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春間近、でも頭春は来ないで欲しい
#252 続けて2つ目なのデス
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SIDEシアン
―――――ピキ、パ、ピキィ!!
最初の真珠色の卵が割れ、アルケニー(?)の娘が出てきてすぐに、2つ目の卵が割れ始めた。
金色の殻にひびがどんどんできていき、最初のこっちのこの時よりも割れる速度は早い。
【むにゅぅ‥‥‥すぴぃ】
【あ、もう寝てしまいました‥‥‥まだ生まれたばかりで、疲れていたのでしょうか?】
っと、割れている最中だが、最初の子がハクロに抱かれながら、すぐに寝てしまった。
殻を一生懸命割っていた分、結構疲れていたのだろうか。
その寝顔をよそに、どんどん割れていく卵。
「おおお、続けてすぐにでそうにょ!」
「連続と言えば連続ですが、こうも間髪入れずに来るとはちょっと驚きですわね」
【シャゲェ~】
「あれ?ドーラ、いつの間に」
そうこうしているうちに、最初よりも早く卵の殻が割れた。
ピキピキ‥‥‥パキィィィィン!!
「みーっ!!」
卵が割れ、まばゆい光と共に何かが飛び出した気配がした。
そしてその何かはあたりを見渡し‥‥‥
「みーーーーーー!!」
【うわっ!?】
くるっと素早く動き、ハクロの元へダイブした。
「みー!みー!!」
「…‥‥今度は元気はつらつ過ぎるな」
【わっ、わっ!ちょっと待ってください!!】
ぐりぐりと頭を押しつけ、ぎゅっとしがみつこうとするその者‥‥‥あの金色卵から飛び出した、我が子のへばりつきに、ハクロはちょっと押されている。
「みーっ!」
「あ、今度は普通の人間の赤ちゃん‥‥‥でもないですわね」
「2,3か所ツッコミたいけど、我が娘だよね‥‥?」
「お姉ちゃんはそんな事気にしないにょ!」
‥‥‥新しく生まれてきた、元気いっぱいの女の子。
アルケニーとかでもなく、普通の人間の子かと思っていたが‥‥‥思いっきりそうではない特徴が出てました。
背中に生えているのは、その小さな体よりも大きな翼。
白い翼に、頭の方にはキラキラする環っかが付いており、其のままというべきか…‥‥
「なにこれ?我が娘、天使?」
「データ上、該当種族は数個ほどありますが…‥‥こちらも、ちょっと調べなければいけまセン」
さらりとそのような種族がいた事実をワゼが口にしつつ、僕らは新しい娘の元気っぷりに、ちょっとあっけにとられるのであった…‥‥‥
【くぴぃ‥‥‥すにぃ‥‥‥】
「みー‥‥みー‥‥‥」
「‥‥‥あれだけ元気いっぱいくっ付いていたかと思ったら、案外早く寝たな」
【どちらも、一生懸命殻を破ったからでしょうか‥‥‥でも、寝顔も可愛いですね】
ひとまずは、ようやく落ち着いたところで、状況整理と名前つけである。
ワゼが計算していた予定日よりも早く孵化したが、どちらも種族的には見たことが無いというか、僕とハクロの組み合わせで、こうも違うのが産まれるとは…‥‥正直言って驚きである。
まぁ、寝顔はどっちも自分の娘だから可愛いけどね。
「ううっ、起きたら早くお姉ちゃんとして動きたいにょ」
「まぁまぁ、今は寝ているんだし我慢してね」
ロールがうずうずしているが、寝かせておく。
どちらもまだ生まれて間もないんだし、殻をやぶった疲れを癒さないとね。
「‥‥‥データ整理完了。簡易スキャン、妨害により不可能。上位スキャンによりようやく詳細を確認できまシタ」
っと、ワゼが寝ている二人を見ながら何かをしていたが、その結果が出たらしい。
「ご主人様、奥様の子供2人の種族、判明いたしまシタ」
「お、わかったのかな?」
「ええ、ですがその前に一つ良いでしょうカ。説明するには、まず二人の名前を付けたほうがしやすいのですガ…‥‥」
‥‥‥そうだよね。名前が無いと説明しにくいもんね。
予定より早く孵化したとはいえ、僕らはもう名前を決めていた。
まぁ、できれば男女で来てほしかったが、姉妹、兄弟であろうとも対応できるように候補を決めていたからね。
由来としては、ポチとかのようなフェンリルがいるからこそ、北欧神話辺りから引っぱってこようとしたが‥‥‥ちょうど良いのが色々あって、話し合った。
で、決まったのはこの2つ。
アルケニー(?)な娘の方は『ヒルド』。天使(?)な娘の方は『オルトリンデ』。
北欧神話におけるワルキューレというものから、ちょっといただきました。まぁ、どちらも次女、三女の部分からいただいたが‥‥‥長女は一応、養女のロールだしなぁ。改名しないけど、そろわなかった気分はある。
けれども、どちらの名前もあっているだろう。
どっちも天使のような感じだし、オルトリンデの方はまさにあっていると言えばあっているからね。
「お子様方の名前、ヒルド及びオルトリンデ登録完了。‥‥‥説明を容易にしやすくなりまシタ」
名前を決めたところで、ようやく本題に入るワゼ。
生まれた我が子二人に関して、ワゼいわく色々と彼女的にもツッコミどころがあるのだとか。
「アルケニー、天族などというものが一瞬出ましたが、どちらのお子様がたも外れまシタ。似てはいますが、別種デス」
「というと?」
「まず、ヒルドの場合は、アルケニーではなく『アイス・プリンセス・アルケニー』というものデス」
――――――――――――――――――――
『アイス・プリンセス・アルケニー』
アルケニーに似てはいるが、全体的な配色の中で青色が混ざっているのが特徴的。
既に絶滅したと考えられているモンスターの一種で、『アイス・プリンセス・アラクネ』と呼ばれる種へ進化するのが確定している。
アラクネの亜種ではなく別種であり、アラクネ以上の残虐性を兼ね備えており、氷の魔法を自由自在に扱え、同種同士で氷漬けにして殺戮をして自爆しまくっていたからこそ、絶えたのではないかと言われている。
なお、ヒルドの場合現状残虐性は無し。
―――――――――――――――――――
「絶滅!?そんなものがどうして生まれてきたのですの!?」
「生まれてきたのだから、どうしようもありまセン。流石の私も予測不可能でシタ」
説明を聞き、ミスティアが思わず叫ぶが、ワゼはやれやれと呆れたように肩をすくめる。
【‥‥‥うわぁ、私の娘、もしかしてとんでもないのでしょうか?】
「正直言って、将来性なども考えるとツッコミどころが多いデス。考えるのを放棄したほうがいいと推奨いたしマス」
今さらながらのとんでもなさは置いておくとして、次にオルトリンデの方である。
見た目的にはまさに天使なのだが…‥‥‥
「オルトリンデの方ですが、こちらも相当なものデス。該当する翼付随種族を調べたところ、こちらの場合は絶滅どころか幻想種族ともされるものデス」
「それは?」
「‥‥‥『デストロイ・エンジェル』デス」
なんか「ホーリー」とか「聖なる」とか色々考えていたのに、いきなり物騒なものが出てきたんですが。
え、この天使に何でそんなデストロイってつくの?
――――――――――――――――――――
『デストロイ・エンジェル』
翼付随種族の中で、全性能の頂点に立ちつつ、姿をほとんど表さないとされる種族。
極稀に人の子の中で生まれる話はあるが、その記録はほとんど残されていない。
何故ならば、成長した彼女達を激怒させたがゆえに、記録していた国が滅亡したがゆえに一緒に記録が消失したとされているからだ。
生まれたての頃は翼が全体の3分の5ほどと大きめだが、成長すると3分の2ほどに小さくなる。
様々な能力などを持っているらしいが、現状データ不足ゆえに不明。
判明している分では、豊穣などをもたらし、それ故に狙われたから激怒して、国を滅ぼしたのではないかとも言われている。
――――――――――――――――――――
「‥‥‥デストロイ要素が余り無いような?」
「いや、国の滅亡させる時点でそうとうありますわよね?」
なんかね、もっとヤバイ可能性も想像していたんだけど…‥‥国を滅ぼすレベルだと、ワゼたちの方が圧倒的にね…‥‥いかんな、感覚麻痺か?
「ああ、デストロイ要素ですが、どうもその国の滅亡は一瞬だからそうデス。閃光がほとばしると共に、次の瞬間には更地と化しているそうですからネ。しかもその後の消息も不明ですし、調査不足なだけで案外どこかに集まっている可能性もありマス」
‥‥‥それでもちょっと、迫力不足的なものを感じてしまうのは気のせいだろうか?
いやいやいや、これでも僕はそれなりに常識人…‥‥でもないか。うん、なんか最近諦めてきた部分があるよ。
何にしても、娘二人のとんでもない種族名が判明したが…‥‥寝ている顔を見れば、そんなことを気にする必要もない。
むしろ、聞いてこれで差別とか嫌うような真似はしない。親ならば、きちんと子を正しく成長させるのも務めだろうし、むしろ可愛がりたい。
「…‥‥まぁ、とんでもない種族だというのは分かったけど…‥‥でも、それがどうしたって感じはするな」
【まぁ、私たちの大事な娘であることは変わりませんからね。大事に可愛がりつつ、そのような悲劇などもないように、愛情をもって育てれば良いですよね】
正直言って、今更それがどうしたって気分だ。
今はただ、生まれてきた我が子たちの誕生を喜びつつ、次に目を覚ました時にどう動こうか、僕らは話を変えるのであった…‥‥
「‥‥‥うん、お姉ちゃんとして支えるにょ。どのような妹たちであっても、可愛い妹なのは変わりないもんね」
「わたくしとしては、ここで過ごしていて確かに今更感覚は出てきましたが‥‥‥あ」
「ん?どうしたにょ?」
「‥‥‥‥これ、お父様たちにどう報告しましょう」
「…‥‥雪の女王リザ時代の記憶から言わせてもらうにょ。胃薬を大量に添えておくのがいいと思うにょ」
‥‥‥傍らで、どうした者か悩ます者が出ていたが、今は気にしないほうが良さそうである。うん、今いる国がどう対応しようが、その責任者次第だもんね。
―――――ピキ、パ、ピキィ!!
最初の真珠色の卵が割れ、アルケニー(?)の娘が出てきてすぐに、2つ目の卵が割れ始めた。
金色の殻にひびがどんどんできていき、最初のこっちのこの時よりも割れる速度は早い。
【むにゅぅ‥‥‥すぴぃ】
【あ、もう寝てしまいました‥‥‥まだ生まれたばかりで、疲れていたのでしょうか?】
っと、割れている最中だが、最初の子がハクロに抱かれながら、すぐに寝てしまった。
殻を一生懸命割っていた分、結構疲れていたのだろうか。
その寝顔をよそに、どんどん割れていく卵。
「おおお、続けてすぐにでそうにょ!」
「連続と言えば連続ですが、こうも間髪入れずに来るとはちょっと驚きですわね」
【シャゲェ~】
「あれ?ドーラ、いつの間に」
そうこうしているうちに、最初よりも早く卵の殻が割れた。
ピキピキ‥‥‥パキィィィィン!!
「みーっ!!」
卵が割れ、まばゆい光と共に何かが飛び出した気配がした。
そしてその何かはあたりを見渡し‥‥‥
「みーーーーーー!!」
【うわっ!?】
くるっと素早く動き、ハクロの元へダイブした。
「みー!みー!!」
「…‥‥今度は元気はつらつ過ぎるな」
【わっ、わっ!ちょっと待ってください!!】
ぐりぐりと頭を押しつけ、ぎゅっとしがみつこうとするその者‥‥‥あの金色卵から飛び出した、我が子のへばりつきに、ハクロはちょっと押されている。
「みーっ!」
「あ、今度は普通の人間の赤ちゃん‥‥‥でもないですわね」
「2,3か所ツッコミたいけど、我が娘だよね‥‥?」
「お姉ちゃんはそんな事気にしないにょ!」
‥‥‥新しく生まれてきた、元気いっぱいの女の子。
アルケニーとかでもなく、普通の人間の子かと思っていたが‥‥‥思いっきりそうではない特徴が出てました。
背中に生えているのは、その小さな体よりも大きな翼。
白い翼に、頭の方にはキラキラする環っかが付いており、其のままというべきか…‥‥
「なにこれ?我が娘、天使?」
「データ上、該当種族は数個ほどありますが…‥‥こちらも、ちょっと調べなければいけまセン」
さらりとそのような種族がいた事実をワゼが口にしつつ、僕らは新しい娘の元気っぷりに、ちょっとあっけにとられるのであった…‥‥‥
【くぴぃ‥‥‥すにぃ‥‥‥】
「みー‥‥みー‥‥‥」
「‥‥‥あれだけ元気いっぱいくっ付いていたかと思ったら、案外早く寝たな」
【どちらも、一生懸命殻を破ったからでしょうか‥‥‥でも、寝顔も可愛いですね】
ひとまずは、ようやく落ち着いたところで、状況整理と名前つけである。
ワゼが計算していた予定日よりも早く孵化したが、どちらも種族的には見たことが無いというか、僕とハクロの組み合わせで、こうも違うのが産まれるとは…‥‥正直言って驚きである。
まぁ、寝顔はどっちも自分の娘だから可愛いけどね。
「ううっ、起きたら早くお姉ちゃんとして動きたいにょ」
「まぁまぁ、今は寝ているんだし我慢してね」
ロールがうずうずしているが、寝かせておく。
どちらもまだ生まれて間もないんだし、殻をやぶった疲れを癒さないとね。
「‥‥‥データ整理完了。簡易スキャン、妨害により不可能。上位スキャンによりようやく詳細を確認できまシタ」
っと、ワゼが寝ている二人を見ながら何かをしていたが、その結果が出たらしい。
「ご主人様、奥様の子供2人の種族、判明いたしまシタ」
「お、わかったのかな?」
「ええ、ですがその前に一つ良いでしょうカ。説明するには、まず二人の名前を付けたほうがしやすいのですガ…‥‥」
‥‥‥そうだよね。名前が無いと説明しにくいもんね。
予定より早く孵化したとはいえ、僕らはもう名前を決めていた。
まぁ、できれば男女で来てほしかったが、姉妹、兄弟であろうとも対応できるように候補を決めていたからね。
由来としては、ポチとかのようなフェンリルがいるからこそ、北欧神話辺りから引っぱってこようとしたが‥‥‥ちょうど良いのが色々あって、話し合った。
で、決まったのはこの2つ。
アルケニー(?)な娘の方は『ヒルド』。天使(?)な娘の方は『オルトリンデ』。
北欧神話におけるワルキューレというものから、ちょっといただきました。まぁ、どちらも次女、三女の部分からいただいたが‥‥‥長女は一応、養女のロールだしなぁ。改名しないけど、そろわなかった気分はある。
けれども、どちらの名前もあっているだろう。
どっちも天使のような感じだし、オルトリンデの方はまさにあっていると言えばあっているからね。
「お子様方の名前、ヒルド及びオルトリンデ登録完了。‥‥‥説明を容易にしやすくなりまシタ」
名前を決めたところで、ようやく本題に入るワゼ。
生まれた我が子二人に関して、ワゼいわく色々と彼女的にもツッコミどころがあるのだとか。
「アルケニー、天族などというものが一瞬出ましたが、どちらのお子様がたも外れまシタ。似てはいますが、別種デス」
「というと?」
「まず、ヒルドの場合は、アルケニーではなく『アイス・プリンセス・アルケニー』というものデス」
――――――――――――――――――――
『アイス・プリンセス・アルケニー』
アルケニーに似てはいるが、全体的な配色の中で青色が混ざっているのが特徴的。
既に絶滅したと考えられているモンスターの一種で、『アイス・プリンセス・アラクネ』と呼ばれる種へ進化するのが確定している。
アラクネの亜種ではなく別種であり、アラクネ以上の残虐性を兼ね備えており、氷の魔法を自由自在に扱え、同種同士で氷漬けにして殺戮をして自爆しまくっていたからこそ、絶えたのではないかと言われている。
なお、ヒルドの場合現状残虐性は無し。
―――――――――――――――――――
「絶滅!?そんなものがどうして生まれてきたのですの!?」
「生まれてきたのだから、どうしようもありまセン。流石の私も予測不可能でシタ」
説明を聞き、ミスティアが思わず叫ぶが、ワゼはやれやれと呆れたように肩をすくめる。
【‥‥‥うわぁ、私の娘、もしかしてとんでもないのでしょうか?】
「正直言って、将来性なども考えるとツッコミどころが多いデス。考えるのを放棄したほうがいいと推奨いたしマス」
今さらながらのとんでもなさは置いておくとして、次にオルトリンデの方である。
見た目的にはまさに天使なのだが…‥‥‥
「オルトリンデの方ですが、こちらも相当なものデス。該当する翼付随種族を調べたところ、こちらの場合は絶滅どころか幻想種族ともされるものデス」
「それは?」
「‥‥‥『デストロイ・エンジェル』デス」
なんか「ホーリー」とか「聖なる」とか色々考えていたのに、いきなり物騒なものが出てきたんですが。
え、この天使に何でそんなデストロイってつくの?
――――――――――――――――――――
『デストロイ・エンジェル』
翼付随種族の中で、全性能の頂点に立ちつつ、姿をほとんど表さないとされる種族。
極稀に人の子の中で生まれる話はあるが、その記録はほとんど残されていない。
何故ならば、成長した彼女達を激怒させたがゆえに、記録していた国が滅亡したがゆえに一緒に記録が消失したとされているからだ。
生まれたての頃は翼が全体の3分の5ほどと大きめだが、成長すると3分の2ほどに小さくなる。
様々な能力などを持っているらしいが、現状データ不足ゆえに不明。
判明している分では、豊穣などをもたらし、それ故に狙われたから激怒して、国を滅ぼしたのではないかとも言われている。
――――――――――――――――――――
「‥‥‥デストロイ要素が余り無いような?」
「いや、国の滅亡させる時点でそうとうありますわよね?」
なんかね、もっとヤバイ可能性も想像していたんだけど…‥‥国を滅ぼすレベルだと、ワゼたちの方が圧倒的にね…‥‥いかんな、感覚麻痺か?
「ああ、デストロイ要素ですが、どうもその国の滅亡は一瞬だからそうデス。閃光がほとばしると共に、次の瞬間には更地と化しているそうですからネ。しかもその後の消息も不明ですし、調査不足なだけで案外どこかに集まっている可能性もありマス」
‥‥‥それでもちょっと、迫力不足的なものを感じてしまうのは気のせいだろうか?
いやいやいや、これでも僕はそれなりに常識人…‥‥でもないか。うん、なんか最近諦めてきた部分があるよ。
何にしても、娘二人のとんでもない種族名が判明したが…‥‥寝ている顔を見れば、そんなことを気にする必要もない。
むしろ、聞いてこれで差別とか嫌うような真似はしない。親ならば、きちんと子を正しく成長させるのも務めだろうし、むしろ可愛がりたい。
「…‥‥まぁ、とんでもない種族だというのは分かったけど…‥‥でも、それがどうしたって感じはするな」
【まぁ、私たちの大事な娘であることは変わりませんからね。大事に可愛がりつつ、そのような悲劇などもないように、愛情をもって育てれば良いですよね】
正直言って、今更それがどうしたって気分だ。
今はただ、生まれてきた我が子たちの誕生を喜びつつ、次に目を覚ました時にどう動こうか、僕らは話を変えるのであった…‥‥
「‥‥‥うん、お姉ちゃんとして支えるにょ。どのような妹たちであっても、可愛い妹なのは変わりないもんね」
「わたくしとしては、ここで過ごしていて確かに今更感覚は出てきましたが‥‥‥あ」
「ん?どうしたにょ?」
「‥‥‥‥これ、お父様たちにどう報告しましょう」
「…‥‥雪の女王リザ時代の記憶から言わせてもらうにょ。胃薬を大量に添えておくのがいいと思うにょ」
‥‥‥傍らで、どうした者か悩ます者が出ていたが、今は気にしないほうが良さそうである。うん、今いる国がどう対応しようが、その責任者次第だもんね。
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