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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-45 響きだけ聞くと悪役である
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…惑星破壊ミサイル。
それは名前の通り、何のひねりも何もなく、単純なミサイルである。
ただし、その名が示すだけの力を持っており、そのまますぎる名称でも油断してはいけないものなのだろう。
「なお、本来はダイナミック資源発掘手段として用いられているもので、魔鉱石銀河で常時生まれ続けている特殊な鉱石惑星を破壊し続けるための特殊弾頭タイプなどがあると…」
「ダイナミック資源採掘…どう考えても、近辺が危なそうな香りがするね」
基本的に兵器運用されそうな代物だったが、どうやら平和目的(?)で使われている模様。
そんなものが現実に存在していたらほぼ間違いなくとんでもなくやばい代物だが、幸いなことにここはオンラインの世界なので、悪用される危険性はない。
いや、侵略性宇宙人NPCなどは存在するため、そういった輩に利用されかねい可能性は否定できないが…まぁ、このレイドがあるまでは名前を聞くことはなかったので、滅多に出回ることもないのだろう。
「というか、惑星破壊が目的のミサイルか…こんなものが持ち出されるとは、相当ヤバいのかな」
「あ、これ特殊弾頭タイプだって。岩石ではなく高温の燃え盛る恒星対応型…ザ・サンフラワーの周囲を回る恒星破壊用だね」
これで相手の強化手段を失わせ、弱体化させる目的で用意されているらしい。
ただし、そうやすやすと手に入る代物でなく、どこかの惑星で隠されている状態のようだ。
これを見つけること自体がミッションになっているようで、簡単に見つけられない細工もしっかりと施されているようだ。
『連絡、本艦のレーダー系全体、索敵結果皆無。対象はステルス性を有しているモノと推測』
「グレイ号のレーダーもダメか…うーん、ロロの無茶苦茶な改造によって、そうとう捉えることができるようになっていると思ったけど、そう甘くはないか」
ミサイルを対象に索敵してみたが、影も形も得られない状態。
流石に何の痕跡もない状態で見つけろというのは難易度が高いのか、ある程度の方向が示されていたので、それをもとにして楽できないかと考えたが、残念ながら努力しなければ手に入らないようである。
「方向は北北西のゴリランドロノメダか。ゴリラマンさんが開拓を行い、学術開拓星系として形成されつつある場所…メタルキング〇ングとかでないよね?名前からして、明らかに機械の何かが出そうな気がしてならないんだけど」
「雰囲気的に、私の列車のほうで向かおうか?せっかくなら、この喪服とハルにはこのウェスタンな衣装装備を…」
「色々とヤバいと思うんだけど!!」
というか、言いにくい名前である。アンドロメダの言いやすさを実感できるだろう。
そんなことはさておき、最近はゴリラ顔の人工惑星もできつつあるという場所のようだが、そちらに惑星破壊ミサイルとやらが隠されているのだろうか。
確かに、こういう発展途上の場所ならば、何か隠していても建設中とかの表記でごまかせるだろうが…見つけられるかな?
「レーダー系が駄目なら、基本目視での索敵か…宇宙全体じゃなくて、ある程度の範囲を狭めての設置とはいえ、これはこれで厳しいなぁ」
一応、他のプレイヤーたちも惑星破壊ミサイルを目的にしているものもいるため、人海戦術で情報を共有しあえば、割と早く見つけられそうな気がしなくもない。
だが、道中平穏無事というわけではなく、いつザ・サンフラワーの攻撃をが来てもおかしくはないのだ。
攻撃に備えて警戒しつつ、周囲の索敵も全力で行わなければいけない。
なかなか大変なものになったなと、思うのであった…
「いっそハルの女神の姿が大量に分裂して、いっきに探せればいいのにね」
「流石にできないからね!?できたとしても統一された影響でほぼAI任せのスタンドアローンのものが2、3体ほどしか出せないって!!」
「…それでも、一応できるんだね」
…不可能というわけではない。
しかしながら、どうやら一度に出せても1分だけの活動制限に加えて、女神そのもののステータスのままというわけではなく、本体もまとめて大幅にステータスダウンするようになっているため、最適な方法ではないのだ。
数が増えたのは強化と言いたいが、性能全体で見ればかなり弱体化もしているんだよなぁ…そもそも自分が増えている光景自体、見たくはない。
使えるとすれば、いざという時の身代わり手段か…変態遭遇時に…いや、自分と同じ姿形をしたものが餌食になっている光景は、それはそれで嫌だな…
「…グレイ号、特殊砲弾直撃砲を、欲望戦隊の位置に向けてぶちかませないかな?」
『いきなり何を、血迷ったような…迷っては無いような…?そんなことを、言うのでしょうか』
今、絶対に間違っては無い選択じゃないかなと思ったよね。見ればマリーたちも、それはそれで正しい選択ではないかと思うような表情しているじゃん。
それは名前の通り、何のひねりも何もなく、単純なミサイルである。
ただし、その名が示すだけの力を持っており、そのまますぎる名称でも油断してはいけないものなのだろう。
「なお、本来はダイナミック資源発掘手段として用いられているもので、魔鉱石銀河で常時生まれ続けている特殊な鉱石惑星を破壊し続けるための特殊弾頭タイプなどがあると…」
「ダイナミック資源採掘…どう考えても、近辺が危なそうな香りがするね」
基本的に兵器運用されそうな代物だったが、どうやら平和目的(?)で使われている模様。
そんなものが現実に存在していたらほぼ間違いなくとんでもなくやばい代物だが、幸いなことにここはオンラインの世界なので、悪用される危険性はない。
いや、侵略性宇宙人NPCなどは存在するため、そういった輩に利用されかねい可能性は否定できないが…まぁ、このレイドがあるまでは名前を聞くことはなかったので、滅多に出回ることもないのだろう。
「というか、惑星破壊が目的のミサイルか…こんなものが持ち出されるとは、相当ヤバいのかな」
「あ、これ特殊弾頭タイプだって。岩石ではなく高温の燃え盛る恒星対応型…ザ・サンフラワーの周囲を回る恒星破壊用だね」
これで相手の強化手段を失わせ、弱体化させる目的で用意されているらしい。
ただし、そうやすやすと手に入る代物でなく、どこかの惑星で隠されている状態のようだ。
これを見つけること自体がミッションになっているようで、簡単に見つけられない細工もしっかりと施されているようだ。
『連絡、本艦のレーダー系全体、索敵結果皆無。対象はステルス性を有しているモノと推測』
「グレイ号のレーダーもダメか…うーん、ロロの無茶苦茶な改造によって、そうとう捉えることができるようになっていると思ったけど、そう甘くはないか」
ミサイルを対象に索敵してみたが、影も形も得られない状態。
流石に何の痕跡もない状態で見つけろというのは難易度が高いのか、ある程度の方向が示されていたので、それをもとにして楽できないかと考えたが、残念ながら努力しなければ手に入らないようである。
「方向は北北西のゴリランドロノメダか。ゴリラマンさんが開拓を行い、学術開拓星系として形成されつつある場所…メタルキング〇ングとかでないよね?名前からして、明らかに機械の何かが出そうな気がしてならないんだけど」
「雰囲気的に、私の列車のほうで向かおうか?せっかくなら、この喪服とハルにはこのウェスタンな衣装装備を…」
「色々とヤバいと思うんだけど!!」
というか、言いにくい名前である。アンドロメダの言いやすさを実感できるだろう。
そんなことはさておき、最近はゴリラ顔の人工惑星もできつつあるという場所のようだが、そちらに惑星破壊ミサイルとやらが隠されているのだろうか。
確かに、こういう発展途上の場所ならば、何か隠していても建設中とかの表記でごまかせるだろうが…見つけられるかな?
「レーダー系が駄目なら、基本目視での索敵か…宇宙全体じゃなくて、ある程度の範囲を狭めての設置とはいえ、これはこれで厳しいなぁ」
一応、他のプレイヤーたちも惑星破壊ミサイルを目的にしているものもいるため、人海戦術で情報を共有しあえば、割と早く見つけられそうな気がしなくもない。
だが、道中平穏無事というわけではなく、いつザ・サンフラワーの攻撃をが来てもおかしくはないのだ。
攻撃に備えて警戒しつつ、周囲の索敵も全力で行わなければいけない。
なかなか大変なものになったなと、思うのであった…
「いっそハルの女神の姿が大量に分裂して、いっきに探せればいいのにね」
「流石にできないからね!?できたとしても統一された影響でほぼAI任せのスタンドアローンのものが2、3体ほどしか出せないって!!」
「…それでも、一応できるんだね」
…不可能というわけではない。
しかしながら、どうやら一度に出せても1分だけの活動制限に加えて、女神そのもののステータスのままというわけではなく、本体もまとめて大幅にステータスダウンするようになっているため、最適な方法ではないのだ。
数が増えたのは強化と言いたいが、性能全体で見ればかなり弱体化もしているんだよなぁ…そもそも自分が増えている光景自体、見たくはない。
使えるとすれば、いざという時の身代わり手段か…変態遭遇時に…いや、自分と同じ姿形をしたものが餌食になっている光景は、それはそれで嫌だな…
「…グレイ号、特殊砲弾直撃砲を、欲望戦隊の位置に向けてぶちかませないかな?」
『いきなり何を、血迷ったような…迷っては無いような…?そんなことを、言うのでしょうか』
今、絶対に間違っては無い選択じゃないかなと思ったよね。見ればマリーたちも、それはそれで正しい選択ではないかと思うような表情しているじゃん。
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