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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-80 第三者が儲かるようで
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…結局、グランドサンフラワーとカイニスの戦闘は、星をいくつか破壊したところでようやく決着がついた。
お互いに良い勝負をしていたようだが、制限無しの全力状態の場合、どうやらカイニスのほうが総合的に上回っていたようで、次第に攻めが強くなり、最後には金棒100本を投げまくって、グランドサンフラワーに勝利したのだ。
全身に金棒がめり込み、崩壊する星と共に消滅していくグランドサンフラワー。
だが、顔がひまわりのため表情が見えなかったが、それでもどこか勝負に対して満足げな感情を浮かべていたように見えるだろう。
【よーし!黒き女神様、勝利を捧げることができたぜー!!】
巨大な金棒を掲げ、勝利の宣言を告げるカイニス。
無事に勝利し、この勝負は眷属側に軍配が上がった。
それでも、眷属に対してこれほどまで対抗できる戦力になるというアピールにもなっているので、今回の中三病が手に入れたグランドサンフラワーは、いざという時の頼れる存在にもなったという証明にもなる。
そう、これはどちらが勝ってもお互いに利益は生じる展開に…
『…あ、いや、どうなんだろうか?』
『oh?どうしたのデース、黒き女神』
『今のでグランドサンフラワーの強さはよくわかったけど…仕掛けた側が言うのもなんですけれども、中三病さん、あなたの最大の相手であるティラリアさんの目の前で、手の内を晒すような真似をさせて…悪かったかも?』
「…あ”あ”あ”----------------!?」
…今の一言で、中三病さん、気が付いたようである。
この場のノリと雰囲気に流されまくったことで思考がややふわっとしていたのか、やばいことに。
いざという時の切り札になるグランドサンフラワーの強さを周囲に知らしめ、他のプレイヤーたちの窮地に陥った時にどれほど頼れるか見せつけたのは良いのだが、想定している使用目的のうち、彼の姉であるティラリアさんへ対しての対抗手段としての手の内が、見事にここで出まくったのだ。
遅かれ早かれ、使用している光景を見られる可能性があるとはいえ、それでも早々にばれたのはあまりよろしくないのではなかろうか。
『Oh、そうなるのデース?純粋に、宴の盛り上がりに乗って楽しみたかったのデースが…ふむ、確かにそうなるのデースね』
ティラリアさん、内情を探る目的ではなく、本当にその場のノリと雰囲気で合わせていただけあったが、見たことでやってしまったことに気が付いたらしい。
この姉弟、こういう部分は似ているのかもしれない。
『まぁ、大丈夫デース。ミーとしては、どういう切り札をもっていようが気にすることはないのデース。挑むのであれば、いつでもウェルカム、チャンスはいつもあるのデース』
幸いなことに、見たところで気にすることもないようで、大した被害はない。
しかしながら、手の内を知られてしまったのはそれなりに中三病さんの被害になってしまうだろう。
なんというかその…本当に、すみません。自分も、がっつりこの場のノリと雰囲気に合わせてしまった感じがあるかもしれない。
『なんなら、弟への例として、ミーも見せるのデース!!ここに用意した、このドクロマークのボタンを押すのデース!!』
『いや、そういう形のボタンって基本自爆スイッチじゃないの!?あるいはお仕置きとかそういう類の!!』
『大丈夫なのデース!!これはミーの知り合いの発明家がこのオンラインのプレイヤーとして作ってくれた、「なんかすごいやつが呼び出されるボタン」なのデース。ぽちっと押せばあら不思議、機械系モンスターが転送されて、戦ってくれるそうなのデース』
『ネーミングセンスがそのまますぎる!!』
ついでにボタンデザインも明らかにヤバいものだし、出してくるものがどういうものなのか想像したくなかったが、どうやら3種類ほど呼び出せることは既に実験済みらしい。
『そのスクリーンショットはこれとこれとこれデース』
『撮っているのか』
『どれどれ…いや、ティラリアさん、これは呼んだらヤバい奴じゃないの?』
『そうなのデース?』
『機械系モンスターと言っておきながら…明らかに生ものどころかいわゆるSAN値と呼ばれるものがゴリゴリと削られるような代物で構成されているのが…』
これ、呼び出して本当に大丈夫なものだったのだろうか。
幸いなことに、この実況席以外には出さず、僕とマッスルバーンだけに見せる形で出されたので、周囲には影響していないが…あきらかに呼び出してはいけない存在にしか見えない。
『ううむぅ、筋肉量がちょっと惜しい…くっ、このもやもやはこいつらに筋肉を授けよという心の声なのか…!!』
『筋肉信仰が強すぎて、効果が無さすぎる人は置いておいて…絶対にやめたほうが良いよ、これ』
『そうなのデースか、残念デースがやめておくのデース』
(((いったい何を見せられたのだろうか…)))
実況を聞いていた他のプレイヤーたちは心の中で疑問に思ったが、良い意味でも悪い意味でも広がっているトッププレイヤーの一人の出すものが、どういうものか想像しないほうが良いと判断する。
色々と気になるところはあるが、見ないほうが良いのだろうとその場にいた者たちは思うのであった…
『ところでデース、黒き女神さん。あの戦いを見て、ミーもちょっと暴れたくなったのデース!!でも、残念なことに弟にすぐに挑むのはちょっと不味そうなので…ここは貴女にPvPを仕掛けてみたいのデース!!』
『絶対、拒否したい』
『Oh、残念デース。引き受けてくれたら、これ…どうデース』
『何のデータを…いや、これは…』
『…うん、わかった引き受けよう。PvP、受け入れようか』
(((ん?何を今、取引したんだろうか?)))
『良かったのデース!!あ、でも勝負の公平性のために貴女が敗北した際の条件も設定が必要デースね。面白味が欲しいので‥もしも黒き女神さんが敗北したら、ミーとお揃いの新装備を買いに行くのデース!!』
『…あれ?なんだろう、今絶対にヤバいものが入ったような』
こういうのを、墓穴を掘ると言うのだろうか。
でも、勝利すればあのデータが…神でさえも性転換させられるというアイテムの情報が得られるというのが…くっ、女神から男神へ切り替えられるかもしれない機会を逃したくはない…!!
どこで、彼女がそのようなデータを得たのかは知る由もない。
けれども、得ることができれば、利益を得ることができるだろう。
…そんな複雑な心情を抱えつつ、人々が休む間もなく、次の戦いが始められるのであった。
お互いに良い勝負をしていたようだが、制限無しの全力状態の場合、どうやらカイニスのほうが総合的に上回っていたようで、次第に攻めが強くなり、最後には金棒100本を投げまくって、グランドサンフラワーに勝利したのだ。
全身に金棒がめり込み、崩壊する星と共に消滅していくグランドサンフラワー。
だが、顔がひまわりのため表情が見えなかったが、それでもどこか勝負に対して満足げな感情を浮かべていたように見えるだろう。
【よーし!黒き女神様、勝利を捧げることができたぜー!!】
巨大な金棒を掲げ、勝利の宣言を告げるカイニス。
無事に勝利し、この勝負は眷属側に軍配が上がった。
それでも、眷属に対してこれほどまで対抗できる戦力になるというアピールにもなっているので、今回の中三病が手に入れたグランドサンフラワーは、いざという時の頼れる存在にもなったという証明にもなる。
そう、これはどちらが勝ってもお互いに利益は生じる展開に…
『…あ、いや、どうなんだろうか?』
『oh?どうしたのデース、黒き女神』
『今のでグランドサンフラワーの強さはよくわかったけど…仕掛けた側が言うのもなんですけれども、中三病さん、あなたの最大の相手であるティラリアさんの目の前で、手の内を晒すような真似をさせて…悪かったかも?』
「…あ”あ”あ”----------------!?」
…今の一言で、中三病さん、気が付いたようである。
この場のノリと雰囲気に流されまくったことで思考がややふわっとしていたのか、やばいことに。
いざという時の切り札になるグランドサンフラワーの強さを周囲に知らしめ、他のプレイヤーたちの窮地に陥った時にどれほど頼れるか見せつけたのは良いのだが、想定している使用目的のうち、彼の姉であるティラリアさんへ対しての対抗手段としての手の内が、見事にここで出まくったのだ。
遅かれ早かれ、使用している光景を見られる可能性があるとはいえ、それでも早々にばれたのはあまりよろしくないのではなかろうか。
『Oh、そうなるのデース?純粋に、宴の盛り上がりに乗って楽しみたかったのデースが…ふむ、確かにそうなるのデースね』
ティラリアさん、内情を探る目的ではなく、本当にその場のノリと雰囲気で合わせていただけあったが、見たことでやってしまったことに気が付いたらしい。
この姉弟、こういう部分は似ているのかもしれない。
『まぁ、大丈夫デース。ミーとしては、どういう切り札をもっていようが気にすることはないのデース。挑むのであれば、いつでもウェルカム、チャンスはいつもあるのデース』
幸いなことに、見たところで気にすることもないようで、大した被害はない。
しかしながら、手の内を知られてしまったのはそれなりに中三病さんの被害になってしまうだろう。
なんというかその…本当に、すみません。自分も、がっつりこの場のノリと雰囲気に合わせてしまった感じがあるかもしれない。
『なんなら、弟への例として、ミーも見せるのデース!!ここに用意した、このドクロマークのボタンを押すのデース!!』
『いや、そういう形のボタンって基本自爆スイッチじゃないの!?あるいはお仕置きとかそういう類の!!』
『大丈夫なのデース!!これはミーの知り合いの発明家がこのオンラインのプレイヤーとして作ってくれた、「なんかすごいやつが呼び出されるボタン」なのデース。ぽちっと押せばあら不思議、機械系モンスターが転送されて、戦ってくれるそうなのデース』
『ネーミングセンスがそのまますぎる!!』
ついでにボタンデザインも明らかにヤバいものだし、出してくるものがどういうものなのか想像したくなかったが、どうやら3種類ほど呼び出せることは既に実験済みらしい。
『そのスクリーンショットはこれとこれとこれデース』
『撮っているのか』
『どれどれ…いや、ティラリアさん、これは呼んだらヤバい奴じゃないの?』
『そうなのデース?』
『機械系モンスターと言っておきながら…明らかに生ものどころかいわゆるSAN値と呼ばれるものがゴリゴリと削られるような代物で構成されているのが…』
これ、呼び出して本当に大丈夫なものだったのだろうか。
幸いなことに、この実況席以外には出さず、僕とマッスルバーンだけに見せる形で出されたので、周囲には影響していないが…あきらかに呼び出してはいけない存在にしか見えない。
『ううむぅ、筋肉量がちょっと惜しい…くっ、このもやもやはこいつらに筋肉を授けよという心の声なのか…!!』
『筋肉信仰が強すぎて、効果が無さすぎる人は置いておいて…絶対にやめたほうが良いよ、これ』
『そうなのデースか、残念デースがやめておくのデース』
(((いったい何を見せられたのだろうか…)))
実況を聞いていた他のプレイヤーたちは心の中で疑問に思ったが、良い意味でも悪い意味でも広がっているトッププレイヤーの一人の出すものが、どういうものか想像しないほうが良いと判断する。
色々と気になるところはあるが、見ないほうが良いのだろうとその場にいた者たちは思うのであった…
『ところでデース、黒き女神さん。あの戦いを見て、ミーもちょっと暴れたくなったのデース!!でも、残念なことに弟にすぐに挑むのはちょっと不味そうなので…ここは貴女にPvPを仕掛けてみたいのデース!!』
『絶対、拒否したい』
『Oh、残念デース。引き受けてくれたら、これ…どうデース』
『何のデータを…いや、これは…』
『…うん、わかった引き受けよう。PvP、受け入れようか』
(((ん?何を今、取引したんだろうか?)))
『良かったのデース!!あ、でも勝負の公平性のために貴女が敗北した際の条件も設定が必要デースね。面白味が欲しいので‥もしも黒き女神さんが敗北したら、ミーとお揃いの新装備を買いに行くのデース!!』
『…あれ?なんだろう、今絶対にヤバいものが入ったような』
こういうのを、墓穴を掘ると言うのだろうか。
でも、勝利すればあのデータが…神でさえも性転換させられるというアイテムの情報が得られるというのが…くっ、女神から男神へ切り替えられるかもしれない機会を逃したくはない…!!
どこで、彼女がそのようなデータを得たのかは知る由もない。
けれども、得ることができれば、利益を得ることができるだろう。
…そんな複雑な心情を抱えつつ、人々が休む間もなく、次の戦いが始められるのであった。
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