137 / 459
何をやらかしてくれるのでしょうか
#127 いつも通りなのか違うのかデス
しおりを挟む
SIDEシアン
朝食も食べ、僕らはこの都市キュルストンへ来た目的……アルバスの魔法ギルドが平常営業になるまで、試しに他の都市の魔法ギルドで、何かしらの依頼を受けてこなすために、この都市の魔法ギルドへ向かうことにした。
ミニワゼシスターズは何やら昨日の混雑原因となった違法奴隷関係に関しての調査のために散開し、僕、ハクロ、ワゼで魔法ギルドへ向かう。
何処にあるのかに関しては、既にワゼが調査済みなので迷うこともなかったのだが‥‥‥
「あれ、なんかやっているな?」
【何かあったのでしょうか?】
魔法ギルドへ向かう途中、ふと何やらある店の前に人が集まっているのを僕らは見つけた。
「さぁ!!買った買ったの大安売り!!あの違法奴隷商人どもが手を伸ばしていた商品の大安売りだよぉぉ!!」
「‥‥‥違法奴隷商人の商品?」
ちょっと気になったので探って見れば、どうも昨日の混雑原因であった違法奴隷商人とやらがこれの鯨飲らしい。
違法奴隷を扱っていたとはいえ、それ以外の商品も扱っていた。
こういうのは押収されそうな気がするのだが、いかんせん奴隷以外にその商人たちはどうも生鮮食品系統も販売していたようで、そのままにしておくと痛んでしまう。
流石に何か薬物なども隠すようなものもなく、きちんと処分すればいいのだが、量が量だけに廃棄するのももったいなかったらしい。
そこで今回、その違法奴隷商人に関わっていなかったと証拠づけられる商人たちが集まって、急きょその商品の販売会を行うことにしたようだ。
もったいない精神とやらがこの世界にあったのだろう。
何にしても、違法奴隷を扱っていた商人たちの商品とは言え、一応こちらはまともな物ばかり。
通常よりも安く買えるという事で、早くも目ざとい買い物客たちが群がったそうだ。
……在庫一掃セールとか、前世のそういった類に似ている光景だよな。
「ふーん……せっかくだし、ギルドへ向かう前にちょっと買い物してみようか」
【結構混雑していますが…‥‥お得感はありますよね】
「狙い撃ちすれば問題ないデス。購入後もすべて私のポケットへ入れれば保存も可能デス」
一応、手持ちの金を見ればそれなりにあったので、安売りのこの機会を逃さずに、僕らは買い物をすることにした。
とは言え、安売りのパワーを甘く見る事はできない。
そう、いかにして安く買うかなど日夜努力している者たちも多く、迂闊に関わればそれこそ死に直結するであろう。
【シアン、流石にそれは言いすぎですよ】
「でも、案外そうでもないデス」
【え?】
……何しろ、この世界には魔法がある。
過激派な者たちが得るためにぶっ放してくる可能性だってゼロではない。
と言うか、実際にビュンドンボンっと小さめの魔法が放たれていたりするんだが‥‥‥その辺の取り締まりとかはないのだろうか?
「まぁ、ハクロの糸で楽に取れるから安全か」
【よっと、一本釣りでいけますね】
ちょっと離れた位置から商品をワゼが見定め、ハクロが糸を投げて捕獲する。
僕の方は過激派の攻撃が無いように、魔法で防御しつつ、この混雑した買い物から皆を守る。
バランスよく進め、どんどん商品を獲得しつつ30分ほどですべて売り切れた。
「ふぅ、思わず出来事とは言え、けっこう得られたな」
【ええ、全部確実に得られました!】
「手に入れたものは、全て入れましょウ」
獲得した商品の山に僕らは満足しつつ、ワゼがメイド服のポケットの中へどんどんしまっていく。
あれよあれよという間に、全部収納し終えた。
「全部入ったね」
「はイ。では、本来の目的のギルドへ……」
「ちょっと待ったぁぁぁ!!」
「「【ん?】」」
収納し終え、魔法ギルドへ向かおうとしたその時、何やら声をかけられた。
その声の方を見れば、そこには数人ほどの取りまきと思われる人たちに囲まれた者と、何やらその声の主らしき男性。
「そこのメイド服を着た者!!その服を譲れ!!」
突然そう言われたが…‥‥なんだ、この人は。
「‥‥‥いえ、私のメイド服は私のものであり、私以外が着用しても意味を成しまセン。あなたのような男性が着用したところで、物凄く痛々しいお姿になると思われマス」
「そういう意味で言ったんじゃねぇぇぇぇ!!というか、誰がその服を着ると言った!!」
ワゼの天然な振りをした断り方に、ツッコミを入れる男性。
今の発言でちょっと想像したのか、取りまきらしい人たちが顔を青ざめさせている。
うん、まぁそんな割とガタイよさげな男性が、どうどうとメイド服を服を着こなしていたら、なんの罰ゲームだと言いたくなるよね。同情したくなるような気がする。
「そもそもの話、彼女は僕のメイドなのですが‥‥‥道端でいきなりそんな発言をするなんて、貴方は変態なのでしょうか?」
「はぁ!?誰が変態だ!」
「だって、人もそれなりに行き交う往来で、衣服をよこせと言われても変わりはないし、裸になれと言っているようなものですよね?」
その言葉に、相手ははっと気が付いたような表情になった。
周囲を見渡せば、ちょっとしたこの騒ぎに気が付いた野次馬たちが、うんうんと頷きつつ、冷たい目を相手に向けている。
「な、ならば代わりの衣服を持ってきて交渉すれば譲るのだな?」
「譲るわけありまセン。名乗りもしないような相手で、変態で馬鹿で、どこの誰とも知らない様な人に私のメイド服を渡すわけがないのデス。そもそも、私が着ないと意味ないですヨ」
「今さらっと暴言増えているよな!?」
一応、話は聞けているようだけど、いちいち声が大きいというか、面倒くさい人たちである。
「というわけでご主人様、さっさとここから去りまショウ」
「ああ、そうするか」
「というわけで、じゃないわぁぁぁぁぁ!!交渉しろよぉぉぉぉ!!」
叫んでいるようだが、ここで下手に動く訳にもいかない様子。
その隙に、僕らは追跡されないよう無茶苦茶な進路でこの場を去るのであった。
……名前も知らない、大声の人とその取りまきたちか‥‥‥このままここに滞在してもろくな目に合わなさそうだし、もう帰還したほうが良いかもね。
―――――――――――――――
SIDE大声男と愉快な取りまきたち
シアンたちがさっさと逃走し、見失ったところでその者は怒るように地面を踏み鳴らした。
「くそう!!逃げられた!!」
「あのような収納能力がある衣服は、かなり便利そうだと思ったのですが‥‥‥」
「交渉の余地もなく逃亡されるとはなぁ」
はぁっと溜息を吐く者に、落胆する者。
「あれだけの収納が出来る衣服を解析し、量産できれば軍事で非常に役立つと思うのだが…‥‥奴らに独占させていいのか?いや、良いわけがない!!」
ぐっとこぶしを握り直し、自問自答して彼は答えを導き出す。
「徹底的に奴らを調べ上げろ!!この都市から去った可能性もあるが、あれだけの収納能力を持ち、ストライクゾーンではなかったがそれなりな美女も引き連れていたのだ!!情報収集しやすいに違いないだろう!!」
「あれ?結構美女だったような気がしますが…‥‥」
「余が好むのはよう、げほんげほん、とにもかくにもあのような下半身蜘蛛でか女は好かんのだ!!この、第2皇子ゴジャール・ザ・ベルガモットの名の元に、あいつらを調べろぉぉぉぉ!!」
ごきん!!
「はぐっあ!?」
大声を出し過ぎたせいか、顎を外したゴジャール。
取りまきたちがシアンたちに対して調査を開始し始めたが…‥‥どう考えても、やらかし街道を一直線に突き進んでいることには、全く気が付いていないのであった。
朝食も食べ、僕らはこの都市キュルストンへ来た目的……アルバスの魔法ギルドが平常営業になるまで、試しに他の都市の魔法ギルドで、何かしらの依頼を受けてこなすために、この都市の魔法ギルドへ向かうことにした。
ミニワゼシスターズは何やら昨日の混雑原因となった違法奴隷関係に関しての調査のために散開し、僕、ハクロ、ワゼで魔法ギルドへ向かう。
何処にあるのかに関しては、既にワゼが調査済みなので迷うこともなかったのだが‥‥‥
「あれ、なんかやっているな?」
【何かあったのでしょうか?】
魔法ギルドへ向かう途中、ふと何やらある店の前に人が集まっているのを僕らは見つけた。
「さぁ!!買った買ったの大安売り!!あの違法奴隷商人どもが手を伸ばしていた商品の大安売りだよぉぉ!!」
「‥‥‥違法奴隷商人の商品?」
ちょっと気になったので探って見れば、どうも昨日の混雑原因であった違法奴隷商人とやらがこれの鯨飲らしい。
違法奴隷を扱っていたとはいえ、それ以外の商品も扱っていた。
こういうのは押収されそうな気がするのだが、いかんせん奴隷以外にその商人たちはどうも生鮮食品系統も販売していたようで、そのままにしておくと痛んでしまう。
流石に何か薬物なども隠すようなものもなく、きちんと処分すればいいのだが、量が量だけに廃棄するのももったいなかったらしい。
そこで今回、その違法奴隷商人に関わっていなかったと証拠づけられる商人たちが集まって、急きょその商品の販売会を行うことにしたようだ。
もったいない精神とやらがこの世界にあったのだろう。
何にしても、違法奴隷を扱っていた商人たちの商品とは言え、一応こちらはまともな物ばかり。
通常よりも安く買えるという事で、早くも目ざとい買い物客たちが群がったそうだ。
……在庫一掃セールとか、前世のそういった類に似ている光景だよな。
「ふーん……せっかくだし、ギルドへ向かう前にちょっと買い物してみようか」
【結構混雑していますが…‥‥お得感はありますよね】
「狙い撃ちすれば問題ないデス。購入後もすべて私のポケットへ入れれば保存も可能デス」
一応、手持ちの金を見ればそれなりにあったので、安売りのこの機会を逃さずに、僕らは買い物をすることにした。
とは言え、安売りのパワーを甘く見る事はできない。
そう、いかにして安く買うかなど日夜努力している者たちも多く、迂闊に関わればそれこそ死に直結するであろう。
【シアン、流石にそれは言いすぎですよ】
「でも、案外そうでもないデス」
【え?】
……何しろ、この世界には魔法がある。
過激派な者たちが得るためにぶっ放してくる可能性だってゼロではない。
と言うか、実際にビュンドンボンっと小さめの魔法が放たれていたりするんだが‥‥‥その辺の取り締まりとかはないのだろうか?
「まぁ、ハクロの糸で楽に取れるから安全か」
【よっと、一本釣りでいけますね】
ちょっと離れた位置から商品をワゼが見定め、ハクロが糸を投げて捕獲する。
僕の方は過激派の攻撃が無いように、魔法で防御しつつ、この混雑した買い物から皆を守る。
バランスよく進め、どんどん商品を獲得しつつ30分ほどですべて売り切れた。
「ふぅ、思わず出来事とは言え、けっこう得られたな」
【ええ、全部確実に得られました!】
「手に入れたものは、全て入れましょウ」
獲得した商品の山に僕らは満足しつつ、ワゼがメイド服のポケットの中へどんどんしまっていく。
あれよあれよという間に、全部収納し終えた。
「全部入ったね」
「はイ。では、本来の目的のギルドへ……」
「ちょっと待ったぁぁぁ!!」
「「【ん?】」」
収納し終え、魔法ギルドへ向かおうとしたその時、何やら声をかけられた。
その声の方を見れば、そこには数人ほどの取りまきと思われる人たちに囲まれた者と、何やらその声の主らしき男性。
「そこのメイド服を着た者!!その服を譲れ!!」
突然そう言われたが…‥‥なんだ、この人は。
「‥‥‥いえ、私のメイド服は私のものであり、私以外が着用しても意味を成しまセン。あなたのような男性が着用したところで、物凄く痛々しいお姿になると思われマス」
「そういう意味で言ったんじゃねぇぇぇぇ!!というか、誰がその服を着ると言った!!」
ワゼの天然な振りをした断り方に、ツッコミを入れる男性。
今の発言でちょっと想像したのか、取りまきらしい人たちが顔を青ざめさせている。
うん、まぁそんな割とガタイよさげな男性が、どうどうとメイド服を服を着こなしていたら、なんの罰ゲームだと言いたくなるよね。同情したくなるような気がする。
「そもそもの話、彼女は僕のメイドなのですが‥‥‥道端でいきなりそんな発言をするなんて、貴方は変態なのでしょうか?」
「はぁ!?誰が変態だ!」
「だって、人もそれなりに行き交う往来で、衣服をよこせと言われても変わりはないし、裸になれと言っているようなものですよね?」
その言葉に、相手ははっと気が付いたような表情になった。
周囲を見渡せば、ちょっとしたこの騒ぎに気が付いた野次馬たちが、うんうんと頷きつつ、冷たい目を相手に向けている。
「な、ならば代わりの衣服を持ってきて交渉すれば譲るのだな?」
「譲るわけありまセン。名乗りもしないような相手で、変態で馬鹿で、どこの誰とも知らない様な人に私のメイド服を渡すわけがないのデス。そもそも、私が着ないと意味ないですヨ」
「今さらっと暴言増えているよな!?」
一応、話は聞けているようだけど、いちいち声が大きいというか、面倒くさい人たちである。
「というわけでご主人様、さっさとここから去りまショウ」
「ああ、そうするか」
「というわけで、じゃないわぁぁぁぁぁ!!交渉しろよぉぉぉぉ!!」
叫んでいるようだが、ここで下手に動く訳にもいかない様子。
その隙に、僕らは追跡されないよう無茶苦茶な進路でこの場を去るのであった。
……名前も知らない、大声の人とその取りまきたちか‥‥‥このままここに滞在してもろくな目に合わなさそうだし、もう帰還したほうが良いかもね。
―――――――――――――――
SIDE大声男と愉快な取りまきたち
シアンたちがさっさと逃走し、見失ったところでその者は怒るように地面を踏み鳴らした。
「くそう!!逃げられた!!」
「あのような収納能力がある衣服は、かなり便利そうだと思ったのですが‥‥‥」
「交渉の余地もなく逃亡されるとはなぁ」
はぁっと溜息を吐く者に、落胆する者。
「あれだけの収納が出来る衣服を解析し、量産できれば軍事で非常に役立つと思うのだが…‥‥奴らに独占させていいのか?いや、良いわけがない!!」
ぐっとこぶしを握り直し、自問自答して彼は答えを導き出す。
「徹底的に奴らを調べ上げろ!!この都市から去った可能性もあるが、あれだけの収納能力を持ち、ストライクゾーンではなかったがそれなりな美女も引き連れていたのだ!!情報収集しやすいに違いないだろう!!」
「あれ?結構美女だったような気がしますが…‥‥」
「余が好むのはよう、げほんげほん、とにもかくにもあのような下半身蜘蛛でか女は好かんのだ!!この、第2皇子ゴジャール・ザ・ベルガモットの名の元に、あいつらを調べろぉぉぉぉ!!」
ごきん!!
「はぐっあ!?」
大声を出し過ぎたせいか、顎を外したゴジャール。
取りまきたちがシアンたちに対して調査を開始し始めたが…‥‥どう考えても、やらかし街道を一直線に突き進んでいることには、全く気が付いていないのであった。
1
お気に入りに追加
2,030
あなたにおすすめの小説
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
魔帝令嬢と妖精のおっさんの一年記
南野海風
ファンタジー
フレイオージュ・オートミールは「魔帝ランク」である。
一色の魔法使い「ただの魔法使いランク」は、それなりにいる。
二色の魔法使い「魔鳥ランク」は、まあまあいる。
三色の魔法使い「魔王ランク」は、かなり珍しい。
四色の魔法使い「魔竜ランク」は、非常に珍しい。
五色を有する「魔帝ランク」は、数百年に一人という稀有な存在であった。
外敵から身を守るように。
また、外部要因で当人の人格や性格を歪ませないように。
オートミール家の箱庭で純粋培養で育てられた彼女は、十年ぶりに外出し、魔法騎士の士官学校に通うことになる。
特に問題もなく、順調に、しかし魔帝に恥じない実力を見せつけた一年間を経た、士官学校二年目の初日。
彼女は、おっさんの妖精と出会うことになる。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
転生したら大好きな乙女ゲームの世界だったけど私は妹ポジでしたので、元気に小姑ムーブを繰り広げます!
つなかん
ファンタジー
なんちゃってヴィクトリア王朝を舞台にした乙女ゲーム、『ネバーランドの花束』の世界に転生!? しかし、そのポジションはヒロインではなく少ししか出番のない元婚約者の妹! これはNTRどころの騒ぎではないんだが!
第一章で殺されるはずの推しを救済してしまったことで、原作の乙女ゲーム展開はまったくなくなってしまい――。
***
黒髪で、魔法を使うことができる唯一の家系、ブラッドリー家。その能力を公共事業に生かし、莫大な富と権力を持っていた。一方、遺伝によってのみ継承する魔力を独占するため、下の兄弟たちは成長速度に制限を加えられる負の側面もあった。陰謀渦巻くパラレル展開へ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる