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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-68 親子対決
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―――レイドボスの座というのは、どのようなものなのか。
あるものは、大勢から攻められつつも、それだけ脅威に感じてくれるだけの畏怖を得ることができるものだと答える。
またあるものは、強大な力を持つからこそ責任を持つ…こともなく、全力で周囲にぶちまけられるだけの暴れられる面白いものだとも答える。
相手によって回答は異なるが、それでも共通しているのは何かと強力な力を有していることだろう。
そして今回、レイドボスとなっている地獄の火魔悪理ことザ・サンフラワーもまた、強大な力を持つ存在ではあったが…だからこそ、感じっていることもあった。
自分の脅威になるものを、排除するために宇宙中へばらまいた|子供たち。
プレイヤーと呼ばれるうるさい羽虫たちが利用しようとする兵器を先に破壊する任務を優先させていたが、その一部が今、下克上を試みようとしていることに。
その感覚は間違っていないだろう。
排除する駄目だけに利用していたはずの種子たちが発芽し、恒星厄災植物ヘル・デボスになっていたのだから。
取り込んでいたミサイルを利用し、迫ってきていたのだから。
どれほどの距離が離れようとも、それでも一応は親と子という立場。
子供の成長は喜ばしいことでもあり、どれほど強くなったのかわかるというの良いものだ。
だがしかし、その矛先が自分に向けらるようであれば、容赦はしない。
わかっている。やつらが取り込んだ力に飲まれて、レイドボスの座を狙っているということが。
ならば、やることは単純明快。
危険な芽になってしまったのであれば、摘み取ればいいだけの話。
【ザァザァザァァァァァ!!】
まだ距離があるというのに、ザ・サンフラワーは特大の光線を放つ。
周辺でクエストに出ずに攻撃をしていたプレイヤーたちがいたが、かまうこともなく巻き添えにして一掃しつつ、迫りくる子へ向けて光線は進む。
まともに直撃さえすれば、相当のダメージが見込めた。
しかし、そううまくいかないことを知っている。
【デボォォォォン!!】
そう、この親にしてこの子あり。
光線を放つことができる親であれば、この子もまた光線を放てるもの。
そのうえ、砂漠のエネルギーなどによって力が積み重なっており、現在のレイドボスの攻撃だとしても、勝るとも劣らぬ光線を解き放つ。
正面からぶつかり合い、抗戦は打ち消しあった。
遠距離攻撃手段は互角。ならば、近接戦であればどうか。
ここに今、巨大怪植物の壮絶な争いが…
「…始まったようだけど、結構シャレにならないレベルの親子喧嘩にも見えるな」
【かなりの距離が離れていますが、余波が到達してきていマス】
グレイ号に映し出されたスクリーン上の光景を見て、そうつぶやくハルたち。
艦内で十分に休息を取り、万全の状態へ戻ったが…それでも今、繰り広げられている争いに参加するのは難しいだろう。
できないことはないのだが、ああいう争いに下手に突っ込めば、ろくな目に合わないのはわかっている。
現に今、漁夫の利を得ようと傍観に移ろうとしたプレイヤーの船が、流れ弾によって轟沈している光景も映っていた。
【グレイ号の防壁及び、他呼び寄せた姉妹館たちから共振システムで利用できるシールドがありますので、この程度であれば問題ないのですが、それでもすさまじい争いのようデス】
「流れ弾が酷くて、周辺でまともに攻めていたプレイヤーたちが哀れに見えてくるな…それでも生き延びているものたちもいるようだけどね」
流石レイドボスに挑むだけあって、覚悟を決めている人は多い様子。
漁夫の利とまでいかずとも、勝手に敵が同士討ちをしているような状態なので、より早めるために攻撃を加えたりしているのも見えるだろう。
【あとは、少し離れた場所で筋肉ギルドの集結が呼びかけられているようデス。マッスルバーンがギルド長だったようで、団員を集結させて総攻撃をかける気なのでしょウ】
「言わずとも、どういうものか予想しやすいな…」
激突しあっているボス同士の中に、混ざりに行く気なのだろうか。
そうなると絵面がそれなりに酷そうな気がしなくもないが…止める気もない。
「何にせよ、このままこちらも後方支援に今回は徹しよう」
無理に前に出ずとも、全力でやってくれる人がいるのであれば、サポートしていたほうが楽であった…
「ところで、筋肉たちが集結している場所、おかしなことになってない?」
「え?あ、本当だ。船から続々とでて、宇宙空間内で組体操のように合わさって…いや、まさか…」
…その予想は、すぐ当たるものでもあった。珍しく、悪い予感というものではなかったが…
あるものは、大勢から攻められつつも、それだけ脅威に感じてくれるだけの畏怖を得ることができるものだと答える。
またあるものは、強大な力を持つからこそ責任を持つ…こともなく、全力で周囲にぶちまけられるだけの暴れられる面白いものだとも答える。
相手によって回答は異なるが、それでも共通しているのは何かと強力な力を有していることだろう。
そして今回、レイドボスとなっている地獄の火魔悪理ことザ・サンフラワーもまた、強大な力を持つ存在ではあったが…だからこそ、感じっていることもあった。
自分の脅威になるものを、排除するために宇宙中へばらまいた|子供たち。
プレイヤーと呼ばれるうるさい羽虫たちが利用しようとする兵器を先に破壊する任務を優先させていたが、その一部が今、下克上を試みようとしていることに。
その感覚は間違っていないだろう。
排除する駄目だけに利用していたはずの種子たちが発芽し、恒星厄災植物ヘル・デボスになっていたのだから。
取り込んでいたミサイルを利用し、迫ってきていたのだから。
どれほどの距離が離れようとも、それでも一応は親と子という立場。
子供の成長は喜ばしいことでもあり、どれほど強くなったのかわかるというの良いものだ。
だがしかし、その矛先が自分に向けらるようであれば、容赦はしない。
わかっている。やつらが取り込んだ力に飲まれて、レイドボスの座を狙っているということが。
ならば、やることは単純明快。
危険な芽になってしまったのであれば、摘み取ればいいだけの話。
【ザァザァザァァァァァ!!】
まだ距離があるというのに、ザ・サンフラワーは特大の光線を放つ。
周辺でクエストに出ずに攻撃をしていたプレイヤーたちがいたが、かまうこともなく巻き添えにして一掃しつつ、迫りくる子へ向けて光線は進む。
まともに直撃さえすれば、相当のダメージが見込めた。
しかし、そううまくいかないことを知っている。
【デボォォォォン!!】
そう、この親にしてこの子あり。
光線を放つことができる親であれば、この子もまた光線を放てるもの。
そのうえ、砂漠のエネルギーなどによって力が積み重なっており、現在のレイドボスの攻撃だとしても、勝るとも劣らぬ光線を解き放つ。
正面からぶつかり合い、抗戦は打ち消しあった。
遠距離攻撃手段は互角。ならば、近接戦であればどうか。
ここに今、巨大怪植物の壮絶な争いが…
「…始まったようだけど、結構シャレにならないレベルの親子喧嘩にも見えるな」
【かなりの距離が離れていますが、余波が到達してきていマス】
グレイ号に映し出されたスクリーン上の光景を見て、そうつぶやくハルたち。
艦内で十分に休息を取り、万全の状態へ戻ったが…それでも今、繰り広げられている争いに参加するのは難しいだろう。
できないことはないのだが、ああいう争いに下手に突っ込めば、ろくな目に合わないのはわかっている。
現に今、漁夫の利を得ようと傍観に移ろうとしたプレイヤーの船が、流れ弾によって轟沈している光景も映っていた。
【グレイ号の防壁及び、他呼び寄せた姉妹館たちから共振システムで利用できるシールドがありますので、この程度であれば問題ないのですが、それでもすさまじい争いのようデス】
「流れ弾が酷くて、周辺でまともに攻めていたプレイヤーたちが哀れに見えてくるな…それでも生き延びているものたちもいるようだけどね」
流石レイドボスに挑むだけあって、覚悟を決めている人は多い様子。
漁夫の利とまでいかずとも、勝手に敵が同士討ちをしているような状態なので、より早めるために攻撃を加えたりしているのも見えるだろう。
【あとは、少し離れた場所で筋肉ギルドの集結が呼びかけられているようデス。マッスルバーンがギルド長だったようで、団員を集結させて総攻撃をかける気なのでしょウ】
「言わずとも、どういうものか予想しやすいな…」
激突しあっているボス同士の中に、混ざりに行く気なのだろうか。
そうなると絵面がそれなりに酷そうな気がしなくもないが…止める気もない。
「何にせよ、このままこちらも後方支援に今回は徹しよう」
無理に前に出ずとも、全力でやってくれる人がいるのであれば、サポートしていたほうが楽であった…
「ところで、筋肉たちが集結している場所、おかしなことになってない?」
「え?あ、本当だ。船から続々とでて、宇宙空間内で組体操のように合わさって…いや、まさか…」
…その予想は、すぐ当たるものでもあった。珍しく、悪い予感というものではなかったが…
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