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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-閑話 上層部命令
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…さて、ビキニアーマー装備一式を購入しつつ、その姿を後々見せる時があるのかは不明である。
マリーたちもある程度は気に入りつつも、普段の装備品のほうが気楽に過ごしやすいので、常時着るようなものではないとして、倉庫へお蔵入りとなる。
一応、性能は良いので非常時に使用することがあるかもしれないが…そうそうお目にかかれるものではないだろう。
あの貸切った専門店の町並みであった光景は、密かに女帝の秘密フォルダへこっそり格納されつつも…再び生で見られるかどうかは、神のみぞ知る。
だが、その中で一人、鏡の前で…
【…いやいや、流石に無いですネ。ビキニアーマーメイド服バージョン…使用人たるもの、メイド服が常の戦闘服であり、ならばその衣服に少しの改造をしても…と思いましたガ…】
妖精郷、黒き女神の神域の奥深く、超秘密研究室内。
そこでは日夜、様々な道具やグレイ号の改造用部品の試作品テスト品など、外部に漏れたらいろいろと不味いものを保管したり開発したりしている場所。
その中では今…ロロは、創ってみた特殊装備…先日のビキニアーマーのデータを利用して、自分に合うように設計した、メイド服との混合品を手に取ってつぶやいていた。
主であるハルの前でビキニアーマーは着ないことを言っていたが、興味が無かったわけではない。
あの場の全員が着用しており、少々仲間外れ感も感じ取っており…それゆえに、少しばかり興味本位でここに、メイド服と合成したビキニアーマーを製作したのである。
勢いで作ったのは良いのだが‥‥いざ、手に取ってみると冷静になってしまい、着る気が失せる。
こんなもの、使用人が来ていいものなのだろうか。メイド服と調和するように作り上げたとはいえ、それでもどこかで、引っかかってしまう。
それは祖が似合わぬからか、それとも性質からくるものなのか、あるいはメイド服ではないと認識してしまうからか…理由はわからない。
【いっそ、現実のほうに送って、主様に着てもらう手もありそうですネ】
オンラインの世界から現実へ郵送し、そこで主に…女神の姿の状態で着用してもらうのもありかもしれない。
いや、ミントに送り、彼女に装備してもらうという手もあるが…
【まぁ、このままお蔵入りにして…いえ、破棄にしたほうがありですネ。なかったことにして、データも…】
『---その必要は、無いデス』
【!?】
誰も入ってこれない状態にしていたはずの室内で、響いた声。
何者だと思い、思わず室内の全装備をフル稼働させ、警戒態勢を取るロロ。
室内にいかなる侵入者が来ないようにしつつも、万が一に備えて一瞬で消し炭にできるようなものを仕掛けており、ここに誰かが入り込むことはほぼ不可能のはずなのに…
【何者ですか、姿を見せなサイ】
(生体反応検知無し、光学迷彩及び次元曲解、その他無し…ですが、確実にいますネ)
反応は得られない。
しかし、確実にいる。
未知の敵か?いや、それにしては敵性反応も感知できないが…一体何者がいるのだろうか。
『ああ、安心してくだサイ。この程度の敵味方の判別機能ぐらい可能ですよネ』
【…】
声はすれども姿は見えず、けれども幻聴ではない。
確かに、敵ではないと何かが訴えているような気もするが…同時に別の部分に妙な敵意を覚えるのは気のせいだろうか。
『数多くの使用人の中で、メイド服の改造に着手をしたものは0ではありまセン。ですが、水着対応のものはありましたが…そこからちょっと変えて、ビキニアーマー対応のものを作ったのは貴女がはいz目てのようでしたので、少し見に来たのデス』
【まだ、誰にも話してもいないと思うのですガ】
『ふふふ、私は色々とみているのですヨ。特に…ここでは、女神に仕える使用人になった貴女を』
何者かは不明だが、その行動は観察されていたようだ。
特に今、黒き女神の力を有する主に仕えるものとしている身を。
『その発想力や行動力は、褒めましょウ。作り上げたものがビキニアーマーメイド服なのも、問題は無いのデス。使用人たるもの、仕えるべき方に合わせて色々と変えるのは、当たり前のことなのデス』
【では、これは問題ないと…】
『デ・ス・ガ…ここはちょっと個人的な部分で、少々思うとことがあったので、強制コードを使いマス』
【…エ”】
『使用人用強制上位コード000…』
「…おはよー、ミーちゃん。昨日は遅かったね」
「うーん、ちょっと面倒な目に遭って…それでもどうに帰ってくることができてよかったよ」
翌朝、起床したハルたちは、朝食を取ろうと部屋に向かっていた。
そろそろロロが、作り上げている頃合いだったが…
「ロロ―、今日の朝食はな…に?」
【…主様、今は目を、このふがいない私から背けてくださると、助かりマス】
「え、本当に何があったの?何でビキニアーマー…いや、ちょっとメイド服の要素が入ったものを、来ているの?」
【上位禁則コードにより、回答不可。2週間ほど…この格好のまま、過ごしマス…】
「「いや、何があったのかが気になるんだけど…」」
朝食の場にて、ぷるぷると拾ってきた子犬のごとく、真っ赤になって振るえるロロ。
その衣装はいつものメイド服ではなく、何故かビキニアーマーのような物を着ており、羞恥心をものすごくこらえている様子がうかがえるだろう。
何をどうしてそうなったのかは気になるが…とりあえず、今は触れないほうが彼女の精神的な部分で守れるだろうと思い、目をそらしておくのであった…
「…アイディアは良いのですが、いくら設計が異なっていても、むかつく時はあるのデス」
…元凶がどこか、遠い遠い次元でつぶやいたが…聞くものはいないのであった。
マリーたちもある程度は気に入りつつも、普段の装備品のほうが気楽に過ごしやすいので、常時着るようなものではないとして、倉庫へお蔵入りとなる。
一応、性能は良いので非常時に使用することがあるかもしれないが…そうそうお目にかかれるものではないだろう。
あの貸切った専門店の町並みであった光景は、密かに女帝の秘密フォルダへこっそり格納されつつも…再び生で見られるかどうかは、神のみぞ知る。
だが、その中で一人、鏡の前で…
【…いやいや、流石に無いですネ。ビキニアーマーメイド服バージョン…使用人たるもの、メイド服が常の戦闘服であり、ならばその衣服に少しの改造をしても…と思いましたガ…】
妖精郷、黒き女神の神域の奥深く、超秘密研究室内。
そこでは日夜、様々な道具やグレイ号の改造用部品の試作品テスト品など、外部に漏れたらいろいろと不味いものを保管したり開発したりしている場所。
その中では今…ロロは、創ってみた特殊装備…先日のビキニアーマーのデータを利用して、自分に合うように設計した、メイド服との混合品を手に取ってつぶやいていた。
主であるハルの前でビキニアーマーは着ないことを言っていたが、興味が無かったわけではない。
あの場の全員が着用しており、少々仲間外れ感も感じ取っており…それゆえに、少しばかり興味本位でここに、メイド服と合成したビキニアーマーを製作したのである。
勢いで作ったのは良いのだが‥‥いざ、手に取ってみると冷静になってしまい、着る気が失せる。
こんなもの、使用人が来ていいものなのだろうか。メイド服と調和するように作り上げたとはいえ、それでもどこかで、引っかかってしまう。
それは祖が似合わぬからか、それとも性質からくるものなのか、あるいはメイド服ではないと認識してしまうからか…理由はわからない。
【いっそ、現実のほうに送って、主様に着てもらう手もありそうですネ】
オンラインの世界から現実へ郵送し、そこで主に…女神の姿の状態で着用してもらうのもありかもしれない。
いや、ミントに送り、彼女に装備してもらうという手もあるが…
【まぁ、このままお蔵入りにして…いえ、破棄にしたほうがありですネ。なかったことにして、データも…】
『---その必要は、無いデス』
【!?】
誰も入ってこれない状態にしていたはずの室内で、響いた声。
何者だと思い、思わず室内の全装備をフル稼働させ、警戒態勢を取るロロ。
室内にいかなる侵入者が来ないようにしつつも、万が一に備えて一瞬で消し炭にできるようなものを仕掛けており、ここに誰かが入り込むことはほぼ不可能のはずなのに…
【何者ですか、姿を見せなサイ】
(生体反応検知無し、光学迷彩及び次元曲解、その他無し…ですが、確実にいますネ)
反応は得られない。
しかし、確実にいる。
未知の敵か?いや、それにしては敵性反応も感知できないが…一体何者がいるのだろうか。
『ああ、安心してくだサイ。この程度の敵味方の判別機能ぐらい可能ですよネ』
【…】
声はすれども姿は見えず、けれども幻聴ではない。
確かに、敵ではないと何かが訴えているような気もするが…同時に別の部分に妙な敵意を覚えるのは気のせいだろうか。
『数多くの使用人の中で、メイド服の改造に着手をしたものは0ではありまセン。ですが、水着対応のものはありましたが…そこからちょっと変えて、ビキニアーマー対応のものを作ったのは貴女がはいz目てのようでしたので、少し見に来たのデス』
【まだ、誰にも話してもいないと思うのですガ】
『ふふふ、私は色々とみているのですヨ。特に…ここでは、女神に仕える使用人になった貴女を』
何者かは不明だが、その行動は観察されていたようだ。
特に今、黒き女神の力を有する主に仕えるものとしている身を。
『その発想力や行動力は、褒めましょウ。作り上げたものがビキニアーマーメイド服なのも、問題は無いのデス。使用人たるもの、仕えるべき方に合わせて色々と変えるのは、当たり前のことなのデス』
【では、これは問題ないと…】
『デ・ス・ガ…ここはちょっと個人的な部分で、少々思うとことがあったので、強制コードを使いマス』
【…エ”】
『使用人用強制上位コード000…』
「…おはよー、ミーちゃん。昨日は遅かったね」
「うーん、ちょっと面倒な目に遭って…それでもどうに帰ってくることができてよかったよ」
翌朝、起床したハルたちは、朝食を取ろうと部屋に向かっていた。
そろそろロロが、作り上げている頃合いだったが…
「ロロ―、今日の朝食はな…に?」
【…主様、今は目を、このふがいない私から背けてくださると、助かりマス】
「え、本当に何があったの?何でビキニアーマー…いや、ちょっとメイド服の要素が入ったものを、来ているの?」
【上位禁則コードにより、回答不可。2週間ほど…この格好のまま、過ごしマス…】
「「いや、何があったのかが気になるんだけど…」」
朝食の場にて、ぷるぷると拾ってきた子犬のごとく、真っ赤になって振るえるロロ。
その衣装はいつものメイド服ではなく、何故かビキニアーマーのような物を着ており、羞恥心をものすごくこらえている様子がうかがえるだろう。
何をどうしてそうなったのかは気になるが…とりあえず、今は触れないほうが彼女の精神的な部分で守れるだろうと思い、目をそらしておくのであった…
「…アイディアは良いのですが、いくら設計が異なっていても、むかつく時はあるのデス」
…元凶がどこか、遠い遠い次元でつぶやいたが…聞くものはいないのであった。
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