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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-92 神の鉄槌
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『先ほどの内容で、確実に葬れるはずなのデース』
「…そうだとしても、本当にやれるかどうか…下手したら貞操の危機にもなりかねないような」
…女神の姿になったまま、宇宙フィールド上の甲板に出て、空からやってくる侵入者共の光を目視しながらハルはティラリアからの通信を確認していた。
『奴らの執念は、凄まじいものなのデース。ちょっとやそっとで揺らぐようならば、今頃防衛している軍のすべてが勝てているはずデースが、停滞損害を受けているため、よっぽどのものになっていると思われるのデース』
『その考え方は、間違っていないようですネ。グレイ号の分析レーダーで確認したところ、彼らの欲望を利用するものが、使われているようデス』
「欲望を?」
『名づけるならば、欲望燃焼式エンジンとでも…物凄く頭の悪いろくでもないものな認識になるのですが、この快進撃はそれで説明ができるでしょウ』
その説明で、彼らのぶっ飛んだ快進撃の理由が理解できてしまうのは、これまでの奇行の数々を目にしてきたが故の、変な信頼性があるという悲しみを感じ取る。
物凄く仕方が無いが、被害を減らすためにやるしかないだろう。
短い時間、ほんの一瞬ともとれるようなところに、大きな隙を作るためには…この手が最も、有効だと思えてしまうのはどうなのか…
「うぉぉぉぉ!!エンジンブースト!!爆発の限界まで来ても行い続けろぉ!!」
「我らの桃源郷は、エデンは、アルカディアは、今すぐそこにある!!」
己の持つ欲望を全て推進力へと変換し、星へと迫る欲望戦隊。
ツッコミ不在という枷が無き今、彼らの進撃は収まらない。
たとえ今、宇宙怪獣だの侵略性宇宙人や、厄災、天災、大災害…その他が襲い掛かろうとしても、ストッパーの面々以外であれば何も気にせず貫き、突破するのが目に見えている。
例え、その相手が神だとしても…どうなのか。
「いや、例えどのような相手だろうとも!!」
「この真っ赤に燃える情熱は、燃え滾る欲望の炎は消し難く!!」
「海のように広く清らかな澄み切ったこのまなざしで!!」
「空のように全てを覆いかぶさってあげることができるような広い心で!!」
「「「「黒き女神様のビキニアーマー姿を拝むまでは、全力でぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
一致団結し、心を一つにするその姿は、方向性さえ間違ってなければ美しいものだったのだろう。
その思いを、変な方向に発揮してしまっているのが、変態の欲望を背負うゆえか。
「さて、後はこの最終防衛ラインとみるこの地帯を突き抜ければ、いよいよか!!」
ミサイルや船の体当たりなどの嵐を乗り越え、彼らは一心不乱に突き進む。
さぁ、もう間もなく終着駅が見えてきそうなところで…
「ん?前方に何か、人影が!!」
「まさか、最後の門番的な奴か!!」
「だがしかし、今の我々を留めることなど…」
「い、いやよく見ろ!!」
どのような障害物があったとしても、ここを突破する気は満々だった欲望の亡者たち。
しかし、彼らが目にしたのは…2柱の女神の姿。
【---止まりなさい、悪しき欲望の者たちよ】
【これ以上は、先を行かせません…】
心に直接響くような、不思議な声が届き、彼らの動きが止まる。
驚いたからか?いや、違う。彼らはその域をすでに超えていた。
目の間にいたのは、女神たち…黒き女神に似た容姿の、幼女のような姿をした女神。
そしてもう片方は、空路き女神にした容姿の、成長したような白き女神。
それぞれどちらも彼らが思う黒き女神似つつも、その姿はそれぞれのストライクゾーン。
そのうえ、来ている衣が黒き女神の通常の靄や鎧、ドレスと言った類ではなく…それぞれの色にに合わせた、ビキニアーマーだった。
「「「「…ごっぶばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」」
限界を突破した瞬間、瞬時に真っ赤に染まる船内。
どこにそれだけの量があったのかと言いたくなるほど、どぶどぶとあふれ出し、赤い星が誕生する。
欲望は今、破裂した。
元々限界まで膨らみ切っており、それを燃焼するはずのエンジンでさえ、もはや爆発寸前だったところに…突如として叩き込まれた、彼らの理想の光景という名の視界の暴力に、殴り倒されたのだ。
ロリ好きのタローン、お姉さん好きのミートン達、そしてそれらを合わせて女神であり、ビキニアーマー姿の彼女たちの光景は…とどめを刺すには、十分だった。
ぽんっ
―――
>現実世界での、生体反応に異常が出たため、強制ログアウトが執行されました。
>これより、蘇生措置及び本件被害に関しての重大厳罰が下されるため、欲望戦隊パーティは一時的に、凍結されます。
―――
【…え、若しかして今、私たち】
【彼ら、殺っちゃった…?】
特殊形態『二柱の女神形態』に加え、依然行った『反転活性』の方向性を逆に変え、この姿になった女神たち。
せいぜいその動きを止めて、丁寧に集中砲火で鉄槌を下す予定だったのだが…どうやら、度を越えてしまったようである。
ここに今、変態共の星は一時的に消え失せたようであった…
「…そうだとしても、本当にやれるかどうか…下手したら貞操の危機にもなりかねないような」
…女神の姿になったまま、宇宙フィールド上の甲板に出て、空からやってくる侵入者共の光を目視しながらハルはティラリアからの通信を確認していた。
『奴らの執念は、凄まじいものなのデース。ちょっとやそっとで揺らぐようならば、今頃防衛している軍のすべてが勝てているはずデースが、停滞損害を受けているため、よっぽどのものになっていると思われるのデース』
『その考え方は、間違っていないようですネ。グレイ号の分析レーダーで確認したところ、彼らの欲望を利用するものが、使われているようデス』
「欲望を?」
『名づけるならば、欲望燃焼式エンジンとでも…物凄く頭の悪いろくでもないものな認識になるのですが、この快進撃はそれで説明ができるでしょウ』
その説明で、彼らのぶっ飛んだ快進撃の理由が理解できてしまうのは、これまでの奇行の数々を目にしてきたが故の、変な信頼性があるという悲しみを感じ取る。
物凄く仕方が無いが、被害を減らすためにやるしかないだろう。
短い時間、ほんの一瞬ともとれるようなところに、大きな隙を作るためには…この手が最も、有効だと思えてしまうのはどうなのか…
「うぉぉぉぉ!!エンジンブースト!!爆発の限界まで来ても行い続けろぉ!!」
「我らの桃源郷は、エデンは、アルカディアは、今すぐそこにある!!」
己の持つ欲望を全て推進力へと変換し、星へと迫る欲望戦隊。
ツッコミ不在という枷が無き今、彼らの進撃は収まらない。
たとえ今、宇宙怪獣だの侵略性宇宙人や、厄災、天災、大災害…その他が襲い掛かろうとしても、ストッパーの面々以外であれば何も気にせず貫き、突破するのが目に見えている。
例え、その相手が神だとしても…どうなのか。
「いや、例えどのような相手だろうとも!!」
「この真っ赤に燃える情熱は、燃え滾る欲望の炎は消し難く!!」
「海のように広く清らかな澄み切ったこのまなざしで!!」
「空のように全てを覆いかぶさってあげることができるような広い心で!!」
「「「「黒き女神様のビキニアーマー姿を拝むまでは、全力でぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
一致団結し、心を一つにするその姿は、方向性さえ間違ってなければ美しいものだったのだろう。
その思いを、変な方向に発揮してしまっているのが、変態の欲望を背負うゆえか。
「さて、後はこの最終防衛ラインとみるこの地帯を突き抜ければ、いよいよか!!」
ミサイルや船の体当たりなどの嵐を乗り越え、彼らは一心不乱に突き進む。
さぁ、もう間もなく終着駅が見えてきそうなところで…
「ん?前方に何か、人影が!!」
「まさか、最後の門番的な奴か!!」
「だがしかし、今の我々を留めることなど…」
「い、いやよく見ろ!!」
どのような障害物があったとしても、ここを突破する気は満々だった欲望の亡者たち。
しかし、彼らが目にしたのは…2柱の女神の姿。
【---止まりなさい、悪しき欲望の者たちよ】
【これ以上は、先を行かせません…】
心に直接響くような、不思議な声が届き、彼らの動きが止まる。
驚いたからか?いや、違う。彼らはその域をすでに超えていた。
目の間にいたのは、女神たち…黒き女神に似た容姿の、幼女のような姿をした女神。
そしてもう片方は、空路き女神にした容姿の、成長したような白き女神。
それぞれどちらも彼らが思う黒き女神似つつも、その姿はそれぞれのストライクゾーン。
そのうえ、来ている衣が黒き女神の通常の靄や鎧、ドレスと言った類ではなく…それぞれの色にに合わせた、ビキニアーマーだった。
「「「「…ごっぶばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」」
限界を突破した瞬間、瞬時に真っ赤に染まる船内。
どこにそれだけの量があったのかと言いたくなるほど、どぶどぶとあふれ出し、赤い星が誕生する。
欲望は今、破裂した。
元々限界まで膨らみ切っており、それを燃焼するはずのエンジンでさえ、もはや爆発寸前だったところに…突如として叩き込まれた、彼らの理想の光景という名の視界の暴力に、殴り倒されたのだ。
ロリ好きのタローン、お姉さん好きのミートン達、そしてそれらを合わせて女神であり、ビキニアーマー姿の彼女たちの光景は…とどめを刺すには、十分だった。
ぽんっ
―――
>現実世界での、生体反応に異常が出たため、強制ログアウトが執行されました。
>これより、蘇生措置及び本件被害に関しての重大厳罰が下されるため、欲望戦隊パーティは一時的に、凍結されます。
―――
【…え、若しかして今、私たち】
【彼ら、殺っちゃった…?】
特殊形態『二柱の女神形態』に加え、依然行った『反転活性』の方向性を逆に変え、この姿になった女神たち。
せいぜいその動きを止めて、丁寧に集中砲火で鉄槌を下す予定だったのだが…どうやら、度を越えてしまったようである。
ここに今、変態共の星は一時的に消え失せたようであった…
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