」
‥‥‥思わず、僕等は怒涛のツッコミを入れるのであった。
いやまぁ、前に作戦参謀的なモノとか、頭脳明晰な方をとか考えていたと発言していただけに、てっきり学者とかそういう類をモデルにするのかなぁっと考えていたのに‥‥‥阿修羅観音像もびっくりな、腕が滅茶苦茶多い侍じゃん。
一応、シスターズの例にもれず、女性のような見た目の女侍と言った感じだが、その腕の多さにむしろ目が引かれるよ。
「あの、拙者に何か不満でもあったのでござろうか?」
「いや、そこまでいう訳でもないけど‥‥‥コンセプトが前に聞いていたのと違うような」
「ああ、そうでござるか。安心するでござるよご主人様。拙者はこう見えても、刀ではなく‥‥‥」
そう言いながら、彼女がその手のひらをこちらに向けた。
「視界情報及び、計算情報の多重処理に長けた者でござる。刀は単に護身術のために、最低限の者しかインプットされていないのでござるよ」
…‥‥手のひらにあったのは、カメラのようなものや、あちこちに持っているのは紙や筆など。
すべてが記録・計算用に最適化されているらしく、腕が多くてもすべての作業をそれぞれで行えるようになっているらしい。
つまるところ、彼女は…‥‥
「‥‥‥女侍のように見えて、多重情報処理をメインにした機体ってこと‥‥?」
「正解デス」
要は、あの手の多さは計算・記録などの情報を大量にこなすためのものらしい。
頭を増やすとかも考えたそうだが、分担して行えるようにして負担を減らしたほうがいいと考えた結果、このような千手観音越えな腕を持つフロンが産まれたようであった。
「じゃぁ、侍のような見た目にする意味ないじゃん」
「それもそうですが…‥‥気が付いたらこうなったのデス」
何をどうしたらこうなるんだ。
なにはともあれ、メイドから初・脱却したものをワゼは創り出した。
容姿が千手観音女侍モドキだが、計算能力等はシスターズたちよりも上らしい。
「疑うのであれば、何か問題でもドウゾ」
「じゃぁ‥‥‥フロン、円周率の値は?」
「‥‥‥3.1415926535897932384626433832795028841971…‥‥」
「あ、ごめん、今の無しで」
うん、答えが分からないような計算はこっちが駄目か。
あっていることが分かり、なおかつ彼女の能力も確認できるような物を考えるのであれば‥‥‥
「‥‥‥そうだ、作戦参謀も考えていた話があったなら、色々な案を思いつくことも可能だよね?」
「そうでござるが?」
「じゃあ、ワゼの(ごにょごにょ)をどうにかする方法は?」
「‥‥‥」
聞こえないように注意を払いつつ、そっと耳打ちをしてそう問いかける。
ワゼがあそこまで、自信満々にしていたのであれば、当然そのような方法も思いつくはずで‥‥‥
「‥‥‥うむ。演算終了でござるが…‥‥その、何でござろうな。ご主人様、拙者の稼働テスト時に、与えられた例題にあったものと同じでものでござって‥‥‥」
「‥‥‥え?」
稼働テスト時に、与えられた例題…‥‥それはつまり、僕等に彼女を見せる前に、ワゼが既に問いかけていたという事なのだろうか。
そう思い、ワゼの方を見れば‥‥‥
「‥‥‥あれ?おかしいな。昨日の記憶が飛んでいるような…‥‥」
【えっと‥シアン、世の中には尋ねてはいけない、深淵もあるそうですよ】
なにやらハクロがそう言ったが、何があったのか僕は覚えていないのであった。
なんか足がすごい震えているけど…‥‥何があった?
「悪魔に関する計算は、3日もあれば完全に終わるでござる。今はただ、休むのが良いでござるよ」
「えっと‥‥‥誰だっけ?」
「あ、結構記憶が飛んでいるようでござるな…‥‥何処から言えばいいのやら…‥‥」
「‥‥‥『万能家事戦闘人型ゴーレム13』‥‥‥とでも言うと思っていたけど‥‥‥」
【まさか‥‥‥違うバージョンを作り上げるとは…‥‥】
「正直言って、驚きですわね…‥‥」
…‥‥ハルディアの森、湖の地下深くに作られた一室。
その室内にて、僕等はワゼに見せられたソレに驚愕していた。
いやまぁ、いつものワゼの事だから、新しいメイドゴーレムでも作るのかと思いきや…‥‥
「流石に私でも、メイドばかりなわけではありまセン。ご主人様の役に立つためにメイドという道を歩んでいるとは言え、流石にメイドだけでは選択の幅が狭まりますからね」
そう言いながら、わざわざ雰囲気づくりのためか、メイド服の上に白衣を着て、だて眼鏡をくいっとあげてワゼはそう言った。
「しかも、今回の対策相手としては悪魔を対象に‥‥‥つまり、人外対象と考えるのであれば、それに対応できるだけのものが必要となりマス。また、今後もそれ以上の脅威が現れると考えるのであれば、そのための対策を練るために、十分なデータも必要デス」
カツカツと、靴音を鳴らし、てきぱきと先ほど出したソレを隠していたベールを片付けていく。
「ゆえに、『目には目を、歯には歯を』の精神で考え、『人外には人外を』の精神を基準にして、今回開発に成功したのデス」
「マァ、元々私達、人外デスガ‥‥‥‥」
すごくまともな意見を、ゼロツーがツッコミをいれ、他のシスターズもうんうんと同意するようにうなずく。
ワゼたち、メイドゴーレムだからね…‥‥元から人外だよね。
「何にしても、その為のノウハウを預言者の義体とやらを参考にしつつ…‥‥同じく、人外の類であるファフニールのシグルドさんや、温泉都市のダンジョンコア、蠢く植物ドーラさんなど、その他いろいろな方々のものも集め、集約し…‥‥結果として、これが出来まシタ」
「ポチは?」
「ロイヤルさん、ヴァルハラさんのほうでフェンリルデータはとってありますので別に良いのデス」
そう言いながらも、ワゼは(無い)胸を張る。
「それがこちら!!シスターズシリーズから少々離れ、人外たちから得たデータの結晶を集めた1号!!新型動力機関搭載の『万能家事戦闘人型ゴーレム』改め、作戦参謀及び今後も増加予定を計画中の『新領域開拓人型ゴーレム01』、名称『フロン』デス!」
ばばばーん!!っとBGMとかが聞こえてきそうな感じで、紹介されたのは…‥‥
「‥‥‥始めまして、ご主人様とその奥様方。拙者はその新領域人型ゴーレムの初号機となったらしい、フロンでござる」
「‥‥‥ちょっと待てワゼ」
「ハイ?」
「いや、100歩譲ってまだ辛うじて人の原型を留めているのは良いんだけど…‥‥シスターズにも副腕が付いていたけどさ…‥‥フロン、腕多すぎでしょ!?」
【100どころかどうなっているんですかこれ!?腕千本以上ありそうですよ!!】
「というか、まず東洋の侍に似た格好ですわよね!?貴女、先日悪魔側の思考を上回るようなものを開発すると言っていたのに、明かに戦闘面での方を意識しているようにしか見えませんわよ!?」
‥‥‥思わず、僕等は怒涛のツッコミを入れるのであった。
いやまぁ、前に作戦参謀的なモノとか、頭脳明晰な方をとか考えていたと発言していただけに、てっきり学者とかそういう類をモデルにするのかなぁっと考えていたのに‥‥‥阿修羅観音像もびっくりな、腕が滅茶苦茶多い侍じゃん。
一応、シスターズの例にもれず、女性のような見た目の女侍と言った感じだが、その腕の多さにむしろ目が引かれるよ。
「あの、拙者に何か不満でもあったのでござろうか?」
「いや、そこまでいう訳でもないけど‥‥‥コンセプトが前に聞いていたのと違うような」
「ああ、そうでござるか。安心するでござるよご主人様。拙者はこう見えても、刀ではなく‥‥‥」
そう言いながら、彼女がその手のひらをこちらに向けた。
「視界情報及び、計算情報の多重処理に長けた者でござる。刀は単に護身術のために、最低限の者しかインプットされていないのでござるよ」
…‥‥手のひらにあったのは、カメラのようなものや、あちこちに持っているのは紙や筆など。
すべてが記録・計算用に最適化されているらしく、腕が多くてもすべての作業をそれぞれで行えるようになっているらしい。
つまるところ、彼女は…‥‥
「‥‥‥女侍のように見えて、多重情報処理をメインにした機体ってこと‥‥?」
「正解デス」
要は、あの手の多さは計算・記録などの情報を大量にこなすためのものらしい。
頭を増やすとかも考えたそうだが、分担して行えるようにして負担を減らしたほうがいいと考えた結果、このような千手観音越えな腕を持つフロンが産まれたようであった。
「じゃぁ、侍のような見た目にする意味ないじゃん」
「それもそうですが…‥‥気が付いたらこうなったのデス」
何をどうしたらこうなるんだ。
なにはともあれ、メイドから初・脱却したものをワゼは創り出した。
容姿が千手観音女侍モドキだが、計算能力等はシスターズたちよりも上らしい。
「疑うのであれば、何か問題でもドウゾ」
「じゃぁ‥‥‥フロン、円周率の値は?」
「‥‥‥3.1415926535897932384626433832795028841971…‥‥」
「あ、ごめん、今の無しで」
うん、答えが分からないような計算はこっちが駄目か。
あっていることが分かり、なおかつ彼女の能力も確認できるような物を考えるのであれば‥‥‥
「‥‥‥そうだ、作戦参謀も考えていた話があったなら、色々な案を思いつくことも可能だよね?」
「そうでござるが?」
「じゃあ、ワゼの(ごにょごにょ)をどうにかする方法は?」
「‥‥‥」
聞こえないように注意を払いつつ、そっと耳打ちをしてそう問いかける。
ワゼがあそこまで、自信満々にしていたのであれば、当然そのような方法も思いつくはずで‥‥‥
「‥‥‥うむ。演算終了でござるが…‥‥その、何でござろうな。ご主人様、拙者の稼働テスト時に、与えられた例題にあったものと同じでものでござって‥‥‥」
「‥‥‥え?」
稼働テスト時に、与えられた例題…‥‥それはつまり、僕等に彼女を見せる前に、ワゼが既に問いかけていたという事なのだろうか。
そう思い、ワゼの方を見れば‥‥‥
「‥‥‥あれ?おかしいな。昨日の記憶が飛んでいるような…‥‥」
【えっと‥シアン、世の中には尋ねてはいけない、深淵もあるそうですよ】
なにやらハクロがそう言ったが、何があったのか僕は覚えていないのであった。
なんか足がすごい震えているけど…‥‥何があった?
「悪魔に関する計算は、3日もあれば完全に終わるでござる。今はただ、休むのが良いでござるよ」
「えっと‥‥‥誰だっけ?」
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