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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-44 レイドボスも色々と
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…宇宙空間でのVRMMO.
通常時とは違った現実世界での無重力の浮遊感が、どのような影響を与えるのかはわからない。
ただ一つ、言えることとすれば本日いよいよ、イベントのレイドボスがお披露目されたというべきか…
【ザザザァサァァァン!!】
巨大な牙をぎらつかせ、宇宙を縦横無尽に駆け巡る。
星々よりも大きな巨体で動き回り、その肉体の周りには燃え盛る星々が追従する。
光を葉に受け、集光させたものが蓄積され…
【ザザサァァァンソォォォラァァビィィィィムゥ!!】
ドワォゥ!!っと勢いよく、極太の光線が放射される。
これが今回のレイドボス。
蠢く巨大宇宙怪獣型植物…『ザ・サンフラワー』。別名、『地獄の火魔悪理』。
要は巨大な足が生えて動きまくる、ヒマワリの化け物である。
「某配管工風に言うならボ〇パッ〇ンの亜種か…」
「アレとはまた違うよね?こっちのほうがスリムだし」
動き回る花の化け物とは、このような形が定番だというべきなのかだろうか。
わかりやすいが、こちらの方はレイドボスな分、凶悪さも非常に上がっている。
「纏うのは恒星で、あの光を吸収して攻撃に転じる…厄介なものを持っているな」
植物のモンスターだけあって、光を糧にして動くのはわかるが、纏う光が太陽…というか、それよりも小規模な恒星らしいが、得られるエネルギーは桁違いのようである。
思いっきり火に弱そうな植物なはずなのに、耐性も高いようで、巨体を生かして恒星を投げてくるという無茶苦茶な攻撃方法付き。
だが、流石に宇宙怪獣レベルのレイドボスとはいえ、他の参加者もしっかりと対抗できるような方法はあるのだ。
方法の一つは、レイドボス出現前に行われていた惑星でのミッション。
あれをこなすことで敵にはデバフ、味方にはバフが付いている。
また、別の方法としては…
「魔導戦艦での砲撃や、恒星を投げてくることに対しての対抗手段として隠しミッションの惑星破壊ミサイルの入手…その他色々と用意されているか」
巨大な相手にどのように立ち向かえと言いたくなりそうなところだが、その手の手段はいくらでも用意できるのがこのオンラインの世界。
現実世界でこんなものが出てきたら最悪だが、そういう場面が無いのは良いところだろう。
本当に、こんな化け物とはリアルで戦いたくはないが…この間の宇宙人の例もあるからなー、完全に無いと言い切れなくなった世の中が悲しいところ。
「まぁ、気にしないでやろうか。僕らの場合は砲撃手段もあるけど…破壊ミサイルは、これはこれでちょっとロマンあるからやってみたいよね」
「うーん、普通の惑星破壊だとこう、ばっかーんっとなるイメージはつくけど、恒星だとどうなるのかな?」
気になるのであれば、実際に目で見て確かめたい。
レイドボスへ意識を向けつつ、興味のある方向にも惹かれるのであった…
…そんな巨大宇宙怪植物がレイドボスとして蠢く一方で、この手の植物の扱いに関しては実は先人がいた。
姉の魔の手から逃れるために利用し、いつの間にか数を増やし、扱いとしてはプロになっている男が。
ハルたちのいる宇宙エレベーターの先の…火星の大地でその男もまた、レイドボスに挑んでいたが、別方向の観点で見ていた。
「…これはこれで、使えるのでは?」
レイドボスを相手に、その思考ができるのだろうか?
いや、そもそもレイドボスの枠組みにあるような相手に対して、小細工はありなのか。
色々なツッコミがあるだろうが…それでも、久しぶりにとある可能性を見出してしまった以上、挑むしかないだろう。
ここ最近は束縛もゆるくなっており、この火星でのんびりと過ごしていたが、気合を入れなければいつ、魔の手が迫るかもわからない。
だからこそ、ここで気合を入れなおす意味でも、挑む価値はあるだろう。
そのため彼は…絶賛火星でバカンス気分になりつつあった中三病が動き出す。
既に大きな切り札を有しているが、いくつか用意しても損はないだろうと考えて。
…その思惑すらも、計算に入れて動く者たちがいることも知らずに。
通常時とは違った現実世界での無重力の浮遊感が、どのような影響を与えるのかはわからない。
ただ一つ、言えることとすれば本日いよいよ、イベントのレイドボスがお披露目されたというべきか…
【ザザザァサァァァン!!】
巨大な牙をぎらつかせ、宇宙を縦横無尽に駆け巡る。
星々よりも大きな巨体で動き回り、その肉体の周りには燃え盛る星々が追従する。
光を葉に受け、集光させたものが蓄積され…
【ザザサァァァンソォォォラァァビィィィィムゥ!!】
ドワォゥ!!っと勢いよく、極太の光線が放射される。
これが今回のレイドボス。
蠢く巨大宇宙怪獣型植物…『ザ・サンフラワー』。別名、『地獄の火魔悪理』。
要は巨大な足が生えて動きまくる、ヒマワリの化け物である。
「某配管工風に言うならボ〇パッ〇ンの亜種か…」
「アレとはまた違うよね?こっちのほうがスリムだし」
動き回る花の化け物とは、このような形が定番だというべきなのかだろうか。
わかりやすいが、こちらの方はレイドボスな分、凶悪さも非常に上がっている。
「纏うのは恒星で、あの光を吸収して攻撃に転じる…厄介なものを持っているな」
植物のモンスターだけあって、光を糧にして動くのはわかるが、纏う光が太陽…というか、それよりも小規模な恒星らしいが、得られるエネルギーは桁違いのようである。
思いっきり火に弱そうな植物なはずなのに、耐性も高いようで、巨体を生かして恒星を投げてくるという無茶苦茶な攻撃方法付き。
だが、流石に宇宙怪獣レベルのレイドボスとはいえ、他の参加者もしっかりと対抗できるような方法はあるのだ。
方法の一つは、レイドボス出現前に行われていた惑星でのミッション。
あれをこなすことで敵にはデバフ、味方にはバフが付いている。
また、別の方法としては…
「魔導戦艦での砲撃や、恒星を投げてくることに対しての対抗手段として隠しミッションの惑星破壊ミサイルの入手…その他色々と用意されているか」
巨大な相手にどのように立ち向かえと言いたくなりそうなところだが、その手の手段はいくらでも用意できるのがこのオンラインの世界。
現実世界でこんなものが出てきたら最悪だが、そういう場面が無いのは良いところだろう。
本当に、こんな化け物とはリアルで戦いたくはないが…この間の宇宙人の例もあるからなー、完全に無いと言い切れなくなった世の中が悲しいところ。
「まぁ、気にしないでやろうか。僕らの場合は砲撃手段もあるけど…破壊ミサイルは、これはこれでちょっとロマンあるからやってみたいよね」
「うーん、普通の惑星破壊だとこう、ばっかーんっとなるイメージはつくけど、恒星だとどうなるのかな?」
気になるのであれば、実際に目で見て確かめたい。
レイドボスへ意識を向けつつ、興味のある方向にも惹かれるのであった…
…そんな巨大宇宙怪植物がレイドボスとして蠢く一方で、この手の植物の扱いに関しては実は先人がいた。
姉の魔の手から逃れるために利用し、いつの間にか数を増やし、扱いとしてはプロになっている男が。
ハルたちのいる宇宙エレベーターの先の…火星の大地でその男もまた、レイドボスに挑んでいたが、別方向の観点で見ていた。
「…これはこれで、使えるのでは?」
レイドボスを相手に、その思考ができるのだろうか?
いや、そもそもレイドボスの枠組みにあるような相手に対して、小細工はありなのか。
色々なツッコミがあるだろうが…それでも、久しぶりにとある可能性を見出してしまった以上、挑むしかないだろう。
ここ最近は束縛もゆるくなっており、この火星でのんびりと過ごしていたが、気合を入れなければいつ、魔の手が迫るかもわからない。
だからこそ、ここで気合を入れなおす意味でも、挑む価値はあるだろう。
そのため彼は…絶賛火星でバカンス気分になりつつあった中三病が動き出す。
既に大きな切り札を有しているが、いくつか用意しても損はないだろうと考えて。
…その思惑すらも、計算に入れて動く者たちがいることも知らずに。
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