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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-85 星の嘆きを力に変えて
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…かつて、中三病が色々あって大破させた恐竜型兵器。
その戦闘データは蓄積され、オンラインがアップデートされるたびに、どこぞやの魔導船と同様に改造を施されて行った。
しかし、その兵器が日の目を見る機会は、中々訪れなかった。
ロマンがあるからこそ、様々な火力向上のすべを詰め込み過ぎたせいで、まともに戦えるような相手がいなくなってしまったのである。
だが、本日ほんのわずかな間だけ、その機会は訪れた。
改造に使った新型炉心のエネルギーの影響か、いつの間にか備え付けられていた人外相手には強力な特攻効果を常時発揮する称号が付いたこの兵器だからこそ、目の前の女神と言うのは力を普通には相応しい相手。
その特攻効果の内容を女神の人の部分が聞けば全力で否定するだろうが、有無を言わせずに動き出す。
『ネオ・ザウスール、エンジンオーバーブーストフル稼働!!最初から全壊する気で全開でぶちかますのデース!!』
外部スピーカーによって拡声される、ティラリアの声。
その声に答えるかのように、ネオ・ザウルースの腹部が開く。
『ザウスールビィィィィィィィム!!』
ドワォォォォォォォォン!!
極太の光線が、グレイ号の艦首砲にも負けず劣らずのものが放出され、女神へめがけて大地を塵と化しながら突き進む。
ビームの名に恥じぬ光速と言って良いほどの速度をもち、大きさと併せ持って並大抵の者ならば避けられぬまま消し飛ばされる。
【でも、その攻撃ぐらいは防げないといけないか】
【攻撃には攻撃を…といきたいけど、流石に厳しいからね。兵士たち、こちらへ!!】
【【【ゴォォォォォォォォン!!】】】
黒と白の女神になった時に、出していた爆炎の氷結兵たち。
ちょっと離れた場所でティラリアの恐竜たちを相手にしていたが、それらが全て女神たちの号令に従い瞬時に目の前に出現する。
元々が氷と炎で出来ているからか、個々に分かれていたとしても一つに交じり合うのは難しくはなく、全ての兵士たちが合成され、巨大な氷炎の化身と化す。
【ドッゴォォォォォォン!!】
化身は正面からネオ・ザウスールの攻撃に耐えきり、女神を守った。
『OH!!何やらでっかいのになったのデース!!まさかそれで、殴り合いをする気デースか?』
【いや、流石に無理かな。今の一発で、化身はもう使えない】
【というか、消し飛ばせるだけの火力がおかしいと言えるが…まぁ、別に良いか】
白と黒の女神の姿が戻り、光となって混ざり始める。
それに戻るかのように化身もまた砕け散り、その破片が取り込まれる。
【【反転活性解除、でも、このスタイルが消えるわけではない】】
元の一つの黒き女神になるのかと思いきや、光が失せた時に戻っていた姿は、異なっていた。
黒き女神に白い装飾が追加され、黒と白の無数の光の玉がその周囲を舞う。
【【スキル合成ができるならば、改めて自分自身も…女神ですらも、一時的に合わせることができるからね。二柱の女神の形態の、合わさった…白と黒の混ざり合った灰色ではない『合神形態』!!からの…グレイシャァァァイィィィィン!!】】
同じもの同士のはずなのに、異なるものになっているのか、二人の声が入り交ざり、輝き始める。
【【この一撃で、勝負を決めよう!!!】】
『ふむ、盛大に大きな勝負に出る気デースか!!良いでしょう、その勝負、乗ったのデース!!ネオ・ザウスール、炉心オォォォォバァァァロォォォォォド!!』
女神の気合と勝負への心に突き動かされたのか、ティラリアも動く。
残り数分も稼働できないほどの消耗の激しい機体に対し、そのほんのわずかな勝負のためだけに全てを燃やし尽くさせる。
ジュワァァァァァァァア!!
双方の膨大な熱量に、その星はもう耐えられない。
最後の星は砕けることすらできず、何もかも蒸発するほどの思いに身を焼き付くされるだろう。
【【ゴッデス・ツインノヴァスパァァァク!!】】
『ネオ・ザウスール、ラスト・インパクトーーーー!!』
最後は小細工無しの、真正面からの激突。
お互いの攻撃がぶつかり合い、大爆発を引き起こす。
超新星爆発クラス…まで行ったら流石に周囲への影響が尋常ではないことになるようで、どうやらギリギリのところで運営の介入があったのか、その余波は封じられたようだ。
最後に立っていたのは…いや、既に消滅した星の場所に姿を現したのは…
「よし…な、何とか勝ったのデーーーーーース!!」
既に大破したネオ・ザウスール。
そのコックピットから這いずるようにして、ボロボロの状態になったティラリアが姿を現し、勝負の結果を告げる。
そう、この勝負は見事に女神が打ち負かされ、見ていた観客たちから送られる大歓声と称賛の嵐をティラリアは受け取るのであった…
「…あ、ところで女神は、どこに行ったのデース?ああ、ログを見ると…HPが尽きた時点で、強制的にこの場から出たようデースね。あとで連絡を取るから、勝利の権利として…ミーと一緒に、お揃いの新装備を買いに向かうのデース!!」
…さらっと、このまま勝負に勝った満足感でうやむやにできないかなと密かに考えていた女神の希望を、盛大に粉砕する形で。
その戦闘データは蓄積され、オンラインがアップデートされるたびに、どこぞやの魔導船と同様に改造を施されて行った。
しかし、その兵器が日の目を見る機会は、中々訪れなかった。
ロマンがあるからこそ、様々な火力向上のすべを詰め込み過ぎたせいで、まともに戦えるような相手がいなくなってしまったのである。
だが、本日ほんのわずかな間だけ、その機会は訪れた。
改造に使った新型炉心のエネルギーの影響か、いつの間にか備え付けられていた人外相手には強力な特攻効果を常時発揮する称号が付いたこの兵器だからこそ、目の前の女神と言うのは力を普通には相応しい相手。
その特攻効果の内容を女神の人の部分が聞けば全力で否定するだろうが、有無を言わせずに動き出す。
『ネオ・ザウスール、エンジンオーバーブーストフル稼働!!最初から全壊する気で全開でぶちかますのデース!!』
外部スピーカーによって拡声される、ティラリアの声。
その声に答えるかのように、ネオ・ザウルースの腹部が開く。
『ザウスールビィィィィィィィム!!』
ドワォォォォォォォォン!!
極太の光線が、グレイ号の艦首砲にも負けず劣らずのものが放出され、女神へめがけて大地を塵と化しながら突き進む。
ビームの名に恥じぬ光速と言って良いほどの速度をもち、大きさと併せ持って並大抵の者ならば避けられぬまま消し飛ばされる。
【でも、その攻撃ぐらいは防げないといけないか】
【攻撃には攻撃を…といきたいけど、流石に厳しいからね。兵士たち、こちらへ!!】
【【【ゴォォォォォォォォン!!】】】
黒と白の女神になった時に、出していた爆炎の氷結兵たち。
ちょっと離れた場所でティラリアの恐竜たちを相手にしていたが、それらが全て女神たちの号令に従い瞬時に目の前に出現する。
元々が氷と炎で出来ているからか、個々に分かれていたとしても一つに交じり合うのは難しくはなく、全ての兵士たちが合成され、巨大な氷炎の化身と化す。
【ドッゴォォォォォォン!!】
化身は正面からネオ・ザウスールの攻撃に耐えきり、女神を守った。
『OH!!何やらでっかいのになったのデース!!まさかそれで、殴り合いをする気デースか?』
【いや、流石に無理かな。今の一発で、化身はもう使えない】
【というか、消し飛ばせるだけの火力がおかしいと言えるが…まぁ、別に良いか】
白と黒の女神の姿が戻り、光となって混ざり始める。
それに戻るかのように化身もまた砕け散り、その破片が取り込まれる。
【【反転活性解除、でも、このスタイルが消えるわけではない】】
元の一つの黒き女神になるのかと思いきや、光が失せた時に戻っていた姿は、異なっていた。
黒き女神に白い装飾が追加され、黒と白の無数の光の玉がその周囲を舞う。
【【スキル合成ができるならば、改めて自分自身も…女神ですらも、一時的に合わせることができるからね。二柱の女神の形態の、合わさった…白と黒の混ざり合った灰色ではない『合神形態』!!からの…グレイシャァァァイィィィィン!!】】
同じもの同士のはずなのに、異なるものになっているのか、二人の声が入り交ざり、輝き始める。
【【この一撃で、勝負を決めよう!!!】】
『ふむ、盛大に大きな勝負に出る気デースか!!良いでしょう、その勝負、乗ったのデース!!ネオ・ザウスール、炉心オォォォォバァァァロォォォォォド!!』
女神の気合と勝負への心に突き動かされたのか、ティラリアも動く。
残り数分も稼働できないほどの消耗の激しい機体に対し、そのほんのわずかな勝負のためだけに全てを燃やし尽くさせる。
ジュワァァァァァァァア!!
双方の膨大な熱量に、その星はもう耐えられない。
最後の星は砕けることすらできず、何もかも蒸発するほどの思いに身を焼き付くされるだろう。
【【ゴッデス・ツインノヴァスパァァァク!!】】
『ネオ・ザウスール、ラスト・インパクトーーーー!!』
最後は小細工無しの、真正面からの激突。
お互いの攻撃がぶつかり合い、大爆発を引き起こす。
超新星爆発クラス…まで行ったら流石に周囲への影響が尋常ではないことになるようで、どうやらギリギリのところで運営の介入があったのか、その余波は封じられたようだ。
最後に立っていたのは…いや、既に消滅した星の場所に姿を現したのは…
「よし…な、何とか勝ったのデーーーーーース!!」
既に大破したネオ・ザウスール。
そのコックピットから這いずるようにして、ボロボロの状態になったティラリアが姿を現し、勝負の結果を告げる。
そう、この勝負は見事に女神が打ち負かされ、見ていた観客たちから送られる大歓声と称賛の嵐をティラリアは受け取るのであった…
「…あ、ところで女神は、どこに行ったのデース?ああ、ログを見ると…HPが尽きた時点で、強制的にこの場から出たようデースね。あとで連絡を取るから、勝利の権利として…ミーと一緒に、お揃いの新装備を買いに向かうのデース!!」
…さらっと、このまま勝負に勝った満足感でうやむやにできないかなと密かに考えていた女神の希望を、盛大に粉砕する形で。
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