あれ?なんでこうなった?

志位斗 茂家波

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計画通りの婚約破棄!!・・・・・のはずだった

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「ルミアナ・フォーラム公爵令嬢!!君はこのわたしにふさわしい婚約者ではない!!ふさわしいのは、わたしとの真実の愛を見つけたビルチ・ツメイラ男爵令嬢であり、彼女をここで、次期国王予定である私の婚約者として宣言し、そして彼女に対して悪逆非道な行為をしたとして、ルミアナを身分剥奪の上の国外追放と命令を下す!!」


‥‥‥ついにやりやがったか、あの屑王子は。

 その場にいた王子とそのビルチ男爵令嬢を除く全員の心が一致したように、私は感じた。

 やっぱりというか、分かっていたというべきか、余りにも愚かすぎて、私は思わず吹き出し笑いをしたくなり、こらえるために、手に持っていた扇で口元を隠したのであった。

 というか、他の方々も物凄く笑いをこらえていますよね?



 この私、ルミアナ・フォーラム公爵令嬢、いえ、今はもうあの屑王子の命令で身分剥奪されて、ただのルミアナとなりましたけど、この大勢の皆が集まる、ゼウストリア王国のターナン学園の卒業式を祝うこの会場で、あの超屑王子ことバースカ・ゼウストリア第1王子に婚約破棄を言い渡されました。


 ま、もうわかっていたことですけどね。

 なにしろ、前世・・ですでに見ましたからねぇ。







 この婚約破棄が起こるであろうと分かったのは、今から数年前の王城の中庭である。

 当時、あの超屑王子の婚約者にされていた私は、次期王妃教育として、その日は国外での外交時の身の振る舞い方について、学んでいました。

 いや本当に王妃教育が厳しくて‥‥‥婚約破棄をして、自由になりたかったとすでに私は思っていましたね。

 朝早くから次期王妃としてのマナーや外交手段、座学に基本的な護身術など、山ほどあったのです。

 というか、護身術を何故王妃がやる必要があるの?え、王をいざという時に守れるようにするため?



 ですが、婚約破棄を#私から__・・・__行うことは出来なかったのです。

 それは後で話すとして、その当時私はマナーを学ぶために一生懸命努力をして、その場でついうっかり失敗し、教育係であった人のハリセンを頭に受けました。






 するとどうでしょうか!?

 そのハリセンの衝撃を受けた途端に、何と一気に物凄い見たことが無いような光景が頭の中に流れ込み、そしてその情報量の多さに呑まれ、私はその時気絶いたしました。


 そして、その後すぐに目を覚まし‥‥‥‥そして、理解しました。

「ああ、ここってあのゲームの世界なのか」

 と、思わずつぶやきましたが…‥‥誰にも聞かれなかったのは幸いですかね?




 この世界、前世でただの女子高生であった私が遊んでいた乙女ゲーム「星への願い事」というのにそっくりなんですよ。

 で、こういうのは王道というか、攻略対象とヒロイン、そして悪役令嬢とあるのですが‥‥‥私、この悪役令嬢でした。


 
 なんてこった/(^o^)\。


 どのエンドをヒロインが迎えても、結局この私は、悪役令嬢は国外追放されて、そしてその先々で魔物とかいうものに襲われたり、盗賊に襲撃され慰め者になったり、修道院へ入っても爆弾魔が現れてまとめて爆破されるなど、ろくでもない最後しか向かえないのです。

 というか、これって乙女ゲームなのになんで爆弾魔ってあるんだ!?




 どのみち、最終的に国外追放されたうえに悲惨な末路を迎えるわけですが…‥‥仮になんとか逃れてこの国にとどまれたとしても、ろくでもないことに私は気が付きました。



…‥‥なんというか、結局ヒロインにとられる私の婚約者の第1王子がゲームと違って超屑だったことに。


 勉強嫌い、魔法なんかもこの世界にあるのに使えるのは超初心者専用初級魔法だけで、剣術や武術なども苦手と言って全て休み、女好きで私が知るだけでもかなりの数を隠れて遊び惚けているんです。

 しかも、まだ婚約者という事であり、挙式までは純潔を守るべき私に対しても、身体を求めようとしたりと・・・・・・いや、私はなんというか、本当に悪役令嬢なのになぜかヒロイン以上の美貌とスタイルをもっているので、わからなくはないですけどね。


 とにもかくにも、なぜかこの第1王子は本気の屑でして、なんであんなのが次期国王なのだと密かに城内の使用人たちは嘆いていました。

 メイドたちは日頃から手を出されそうになるわ、執事の人はひげをむしり取られそうになるわ、女湯を覗こうとしたりするわ、出来ない宿題を押しつけてくるわ‥‥‥他にも言い切れないほどド屑な事をやらかしていたしね。



 一応、昔は第2,3王子などもいたそうですけど、皆なぜか過去に病死なさって、現国王の実子があの屑しかいなくて、しかも、この国は長男相続の世襲制という制度なのだからしょうがない。



 
‥‥‥でも、あんな王子が国王になったらこの国終わるよね?


 周辺には、虎視眈々とゼウストリア王国を狙う国々がありますし、あの屑の頭じゃあっという間に終わってしまうでしょう。



 となれば、その中にあったギリギリまだ楽そうそうなエンドで、「王子からの婚約破棄による国外追放」でこの国と縁を切ったほうがどう考えても得策である。

 私からだと盗賊に襲われてそりゃもうR18禁へ行くそうですが、王子からのだと魔物に襲われる程度ですので、まだましでしょう。

 鍛え上げれば敵ではなさそうですし、今のうちにやってしまえばいいのです!!










 そういうわけで、王子からの婚約破棄による国外追放を決意した私は、その日から正妃教育の中に、名目上は「妻が夫を守るのは当然」という事を無理やりいれて、魔法や剣術などの訓練もいれました。


 ええ、最初の頃は慣れないことゆえに、毎日筋肉痛になったり、魔力切れになったり、挙句の果てには血反吐まで吐きましたからね。


 ですが、数年もたつとめきめきと頭角を表せたのか、あっという間にこの国一番の剣士や魔法使いをなぎ倒せるようになり、とはいえ念には念を入れて、幻とも言われる転移魔法を習得したので密かに国外へ出て行き、武者修行も致しました。


 終いには、素手で岩を砕き、滝を切り裂き、海を割り、ドラゴンですら中位ぐらいのものであれば対等に戦えるようになったのですが…‥‥やり過ぎましたかね?


 でも、世の中は広く、私よりはまだまだ上がいるはずですし、もっとやってもいいでしょう。



 まぁ、そうこうしているうちにいつの間にかヒロインが登場し、今こうして見事にあの屑を寝取ってくれたようです。途中、うまいこと行くように少々いじめでもしてあげようかと思ったのですが・・・・・まぁ、自作自演で自らやっていたので手間が省けましたね。

 あのヒロイン、絶対転生者だな。私がきちんといじめようとしたのに、何で自ら・・・・・・まぁ、いいか。


 しかもビッチだったようで誰コレ構わず連れ込んでいたようですけどそれはそれでどうでもいいです。


 むしろよくやってくれたヒロイン!!国外追放は受け入れるから、その超屑王子を引き取ってくれ!!

 ありもしない、よくある教科書を破ったり、水を被せたり、階段から突き落としたりなどのいじめを私はしていないし、自作自演でやっていたのを見ていたけど、その冤罪のおかげでついに国外追放へたどり着けたんだ!!


 やったぜヒロイン!!手間が省け、貴女は好きな人と一緒で、私は外へ飛び出せるから一石二鳥、いや、屑王子を持って行ってくれるならば一石三鳥だ!!

 心の中で拍手喝さいのヒロインに対する賞賛の声を隠しつつ、私は何とかすぐに国外追放されるために動いた。


「そうですか‥‥‥私が何もやっていないと言っても、貴女は信じてくれないのでしょいうか?」

 

 扇でにやける口元を隠しながら一旦尋ねてみる。ふふふふ、こう言えば・・・・・


「あたりまえだ!!このビルチの証言によって貴様の罪が露見したのだぞ!!おとなしく国外追放を受け入れ、今すぐこの場から去ってしまえ!!貴様が謝っても、心がこもっていないそうだしな!!」


 どやぁぁぁ!!っと、物凄く殴りたくなるほど清々しい顔で、屑皇子はそう言い切った。


 その言いきり方に、思わず吹き出しそうになる周囲の方々。

 どうやら皆、あの王子がどれだけ屑であり、私があの令嬢に何もしていないことを知っており、まさに喜劇としか言いようがないこの状況を笑っているようである。



 よし、こうなるのは分かっていたし、言質はとったし、邪魔が入る前にさっさと受け入れましょう。


「それでは、そう申されたので今すぐ出ていきましょう。『転移魔法テレポート』」

 

 そう意気揚々と魔法をとなえ、ルミアナはその場から姿を消したのであった。


 









・・・・・・ルミアナの姿が消えてから数十秒後、その場にいた者たちが突然消えたルミアナに驚き、固まっている中で会場の扉が勢いよく開かれた。


「な、何をやらかしているのだこのバカ息子がぁぁぁぁぁ!!」


 その扉から、勢いよく飛び出したのは、ゼウストリア王国の国王モーンデ。

 続いて顔を蒼白にしているこの国の一番の魔法の使い手であるはずの魔法使い筆頭に、剣の使い手である騎士団長の二名。

 そのまま一気に屑王子の下へ行き、その頬に全力の拳を叩き込んだ。


どっごぉぉぉん!!
「ぐべぇぇぇぇぇぇ!?」


 勢いよく吹っ飛び、そのまま2,3度ほどバウンドして転がり、気絶した屑王子。


 皆が突然すぎることで驚愕から抜け出せない状態のまま固まっていたところで、トドメとばかりに国王は気絶した屑王子めがけて‥‥‥‥



‥‥‥言い表せないほどの悲惨な状態に屑王子がなり、皆が青ざめる中、国王は周囲を見渡した。

「る、ルミアナ令嬢はどこだ!!」
「ルミアナ様なら、先ほどあの、幻とも言われる転移魔法でどこかへ姿を消してしまいましたが・・・・・・」

 国王の問いかけに、ようやく驚愕から立ち直った卒業生のうち、魔法を扱えるものがそう答えた。

 皆が驚愕していた理由の一つが、その幻とされていた転移魔法をルミアナが使ったというのもあったのだ。

 先ほどまでは、あの屑王子のバカっぷりに笑っていたのだが、ルミアナがまさか転移魔法を扱えるとは知らなかったのである。

 まぁ、彼女が隠していたというのもあるのだが…‥‥どうやら喜劇で済まない話になったようだ。




 転移魔法でどこに飛んだのかはわからない、そう告げられ、国王は顔を青ざめさせる。


「‥‥‥さ、さがせぇぇぇ!!ルミアナ令嬢を他国に取られては非常にまずい!!」

 国王はそう慌てて叫び、命令を下した。


 屑王子とは違い、この国王はルミアナの価値についてよく理解していた。

 彼女に魔法や剣を教授していた魔法使い筆頭や騎士団長の話を聞き、どれだけの実力なのか分かったからである。

 また、王妃教育も実はこっそり高レベルなものをやっており、外交の手腕やその他政治能力なども高く成長しており、ルミアナ一人いるだけで一国の繁栄や滅亡が変わってしまうほどだったのだ。


 彼女を言い現わすのであれば、まさに「究極人間兵器」。





 その重要性をしっかりと見据え、いつか馬鹿をやらかすであろう王子と婚約破棄させて、王家に近い別の貴族家の者を代わりにして、出来るだけこの国に留めようとしたのだが‥‥‥国王が動くよりも早く、屑王子は動いてしまったのであった。



 そのうえ、そもそもまだこの屑王子には国外追放などを下す権限を国王は与えていなかったのだ。

 その相手がこの国の王家の血筋を引く公爵家の令嬢だという時点でも、すでに醜聞をさらけ出したも同然である。


・・・・・・少なくとも、この屑王子はもはや日の目を見ることはないだろう。

 国家の存亡にかかわるほどの人物をありもしない権限で追放し、失わせてしまったのだから。


 また、実はこの屑王子についていた令嬢についての調査も王家が密かに行っており、どれだけ電波じみた相手なのかも把握済み。


 屑王子とその令嬢はひっとらえられ、その会場を衛兵たちに引きずられて、3日後処分を下され、王籍や貴族籍を抜かれ、身ぐるみはがされて野垂れ死に同然に荒野へ追放されたのであった。








 それから数カ月後、必死の捜索が行われるも、ルミアナの姿を誰も発見することはできなかった。

 一説では、この国がある大陸とは違うどこか別の大陸にある国へ彼女は転移し、そこでドラゴンを倒したり、国の滅亡に手を貸したりなどして、「究極人間兵器」として生涯を面白おかしく過ごしたのだといわれているそうな・・・・・・



 ただ単に、婚約破棄後の生活を考えて鍛えたルミアナであったが、己が「究極人間兵器」と呼ばれるほどの戦闘能力だとは、みじんも考えなかったという。

・・・・・あれ?なんでこうなった?

ーー完ーー


作者です。
マンネリな王道婚約破棄ですけど、ちょっとコメディ模索中。
その為、今回この作品を出したのです。・・・・・・コメディを作れる能力が欲しいよう。
今一つかもしれませんが、ここまで読んでくださったことを感謝いたします。
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感想 4

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みんなの感想(4件)

美織
2018.10.17 美織
ネタバレ含む
志位斗 茂家波
2018.10.17 志位斗 茂家波

修正致しました。
ご指摘に感謝いたします。

解除
YO
2018.04.30 YO

面白かったです。
こちらの令嬢は国を出て行きましたが、
別の場所で物理的にざまぁした令嬢が2名いらっしゃいます。

志位斗 茂家波
2018.10.17 志位斗 茂家波

色々とあるんですよねぇ……ざまぁもの、研究したいなぁ。

解除
歯車
2017.12.07 歯車

いやぁ、やっぱ婚約破棄物はこうでなくっちゃ。大変楽しませてもらいました。

志位斗 茂家波
2017.12.07 志位斗 茂家波

ありがとうございます!!
婚約破棄物の王道に近いものですが、それでも楽しんでくれる方はありがたいです。
できればもっと、これとは違う物でありつつ面白いものも読んでいき、なおかつ書いていければと思っています。

解除

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