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誕生・ダンジョン生活編

ミミック、ギルドに訪れる

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……ダンジョンから出て、ようやくギルドへとディーたちはたどり着いた。


 外観はなんというかどこぞやの屋敷のような感じである。

 でもあれぇ?予想以上に立派過ぎるぞ?


「あ、ここって酒場とドロップしたモノを売買する店が併設しているので、大きなっているのニャよ」
「なるほど、なんか納得したな」

 あっけに取られていたところで、ルーシアからの説明に俺は納得した。

 デパートみたいな複合商業施設という事か。

 それならこのサイズは納得である。





 とりあえず普通のギルドとなっているところに入ると、様々な人たちが入り混じっており、依頼とやらがある掲示板をにらんでいる人や、その辺にある椅子に座って何か話しているらしい人たちなど、そこそこにぎわっているようであった。


 ただまぁ、俺とルーシアが入室した時に目線が集まったけどな。


「おい、あれってルーシアちゃんじゃないか?」
「本当だ!!奴隷になったとかいう話があったけど、あの子が来たぞ!!」
「おおおお!!ギルド唯一の一生懸命な癒し系が帰って来たぁぁぁ!!」

「……ものすっごい人気があるな」
「いや本当にみんないい人ニャ」

 女の子に飢えている変態集団にしか見えませんが?あ、女性冒険者らしき人たちの数人が仲間の男性冒険者にビンタしたりしているよ。


「というか、あのルーシアちゃんの横にいるあれは何だ?」
「動く宝箱?」
「ミミックか?」

 ふむ、ダンジョン内でルーシアと行動している姿が目撃されていたとはいえ、ダンジョンから離れると情報を入手している人と、してない人に分かれるようだな。






 この数分後、受付にて俺の説明をルーシアがしてパニックが起きたのは言うまでもない。

 何しろミミックが普通に人と一緒に行動しているからである。



……人食い箱って言う位だからね。人を食べない俺の存在が珍しいのだろう。

 あと、魔法を使えることや錬金、鑑定などの能力があるらしい報告をルーシアがして、意志疎通が可能な事も俺自身が説明したところで……



「あ、ありえないような出来事です!!なんでそんなのがぁぁぁぁ……きゅう」

「気絶しちゃったニャ」
「そりゃ常識をぶち壊すような存在がいるからな」

 受付を担当した人が、その事実が信じられないのか白目をむいて気絶しちゃった。

 いやまぁ、この世界の常識では信じられないような存在だとは自覚しているけどさ、そこまで驚くことかよ。

 何にせよ、詳しい話のために、ギルドマスターとか言うここの責任者がいる部屋へ強制的に俺たちは通されることになったのであった。
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