アルケディア・オンライン ~のんびりしたいけど好奇心が勝ってしまうのです~

志位斗 茂家波

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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~

ver.6.0-36 事前準備の確認は必要で

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ー――>外部より、アクセスがありました。
>パスワード認証、無し。不正アクセスの可能性あり。
>メーゼ・イワド社のメインシステム内へ侵入されました。

>ウイルスの可能性あり、緊急対応を行います。
>キラー・ワクチンプログラム作動。十数秒で殲滅予定。

>…ワクチンプログラム、全滅しました。
―――

 ここまでの道中で、確実にこういうものが来るのが分かっていた。
 犯罪に手を染めているようなものだが…気にしないで突き進むべきだろう。

 むしろ、妨害があるのならば、その方向へ進んだほうがより間違いなく進んでいると認識もしやすい。
 罠である可能性も否定できないが、それでも先へ向かう。



【トマレトマレ!!】
【コノ先ハ関係者以外立入禁止ダ!!】
【ストップ・ハカイビーム!!】

「女神ビーム!!」
【【【ギャアアアアアアアアアア!!】】】

 電子の海だからか、こちらをコンピューターウイルスとして認定しているのかワクチンプログラムらしいものたちが攻撃を仕掛けてくるが、黒き女神の敵ではない。
 普段はやらないが、力ずくの攻撃で無理やり突破していけば…ようやく、目的地が見えてきた。


 既に電子の海・・・・からは抜けており・・・・・・・・、どことも知れない場所になっているのは理解している。
 特殊形態から通常の女神の状態へ…靄を纏う第一形態の状態になっているが、いつでも瞬時に最終形態までの各種形態まで切り替えられるようにしておく。


 油断をする気はない。
 だが、足をすくわれる可能性があるのは当然のことであり、女神の力があってもそれ以上のものを有されていたら意味もない。


(…いざという時の、眷属カイニス呼び出しも可能な状態にっと…いやまぁ、下手をすればそれこそ余計に危険な事態になりかねないけど、万が一に備えたいからなぁ)

 正直言って、女神以上どころかガチで星が破壊できそうなカイニスを出すまでにはならないようにしたい。
 

「あとは、平和的に進められるかどうかか…」

 ここまで思いっきり相手の妨害をガンガン無視して突き進んできた以上、平和に話し合える可能性は低い。
 けれども、相手としてもこちらの力はある程度理解しているだろうし、下手な衝突を避けられるのであれば避ける可能性もある。

 だからこそ、やらかし過ぎないように慎重に…今更な気もするが、やれることはしっかりとやりたい。


「力の出し入れ確認OK、緊急脱出手段確認Ok、NGワードリストとしての断崖絶壁等確認Okっと…それじゃ、進むか」

 やるだけのことはやった。
 ここから先は、さらにやれることだけをこなすだけの話。

 そう覚悟を決め、ハルはその先へ歩み始めるのであった…

 
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