人込み多いからなぁ‥‥‥

「他の人に絡まったらと思うと、ちょっとね」
「むしろ抜け出しそうですわよね」
【まず付けられないような…‥‥】

根気よく続けても、まだまだ油断できない感じ。

「何事にも言えるかもしれないけど、続けないと意味ないものとかって多いよね」
「その努力が報われるからこそ、続けることはできますわね」
【まぁ、たまに報われないようなものもありますけどね】

…‥‥何が、とは言わないハクロ。
だが、その言葉に含まれたものは、ついうっかりであったのか、それともわざとなのか。
何にしても、子どもたちもいる手前、この時にはまだ何もなかった。
そう、この昼間には。

「‥‥‥ア」
「ん？何やっているんだ、-------」
「いえ、ちょっと今、何かが私の胸で潰れたような」
「何をだよ？」

‥‥‥密かに潰されたその存在。
何で潰されたのか理解できぬまま、元の世界へ強制送還されるのであった。

子どもたちにとっては、ワクワクドキドキの旅行。
外部の者たちにとっては違う意味でのドキドキのもの。

「まぁ、手を出す輩がいれば潰すかな」
【過激な発言でも、それは同意ですよ】
「出来れば、首都外で暴れて欲しいですわね。同意しますが」

むしろそういう成そうとする相手がいるのか‥‥‥
そしてその子供もどうなるのか気になる処。

「というか、そういう機能ってそもそも何で思いつけたのデース？」
『‥‥‥まぁ、メイドゴーレムという機能上、メイドとしてご主人様の場合によっては‥‥‥というのもあるようですシネ』
「‥なるホード」

‥‥‥まぁ、場合によってはね。

…‥‥その手があったか？

「とはいえ、ゴーレムでもある私に薬の類は‥‥‥どうなのでしょうカ？」
「無理やりやれば、効くんじゃない？」

やってみたいような、それはそれで何かを失うような‥‥‥

メイドゴーレムでさえも、子どもの行動力には負けるのか‥‥‥

「というか、ワゼってメイドゴーレムだよね？疲れってあるの？」
「一応、無いような物なのですが、概念的にありマス。限界を知らなければ、自己崩壊の危険性もありますからネ」
「疲労を一応感じるのか‥‥‥‥」

でも、人並外れているというか、人外じみたレベル。それすらも振り回す子供たちの方がすごいのか‥‥‥いや、どっちも人外か。

それはそれでやってみたいな…‥‥ファ〇ネル飛ばして…‥‥あ、やべ、ワゼなら出来そう。

「というか、何故そう悪い事を企む人がでるのだろうか‥‥‥あの様子を見ると、普通はむしろ手助けをしたくなるような気がするのだが」
「その議論はやめておけ。結論が出ることはない」
「そうだな」

とあるモブたちの会話…‥‥まぁ、例えるならば、何時全世界の政治が良くなるのか、とかそういう類の謎であろう。

「‥‥‥細胞結合部位に粘着性確認。変化を起こすようデスネ」
「何やっているのワゼ」
「ちょっとした実験デス。うまくいけば今度こそ消しさせるような薬を開発できるのデス」
「薬？いや、消し去るって何を？」

…‥‥それ以上の回答はなかった。まぁ、ワゼの事だし、世の中のゴミとか、邪魔者とか、そう言う類なんだろうなぁ‥‥‥しかし、謎の物体も使うのはちょっと怖いな。ハザード起さないよね？

確信されるほどなのか(納得)

「むしろ、有能な人ほど忙しいというよりも、仕事が押しつけられる法則があるような」
「その分、仕事が早く進むと思いがちデス。結果としては、集中させ過ぎて効率が落ちる事もあるようですしネ」
「何にしても、王族の仕事も楽ではないのですわ‥‥‥」

‥‥‥ある意味、そんじょそこいらのブラック企業も凌駕？

こういうのは低下というべきか、向上というべきか‥‥‥答え出るかなぁ？


「そもそも王女自身味見しないの？いや、味見してアレなら味覚がおかしい事を疑うんだけど‥‥‥」
「途中までは良いんですわよ。でも、気が付いたらなっているのですわ」
「‥‥‥え？じゃぁその気が付く前にどうにかできそうな気がするんだけど」
「無理デス。超高感度センサーでこっそり図って見ましたが、変質タイミングが不明デス」
なにそれ、全容をつかみきれない生成方法怖い。

ああなるほど、そのシリーズのキャラでしたか。
そして国王の命はどうなるのか…‥‥冥福を祈るべきだろうか。


「そういえば、今までどのぐらいの数が犠牲になって来たのだろうか？」
「わたくしでも、姉様の手料理で犠牲になった人は把握し切れていませんわね」
【むしろ、何でそこまで増えるのでしょう？】
「ヒトというのは、次こそできるとチャレンジ精神を持つ者もいまして、おそらくその類にあるせいかと思われマス」

　要は、今度こそうまく出来ると思って挑み、それに付き合わされるのであろう…‥‥
「まぁ、新しい物体Y,Zはさらに強化された作用を確認していマス」
「いつ確認した？」

良い影響を与えられるように、できるだけ努力してみよう。と、作者は作者権限でやって見ようと思う。

「まぁ、そもそも今回は流石に大丈夫‥‥‥だよね？」
【多分大丈夫ですよ。大掃除もされてますし、選挙に乗っかってのお祭りみたいな状態ですし、不味い事は多分起きません！】

　ぐっと指を立て、そう堂々と言い切るハクロ。
その姿に、ヒルドとオルトリンデがきゃっきゃと面白そうに手を叩き、微笑ましい雰囲気となった。

‥‥‥が、盛大なフラグが今、建設されたような気もしなくはない。と、シアンはシアンの経験上のフラグ建設割合を思い返してみた。

この言い返し方、なんか面白いようなそうでもないような‥‥‥元ネタあるのだろうか？

おそらくは単なる間違いかと。

「そもそも何で調味料のようにやってんの」
「いえ、地下実験場に置いていたものかと思われマス」
【そこは子供たちを近づけたくないですね‥‥‥】
【ふみゅぅ？】「みー？」

‥‥‥何かとヤヴァイ、デンジャラス、などなどあったりするので、危険だったりする。
いや、そこからどうやって持ってきたのかという疑問があるような。

その可能性が大きいんだよなぁ‥‥‥‥
でも、こういう時に限って抗議しにくいし、やりにくい。
邪魔できれば良いが…‥‥

「でも、他の王子王女たちの欠点を治せるのは良い事だしなぁ」
「無理に止めることもできませんわね」
【なかなか難しい問題ですよ】

‥‥‥妨害工作をしたくとも、利点を考えるとしにくいというものがあるんだよね。

「しかし、なんかコメントの人が人気出て来たような気がするのは気のせいでしょうカ？いくらすりつぶしても、練り潰しても、焼き払っても、砕ききっても、復活する根性があるせいでしょうカ‥‥‥？」

あ、作者の立場的には、毎回楽しませてもらっていたりします。なんかこのコメント欄のネタを、一度集計してみて、軽い閑話にでもしてみるべきなのだろうか？

女王の横に魔王という感じかな‥‥‥

「なんかそう聞くだけだと、なんか色々間違っているような」
【王が二人いる状態ですよね？】

‥‥‥まぁ、女王統治でも夫がいる例はあるだろうし、そのあたりは大丈夫か。
でも実権がワゼに握られそうな気がするのは気のせいだろうか？

全力を尽くす可能性があるなぁ‥‥‥
主に王女よりもその周囲が。

「流石にこればかりは、どうにかしないとやらかすのは分かってますが…‥‥できますの？」
「どうなのだろうか？」
【謎の物体Ｘを精製しますからねぇ‥‥‥その腕前を下手に拗らせなければいいんですけどね】
【ふみゅ？】
「み？」
【ええ、二人とも知らなくていい事ですよ】

‥‥‥あれ？これ場合によってはさらなる問題招かない？

間違ってもないような‥‥‥いや、それはそれでどうなのだと言いたいが。

「というか、こういう催しって予算かかりそうだけど、そのあたりどうなのだろうか？」
【言われてみれば、騒動があったばかりですよね？復興予算とかで色々かかっていそうですよね？】
「そこは王城の方で調整されるはずですわ。万が一の蓄えなどもきちんとこつこつ貯めているはずですし、いざとなればお父様の懐を寂しくすればいいだけですもの」

‥‥‥何だろう、言い方的に国王の厳しい立場とやらを垣間見たような気がする。

その可能性はかなり大きかったかもなぁ‥‥‥

「いや、ミスティアって順位的には低い方だよね？」
「それはあくまでも年功序列的な建前の方ですわよ。最下位の方に当たるはずなのですが‥‥‥」
「調査したところ、普段の仕事ぶり、発展のための探求心、魔王との交渉など諸々の功績で、結構高い方になりかけていたようデス。まぁ、もはや掃除された者たちが妨害工作なども行っていたようですが‥‥‥意味を成していないようデス」

‥‥‥そう考えると、王位に就きたくない彼女がここにきて正解だったのかもしれない。
「まぁ、ミスティア様が子を身ごもれば、万が一の際にその子に王位継承権がわずかながら発生する場合もありマス」
「出来ればその万が一が起きて欲しくないですわね」

「ん？ワゼ、何そのラッパみたいなやつは？」
「これですカ？ドーラさんが害虫駆除用に無農薬農法であらゆる手段が取れないかと聞かれましたので、そのうちの一つとして開発したものなのデス」
【でも吹くところがありませんね？】
【ふみゅ～？】
「みー？」
「これは害虫が発生したらなるようにしているのデス。具体的には音で超振動を起こし、対象のみに粉砕・爆砕‥‥‥」

‥‥‥要は音響兵器のようなものか。ジャイア〇リサイタルか某ピンクの悪魔のマイク的な音を、ピンポイントで対象に当てることで処分するらしい。
便利だし、無農薬なら体にも優しいね。

お仕置きリスト‥‥‥着々と追加しつつ、出す機会をうかがうのみ。
まぁ、この作品以外にも他に連載しているやつとかで出したりもしたいですね。
むしろ、いっその事新しく予定しているやつにはそのお仕置きリストを…‥‥いえ、まだ何時出せるか分からないもので不確定要素には言えませんね。

「お仕置きって言うけどさ、ふと思ったんだけどワゼってそういうのを思いつくの？」
「いえ、私よりもシスターズが思いつきマス。各自の個性の中で、どうもその性質へ伸びた子が‥‥‥」

‥‥‥「よりも」と言っている時点で、元々ワゼにあるような。

独断だけじゃなくて、きちんと家臣たちとも議論を交わしているのが不安軽減ポイントかな？

「ついでに聞くけどさ、その家臣の中にとかにワゼの手の者っていないよね？」
「ええ、流石に居まセン。情報を収集したり、各自の動きを見張ったりできますが、国の中枢にはまだ手を出していまセン」
「まだって…‥‥なんか不安過ぎる言葉が聞こえましたわ」
「大丈夫デス。問題はありまセン」

いや、まずそこに潜り込める手段がありそうな言い方が怖いんですが。
ワゼの事だし、各国の政治システムの隙とか見つけていそうだよなぁ‥‥‥

成長して大人しくなっても、結構大変なのは代わり無さそう。
そして鋭いような‥‥‥

「ちなみにですが、シスターズの増員計画もありマス」
「いや、今以上に増えてどうするの？」
「むしろ今だからこそ需要があるのデハ？」
「…‥‥」

…‥‥何とも言えないような気がするな。

まぁ、そうだよね。常識なんて何処かへ投げられるもんね。

「むしろ、子どもたち凄い活発だな‥‥‥娘だけどおてんばって言えばいいのだろうか」
【まだ生まれたてですのに行動力ありますよね】
「赤子なのに赤子らしくないような気もしますわ」

【ふみゅ～♪】
「みー！」
「二人とも、まってにょー！！」

‥‥‥なるほど、納得できる人物たちも案外多かった。
そして預言者、3連続でているなこれ。

フェンリル親子も参考にできるだろうし、相談できる人選もそれなりに‥‥‥いるかも？

【むしろ、この元気の良さって誰の遺伝でしょう？】
「ハクロじゃない？前にルルさんとか言っていたよね」
【私、幼い時こんなに滅茶苦茶でしたっけ？】

‥‥‥案外、幼少期の記憶というものは薄い。
覚えている人は多いが、それでも自覚するのにちょっとかかる場合もあるのだ。