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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-71 得られたものは様々で
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…決戦用兵装、アルテマカノン。
その威力はすさまじく、無事にレイドボスたちのみに直撃しつつも、筋肉集合体に対してはダメージを与えることはなく、想定していた部分は無事にクリアできただろう。
だがしかし、まだまだ扱うには大きすぎる力ゆえに早すぎたのか、この一撃によってグレイ号を含む全艦のダメージがかなり重いものになってしまい、2発目を続けて撃つことができない状態。
これで倒しきれていれば問題は無く、そうでなければ厄介なことになりうる可能性もある。
そう思いつつ、残っている船の機能で周囲一帯を探りつつ…状況を、把握することができた。
「…残念ながら、仕留めそこなったか」
【全体を飲み込むだけの範囲に直撃させましたが、着弾0.0002秒前にザ・サンフラワーのほうが素早く判断し、残すだけの力はあったようデス】
ミサイルや砂漠の力を喰らったシードたちのほうは、反応が完全に消え失せている。
最後の最後に親を超えられなかったのもあるのだろうが、どうやら筋肉たちはこの攻撃の意図をくみ取って、アルテマカノンが当たる前にがっちりとつかんでしたようで、逃げることはできなかったようだ。
だがしかし、元々のレイドボスのほうは大半を吹き飛ばしたが…凝縮された一粒が残っていたようだ。
【データ値確認、シードとは異なって…時間が短すぎたがゆえに全てを与えるのは不可能だったようですが、それでも7割ほどの全データを濃縮した破片がこの海域から逃げようとしていマス】
レーダに反応しているのは、レイドボスだったザ・サンフラワーの残した最後の力。
映像に移せば、真っ赤に燃え上がるような帆のを纏っているひまわりの種のようで、尖っている部分から猛烈な勢いでエネルギーを放出し、全力でこの海域から逃げようとしている姿が見て取れた。
既にレイドボスとしての力を失っているようだが、それでも放置しきることはできない。
どこかで芽吹き、再び返り咲く可能性があるのだ。
『---アルテマカノンの不完全制御により、被害甚大。当艦及び各艦、追跡及び砲撃不可能デス』
どうにか先に潰したいが…悲しいことに、大きな力を振るった代償で、すぐに船は動かせない。
エンジン主力がかなり下がっており、このレーダーによる追跡もかなり限界ギリギリの状態なのだ。
「どうにかしなければいけないけど…ミーちゃんの魔導船で追える?」
「うーん、無理かも。私の船、貨物を運べるパワーがあるけど、スピードではちょっと」
「なら、中三病さんの…あれ?中三病さんは?」
グレイ号や他の船が使えないのであれば、この場にいる他の人のものを使えないか。
そう思い、ミーちゃんからは良い返答が得られなかったので、他の手段として中三病さんに相談しようとしたら…その姿は既に、船の名から失せていた。
ログアウトでもしたのか?いや、違う。
何もせずにいなくなる人ではないが、ならばこの状況から考えられるのは…
ドウォォウ!!
「っと、何の音?」
【艦艇ハッチ、中三病さんの魔導船の発艦…いえ、違いマス。これは、テイムモンスターのものデス!】
―――ザ・サンフラワーだったものは今、全力でこの場から逃亡を行っていた。
シードたちにもあった逃亡の選択だが、親であるこのボスにもまた存在していたようだ。
しかしながら、肉体全てで逃げ切ることはできず、限界ギリギリまで圧縮した己自身の新たな肉体となりうる種の体しかできなかった。
それでも、気にしなくていいだろう。
今、ここで愚かな反乱分子共は片付けられており、あの巨大な攻撃も流石にそう何発も打てない者である可能性があり、万が一にできたとしても、高速で移動すれば照準を容易く定めることはできないはず。
最後に笑うのは、この花の種一粒だけ…そう思っていたが、人の執念をなめていただろう。
ポポポポポップポン!!
何やら軽快な音が、近づいてきている。
何事かと思い、音のしたほうを見れば、そこには一人のプレイヤーがいた。
ただし、この宇宙フィールドで装備なしで出ているのではなく…
「うぉぉぉぉぉ!!出し切れポポゴン!!」
【ポッポォォォン!!】
何やら巨大なトウモロコシのようなモンスターに乗って、加速しながら迫ってきていた。
軽快な音をたてていたのはそのモンスターのようで、その身にまとう一粒ずつの何かがはじけており、その反動を調整して推進力として利用しているらしい。
「アレは何!?」
【データ確認、破裂炸裂爆裂の3拍子がそろった植物系のモンスター『ボッブゴォン』デス】
―――――
『ボッブゴォン』
見た目は巨大なトウモロコシであり、その名前の由来の通り、自身の一部をポップコーンへ変換することができるモンスター。
ただし、そのポップコーンへ変換時には凄まじい勢いで射出する能力があり、これを利用して攻撃や移動手段にすることがある。
―――――
グレイ号の上部モニターで状況を把握し、思わず叫んだハルの言葉に、ロロが解説する。
これぞ中三病がこの宇宙フィールドで切り札としてとっておいたモンスター。
その身に宿す粒をポップコーンに変える時の反動を利用して加速し続け、最後の一粒は攻撃のための勢いにとっておく。
ぐんぐん加速し、迫る中三病。
モンスターを足元から手へ剣のように構えなおし、ザ・サンフラワーの最後の力に対して狙いを定める。
「テイムの条件の中には、全力で相手を打ち破る類もあるというが、これで叶えてみせる!!」
最後の一粒がポップコーンとして射出され、その勢いで全力で叩きつける。
「ポップコーン全力奥義!!『ポップザァァァン』!!」
振りかぶり、射出の反動で強化された一撃が直撃する。
大きなレイドボスのままであれば大したダメージが入らなかったかもしれないが、残された部分だけのの状態であれば十分すぎるほどの攻撃だ。
この一撃によって、残された部分は消え失せ…無事に、全プレイヤーに対して、レイドボスが討伐されたお知らせが出てくるのであった…
その威力はすさまじく、無事にレイドボスたちのみに直撃しつつも、筋肉集合体に対してはダメージを与えることはなく、想定していた部分は無事にクリアできただろう。
だがしかし、まだまだ扱うには大きすぎる力ゆえに早すぎたのか、この一撃によってグレイ号を含む全艦のダメージがかなり重いものになってしまい、2発目を続けて撃つことができない状態。
これで倒しきれていれば問題は無く、そうでなければ厄介なことになりうる可能性もある。
そう思いつつ、残っている船の機能で周囲一帯を探りつつ…状況を、把握することができた。
「…残念ながら、仕留めそこなったか」
【全体を飲み込むだけの範囲に直撃させましたが、着弾0.0002秒前にザ・サンフラワーのほうが素早く判断し、残すだけの力はあったようデス】
ミサイルや砂漠の力を喰らったシードたちのほうは、反応が完全に消え失せている。
最後の最後に親を超えられなかったのもあるのだろうが、どうやら筋肉たちはこの攻撃の意図をくみ取って、アルテマカノンが当たる前にがっちりとつかんでしたようで、逃げることはできなかったようだ。
だがしかし、元々のレイドボスのほうは大半を吹き飛ばしたが…凝縮された一粒が残っていたようだ。
【データ値確認、シードとは異なって…時間が短すぎたがゆえに全てを与えるのは不可能だったようですが、それでも7割ほどの全データを濃縮した破片がこの海域から逃げようとしていマス】
レーダに反応しているのは、レイドボスだったザ・サンフラワーの残した最後の力。
映像に移せば、真っ赤に燃え上がるような帆のを纏っているひまわりの種のようで、尖っている部分から猛烈な勢いでエネルギーを放出し、全力でこの海域から逃げようとしている姿が見て取れた。
既にレイドボスとしての力を失っているようだが、それでも放置しきることはできない。
どこかで芽吹き、再び返り咲く可能性があるのだ。
『---アルテマカノンの不完全制御により、被害甚大。当艦及び各艦、追跡及び砲撃不可能デス』
どうにか先に潰したいが…悲しいことに、大きな力を振るった代償で、すぐに船は動かせない。
エンジン主力がかなり下がっており、このレーダーによる追跡もかなり限界ギリギリの状態なのだ。
「どうにかしなければいけないけど…ミーちゃんの魔導船で追える?」
「うーん、無理かも。私の船、貨物を運べるパワーがあるけど、スピードではちょっと」
「なら、中三病さんの…あれ?中三病さんは?」
グレイ号や他の船が使えないのであれば、この場にいる他の人のものを使えないか。
そう思い、ミーちゃんからは良い返答が得られなかったので、他の手段として中三病さんに相談しようとしたら…その姿は既に、船の名から失せていた。
ログアウトでもしたのか?いや、違う。
何もせずにいなくなる人ではないが、ならばこの状況から考えられるのは…
ドウォォウ!!
「っと、何の音?」
【艦艇ハッチ、中三病さんの魔導船の発艦…いえ、違いマス。これは、テイムモンスターのものデス!】
―――ザ・サンフラワーだったものは今、全力でこの場から逃亡を行っていた。
シードたちにもあった逃亡の選択だが、親であるこのボスにもまた存在していたようだ。
しかしながら、肉体全てで逃げ切ることはできず、限界ギリギリまで圧縮した己自身の新たな肉体となりうる種の体しかできなかった。
それでも、気にしなくていいだろう。
今、ここで愚かな反乱分子共は片付けられており、あの巨大な攻撃も流石にそう何発も打てない者である可能性があり、万が一にできたとしても、高速で移動すれば照準を容易く定めることはできないはず。
最後に笑うのは、この花の種一粒だけ…そう思っていたが、人の執念をなめていただろう。
ポポポポポップポン!!
何やら軽快な音が、近づいてきている。
何事かと思い、音のしたほうを見れば、そこには一人のプレイヤーがいた。
ただし、この宇宙フィールドで装備なしで出ているのではなく…
「うぉぉぉぉぉ!!出し切れポポゴン!!」
【ポッポォォォン!!】
何やら巨大なトウモロコシのようなモンスターに乗って、加速しながら迫ってきていた。
軽快な音をたてていたのはそのモンスターのようで、その身にまとう一粒ずつの何かがはじけており、その反動を調整して推進力として利用しているらしい。
「アレは何!?」
【データ確認、破裂炸裂爆裂の3拍子がそろった植物系のモンスター『ボッブゴォン』デス】
―――――
『ボッブゴォン』
見た目は巨大なトウモロコシであり、その名前の由来の通り、自身の一部をポップコーンへ変換することができるモンスター。
ただし、そのポップコーンへ変換時には凄まじい勢いで射出する能力があり、これを利用して攻撃や移動手段にすることがある。
―――――
グレイ号の上部モニターで状況を把握し、思わず叫んだハルの言葉に、ロロが解説する。
これぞ中三病がこの宇宙フィールドで切り札としてとっておいたモンスター。
その身に宿す粒をポップコーンに変える時の反動を利用して加速し続け、最後の一粒は攻撃のための勢いにとっておく。
ぐんぐん加速し、迫る中三病。
モンスターを足元から手へ剣のように構えなおし、ザ・サンフラワーの最後の力に対して狙いを定める。
「テイムの条件の中には、全力で相手を打ち破る類もあるというが、これで叶えてみせる!!」
最後の一粒がポップコーンとして射出され、その勢いで全力で叩きつける。
「ポップコーン全力奥義!!『ポップザァァァン』!!」
振りかぶり、射出の反動で強化された一撃が直撃する。
大きなレイドボスのままであれば大したダメージが入らなかったかもしれないが、残された部分だけのの状態であれば十分すぎるほどの攻撃だ。
この一撃によって、残された部分は消え失せ…無事に、全プレイヤーに対して、レイドボスが討伐されたお知らせが出てくるのであった…
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