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面倒事は、何故やってくる
#34 プぺオンの実採取デス
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『プぺオンの実』
名前がどことなく緩そうな気がするのだが、それとは裏腹に物凄くアグレッシブな動きを繰り出す木の実。
一時期はモンスターではないのかと疑われたが、調査の結果モンスターではなくそのような特殊な変容を遂げた謎の植物と言う結論しか出なかったのである。
……決して調査が面倒くさくなったわけではない、というのは当時の調査員の一人の言葉である。
いずれせよ、その果肉は甘みがすごく深く、アグレッシブな相手な実ほどとてつもなくおいしい。
ただ、普通に味わうのであれば特に何も問題ないフルーツの類ではあるが…‥‥
―――――――――――――――――――――――
「その代わり、特殊な調理法で成分が少々変わるそうデス」
「変わるって、何が?」
「データ不足ゆえに回答不能デス。ただ、共通して確認されているのは、その調理方法を習得しているのはアマゾネス、ラミア、アラクネ、ハーピー、サキュバス、ドリアード……まぁ、こうして述べるだけでどのようなものであるか予想できマス」
「…‥ああ、うん。大体理解出来ちゃった」
【?】
一応、アラクネでもあるハクロはどうもわかっていないようだ。
ただ単においしい木の実と言う認識であり、どのような用途で変わってしまうのかは知らないのであろう。
……純粋とも言うべきか、おそらくかつての彼女の群れの仲間も、その純粋さを尊重して教えなかったと思われる。かつての彼女の群れのアラクネたち、ナイスです。
それはそうとして、僕らは今日、魔法屋にあった依頼として、このプぺオンの実の採取依頼を受けることにした。
こういうのは冒険者ギルドの管轄になりそうだが、休業中らしいので回って来たのであろう。
まぁ、依頼内容として詳細を見れば、10個ほど確保してほしいらしく、どうも孫への誕生日プレゼントにデザートを作るので、できるだけいいものを求めた結果として依頼されたようである。
となると、これを出した依頼者はお年寄りなのだろうか‥‥‥孫想いのいいお爺ちゃんのようだ。
そう言えば、あの腐れ両親と兄はいたが、祖父母に関する記憶に関して、僕はあまり持っていない。
あまり関われていなかったというのもあるのだろうな‥‥‥どんな人だったのか興味はあるが、蛙の子は蛙、あの子にしてあの親ありなどと言うし、期待しない方が良いだろう。
ま、そもそもの話、この異世界に僕はいるのでもう見ることもないけれどね。そんな奇跡が起きたら何かしらの阿呆な魔法を作ってやるか。
何にせよ、採取依頼ということで馬車に乗ってその実が採れるらしい草原まで遠出してきた。
「この草原で、そのプぺオンの実が採れるのか?」
木の実と言う位だし、何かの木になっているのかと思っていたが、草原とは‥‥‥木一本ない。
となると、ハクロが糸で大体の形を作ってくれたように、メロンのように地面にあるのだろうか?
「ええ、間違いないでしょウ。ある情報筋から手に入れましたし、信頼可能デス。そてに木の実と言いますが、実のほうがアグレッシブであり…‥‥ああ、あそこデス」
そう言ってワゼが指した方向を見れば、そこには確かに木の実のような物があった。
見た目はメロンに近いが、色は緑ではなく真っ赤。
そして、それらの大本である木は‥‥‥‥なんというか、ぐうたらとしているような人の姿勢で、寝そべっていた。
「‥‥‥何アレ?」
「あれが、プぺオンの木なのデス。実の方に運動能力が取られ、本体の木がものすごく怠けて立たなくなったとも言われていマス」
つまり、木の方がサボり癖があって、木の実の方がアグレッシブなのか…‥‥どういう植物だよ。
何にせよ、今日はあの木の実を収穫するのが目的である。
まだこの距離では動いていないが、何かしらの動くモノが近づけば、反応して動き始めるらしい。
「とすると、追いかけて手に入れなきゃいけないのか?」
【大丈夫ですよシアン。収穫方法はきちんとしたものがあるのです!】
ぐっと指を立て、ぶるんと胸を張って、自信満々にハクロはそう告げた。
「お、何か珍しく自信満々だねハクロ」
【当然ですよ!まぁ、最初の方法が一番肝心で、これを間違えれば逃走される危険性上がるのですが…‥】
そう言っていたかと思うと、彼女は糸を出して大きな縄を作り始めた。
そのまま虫取り網のような形状にしたかと思うと、近くにあった石をくくりつけ、投擲武器のように違う糸を結ぶ。
「…‥ああ、なるほど!網を投げて一気に採るのか!」
【そのとおりなのです!】
近くによれば逃げられるのが分かっているのならば、空から強襲すればいい。
その結論で、この収穫方法が産まれたそうである。
ただし、問題としてはある程度の距離が離れた場所からの方法なので、逃した場合は追いつけずにそのまま逃走を許してしまうリスクがあるそうだ。
「そのあたりは、フェンリル(夫)に任せマス。一つでも逃したら最後、生えてきたその毛が再び失われますからネ」
【さりげなく巻き込まれたのだが!?】
軽いとばっちりとも言えるだろう。
まぁ、流石に神獣の類だし、へまはやらないだろうけれども‥‥‥ちょっと思う事もあった。
「せっかくだし、そろそろフェンリル(夫)と呼ぶのも長いから、何か短い名前を付けたほうが良さそうなんだよねぇ・・・・・」
【物凄い今さらだな…‥‥というか良いか?一応名はあるぞ】
「「【え!?】」」
まさかの驚愕の事実が判明した。
そう言えば、あくまでも「フェンリル」はその種族名であって、本人の名前ではなかったな。
「あれ?でもハクロは名前無かったよね?」
【私の場合は、皆名前を呼ぶ必要はなくて、特に無かっただけなんですよ】
【アラクネはそうであろう。だがしかし、我ら神獣はそのようなモンスターとは異なり、個別にわかるように名を持つのだ!!そしてこの機会に我が名を聞くがよ、】
「木の実が逃走するので、とりあえず今は黙ってくだサイ」
びっしぃぃぃぃん!
【あふぅん!?】
鞭で素早く叩かれ、地面に伏せるフェンリル(夫)。
まぁ、今は木の実採取の依頼中だし、終わったらゆっくりと聞いてあげればいいだろう。
‥‥これで一応、神獣なのだからもう少し丁寧に扱ってあげた方が良いかもしれないが‥‥‥うん、日頃の態度的に無理そうだ。
名前も気になるが、まぁ大したことなさそうである‥‥‥‥失礼かもしれないけどね。
名前がどことなく緩そうな気がするのだが、それとは裏腹に物凄くアグレッシブな動きを繰り出す木の実。
一時期はモンスターではないのかと疑われたが、調査の結果モンスターではなくそのような特殊な変容を遂げた謎の植物と言う結論しか出なかったのである。
……決して調査が面倒くさくなったわけではない、というのは当時の調査員の一人の言葉である。
いずれせよ、その果肉は甘みがすごく深く、アグレッシブな相手な実ほどとてつもなくおいしい。
ただ、普通に味わうのであれば特に何も問題ないフルーツの類ではあるが…‥‥
―――――――――――――――――――――――
「その代わり、特殊な調理法で成分が少々変わるそうデス」
「変わるって、何が?」
「データ不足ゆえに回答不能デス。ただ、共通して確認されているのは、その調理方法を習得しているのはアマゾネス、ラミア、アラクネ、ハーピー、サキュバス、ドリアード……まぁ、こうして述べるだけでどのようなものであるか予想できマス」
「…‥ああ、うん。大体理解出来ちゃった」
【?】
一応、アラクネでもあるハクロはどうもわかっていないようだ。
ただ単においしい木の実と言う認識であり、どのような用途で変わってしまうのかは知らないのであろう。
……純粋とも言うべきか、おそらくかつての彼女の群れの仲間も、その純粋さを尊重して教えなかったと思われる。かつての彼女の群れのアラクネたち、ナイスです。
それはそうとして、僕らは今日、魔法屋にあった依頼として、このプぺオンの実の採取依頼を受けることにした。
こういうのは冒険者ギルドの管轄になりそうだが、休業中らしいので回って来たのであろう。
まぁ、依頼内容として詳細を見れば、10個ほど確保してほしいらしく、どうも孫への誕生日プレゼントにデザートを作るので、できるだけいいものを求めた結果として依頼されたようである。
となると、これを出した依頼者はお年寄りなのだろうか‥‥‥孫想いのいいお爺ちゃんのようだ。
そう言えば、あの腐れ両親と兄はいたが、祖父母に関する記憶に関して、僕はあまり持っていない。
あまり関われていなかったというのもあるのだろうな‥‥‥どんな人だったのか興味はあるが、蛙の子は蛙、あの子にしてあの親ありなどと言うし、期待しない方が良いだろう。
ま、そもそもの話、この異世界に僕はいるのでもう見ることもないけれどね。そんな奇跡が起きたら何かしらの阿呆な魔法を作ってやるか。
何にせよ、採取依頼ということで馬車に乗ってその実が採れるらしい草原まで遠出してきた。
「この草原で、そのプぺオンの実が採れるのか?」
木の実と言う位だし、何かの木になっているのかと思っていたが、草原とは‥‥‥木一本ない。
となると、ハクロが糸で大体の形を作ってくれたように、メロンのように地面にあるのだろうか?
「ええ、間違いないでしょウ。ある情報筋から手に入れましたし、信頼可能デス。そてに木の実と言いますが、実のほうがアグレッシブであり…‥‥ああ、あそこデス」
そう言ってワゼが指した方向を見れば、そこには確かに木の実のような物があった。
見た目はメロンに近いが、色は緑ではなく真っ赤。
そして、それらの大本である木は‥‥‥‥なんというか、ぐうたらとしているような人の姿勢で、寝そべっていた。
「‥‥‥何アレ?」
「あれが、プぺオンの木なのデス。実の方に運動能力が取られ、本体の木がものすごく怠けて立たなくなったとも言われていマス」
つまり、木の方がサボり癖があって、木の実の方がアグレッシブなのか…‥‥どういう植物だよ。
何にせよ、今日はあの木の実を収穫するのが目的である。
まだこの距離では動いていないが、何かしらの動くモノが近づけば、反応して動き始めるらしい。
「とすると、追いかけて手に入れなきゃいけないのか?」
【大丈夫ですよシアン。収穫方法はきちんとしたものがあるのです!】
ぐっと指を立て、ぶるんと胸を張って、自信満々にハクロはそう告げた。
「お、何か珍しく自信満々だねハクロ」
【当然ですよ!まぁ、最初の方法が一番肝心で、これを間違えれば逃走される危険性上がるのですが…‥】
そう言っていたかと思うと、彼女は糸を出して大きな縄を作り始めた。
そのまま虫取り網のような形状にしたかと思うと、近くにあった石をくくりつけ、投擲武器のように違う糸を結ぶ。
「…‥ああ、なるほど!網を投げて一気に採るのか!」
【そのとおりなのです!】
近くによれば逃げられるのが分かっているのならば、空から強襲すればいい。
その結論で、この収穫方法が産まれたそうである。
ただし、問題としてはある程度の距離が離れた場所からの方法なので、逃した場合は追いつけずにそのまま逃走を許してしまうリスクがあるそうだ。
「そのあたりは、フェンリル(夫)に任せマス。一つでも逃したら最後、生えてきたその毛が再び失われますからネ」
【さりげなく巻き込まれたのだが!?】
軽いとばっちりとも言えるだろう。
まぁ、流石に神獣の類だし、へまはやらないだろうけれども‥‥‥ちょっと思う事もあった。
「せっかくだし、そろそろフェンリル(夫)と呼ぶのも長いから、何か短い名前を付けたほうが良さそうなんだよねぇ・・・・・」
【物凄い今さらだな…‥‥というか良いか?一応名はあるぞ】
「「【え!?】」」
まさかの驚愕の事実が判明した。
そう言えば、あくまでも「フェンリル」はその種族名であって、本人の名前ではなかったな。
「あれ?でもハクロは名前無かったよね?」
【私の場合は、皆名前を呼ぶ必要はなくて、特に無かっただけなんですよ】
【アラクネはそうであろう。だがしかし、我ら神獣はそのようなモンスターとは異なり、個別にわかるように名を持つのだ!!そしてこの機会に我が名を聞くがよ、】
「木の実が逃走するので、とりあえず今は黙ってくだサイ」
びっしぃぃぃぃん!
【あふぅん!?】
鞭で素早く叩かれ、地面に伏せるフェンリル(夫)。
まぁ、今は木の実採取の依頼中だし、終わったらゆっくりと聞いてあげればいいだろう。
‥‥これで一応、神獣なのだからもう少し丁寧に扱ってあげた方が良いかもしれないが‥‥‥うん、日頃の態度的に無理そうだ。
名前も気になるが、まぁ大したことなさそうである‥‥‥‥失礼かもしれないけどね。
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