154 / 459
何をやらかしてくれるのでしょうか
#142 前日とかって目が冴えるのデス
しおりを挟む
SIDEファイス
…‥‥都市アルバスのとある宿屋の中、その人物は室内でワインを飲んでいた。
「ふぅ‥‥‥いよいよ明日か」
彼、いや、彼女なのか、その中性的な見た目ではどのような言い方かわからない人物、ファイスはそうつぶやく。
以前、ハルディアの森でであった人物へ手紙を送り、再び相まみえようとする予定を控え、ちょっとばかり目が冴えて眠れないのである。
「ああ、義体なのに睡眠欲求があり、けれども眠れない地獄をなんというのかねぇ?スアーン」
「いや、俺ーっちに言われても、答えようがないのだが」
同室に泊めた、護衛代わりの青年、スアーンに対してファイスはそう問いかけたが、意味は無かった。
「と言うか、初対面時のあのうねうねと蠢く姿はな何だったんだよ‥‥‥‥劇的に変わり過ぎているんだが」
「いやだなぁ、あれはわたしの持つ義体の一つの姿なんだよ。とは言え、この義体の製作者とはまた違うけれどね」
「というと?」
「この義体はとある錬金術師製なんだけど、あの義体はちょっとばかり言いようがないとある人……いや、違うな、人でもなければモンスターでもなく、かと言って……まぁ、とりあえずおぞましき何かしらの物体によって製作されたお気に入りの義体ってことで良いか」
「何かしらって何だよ…‥‥」
色々とツッコミを入れたいが、どうしようもないのを彼は理解していた。
攫われ、働かされ、色々と話を聞かない様な面倒さを見せられていたからだ。
‥‥‥逆らって逃亡したいが、元のいたところへ戻るにはまだまだ尽くさないとダメなようだし、面倒だとしてもあきらめるわけにはいかない。
はぁっと溜息を吐きつつ、苦労人臭を漂わせながら、ファイスの長々とした暇つぶしの話に、嫌々付き合うしかないのであった‥‥‥‥
―――――――――――――――――――
SIDEシアン
「…‥‥なんか眠れないな」
ファイスという得体の知れな相手との再会を明日に控える前夜、僕はなぜか目が冴えていた。
遠足を楽しみにして眠れなくなる子供でもないし、そもそも楽しみと言う訳ではない。
なんというか、緊張しているような感覚がする。
寝不足で挑むのは不味いとは思うが、眠れないものはしょうがない。
「あ、というかこのままだとハクロ来るかも?」
ふと、話題を切り替えて頭の中を整理して眠ろうと試みる中、僕はそのことに気が付いた。
まだまだ続くハクロの捕食本能。
ワゼの見立てでは、おそらくあと2,3日ほどで収まる可能性があれども、いまだにがぶりと甘噛みをしてくるハクロ。
夜中はこうして別室で寝ていても、いつの間にか侵入し、朝に目覚めると彼女が変わった体勢で甘噛みをする姿を拝む羽目になったが…‥‥もしかすると、今夜もまた侵入してくるかもしれない。
寝ている時ならばともかく、こうして起きている時に、寝ながらハクロがやってきたらドキドキしそうである。
「何にしても、毎朝こられてもなぁ‥‥‥」
ハクロの容姿は美女だ。
下半身の蜘蛛部分があるとは言え、それすらも己の特長として生かせるような、生きた芸術作品のような彼女が毎朝横で甘噛みしながらも寝ている姿は、少々扇情的である。
僕だって男だし、我慢している時があるが‥‥‥‥踏み出しにくい感覚があった。
いや、告白もしているし、恋人のような者なので次の段階というか、先へ進むこともできるのだろうけれども…‥‥寝ている彼女に対して襲うのは、何か違うような気がするのだ。
【そういうものなのでしょうか?】
「まぁ、しっかりと互に意識がある方がムード的にも…‥‥ん?」
あれ、おかしいな?今、ハクロの声が聞こえたような。
声が横からしたので、そちらを向いて見たが誰もいない。
空耳かと思い、改めて天井方面へ顔を向け直せば…‥‥そこにハクロの顔があった。
「!?」
正直言って、心臓に悪い。
音もなく、どこからともなく侵入してきたこの気配遮断‥‥‥‥本当にいつものハクロなのか、疑いたい。
「というか、何その服装!?」
むしろ、彼女の着ている衣服が、いつもの寝間着ではないことに僕はツッコミを入れた。
彼女の衣服は清楚なものが多かったはずだが、今夜の装いは違う。
勝負服というべき様な妖艶なものに仕立て上げられており、様々な部位が強調され、それでいて彼女本来の美しさを損なうような真似はしない…‥‥見る人が見れば、おそらくボンっと赤い花を咲かせる恐るべき扇情兵器というような姿であった。
【わ、ワゼさんが今晩はこれを着て、向かう方が良いって言ったんですよ!!】
体全体を赤らめつつ、ハクロは説明した。
ハクロの捕食本能が続く可能性として挙げられるのが、彼女の欲求不満。
いや、ストレスなどではなく、性的な意味での不満であると、ワゼは仮説を立てたらしい。
いや、ツッコミどころがいくつかありそうだが…‥‥アラクネという種族を考えるのであれば、元々男を襲うような種族でもあるので、間違っていないようにも思える。
相手を捕食する行為も、考えてみれば、相手が自身から逃げ出せるだけの力があるかどうかを見極める様な行為でもあるのだし、力の強い雄とかを捕えるために必要なモノなのだろう。
そしてハクロの場合は‥‥相手がいるからこそ発言した本能であり、相手を喰らわないようにと考えて、こうなってしまったのだろう。
【で、そう考えるのであれば、本能を収めるために…‥‥シアンと行為したほうが良いと言われ、初めてならばああしたほうが良い、これを着たほうが良いなどと色々されて…‥‥色々言いくるめられて、今に至るのです】
説明をし終えると同時に、ハクロは僕の肩をつかんで顔を近づける。
【‥‥‥シアン、色々とワゼさんに私は言いくるめられたような形ですが、何時かは来るであろうこれには文句はありません。でも、これだけは一つ間違っていないこととして…‥‥】
そっと耳元へ口をやり、ハクロは言葉を続けた。
【…‥‥愛してますよ、シアン。なので、貴方からも私に…‥‥】
普段の彼女では聞けない様な、甘い甘い感情を載せた言葉。
ぺろっと舐め上げられ、いたずらっ子のように微笑みつつ、真剣なまなざしで見つめてくる。
相応の覚悟もしているような表情だが…‥‥そこまで、真剣な瞳はねぇ…‥‥
「‥‥‥ハクロ、僕から言わせてもらうけれど…‥‥僕も、君を愛しているよ。でもね‥‥‥」
全身が押しつけられ、そのどことなく漂う甘い香りや、柔らかさ、温かさが僕の理性を思いっきり蝕む。
ぐっと彼女の肩を僕は掴み、力強く、それでいて怪我をさせないようにやさしく加減し、逆に押し倒す。
【えっと、シアン…‥‥これは】
「…‥‥覚悟ができているのは分かっているよ。でもね」
―――――押し倒されるのは、君の方だよ。
…‥‥据え膳食わぬは男の恥、というよりも部屋に入って来てから思いっきり漂わせる甘い雰囲気。
喰われる側に回る?いや、それではない。喰らう側に僕は回るのだ。
普段は守りにあれども、いざとなれば攻めに出る。
守る事は攻めよりも難しく、ならばその守りが攻めになった時にどうなるのかは‥‥‥‥予想するに容易いだろう。
「それじゃ、ハクロ…‥‥今晩は楽しもうか」
【あの、シアン、なんか私今すごい嫌な予感、いえ、良い予感とも言えますが、そのちょっと】
「問答無用」
…‥‥後に、ハクロは語る。
珍しく自分から攻めていたと思っていたら、いつの間にか逆転されていたと。
油断大敵とはこの事か、いや、意味は違うだろう。
何にしてもこの日、契は結ばれた。
押した本人たちは流石にこの逆転される様子を記録することは無かったが、少なくとも変えようのない上下関係を見たような気がしたのであった…‥‥
「うわぁ、ハクロさん捕食者モドキから哀れな被食者へ…‥‥流石に、ちょっとやる気を出させるために夜食に色々混ぜたのですが、やはりちょっとやそっとではご主人様に逆らえなかったようですネ…‥‥」
【シャゲェ…‥‥シャゲ】
「ちょっと遅いタイミングでしたが…‥‥まぁ、これならば眠気もぶっ飛ぶでしょうし、たぶん大丈夫でしょウ。ハクロさんの足腰が立つかは不安ですが…‥‥おお、なんかすごいデス」
…‥‥都市アルバスのとある宿屋の中、その人物は室内でワインを飲んでいた。
「ふぅ‥‥‥いよいよ明日か」
彼、いや、彼女なのか、その中性的な見た目ではどのような言い方かわからない人物、ファイスはそうつぶやく。
以前、ハルディアの森でであった人物へ手紙を送り、再び相まみえようとする予定を控え、ちょっとばかり目が冴えて眠れないのである。
「ああ、義体なのに睡眠欲求があり、けれども眠れない地獄をなんというのかねぇ?スアーン」
「いや、俺ーっちに言われても、答えようがないのだが」
同室に泊めた、護衛代わりの青年、スアーンに対してファイスはそう問いかけたが、意味は無かった。
「と言うか、初対面時のあのうねうねと蠢く姿はな何だったんだよ‥‥‥‥劇的に変わり過ぎているんだが」
「いやだなぁ、あれはわたしの持つ義体の一つの姿なんだよ。とは言え、この義体の製作者とはまた違うけれどね」
「というと?」
「この義体はとある錬金術師製なんだけど、あの義体はちょっとばかり言いようがないとある人……いや、違うな、人でもなければモンスターでもなく、かと言って……まぁ、とりあえずおぞましき何かしらの物体によって製作されたお気に入りの義体ってことで良いか」
「何かしらって何だよ…‥‥」
色々とツッコミを入れたいが、どうしようもないのを彼は理解していた。
攫われ、働かされ、色々と話を聞かない様な面倒さを見せられていたからだ。
‥‥‥逆らって逃亡したいが、元のいたところへ戻るにはまだまだ尽くさないとダメなようだし、面倒だとしてもあきらめるわけにはいかない。
はぁっと溜息を吐きつつ、苦労人臭を漂わせながら、ファイスの長々とした暇つぶしの話に、嫌々付き合うしかないのであった‥‥‥‥
―――――――――――――――――――
SIDEシアン
「…‥‥なんか眠れないな」
ファイスという得体の知れな相手との再会を明日に控える前夜、僕はなぜか目が冴えていた。
遠足を楽しみにして眠れなくなる子供でもないし、そもそも楽しみと言う訳ではない。
なんというか、緊張しているような感覚がする。
寝不足で挑むのは不味いとは思うが、眠れないものはしょうがない。
「あ、というかこのままだとハクロ来るかも?」
ふと、話題を切り替えて頭の中を整理して眠ろうと試みる中、僕はそのことに気が付いた。
まだまだ続くハクロの捕食本能。
ワゼの見立てでは、おそらくあと2,3日ほどで収まる可能性があれども、いまだにがぶりと甘噛みをしてくるハクロ。
夜中はこうして別室で寝ていても、いつの間にか侵入し、朝に目覚めると彼女が変わった体勢で甘噛みをする姿を拝む羽目になったが…‥‥もしかすると、今夜もまた侵入してくるかもしれない。
寝ている時ならばともかく、こうして起きている時に、寝ながらハクロがやってきたらドキドキしそうである。
「何にしても、毎朝こられてもなぁ‥‥‥」
ハクロの容姿は美女だ。
下半身の蜘蛛部分があるとは言え、それすらも己の特長として生かせるような、生きた芸術作品のような彼女が毎朝横で甘噛みしながらも寝ている姿は、少々扇情的である。
僕だって男だし、我慢している時があるが‥‥‥‥踏み出しにくい感覚があった。
いや、告白もしているし、恋人のような者なので次の段階というか、先へ進むこともできるのだろうけれども…‥‥寝ている彼女に対して襲うのは、何か違うような気がするのだ。
【そういうものなのでしょうか?】
「まぁ、しっかりと互に意識がある方がムード的にも…‥‥ん?」
あれ、おかしいな?今、ハクロの声が聞こえたような。
声が横からしたので、そちらを向いて見たが誰もいない。
空耳かと思い、改めて天井方面へ顔を向け直せば…‥‥そこにハクロの顔があった。
「!?」
正直言って、心臓に悪い。
音もなく、どこからともなく侵入してきたこの気配遮断‥‥‥‥本当にいつものハクロなのか、疑いたい。
「というか、何その服装!?」
むしろ、彼女の着ている衣服が、いつもの寝間着ではないことに僕はツッコミを入れた。
彼女の衣服は清楚なものが多かったはずだが、今夜の装いは違う。
勝負服というべき様な妖艶なものに仕立て上げられており、様々な部位が強調され、それでいて彼女本来の美しさを損なうような真似はしない…‥‥見る人が見れば、おそらくボンっと赤い花を咲かせる恐るべき扇情兵器というような姿であった。
【わ、ワゼさんが今晩はこれを着て、向かう方が良いって言ったんですよ!!】
体全体を赤らめつつ、ハクロは説明した。
ハクロの捕食本能が続く可能性として挙げられるのが、彼女の欲求不満。
いや、ストレスなどではなく、性的な意味での不満であると、ワゼは仮説を立てたらしい。
いや、ツッコミどころがいくつかありそうだが…‥‥アラクネという種族を考えるのであれば、元々男を襲うような種族でもあるので、間違っていないようにも思える。
相手を捕食する行為も、考えてみれば、相手が自身から逃げ出せるだけの力があるかどうかを見極める様な行為でもあるのだし、力の強い雄とかを捕えるために必要なモノなのだろう。
そしてハクロの場合は‥‥相手がいるからこそ発言した本能であり、相手を喰らわないようにと考えて、こうなってしまったのだろう。
【で、そう考えるのであれば、本能を収めるために…‥‥シアンと行為したほうが良いと言われ、初めてならばああしたほうが良い、これを着たほうが良いなどと色々されて…‥‥色々言いくるめられて、今に至るのです】
説明をし終えると同時に、ハクロは僕の肩をつかんで顔を近づける。
【‥‥‥シアン、色々とワゼさんに私は言いくるめられたような形ですが、何時かは来るであろうこれには文句はありません。でも、これだけは一つ間違っていないこととして…‥‥】
そっと耳元へ口をやり、ハクロは言葉を続けた。
【…‥‥愛してますよ、シアン。なので、貴方からも私に…‥‥】
普段の彼女では聞けない様な、甘い甘い感情を載せた言葉。
ぺろっと舐め上げられ、いたずらっ子のように微笑みつつ、真剣なまなざしで見つめてくる。
相応の覚悟もしているような表情だが…‥‥そこまで、真剣な瞳はねぇ…‥‥
「‥‥‥ハクロ、僕から言わせてもらうけれど…‥‥僕も、君を愛しているよ。でもね‥‥‥」
全身が押しつけられ、そのどことなく漂う甘い香りや、柔らかさ、温かさが僕の理性を思いっきり蝕む。
ぐっと彼女の肩を僕は掴み、力強く、それでいて怪我をさせないようにやさしく加減し、逆に押し倒す。
【えっと、シアン…‥‥これは】
「…‥‥覚悟ができているのは分かっているよ。でもね」
―――――押し倒されるのは、君の方だよ。
…‥‥据え膳食わぬは男の恥、というよりも部屋に入って来てから思いっきり漂わせる甘い雰囲気。
喰われる側に回る?いや、それではない。喰らう側に僕は回るのだ。
普段は守りにあれども、いざとなれば攻めに出る。
守る事は攻めよりも難しく、ならばその守りが攻めになった時にどうなるのかは‥‥‥‥予想するに容易いだろう。
「それじゃ、ハクロ…‥‥今晩は楽しもうか」
【あの、シアン、なんか私今すごい嫌な予感、いえ、良い予感とも言えますが、そのちょっと】
「問答無用」
…‥‥後に、ハクロは語る。
珍しく自分から攻めていたと思っていたら、いつの間にか逆転されていたと。
油断大敵とはこの事か、いや、意味は違うだろう。
何にしてもこの日、契は結ばれた。
押した本人たちは流石にこの逆転される様子を記録することは無かったが、少なくとも変えようのない上下関係を見たような気がしたのであった…‥‥
「うわぁ、ハクロさん捕食者モドキから哀れな被食者へ…‥‥流石に、ちょっとやる気を出させるために夜食に色々混ぜたのですが、やはりちょっとやそっとではご主人様に逆らえなかったようですネ…‥‥」
【シャゲェ…‥‥シャゲ】
「ちょっと遅いタイミングでしたが…‥‥まぁ、これならば眠気もぶっ飛ぶでしょうし、たぶん大丈夫でしょウ。ハクロさんの足腰が立つかは不安ですが…‥‥おお、なんかすごいデス」
1
お気に入りに追加
2,030
あなたにおすすめの小説
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
転生したら大好きな乙女ゲームの世界だったけど私は妹ポジでしたので、元気に小姑ムーブを繰り広げます!
つなかん
ファンタジー
なんちゃってヴィクトリア王朝を舞台にした乙女ゲーム、『ネバーランドの花束』の世界に転生!? しかし、そのポジションはヒロインではなく少ししか出番のない元婚約者の妹! これはNTRどころの騒ぎではないんだが!
第一章で殺されるはずの推しを救済してしまったことで、原作の乙女ゲーム展開はまったくなくなってしまい――。
***
黒髪で、魔法を使うことができる唯一の家系、ブラッドリー家。その能力を公共事業に生かし、莫大な富と権力を持っていた。一方、遺伝によってのみ継承する魔力を独占するため、下の兄弟たちは成長速度に制限を加えられる負の側面もあった。陰謀渦巻くパラレル展開へ。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる