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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-93 いらぬ称号はどこにでも
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…アルケディア・オンラインの称号は、プレイヤー自身の行動で生じることがある。
オンラインなだけあって多種多様なプレイヤーが存在するからこそ、その数以上に有ってもおかしくはないだろう。
中には不名誉すぎるものもあるらしいが…その中でもこれは…
―――
>称号『煩悩花火師』を手に入れました!!
>称号『傾国の魔女』を手に入れました!!
―――
「…前者はまだ良いけど、後者が…男に付くのはおかしくない?」
「いや、女神の姿でやって付いたのならば、おかしくはないのデース」
…真っ赤な花火がさく裂した後、ログを確認したところ、いつの間にか称号を獲得していた。
どうやら、あの欲望戦隊を爆破したことが原因で獲得したようだが…欲しくはないものではある。
―――
『煩悩花火師』
相手を煩悩で爆破したものにだけ獲得できる特殊な称号。
一度爆破した相手ならば、1時間に一回だけ最大HPの1割を爆破させることが可能になる。
なお、爆破時には花火のエフェクトが発生し、相手の煩悩の多さによって色合いが変化する。
『傾国の魔女』
スキルに頼り切らず、自身の魅力によって相手を悩殺するほどの魅了をもったプレイヤーが、極まれに獲得することが可能な称号。
この称号が付くと種族問わず異性に対しての特攻が常時攻撃乗せることが可能になる。
また、『魅了状態・邪』を付ける確率が付与される。
―――
前者はまだ良いが、問題は後者。
こんなものが、男である自分について良いのか…せめて、『傾国の女神』だとかまだかろうじて飲めそうな称号名にして欲しかったところである。
「あー、それは無理だと思うのデース」
「なんでさ」
「神系スキル所有者の中に、そのスキル名を持っているプレイヤーがいると聞くのデース。称号はなるべく、スキルと被らないような名称になるようなので、つけられなかったと思うのデース」
既にいるのか、傾国の女神。
いるのならば、何をしでかせば、そのようなスキルを獲得できるのかと思ったが、気にしたら負けであろう。
こういう厄介そうなのは、合わないのが吉というもの…なんとなく、黒き女神のスキルを持つせいなのか、少しばかり反発するような気持ちがわかないでもない。
とにもかくにも、気持ちを切り替えたほうが良さそうだ。
危機は去った、悪しき欲望は爆破されて、宇宙の塵と化した、その結果だけで十分ではないか。
「それにしても、すぐに女神状態を解除した上に…何なのデース、その装備!!ビキニアーマー状態なら面白かったのに、何で着ぐるみを着ているのデース!!」
ちょっとばかり怒っている様子のティラリアさんだが、その声に従う意味はない。
正直言って、女神2柱のビキニアーマー姿になった時点で、色々と限界だったので…籠りたくなったのである。
【こんなこともあろうかと、用意しておいたゆるっとアーマーシリーズと呼ばれる、特殊な装備品デス。私の姉妹の中の一人が、ある主様と一緒にブランドを立ち上げたようで、その試供品として提供してもらった代物なのデス】
「ロロさんのその解説はいらないのデース!!ミーだってそのシリーズは知っているのデースが、何故よりによってその着ぐるみなのデース!!ミーの苦手なーーーーーー」
…どこかの女帝が珍しく、本人の苦手なものを告げていたそのころ。
現実世界の一室では、こちらはこちらで修羅場のような光景になっていた。
いや、違う。修羅場が過ぎ去ったような、惨状と言うべきなのか、それとも…
「おっ、おっ…おっつふぅ…」
「あばば…ぶぅ」
「…周囲がまき散らされた赤いもので、事件現場位しか見えぬのじゃが」
「全員、留守の間に強盗でも入った…わけでもないわよね?」
「うわぁ、全員失血死寸前だ…:
室内でそうつぶやくのは、アティにミートンの奥さんに、その孫娘。
そして目の前に広がっているのは、それぞれの縁者とも今はもう死者にもなりかけているような大惨事の状態になっている者たち。
オンライン世界での影響が強烈過ぎたゆえか、現実世界の肉体の方も色々と振り切れたらしく、こうして殺人現場もここまでやらないよというな、大惨状の場になっているのである。
「あ、通知が…何かしでかしたようで、アカウントしばらく凍結に近い処理されるようじゃな」
「え、なにをしたのこの人たち」
「明らかに、相当踏み入ってはいけない線を越えたようだし…お仕置きしたほうが良いのだろうけれども、まずは人語をまともに話せるようになるまで、待ったほうが良いかも」
いったい何をどうしたら、自分たちが留守の間にここまでの惨劇を生み出せるのかは理解できない。
しかし、一つ言えるとすれば、彼らの欲望の暴走が引き起こしたものであり、自業自得な末路になっているともいえるだろう。
「とりあえず、運営のほうに情報の確認と、状況資料の要請と…帰宅して早々、仕事を増やすかのぅ…」
「今度やらかしたら、まとめてぶった切ると脅しておいたはずだけど…ここはもう、意識がしっかりとある状態で引きちぎったほうがいいのかしらね」
「何を、とは言わないけど、それでもそこから自己再生をしそうなのが…」
「「…」」
その言葉に、どういう光景か想像できてしまう。
並の人間ならばそんなことは絶対にできないだろうが…欲望がわきだす泉ともいえる彼らであれば、不可能ではないかもしれないと思えてしまうからだ。」
ひとまずはこの赤い部屋をどうにかしなければいけないので、流石に自力では厳しいため、業者を呼ぶことにしたのであった…
…1時間後に到着した業者が惨状を見て、想像を超えるヤバさに腰を抜かしたのは言うまでもない。
オンラインなだけあって多種多様なプレイヤーが存在するからこそ、その数以上に有ってもおかしくはないだろう。
中には不名誉すぎるものもあるらしいが…その中でもこれは…
―――
>称号『煩悩花火師』を手に入れました!!
>称号『傾国の魔女』を手に入れました!!
―――
「…前者はまだ良いけど、後者が…男に付くのはおかしくない?」
「いや、女神の姿でやって付いたのならば、おかしくはないのデース」
…真っ赤な花火がさく裂した後、ログを確認したところ、いつの間にか称号を獲得していた。
どうやら、あの欲望戦隊を爆破したことが原因で獲得したようだが…欲しくはないものではある。
―――
『煩悩花火師』
相手を煩悩で爆破したものにだけ獲得できる特殊な称号。
一度爆破した相手ならば、1時間に一回だけ最大HPの1割を爆破させることが可能になる。
なお、爆破時には花火のエフェクトが発生し、相手の煩悩の多さによって色合いが変化する。
『傾国の魔女』
スキルに頼り切らず、自身の魅力によって相手を悩殺するほどの魅了をもったプレイヤーが、極まれに獲得することが可能な称号。
この称号が付くと種族問わず異性に対しての特攻が常時攻撃乗せることが可能になる。
また、『魅了状態・邪』を付ける確率が付与される。
―――
前者はまだ良いが、問題は後者。
こんなものが、男である自分について良いのか…せめて、『傾国の女神』だとかまだかろうじて飲めそうな称号名にして欲しかったところである。
「あー、それは無理だと思うのデース」
「なんでさ」
「神系スキル所有者の中に、そのスキル名を持っているプレイヤーがいると聞くのデース。称号はなるべく、スキルと被らないような名称になるようなので、つけられなかったと思うのデース」
既にいるのか、傾国の女神。
いるのならば、何をしでかせば、そのようなスキルを獲得できるのかと思ったが、気にしたら負けであろう。
こういう厄介そうなのは、合わないのが吉というもの…なんとなく、黒き女神のスキルを持つせいなのか、少しばかり反発するような気持ちがわかないでもない。
とにもかくにも、気持ちを切り替えたほうが良さそうだ。
危機は去った、悪しき欲望は爆破されて、宇宙の塵と化した、その結果だけで十分ではないか。
「それにしても、すぐに女神状態を解除した上に…何なのデース、その装備!!ビキニアーマー状態なら面白かったのに、何で着ぐるみを着ているのデース!!」
ちょっとばかり怒っている様子のティラリアさんだが、その声に従う意味はない。
正直言って、女神2柱のビキニアーマー姿になった時点で、色々と限界だったので…籠りたくなったのである。
【こんなこともあろうかと、用意しておいたゆるっとアーマーシリーズと呼ばれる、特殊な装備品デス。私の姉妹の中の一人が、ある主様と一緒にブランドを立ち上げたようで、その試供品として提供してもらった代物なのデス】
「ロロさんのその解説はいらないのデース!!ミーだってそのシリーズは知っているのデースが、何故よりによってその着ぐるみなのデース!!ミーの苦手なーーーーーー」
…どこかの女帝が珍しく、本人の苦手なものを告げていたそのころ。
現実世界の一室では、こちらはこちらで修羅場のような光景になっていた。
いや、違う。修羅場が過ぎ去ったような、惨状と言うべきなのか、それとも…
「おっ、おっ…おっつふぅ…」
「あばば…ぶぅ」
「…周囲がまき散らされた赤いもので、事件現場位しか見えぬのじゃが」
「全員、留守の間に強盗でも入った…わけでもないわよね?」
「うわぁ、全員失血死寸前だ…:
室内でそうつぶやくのは、アティにミートンの奥さんに、その孫娘。
そして目の前に広がっているのは、それぞれの縁者とも今はもう死者にもなりかけているような大惨事の状態になっている者たち。
オンライン世界での影響が強烈過ぎたゆえか、現実世界の肉体の方も色々と振り切れたらしく、こうして殺人現場もここまでやらないよというな、大惨状の場になっているのである。
「あ、通知が…何かしでかしたようで、アカウントしばらく凍結に近い処理されるようじゃな」
「え、なにをしたのこの人たち」
「明らかに、相当踏み入ってはいけない線を越えたようだし…お仕置きしたほうが良いのだろうけれども、まずは人語をまともに話せるようになるまで、待ったほうが良いかも」
いったい何をどうしたら、自分たちが留守の間にここまでの惨劇を生み出せるのかは理解できない。
しかし、一つ言えるとすれば、彼らの欲望の暴走が引き起こしたものであり、自業自得な末路になっているともいえるだろう。
「とりあえず、運営のほうに情報の確認と、状況資料の要請と…帰宅して早々、仕事を増やすかのぅ…」
「今度やらかしたら、まとめてぶった切ると脅しておいたはずだけど…ここはもう、意識がしっかりとある状態で引きちぎったほうがいいのかしらね」
「何を、とは言わないけど、それでもそこから自己再生をしそうなのが…」
「「…」」
その言葉に、どういう光景か想像できてしまう。
並の人間ならばそんなことは絶対にできないだろうが…欲望がわきだす泉ともいえる彼らであれば、不可能ではないかもしれないと思えてしまうからだ。」
ひとまずはこの赤い部屋をどうにかしなければいけないので、流石に自力では厳しいため、業者を呼ぶことにしたのであった…
…1時間後に到着した業者が惨状を見て、想像を超えるヤバさに腰を抜かしたのは言うまでもない。
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