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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-87 守るものほど、忙しく
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【この任務の間、徹底的に邪魔ものが入らないように警戒が行われているが、今のところ異常はないか?】
【こちら、大気圏外担当スペースワン。接近する魔導船の検問及び迂回を促しております。今のところ悪意をもって接近する輩は確認できておりません】
【こちら、地中担当ゲルドラワン。地中内に潜む曲者はいない模様。土竜部隊も周回しており、検知はされていない模様】
【こちら、海上及び海中担当シートリプルワン。グレートソードフィッシュの群れが接近していたため、駆逐しました。それ以外では、見かけるものはありません】
【今のところは、侵入者は無しか…】
―――黒き女神と、星間国家君主との先日の戦闘後に取り決められた約束による、装備品の購入による交流会。
その話が全部隊に通達されており、蟻の子一匹入る隙間もないように、星全体を取り囲み警戒態勢を敷いている総指揮官のヴェラキ…群れでの指揮の高さを買われ、この地位にまで上り詰めたティラリアのテイムモンスターは、現在の警戒態勢の中で起きていることに関しての報告を受けていた。
主であるティラリアは、良くも悪くも開放的な人であり、本来はここまでの警戒態勢をするように命じるものではない。
しかし、何故か今回の黒き女神との交流の場においては、侵入者を許さないようにという命令が下ったのだ。
ティラリア自身の強さも相当なものだということは、先日の戦いで周知されているはずで、仮に襲われたとしても彼女だけでも追い返すのは容易いはず。
地上の映像で映っている黒き女神に関しても、その戦闘能力の高さは理解しており、この二人がそろっている時点で襲撃をかけるような命知らずはいないと思われるだろう。
【…だが、警戒を行うということは、単純に強さだけでは駄目な相手が来る可能性があるということか】
単純な強さだけでは、どうしようもない相手と言うのはあるだろう。
いや、正面から堂々とやれば多少はどうとでもなる可能性もあるだろうが…それでも、そうならないような相手程、厄介なものは多い。
今の内容で例えるのであれば…現在、客人としての対応等になっている黒き女神が、その一つの例として挙げられる。
先日の戦闘では確かに、ティラリアは勝利して見せた。
しかし、その中身をすべて出し切らせたわけではなく…制限など色々と解除されていたとはいえ、どこかお祭り騒ぎの延長線上の様な、完全に本気を出した戦いかと言えば、そうではなかった。
あの時は眷属での乱入及び、そのまま流されるままで新形態を出しての対応をされた形であり、万全の準備を行ってやってきたわけではない。
噂で聞く限りでは、女神の各種形態やそのほか持っているものなどがまだ未知数なのもあり…あの勝利は運が良かっただけともとることができる。
今は仲良く…映し出されている映像では乗り気ではなさそうな表情を浮かべているようだが、これをきっかけにして良好な関係を続けられる方が良いだろう。
とにもかくにも、このような例もある以上、他にも厄介な輩が潜んでいるのは考えられることだ。
様々な予測不可能な事態が起きたりするのが、このアルケディア・オンラインの世界。
つい先日のことではあるが、帝国の国家機密が保管されている保管庫への怪盗進入騒ぎや、魔界のほうでしか出現しないはずの薬草が繁殖していた星の報告など、予想できるものばかりが来るのではない。
【こちら、ワームワン!!空間転移する魔導船の接近を確認!!】
【何?…迷い込んできた船とかではないのか?】
【いえ、明確な座標設定痕を測定しました!!真っすぐこちらに向かってきているようです!!】
そんな考え事をしている中、突如として周辺の空間から跳躍による侵入を試みる輩を警戒している部隊より、突然の連絡が入ってきた。
【所属コード解析中!!停止信号及び侵入防止のための別ルートへ移動させる誘導波を出していますが、依然として迫ってきております!!迎撃の許可を!!】
【分かった。許可する!!】
相手が何者かは不明だが、今の状況の中で明確にやってきている以上、ろくでもない者の可能性がある。
一応、捕縛して対応できるように殺傷用のものではなく、魔導船のエンジンをおかしくできるという特殊な成分を混ぜられた薬品…最近、ゴリランドロノメダ内で開発されたものを混ぜ込み実装した特殊トリモチ弾を砲撃する許可を出す。
これで簡単に捕縛出来て、何事もなく過ごせることができれば一番良かったのだが…世の中、そううまくは事が運んでくれないものだ。
数分後には、全弾回避された上に、突破された報告が届くのであった…
【こちら、大気圏外担当スペースワン。接近する魔導船の検問及び迂回を促しております。今のところ悪意をもって接近する輩は確認できておりません】
【こちら、地中担当ゲルドラワン。地中内に潜む曲者はいない模様。土竜部隊も周回しており、検知はされていない模様】
【こちら、海上及び海中担当シートリプルワン。グレートソードフィッシュの群れが接近していたため、駆逐しました。それ以外では、見かけるものはありません】
【今のところは、侵入者は無しか…】
―――黒き女神と、星間国家君主との先日の戦闘後に取り決められた約束による、装備品の購入による交流会。
その話が全部隊に通達されており、蟻の子一匹入る隙間もないように、星全体を取り囲み警戒態勢を敷いている総指揮官のヴェラキ…群れでの指揮の高さを買われ、この地位にまで上り詰めたティラリアのテイムモンスターは、現在の警戒態勢の中で起きていることに関しての報告を受けていた。
主であるティラリアは、良くも悪くも開放的な人であり、本来はここまでの警戒態勢をするように命じるものではない。
しかし、何故か今回の黒き女神との交流の場においては、侵入者を許さないようにという命令が下ったのだ。
ティラリア自身の強さも相当なものだということは、先日の戦いで周知されているはずで、仮に襲われたとしても彼女だけでも追い返すのは容易いはず。
地上の映像で映っている黒き女神に関しても、その戦闘能力の高さは理解しており、この二人がそろっている時点で襲撃をかけるような命知らずはいないと思われるだろう。
【…だが、警戒を行うということは、単純に強さだけでは駄目な相手が来る可能性があるということか】
単純な強さだけでは、どうしようもない相手と言うのはあるだろう。
いや、正面から堂々とやれば多少はどうとでもなる可能性もあるだろうが…それでも、そうならないような相手程、厄介なものは多い。
今の内容で例えるのであれば…現在、客人としての対応等になっている黒き女神が、その一つの例として挙げられる。
先日の戦闘では確かに、ティラリアは勝利して見せた。
しかし、その中身をすべて出し切らせたわけではなく…制限など色々と解除されていたとはいえ、どこかお祭り騒ぎの延長線上の様な、完全に本気を出した戦いかと言えば、そうではなかった。
あの時は眷属での乱入及び、そのまま流されるままで新形態を出しての対応をされた形であり、万全の準備を行ってやってきたわけではない。
噂で聞く限りでは、女神の各種形態やそのほか持っているものなどがまだ未知数なのもあり…あの勝利は運が良かっただけともとることができる。
今は仲良く…映し出されている映像では乗り気ではなさそうな表情を浮かべているようだが、これをきっかけにして良好な関係を続けられる方が良いだろう。
とにもかくにも、このような例もある以上、他にも厄介な輩が潜んでいるのは考えられることだ。
様々な予測不可能な事態が起きたりするのが、このアルケディア・オンラインの世界。
つい先日のことではあるが、帝国の国家機密が保管されている保管庫への怪盗進入騒ぎや、魔界のほうでしか出現しないはずの薬草が繁殖していた星の報告など、予想できるものばかりが来るのではない。
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【何?…迷い込んできた船とかではないのか?】
【いえ、明確な座標設定痕を測定しました!!真っすぐこちらに向かってきているようです!!】
そんな考え事をしている中、突如として周辺の空間から跳躍による侵入を試みる輩を警戒している部隊より、突然の連絡が入ってきた。
【所属コード解析中!!停止信号及び侵入防止のための別ルートへ移動させる誘導波を出していますが、依然として迫ってきております!!迎撃の許可を!!】
【分かった。許可する!!】
相手が何者かは不明だが、今の状況の中で明確にやってきている以上、ろくでもない者の可能性がある。
一応、捕縛して対応できるように殺傷用のものではなく、魔導船のエンジンをおかしくできるという特殊な成分を混ぜられた薬品…最近、ゴリランドロノメダ内で開発されたものを混ぜ込み実装した特殊トリモチ弾を砲撃する許可を出す。
これで簡単に捕縛出来て、何事もなく過ごせることができれば一番良かったのだが…世の中、そううまくは事が運んでくれないものだ。
数分後には、全弾回避された上に、突破された報告が届くのであった…
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